LGUEST HISTORY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より抜粋


ホテル偵察記

ホテル利用者の方々が、実名で(誌面上では顔写真付き)身元を明らかにした上で、利用日を明記し、実際に体験されたことをレポートしているものです。
「ホテルクルーズ」は1滞在で複数軒のホテルに泊まった場合のレポートです。
「CS満足度」のハートの数は、利用者の満足度を5段階で表したものです。



■子連れホテルレポート■


  • @シンガポール&東京 2011年12月28日〜2012年1月2日
  •    マリーナベイサンズ・シンガポール
  •    グランドハイアット・シンガポール
  •    ホテルニューオータニ東京
  • NEW!@サムイ島&バンコク 2011年9月24日〜10月1日
  •    トンサイベイ
  •    マンダリンオリエンタル・バンコク
  •    スコタイ
  • @サムイ島&バンコク 2011年9月4日〜11日
  •    サイアム・ケンピンスキー・ホテル・バンコク
  •    アリヤソム・ヴィラ・ホテル
  •    トンサイベイ
  •    マンダリンオリエンタル・バンコク
  • @プーケット島&バンコク 2011年8月12日〜15日
  •    エヴァソン・プーケット
  •    マンダリンオリエンタル・バンコク
  • @シンガポール 2011年4月21日〜24日
  •    カペラ・シンガポール
  •    リッツカールトン・ミレニア・シンガポール
  • @北海道 2010年10月31日〜11月2日
  •    定山渓第一寶亭留 翠山亭
  •    しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌
  • 「国内シティホテル」シャングリラ東京(大西美芳) 2010年3月12日〜13日




  • 子連れホテルクルーズ@シンガポール&東京

    伊井博樹
    ●埼玉県在住、歯科医。ホテル好きになったのはかれこれ十年近く前…HJCの会員になってからは磨きがかかり、もはやこのディープな世界から抜け出すことができないようになってきました。リゾートホテルジャンキー歴十余年。



    年末年始の休みに家族でシンガポールに行ってきました。ほんとうは マリーナベイサンズ・シンガポールに滞在中ずっと泊まりたかったのですが、年末年始の予約がとれなかったので、二泊をマリーナ、二泊をグランドハイアットとしました。日本での後泊はホテルニューオータニです。


    「マリーナベイサンズ・シンガポール」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年12月28日〜30日
    宿泊代  2泊で約115,000円。
    予約法  JTBより予約。



    朝便の飛行機で成田を出発して七時間、シンガポールのイミグレーションを通過し空港を出ると、事前に頼んでおいたホテルの送迎の方がプラカードを持って立っていました。「ミスター伊井、ようこそシンガポールへ」。そして駐車場に案内されると、今回の送迎車(片道約六千五百円)である、BMWの5シリーズに乗って車はホテルに向かって出発しました。

    さて、車に乗って約二十分、町の中心部を抜けてシンガポールフライヤーが見えてくると、いよいよホテルに到着です。エントランスにはコンシェルジュの方が待機していて、私たちが車から降りると「ミスター伊井、ようこそ。こちらにどうぞ」といって混み合っているフロントデスクとは反対のコンシェルジュデスクに案内されました。これはサプライズ。そして、あらかじめ用意してあった宿泊カードにすぐ記入。チェックインを個別に行なっていただきました。一つ一つの行動がとても手際がよく、手続きもとてもスムーズでした。

    今回泊まった部屋のカテゴリーは、「ザ・クラブ・ルーム(シティビュー指定)」です。部屋に入ると部屋の大きさにまずビックリ。ジュニアスイート級の広さがあります。そして、前方をみると下は足元から天井まで、横は部屋の幅目一杯まで窓が広がり、その先に見える絶景にさらにビックリ。「マリーナベイ」をはさんでマーライオンやフラートン・ホテルがバッチリ見下ろせます。

    内装に関しては、広いスペースにシンプルな家具が配置されているので、部屋がさらに広く感じました。豪華という感じではないですが、突貫工事的内装という一部の旅行記の感想コメントに書かれている感じは全くせず、清潔感があり、部屋の居心地はとても良かったです。家具はシンプルながらも高級感がありました。

    今回、ベッドはキングサイズを選びましたが、クッションの固さがちょうどよく、快適な睡眠を取ることができました。

    また、洗面室もこれまた広く、一番奥に二つの大きめの洗面台があり、左にはネコ足風の、これまた大きめのバスタブがあります。シャワーブースもびっくりするほど広かったです。

    備え付けのお茶、コーヒーをチェックすると、シンガポール発の紅茶の高級ブランド「TWG」がたっぷりと用意してあり感動してしまいました。また、WIFIは全館無料で使用できます。感度も大変良好でした。

    ただ一点、シンガポールのホテル全般に言えることなのですが、「エアコンの効きが強すぎる」。最大限温度を上げてもあまり変わりません。消すことも出来ません。部屋にいる時は長袖を手放せませんでした。

    さて、部屋で一息ついたころには外は真っ暗。雨も降っていました。せっかくのマリーナベイサンズなので、プールを一目みようとエレベーターで五十七階の屋上へ。凍えるような寒さのなかプールを目のあたりにしましたが、「これでは風邪をひく」とさすがに今日は断念。お腹が空いたので、ホテルに面したショッピングモールのフードコートで夕食をとり、シンガポールの初日は終わりました。

    翌朝の朝食。クラブルームとスイートの宿泊者は、五十七階のプールサイドにある「ザ・クラブ」というラウンジでコンチネンタルブレックファーストを利用できます。クラブルームとスイート利用者以外は利用できない上、プールの中央の一番便利な場所に位置しているため、優越感があります。

    さて、料理は、ペストリー・ブレッド類、サラダ、果物など種類、味ともに満足の行く品揃え。「コンチネンタル」と言いながら、頼めば卵料理もお願いできます。コーヒーはとても美味しかったです。スタッフはとても親切。お願いしたことは責任を持って対応してくれるので、滞在中ストレスを感じることが全くありませんでした。

    食後、五十七階のプールに行きましたが、天候が曇りなので寒い。それでも宿泊者のみんなの目的はここのプールにはいること、プルプル震えながらも入っています。うちも寒さで震えながらもプールに入って記念撮影。

    昼はショッピングモールの「ディンタイフォン」での食事。ショッピングモールにはいろいろ美味しいレストランがあります。

    クラブフロアのベネフィットでクラブラウンジでは三時からアフタヌーンティーが利用できます。紅茶にはTWGが用意されていてとても美味しかったです。またスコーンも絶品。フルーツもありました。

    さらに、夕方五時から七時にはイブニングカクテル&カナッペタイムで、無料でお酒が飲めます。軽食も用意されているので、アフタヌーンティーでおなかがあまりすいてない場合はここの軽食でほぼ十分な量です。子供も入れます。

    三日目、シンガポールに来て初めての快晴。早速、プールサイドのクラブラウンジでの朝食にむかいました。行き交う人のうらやましそうな視線を感じながらの朝食は圧倒的な優越感があります。食後はすぐにプールへ。太陽が出ていたため、気持ちよくプールに入れました。たっぷり泳いだり記念写真をとったり。が、そうこうしているうちにチェックアウトの時間に…。

    チェックアウト方法は三種類あります。TV画面でチェックアウト、用紙に記入してエキスプレスチェックアウト、カウンターでのチェックアウト。ホテルはエキスプレスチェックアウトを勧めていますがやはり心配…と思っていたら、並んで待っていた時に部屋番号を聞いてきたスタッフの方が紙にプリントアウトされた精算書をもってやってきました。「これでよければエキスプレスチェックアウトしませんか?よろしければお手伝いいたします。確認してサインするだけでOKなので早くて簡単ですよ」という。紙の明細書にサインして控えももらえれば安心!おかげで不快な思いもせずチェックアウトができました。

    最後にマリーナベイサンズについてまとめると、「ホテルの送迎車利用」「クラブフロア使用」「シティビュー指定」この三点で、「長時間待つことのないチェックイン」「優越感と高いサービス」「最高の展望」が約束されます。空港送迎を頼んでおくと、チェックインがスムーズになります。また、部屋は多少値段が張ってもクラブフロア指定、シティビュー指定にしましょう。お金にはかえられない贅沢な眺めと、優越感のあるホテルライフが過ごせます。

    いろいろな噂があるので、泊まろうかどうしようか悩んでいる方へ。悩むことなくぜひ宿泊してください。オペレーションに問題があるとの報告をよく見かけますが、わたしの体験する限り、そのようなことは全くありませんでした。プール以外は期待していなかった(ひどいサービスとの噂)ので、いい意味で予想を裏切ってくれました。

    また、スタッフの方は、このホテルで働くことに誇りをもっている感じがしっかりと伝わってきます。たぶん、いろいろな問題点を改善されて現在に至っているのでしょう。満足度はハート5つ。オペレーションがしっかりしており、コストパフォーマンスもよし。ここに泊まらずしてシンガポールは語れません。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.91 2012年4月発行号 掲載記事より抜粋。


    「グランドハイアット・シンガポール」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年12月30日〜2012年1月1日
    宿泊代  約47,750円
    予約法  JTBより予約。



    グランドハイアット・シンガポールは、オーチャードロードの中心よりワンブロック先という抜群の立地条件にあり、「高島屋」まで徒歩十分くらいの距離。やや古さを感じますがエントランスを中心とした作りはグランドハイアット東京に似た洗練されたデザインになっています。

    この日は年末だからか、宿泊客に対してとにかくスタッフが少ない。フロントデスクはごった返しており、なかなかチェックインできませんでした。また、チェックインしても「今部屋は掃除中なのでもう少し待ってくれないか?」と言われる始末。十二時過ぎにチェックインしたにもかかわらず、結局部屋が利用できたのは午後五時過ぎとなってしまいました。ただ、スタッフは皆親切で一生懸命対応しているので「人も少ないのだし、まあしょうがないのだろう」とあきらめムード。予約したのが「クラブフロア」だったので、荷物を預けた後、クラブフロアに上がって、ラウンジで軽食をたべたり「高島屋」へお土産を買いにいったりして部屋が使えるようになるまで時間をつぶしました。

    部屋のカテゴリーは、クラブデラックスキング。予想していたよりも広く、ベッドルームとリビングの二部屋構成になっていて五十平米以上ありそうです。ただ、そこそこ古い感じは否めません。浴室はシャワーブースしかなくバスタブはなし。デスク、ライトなど家具類はハイアット的に洗練されています。ベッドはやや硬めですが寝心地はよかったです。なお、WIFIはクラブフロア以外有料。アクセスはできるのですが感度はイマイチでした。

    クラブフロアではスタッフ数も充実、皆親切に対応してくれます。一階のコンシェルジュデスクは大変忙しそうなので、クラブフロアのコンシェルジュデスクの存在はありがたかったです。ナイトサファリの行き方、空港へのタクシーの手配、観光バスの案内などたくさん助けてもらいました。

    ここはオーチャードの中心にあるのでとにかく便利。ショッピングは十?二十分の徒歩圏でほぼ事足ります。またホテルに一歩はいると街の喧騒から一変してとても静かで落ち着きます。日本人客はあまり見かけませんでした。

    プールもありましたが、マリーナベイサンズのプールで体が冷えていてとてもプールに入れる状態ではなく今回は利用せず。ただ、こじんまりとしているけれど、この場所にプールがあるというのは贅沢に感じます。この日は、その後ナイトサファリを体験しにシンガポール動物園に行って一日が終わりました。

    翌日、大晦日の朝は、クラブフロアで朝食。料理はコンチネンタルですが充実しています。スタッフも適度な人数配置で、飲み物をセルフサービスで入れようとすると「コーヒーですね。テーブルまでお持ち致します」と言われました。

    ホテル自体はやや老朽化していますが、やはりオーチャードの真ん中という地の利は大きいです。この日はショッピング。オーチャードロードを散策し、二階建て観光バスに乗って、市内観光をしました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.91 2012年4月発行号 掲載記事より抜粋。


    「ホテルニューオータニ東京」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2012年1月1日〜2日
    宿泊代  48,000円。
    予約法  JTBより予約。



    早朝シンガポールを発ち、夕方に成田に到着。その足でニューオータニ東京へ。ホテルには夜の六時半頃到着。ホテルに入ってまず驚いたのは正月なのに人の多いこと!!年末年始にこんなに活気がある日本のホテルは初めて見ました。年配者の割合が多いようですが、二世代や三世代の家族連れで来ている方が多いようです。

    今回は「ザ・メイン」に宿泊。カテゴリーはクォリティダブルです。狭くてこじんまりしていますが圧迫感はなくきれいです。

    夕食を食べようとロビー階に降りると、レストランの混雑状況を知らせるブースが設置されていました。うちは日本に帰ったばかりなので、日本食が恋しいこの日の夜は「にいず」でそばを。翌朝は「おせちの朝食付きプラン」だったので「カトーズ」でおせちをいただきました。

    実はこちらは年末年始が一年中で最もにぎわう期間らしいです。その理由は「お正月プラン」という宿泊プランがあり、ホテル内で落語から戦隊もののショー、マリック手品、由紀さおりショー、ゲームコーナー、卓球、書初め、百人一首、バナナの叩き売り、など百近いイベントが催されます。

    また、ホテル内で初詣ができる他、浅草寺への初詣バスツアーまであります。

    イベントは「お正月プラン」にて宿泊した人に配られる「通行手形」という催物券があり、これを入口で見せると参加できるというシステムらしいです。私達のように「通行手形」を持っていない人も参加できるイベントが多数用意されているので、ホテル内で正月気分を満喫できました。最近、ニューオータニには外資系にはない暖かさを感じます。世代を超えて利用できるホテルには大きな魅力がありますね。

    以上年末年始に体験した怒涛のホテルクルーズでした。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.91 2012年4月発行号 掲載記事より抜粋。


    子連れホテルクルーズ@サムイ島&バンコク

    大西美芳
    ●主人と六才の息子(ちび助)と都内で三人暮らし。「『ディズニーランド』と『ホテルにお泊り』のどっちが良い?」との質問に、「ディズニーランドのホテルにお泊り!」と即答するようになったチビ助…よって、ただいま計画中です。



    皆さんから、いろんな話しを聞くたびにずっと泊まりたいと思っていたトンサイベイ。まさか、ホテルジャンキーズクラブのクリスマスパーティーで宿泊券が戴けるなど思ってもみませんでした。お蔭様で、いつもは夏休みのディスティネーショ決めで相当揉める我が家ですが、今年はすんなり決定しました。

    私にとっては、十七年ぶり。主人とチビ助にとっては、初めてのサムイ島です。せっかくの機会なので、以前から家族で泊まりたいと思っていた、バンコクのマンダリンオリエンタルにも宿泊することに。

    バンコクは、かれこれ九年振り。宿泊先の比較検討をまったくせずに決定した旅は、今回が初めてです。


    「トンサイベイ」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年9月24日〜29日
    宿泊代  五泊のうち二泊を無料宿泊券を利用。(ビーチフロントスイート泊)。延泊三泊のうち二泊分は二名分朝食、スパ六十分付きで一万九千バーツ。     コテージスイートへアップグレード。一泊分はインターネット・レートで九千八百バーツ。スパ代(二名二回利用で一万二千三百十バーツ)。食事代(一万六百三バーツ)。ベビーシッター代(五百バーツ)。以上すべて税込。
    予約法  日本の代理店経由。



    ♪ Happy Birthday to you…… ♪ 
    バンドの女性ボーカルのハスキーボイスでバースデーソングが聞こえてきたのと同時に、ロウソクが立てられたバースデーケーキが運ばれてきました。主人が子供のような顔で、照れくさそうに笑っています。ロウソクの炎を消すと、周囲の皆様からの盛大な祝福へ答えるかのように、ニコニコ顔の主人は軽く会釈。こんなにうれしそうな顔を見たのは、初めてなのかも…!? そう思わせるくらいに、嬉しそう。

    二十六日は、主人のX回目の誕生日。もちろん出発前からわかっていたので、事前にトンサイベイにお知らせをしてケーキとシャンパンを用意していただいたのですが、こちらは何とホテルからサービスをしていただきました!(主人には内緒なんですけどね)一緒に計画したチビ助は、パパに言いたい気持ちをグッと堪えて、最後まで内緒にしていてくれました。

    最後の最後まで悩んで決めたところは、「Po-Lad Beach Bistro & BarでのBBQ」 ビュッフェのディナー。二十四日に到着してから、この日のディナーまで体調を崩してずっとベッドとお友達だった主人は、ようやくまともな食事をいただけることに。

    前菜、スープからメイン、デザートに至るまで種類が豊富な中から、好きな料理をチョイス出来るビュッフェは有難い存在です。メニュー、お味ともどんな方でも気に入るのではないか、そんな内容でした。

    夜のビーチレストランは、雰囲気もバッチリだし、特にカップルにはお勧めのディナー。素敵なリゾートで、最高の気分でのバースデー。我が家にとって、本当に思い出に残る。そんな滞在でした。

    体調を取り戻すため、「Prana SPA」には三回お世話になりました。初回は主人も私も二時間程のコースを日本から予約し、チビ助が寂しがらないようにシッターさんも手配してもらいました。二回目は、前日に予約を入れたのですが、繁忙期ではないにも関わらず、六十分を押さえるのがやっとでしたので、予定が決まっている場合には、即予約が必須です。 

    ここのスパの施術は最後に必ず付くヘッドマッサージが長め。いつもオプショナルでヘッドマッサージをプラスしようかと迷う私には、とてもうれしい内容でした。

    ちなみに、どんなメニューでもカップルは同室で施術を受けられるようです。チビ助は、それが面白くないらしく「一緒にマッサージを受けたりしないでしょうね? ボクだけお留守番なんだから、スパはこれっきりにしてよね。」なんて言っていました。「ボクが間に入っていないのは許せない」のだとか(苦笑)。

    今回、案内していただいたお部屋は、私たちがスパを数回利用することと、チビ助のためにプールには近い方が良いことなどを事前に説明しておいたためか、外に出るとすぐにスパ。逆方向へ行くとすぐにプールというこれ以上望みに適う部屋はない、とてもうれしいロケーションでした。

    チェックイン後に部屋に入ったとたん、フライトで疲れきったチビ助の顔が輝きました。「すごい、このお部屋、三階まである!」。

    三階というのは、ちょっとオーバーなのですが、エントランスとバスタブのあるテラスが同レベル、一メートルほど階段を登ってリビングフロア、また一メートルほど階段を登ってベッドルームとバスルームのあるフロアと、丘陵という地形を上手く利用した、3レベルの高さで構成されています。

    「やったー、合格!」とチビ助。何がって、気に入ったかどうかです。「どの程度?」と聞くと、「最高!」との評価。 まずは、部屋だけで最高! と言ってしまう素直さは、子供ならでは。少し、黙らせることを覚えさせねば…ボーイさん、日本語がわからなくて良かったとホッと胸を撫で下ろす親でありました。

    こちらのスタッフのホスピタリティーは徹底した教育がなされているのか、それとも豊かな自然に囲まれて生活をしているため人間性が豊かなせいなのか、本当に素晴らしいと思いました。

    日本人スタッフのHiroさんには、本当にいろいろとお世話になりましたし、他のスタッフの方もチビ助があわや病院行き?という状態から回復したときには、会うスタッフ皆に「大丈夫? 良かったね。」と言ってもらえ、すごく気に掛けていただいていたことを実感して有難い限り。

    ホテルチェックアウトの朝食時には、前日に美味しいディナーをいただきすぎて食が進んでいなかった私に「Bon Voyage」とメッセージを入れたパンを運んできてくれ、何とか食べようとすると、「ボックスに入れましょうか?」と言ってくれる心配り。

    「次はいつ来るの?」と聞かれて、「いつかわからないけど、次にサムイに来る時には、必ずまた泊まるね」と夫婦共々心から答えました。トンサイベイは、滞在日数が多くなればなるほど、良さを実感するホテルだと思います。

    なお、食事は、三人で取ることが少なかったため、前述の食事代は皆さんの参考にならないかも知れません(我が家は、必ず海外仕様の電気調理器とお粥や味噌汁などを持参しています)。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。


    「マンダリンオリエンタル・バンコク」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年9月29日〜10月1日
    宿泊代  「B&B スーペリア」でルームチャージが二泊分で二万七千七百七十四バーツ(税込み二名分朝食付き)。子供用朝食(二回分で二千八十八バーツ)。バー代(千四百四十七バーツ)。WIFI接続料二日分 (千三百七十三バーツ)。スパ代(一万六千七バーツ)。アーユルベーダ4ハンド、九十分、二名分。
    予約法  ホテルのホームページより予約。



    マンダリンオリエンタル・バンコクには、オリエンタルホテルに「マンダリン」の冠が付いてから、初の宿泊です。時代の流れに適応するために、以前と変わったところも多々あり、若干浦島太郎の気分。もちろん、前の方が好きだった所と新しくなって良いなぁと思うところがありました。

    チェックイン後すぐに、高いタワーから見えるチャオプラヤ川を行きかう船を見つけたチビ助。早速、「乗りに行く!」と、ウキウキです。事前情報収集に余念がないチビ助には、「川岸に建っていて、ホテルのお船で向こう側に渡れるんだよ」と説明しておきましたので、忘れていなかった様子。船が好きなチビ助は、今回はなかなか船に乗る機会に恵まれなかったので、用もないのに対岸と往復すること数回。夜はライトアップされている船を見て、「クリスマスみたい!」と喜んでいました。

    変わらないのは、スタッフにリクエストしたことは迅速かつ的確に行われる素晴らしさ。そして、主人もチビ助も「スゴイ!」「さすが!」と絶賛していたのは、エレベーター前に立つボーイさん。ホテル到着後、所用を済ませるためにロビーに下りてすぐに部屋に戻ろうとした主人は、乗ったエレベーターの降りる階が既に押されていて、ビックリだったそうです。

    チビ助は、外出から戻るたびに「お帰りなさい。玲士さん!」と日本語で明るく話しかけてくれる彼のことを、「スゴイよ、あの人。日本語を喋ってる! それにボクの名前まで覚えてるよ?!」大絶賛。

    チビ助くん、こちらのボーイさんの影響もあってか、「このホテル、(お部屋も人も)ビックリがいっぱいだし、最高!」と評価していました。

    「Bamboo Bar」へは、チビ助が深い眠りに入った時を見計らって、最後の夜に主人と二人で出かけました。子供が寝ている間に、ちょっとバーへ行くなんて事が出来るのは、やはりホテルならではですよね。以前と変わらない女性シンガーは、話がとても面白く、チビ助に内緒で、夫婦二人で楽しませていただきました。

    夫婦二人でと言えば、やはりスパ。「これっきりにしてって言ったのに!」と若干お怒り気味のチビ助にお願いしてキッズクラブで遊んでもらい、以前にはなかったアーユルベーダのコースを受けました。施術力の高さは、皆様ご存知の通りに文句なしです。時間を稼ぐために、セラピスト二人に施術してもらう「4ハンド」のコースにしました。マッサージの強弱が絶妙! お勧めですが、この施術は一人一部屋でしか行えないため、カップルが同室で受けたい場合には、ちょっと不向きかも知れません。

    ちなみに、いつも帰国便はナイトフライトが多いため、バンコク最後のイベントがオリエンタルスパでの施術なんです。チョイスしたメニューにもよりますが、メイクを落としたりシャワーを浴びたりという手間が省けてキレイさっぱり!

    マンダリンオリエンタル・バンコクは、主人にもチビ助にもお気に入りになったホテルなので、次回もまた宿泊決定です。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。


    「スコタイ」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年10月1日(食事利用のみ)
    食事代  チョコレートビュッフェ、大人二名&子供一名で二千六百四十八バーツ(税込み)。
    予約法  ホテルのホームページより予約。



    スコタイは、いつも宿泊したいと思いつつ、訪れることのなかったホテルです。今回は、HJCの方にお勧めいただいたので、日本から予約を入れて楽しみにしていました。帰国は夜のフライトなので、ホテルチェックアウト後に退屈することがないようにとこの日に予約。

    通常のアフタヌーンティーが、週末は特別にチョコレートビュッフェになるとのことで、スィーツばかりなの!?と思っていたら、嬉しい見当違い。豊富なスィーツ類の数々、焼き立てスコーンやサンドイッチはもちろんのこと、日本人には嬉しいお寿司まであり、ランチを兼ねて朝食も控えめで行くべきだと思わせる内容です。主人とチビ助は、大のご飯党。甘いものもあまり食さないのですが、今回ばかりは、お寿司あり、気になるアイスクリームやスィーツありで、私よりも我が家の男子二人の方が満足していました。

    主人曰く、「次に来る機会があったら、このホテルに泊まりたいな。子連れには、オリエンタルの方がフレンドリーだと思うんだけど、何かこう…好みなんだよね」との事。ハイハイ、言われなくてもわかってますよ。スタッフの女性が、女優の伊東美咲さん似のスラッと背の高い美人さん揃いで、さっきから目があちこち泳いでいますもの。

    それはさておき、私も一度は宿泊してみたいと思っているので、次回はバンコクでホテルクルーズでもしましょうか!?


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    子連れホテルクルーズ@サムイ島&バンコク

    上野奈穂
    ●結婚してからホテルに興味を持ち始めた夫。短期間でホテルをコロコロ変えても、チェックイン後の室内撮影中はトイレにさえ行かせてもらえなくても、文句ひとつ言わずに協力してくれる有難い存在。元々が色々と楽しみたいという性格なので助かります。今回の旅行では、シティホテル、ブティックホテル、リゾートと異なるタイプに滞在できて満足の様子。最近二歳になった娘は、プール大好きっ子。タイではほぼ毎日プールに入っていて、せっかくの色白肌がこんがりと焼けてしまいました。



    以前、ホテルジャンキーズクラブのクリスマスパーティで、タイ・サムイ島のトンサイベイの三泊無料宿泊券が当たりました。現在、住んでいるフィリピン・セブ島からはサムイ島への直行便がないため、セブ島〜マニラ〜バンコク〜サムイ島というルートで行きました。距離的には近いのですが、一歳の娘を連れて一日に何度も飛行機を乗り換えるのは億劫なので、往復ともにバンコクに宿泊することに。

    私にとってバンコクは二度目。以前、オリエンタル(現在はマンダリンオリエンタル・バンコク)、ウェスティン・バンヤンツリー(現在はバンヤンツリー・バンコク)に宿泊したので、いろいろなホテルを楽しみたいと思い、それ以外からホテル選びをすることにしました。


    「サイアム・ケンピンスキー・ホテル・バンコク」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年9月4日〜6日
    宿泊代  一泊約8,000バーツ(税別)。
    予約法  ホテルのウェブサイトより予約。



    サムイ島に行く前にバンコクに三泊しました。じつはアリヤソム・ヴィラに連泊したかったのですが、三泊目しか予約が取れませんでした。それで、「高級ホテルで、立地がよく、新しいホテルだから興味もあるし…」程度の理由でサイアム・ケンピンスキー・ホテル・バンコクを予約しました。しかし、泊まってみると、とてもステキなホテルで、またバンコクに行ったときには再訪したいと思っています。

    場所はショッピングセンターが立ち並ぶサイアム駅の目の前(といっても、少し奥まったところ)。バンコクでは車を使うと一方通行が多いせいか迂回することになり、また、渋滞もすごいので、駅に近いというのは便利でした。隣には大規模ショッピングセンター、サイアム・パラゴンがあり、レストランをはじめ、ショップ(ステキなアイテムを揃える雑貨店がいっぱい)、品揃えが豊富な清潔なスーパー、フードコートなどがあります。

    子連れの視点から見ると、地下に水族館があり、子ども用品や子ども服売り場も広く、充実した品揃えで(一角に子どものプレイルームも)、日本食レストランも数多く、なにかと便利です。 

    バンコク滞在中は夫が仕事だったため、子どもと水族館や買い物に行き、お昼寝の時間になったらホテルに戻り、お昼寝の後はプールで遊ぶ、というようなスケジュールで、移動にも時間を割くことなく楽でした。

    ホテルは客室のみならず、ロビーやレストランなどもスタイリッシュなインテリアで、館内のところどころに置かれたフラワーアレンジメントが凝っていて華やかです。

    宿泊したのは、カバナルームというプールに面した客室。テラスから続く階段を下りるとプールの中です。その名の通り、客室をカバナのように使えます。娘がプール好きなので、ここなら支度に手間取らないと思い予約したのですが、客室の向こうに水辺が広がる様子は、バンコク中心部にいながらちょっとしたリゾート気分も味わえます。ホテルの建物はプールを囲むように建てられており、都会のオアシスといった趣です。

    カバナルームのゲストは、クラブラウンジを利用することができます。朝食やアフタヌーンティー、イブニングカクテルなどが無料で提供されます。ビュッフェ形式の料理は、種類は少なめですが、美しくディスプレイされていました。朝食のときには、エッグベネディクトなども、別途オーダーできます。

    とても満足の行く滞在でしたが、ひとつ残念だったのは、数名をのぞいてはホテルのスタッフに笑顔が少ないことでした。

    余談ですが、こちらにはアラブ人が多く宿泊していました。一度、スタッフが行列を作り、アラブファミリーご一行(二十人くらい)のチェックインをお出迎えしているのを見かけました。マンダリン・オリエンタルではアラブ人は見かけなかったのですが、ケンピンスキーはドバイにもあるし、知名度が高いのかもしれません。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。


    「アリヤソム・ヴィラ・ホテル」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2011年9月6日〜7日
    宿泊代  一泊約7,500バーツ(税サ込み)。
    予約法  ホテルのウェブサイトより予約。



    ホテル関係者からバンコクにステキなブティックホテルがあると伺い、アリヤソム・ヴィラ・ホテルに宿泊してみました。二十五室という小規模ホテルなのに直前まで予約をしていなかったので、残念ながら一泊しか泊まれませんでした。

    ここがバンコク? というような緑豊かな、静かな一角にあります。ヨーロッパ人がオーナーです。

    印象を一言でまとめると、「欧米人がイメージする(または好む)、タイの小規模ホテル」といったかんじです。実際、欧米人ゲストが多いようです。 

    一九四二年に建てられた邸宅は、オーナーの祖父母が住んでいたところ。客室はアンティークの調度品などで飾られ、それぞれ異なるインテリアです。こぢんまりとしたホテルなので、客室はさほど広くないかと思い、リビングルームとベッドルームからなる「エグゼクティブ・デラックス」という部屋を予約しました。室内はアンティークの調度品が置かれているせいか、カーペットなどの色合いのせいか、少し暗め。

    宿泊した客室のベッドはかなり高く、床は板張りなので、子どもが落ちないか心配でした。小さな子どもを連れて行くにはあまり適さないホテルかもしれません。トロピカルな木々に囲まれているので、蚊や虫も多いですし。

    しかし、大人だけで自然を好む人ならば、ホテル自体を楽しめそうです。なによりホテルのスタッフの笑顔や対応に心が癒されます。

    ロビーやレストランには、所々に絵画や置物が飾られていて、どの一角を切り取ってもフォトジェニックなホテルです。レストランの一部は二階までの吹き抜けになっていて、シャンデリアが垂れ下がっています。

    こちらのレストランの評判はよいようで、お料理の盛り付けも美しいです。残念ながら朝食だけの利用でしたが、そのシステムはユニーク。

    まずフルーツやジュースが出されるのですが、ほかはオーダー形式で、メニューにはフルイングリッシュブレックファスト、和食、メキシカンなどが並んでいます。アラカルトは卵料理も豊富で、麺もあります。スタッフの人いわく、好きなだけ頼んでいいとのこと。

    量が少なめかと思いきや、夫がいろいろと頼んだら、麺でさえもそれなりにボリュームがあり、エッグベネディクトも通常の二倍ほどの量が出てきました。連泊して、ひとつずつゆっくりと味わうほうがよさそうです。和食の味は、日本で食べるものと少しずれているようですが、ちょっと甘めの変わった味のお味噌汁はおいしくいただきました。麺もおいしかったです。

    ブティックホテルながら、スパだけで一棟あったり、二十メートルプールもあります。プールサイドでも朝食を取れるようです。ロビーやレストランは、タイらしさとコロニアルな雰囲気がミックスされたインテリアがステキでしたが、客室のインテリアはアンティークが多く、個人的には好みではありませんでした。

    満足度をハート3つとしてしまいましたが、好みに合う方にとっては、ハートが4つにでも5つにでもなるホテルだと思います。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。


    「トンサイベイ」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年9月7日〜10日
    宿泊代  ホテルジャンキーズクラブのクリスマスパーティで獲得した無料宿泊券を利用。食事代、スパ代は別途支払い。
    予約法  ホテルに直接電話で予約。



    じつはこちらトンサイベイには一年ほど前に宿泊しようかと思っていたところ、病気が重なったり、セブ島への引越しが決まったりしたため、慌しくなってしまいました。無料宿泊券の期限が迫っていたため、ダメモトでホテルに事情を説明し延長をお願いしたところ、今年の三月末まで延長していただけました。三月に予約を入れていたのですが、今度は東日本大震災で夫の仕事が大打撃を受けてしまい、旅行どころではなくなってしまったのです。しかしホテルのご厚意により再度延長していただき、三度目の正直で今回やっと宿泊することができました。

    サムイ島の空港に迎えに来てくれたホテルの若い男性スタッフは人懐っこく、いろいろと話しかけてくれます。サービスに定評があるので、ホテルへの期待も高まります。ホテルに到着すると、ロビーでウェルカムドリンクをいただきながらチェックイン。ロビーは開放感があり、流れる風が心地よく、リゾートモードになってきました。

    敷地内にヴィラが点在しており、移動はカートで。時々散歩がてらに歩いたりしましたが、日ごろの運動不足のせいか、子どもを抱っこしての上り坂はつらかったです…。客室はコテージ・スイート。屋外にダイニングテーブルとバスタブ、サンベッドなどがあります。写真で見て、バスに浸かりながら海を眺めたら爽快だろうと想像していましたが、近くを通りかかった人に見られそうで、私はもっぱら室内のシャワーを利用してしまいました。夫と娘は喜んで入っていました。

    室内のインテリアは木目調でナチュラルです。充分な広さがあるので、娘は時々走り回って遊んでいました。プール好きの娘はさっそく夫とプールへ。プールはこぢんまりとしたアダルトオンリーのハーフムーン・プールとメインのプールの二ケ所。

    トンサイベイではどこのレストランで食べても食事がおいしく、週に一度、夕食時しかオープンしていない「バトラーズ・レストラン」ではシーフード料理を、ロビー近くのレストランではタイ料理ビュッフェをいただきました。

    このときはタイ料理ナイトで、食事を取りながら、タイの民族舞踊のショーも鑑賞できます。屋台風にしつらえたブースもあり、街中の庶民的な雰囲気が再現されていました。トムヤムクンがとてもおいしく、日本でもタイでも今まで食べたなかで最高と思ってしまいました。デザートにはタイの伝統的なお菓子も種類豊富に用意されていたので、少しずつ試してみました。

    ホテルではイベントが毎日催されており、ビーチで星空の下での映画鑑賞というロマンチックなものもありました。毎週月曜にはGM主催のカクテルパーティ(無料)がありましたが、滞在が月曜にあたらず残念ながら参加できず…。

    私はお料理教室に参加。スーシェフが直々に教えてくれます。この日のメニューはエビパン、レッドカレー、トムヤムクン、シーフードのスパイシー炒め、バナナ入りココナッツクリーム。

    素材の下処理などはすでに終えられているので、作業は炒めたり、少し刻んだりする程度。盛り付けのコツなども教わり、見た目も味も上出来! 

    しかし、作ったトムヤムクンはタイ料理ナイトでの味を再現することはできず、ほかで飲むトムヤムクンと同じ味。レシピに載っていない隠し味みたいなものがあるのでしょうか。

    お料理教室の受講費は二千五百バーツ(税サ別)で、ホテルオリジナルのエプロン、キャップ、レシピ付き。修了書も発行されます。レッスン中にスタッフが撮ってくれた写真をCDにまとめてくれるのも嬉しいサービスです。

    安くはない受講費ですが、作るお料理は二人分で、教室が終わったあとに家族を呼んで食べられます。ウエイターも付き、レストランと同じように食べることを考えると、かえって安い受講費だと感じました。また、希望者はお料理教室前にハーブ&野菜ガーデンへのツアーに参加できます。

    ホテルで唯一心残りだったのが、スパです。タイマッサージとフェイシャルトリートメントと二度利用しましたが、エスティシャンのテクニックが自分に合わなかったのか、あまりリフレッシュできませんでした。

    三泊というリゾートにしては短い滞在でしたが、ほかにも心に残るエピソードがありました。滞在中にちょうど誕生日を迎えた日、夕食を食べて客室に戻ると、大きなケーキとスパークリングワインがホテルから用意されていました。憎い演出です。

    また、チェックアウトの朝、朝食をとっていると、パンコーナーに見慣れぬ大き目のパンがすでにお皿に置かれていました。そのときは、初めて見る種類のパンだと思っただけだったのですが、あとでスタッフのが私たちのところに持ってきてくれたのです。魚の形をしたパンの上には、名前とともに「ボン・ヴォヤージュ」と砂糖でデコレーションされていました。いつも朝食のときに、娘に何かと構ってくれたスタッフの皆さんの温かい心遣いを嬉しく思いました。

    一方で、これは通常のサービスなのか、それともホテルジャンキーズクラブのパーティーで得た宿泊券のおかげか、あるいは小さな子どもがいるからか、と色々と推測してしまいました。

    こちらのレストランでは朝食時も夕食時も同じスタッフが働いていて、シフト制でなさそうなことに少し驚きつつ、同じスタッフのほうが細かな気配りを見せてくれるので有難かったです。

    ホテルをチェックアウトし、空港まで送ってくれたのは、往きと同じスタッフでした。空港に到着する直前、彼にホテルから連絡が入り、私たちがCDを忘れたから届けますとのこと。届いたCDはお料理教室で撮影してくれたもので、チェックアウトのときに渡し忘れたとのことでした。葉をすいた紙でかわいらしくラッピングされたCD。ホテルが自然を慈しみ、リゾートを造りながらも周りの環境をできるだけ守っていこうとする姿勢がここにも窺えて、温かい気持ちになりました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    「マンダリンオリエンタル・バンコク」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年9月10日〜11日
    宿泊代  一泊約14,000バーツ(税込み)。
    予約法  ホテルのウェブサイトより予約。



    サムイ島からバンコクに戻り、マンダリン・オリエンタルに一泊しました。泊まったことがあるので、別のホテルを試してみたいと思いつつ、夫に王道を体験してもらいたいとも思い、結局再訪することに。

    以前の滞在では、取り立ててよい印象はありませんでした。しかし、今回は客室のインテリア、スタッフの応対、ホテル自体がもつ雰囲気など、すべてが心地よく、さすが名門ホテルだけあると感嘆しました。ターンダウンサービスに来てくれた老いた男性スタッフでさえ、応対や動きが紳士然としていたのには驚きました。

    ホテルに到着すると、レイでお出迎え。客室はチャオプラヤー川を望める「デラックスルーム」を予約しました。バスルームやパウダールームはブルーのタイルがアクセントになっています。水のボトルがかわいらしいバッグに入っていたり、ウェルカムドリンクは葉をコースターにし、グラスにお花を添えたり、細かいところまで演出が行き届いています。

    夕食はホテルの中国料理レストラン「チャイナ・ハウス」に行きました。いったんホテルを出て、向かいのショッピングアーケードの右隣にあります。北京や上海でも時々見かける、中国的な要素を妖艶にデザインしたモダンなインテリアです。会員制クラブのような怪しげな雰囲気。案内されたテーブルはボックス席だったので、落ち着いて食事を取れました。お料理は少量ずつ、おしゃれに盛り付けられています。お値段もそれなりですが、やはりおいしかったです。

    ホテルには、夕方到着の翌朝出発という短時間滞在だったので満喫できず(満足はできましたが)、次回はスパを利用したりお料理教室に参加しながら、ゆっくり滞在してみたいです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    子連れホテルクルーズ@プーケット島&バンコク

    伊井博樹
    ●埼玉県在住、歯科医。ホテル好きになったのはかれこれ十年近く前…HJCの会員になってからは磨きがかかり、もはやこのディープな世界から抜け出すことができないようになってきました。リゾートホテル・ジャンキー歴十余年。



    夏休みに家族旅行でどこに行こうか考えていたところ、お盆の時期にも関わらずタイ航空のプーケット直行便が六万円代でとれたため、タイ行きを決めました。

    最近の旅行では仕事の疲れを少しでも和らげるため飛行機の乗り換え回数が少ないこと、時差があまりないこと、プールが充実していること、などを中心にホテル選びをしています。

    今回は、雑誌のクレアトラベラーズやインターネットなどでプーケットのホテル情報を調べ泊まるホテルを絞り込んだ後、気に入ったホテルの空室状況や値段を旅行会社に聞いて決定をしました。部屋タイプは泊まるホテルの中のカテゴリーをひと通りチェックをした上、設備やサービスと宿泊料金とのバランスから、一番パフォーマンスのいいカテゴリーを選びました。


    「エヴァソン・プーケット」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年8月12日〜14日
    宿泊代  17,318バーツ
    予約法  JTBより予約。



    プーケットでプールヴィラを探していたところ、雨期のためでしょうか、エヴァソン・プーケットの最高級カテゴリーの「プールヴィラスイート」が、スイートで、プライベートプールが広く、海に近く眺めがいい、それなのに六万円弱という安さだったので、即座に決定しました。はじめてのプールヴィラ滞在なので、期待と不安が交錯します。

    プーケット空港に降り、一時間も待たされた入国審査を通過すると、出口にプラカードを持ったホテルの方が待っていました。やはりホテルの送迎は安心だし、落ち着きます。ホテルの送迎車はBMWの5シリーズでした(送迎代は往復三千六百バーツ)。

    車に乗って五十分、空港についた頃はまだ明るかったのに、いつのまにかあたりの景色も真っ暗になったころホテルに到着しました。ロビーでウェルカムドリンクをいただき、チェックイン手続き。その後紹介されたバトラーと共にカートに乗ってヴィラへ向かいました。ホテルの敷地は広大で、シャトルバスが敷地内を循環しています。バトラーの方にはやさしく対応して頂き、ほっとしました。

    プールヴィラスイートは海に一番近い眺めのいい場所に三棟ありますが、私たちが泊まったのはその真ん中の部屋でした。ヴィラは両サイドを高い塀に囲まれているので、プライバシーが確保されていて、ゆったりと過ごすことができます。

    扉を開けると、右がリビングルーム、左がベッドルームと分かれています。
    リビングルームはほとんど使うことはありませんでしたが、ホテルに滞在して「使わない空間がある」こと自体がとても贅沢に感じました。

    ベッドには天蓋がついていて、おしゃれな感じはありますが、正直なところ、建物の老朽化は否めません。また、ベッドのクッションは弾力がほとんどなく、フローリングの上に直に敷布団を敷いている感じであまり熟睡はできませんでした(ただしクッションの弾力の好みは個人差があるので、いちがいにすべての人に当てはまるものではないかと思いますが)。さらに、部屋に機密性がないので、ベッドルームの後ろにある機械室の音がとてもうるさく感じました。

    バスアメニティはロクシタンやモルトンブラウンといったブランドものを使用せず、ホテルオリジナルのもので備えてありますが、ナチュラルな香りで日本人には好感がもてるのではないかと思います。

    今回、プールヴィラにして良かったと思ったのは、バトラー付ということです。実際はほとんど利用しませんでしたが、やはりバトラーがいるというだけで心強いですね。

    宿泊する方がいらしたら、何と言っても私は「プールヴィラ」「プールヴィラスイート」のいずれかをお勧めします。プールヴィラは初めてだったのですが、正直、最高でした。一度体験したら病み付きです。

    朝食は、通常は「Into The View」でのバイキングですが、あるカテゴリー以上は階段で少しおりた階下のレストラン「Into Fusion」で食べることができます。一般のバイキングではない料理をつくってくれたり、コーヒーも「illy」のコーヒーサーバーがあってエスプレッソが飲めたり、シャンパンも飲めますし、ウェイターが飲み物や食べ物をサーブしてくれます。もちろんバイキングもOKです。

    もし、高い部屋に泊まった場合は必ずキィーを見せましょう。見せないと一般のシートに案内されてしまいます。

    料理は種類が豊富でとてもおいしかったです。ジュースはたくさんの種類があり、パンも豊富、オムレツはその場でリクエストに応じて作ってもらうことができます。ラーメンのコーナーもあり、飽きることがありません。

    昼はルームサービスで頼みましたが、ハンバーガーはけっこう美味しかったです。

    夜は、タイ料理を食べてみました。本格的な味でおいしかったです。ただ、コストパフォーマンスに関して言えば若干高めではないでしょうか(ただし、ここはリゾートなので仕方がないことです)、値段はホテル内リゾート料金で、まあ、都内の高級なタイ料理レストランで食べるのと同じ位の値段でした。

    ホテルの客層は、子供連れの家族が割合として多いように感じました。子供連れは主にドイツやイタリアといったヨーロッパ系の人が多かったです。香港からの旅行者でしょうか? 広東語をしゃべる宿泊者も多くみられました。日本人は程よい割合でいますので「日本人ばかりのところはイヤ、でも全然いないのも寂しい」と思われる方にはまさにぴったりです。日本人のホテルスタッフもいました。

    子どもに対する対応は、特に気を配ってくれるというわけではありません

    が、みんな優しく笑顔で対応してくれます。

    スタッフはサービスの教育は受けていると思いますが、サービスの質には若干ばらつきがあります(リゾートホテルでは必ずあります。そのばらつきは少ない方だと思います)。

    ただ、一般的に、リゾートでの滞在の場合、無愛想なスタッフも簡単な会話をかわすと急にフレンドリーになったりするので、ホテルライフを楽しめるかどうかはこちら(ゲスト)のスタッフへの対応次第と言えるのではないかと思います。

    「エヴァソン」は日本ではあまり聞くことのないブランドです。自然を大切に、自然との調和を目指すホテルというコンセプトを掲げています。実際泊まってみて、そのコンセプトは徹底されていて好感をもちました。 一方で、設備の老朽化が進んでいて、リノベーションが追いついていないのでその点が改善されればさらにグレードがアップするのでは…と思いました。

    自然に囲まれた空間の中で、素直に人と人、人と自然がふれあう、そんなホテルでした。

    なお、ここのリゾートはボン島というプライベートアイランドを所有しています。宿泊者のみボートに乗って利用することができるので早速行ってきました。ちょっとした冒険のようでとても楽しかったです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    「マンダリンオリエンタル・バンコク」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年8月14日〜15日
    宿泊代  11,600バーツ
    予約法  JTBより予約。



    バンコクのオリエンタル・ホテルは、「マンダリンオリエンタル・グループ」のフラッグシップホテルであること、様々な旅行雑誌から世界一のサービスであるとの評判を聞いていたため、それがどのように実感できるのか確かめたかったため、バンコクでの宿泊先に選びました。

    今回は、滞在時間が一泊と短いこと、サービスを体験することが目的なので、部屋タイプはスタンダードのカテゴリーを選びました。空港からの送迎はBMWの7シリーズで往復五千四百バーツでした。

    各階にバトラーが常駐していて、エレベーターで自分の宿泊階まで上がると、「部屋の扉をお開けしますね」と言って部屋まで連れて行ってくれ、部屋の鍵を開けてくれたことには感動しました。自分の名前を言うことも、鍵を見せることもありませんでしたので、ビックリ。

    夕食は中華を選びました。値段は日本の同等クラスのレストランとほぼ同じ程度ですが、味・サービスに安心感が感じられます。

    今回のタイ旅行では、新しいホテルブランドの「エヴァソン」と、老舗格の「マンダリンオリエンタル」を泊まり比べてみましたが、オリエンタル・ホテルは、何と言っても品格があります。安心して泊まれるホテルで、バンコクの喧噪から隔離された極上の空間です。

    建物は古そうですが、逐次リノベーションをしているのでしょう、古さは私自身は感じることはありませんでした。

    ホテルのスタッフはしっかりとサービスの教育をうけ、プライドをもち、さらに自分なりにそれを高めていこうという雰囲気が伝わってきます。いい意味で緊張感がありました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.89 2011年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    @シンガポール

    上野奈穂●フィリピン・セブ島在住。本誌にて「デビューカタログ」を担当し、コラム「My Dear ホテルライフ」を連載しています。


    家族でシンガポール旅行をすることになりました。
    プライベートでは初シンガポールの主人は、私からリッツ・カールトン・ミレニアの話を聞いていたのでそこに泊まりたいとのこと。シンガポールに来るたびに(ホテルクルーズをしつつも)必ず泊まるお気に入りのホテルなので、マリーナ・ベイ・サンズなどの新しいホテルに心を惹かれながらも、今回もリッツ・カールトンに宿泊することにしました。

    一歳六ヶ月の娘も楽しめる旅行になればと、セントーサ島にも一泊してゆっくり遊べるようにしました。阿久津友紀さんのカペラ偵察記(84号)を拝見して興味をもち、そちらを予約しました。


    「カペラ・シンガポール」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年4月21日〜22日
    宿泊代  約50,000円(一泊一室、税サ込み、朝食なし)
    予約法  ホテルのウェブサイトより予約。



    カペラのロビーはこぢんまりとしていて個人の邸宅を思わせます。客室までは、案内係のキレイな女性より施設の説明を受けながら向かいます。屋外のバーから見下ろすプールとその周りの景色がステキで、まるで絵画のよう。このバーにはベッドのようにゆったりしたソファーがあり、お酒を飲みながらのんびりしたらとてもリラックスできそうでした。

    客室のデザインはスタイリッシュですが、穏やかな空気が流れていて癒しの空間が広がります。半屋外の小さなテラスが客室の端に付いており、ここのソファーに寝転んでまったりすると気持ちよさそう。大きな窓の手前にはこれまたお昼寝によさそうなソファーが備え付けられており、ウェルカムフルーツが置かれていました。

    バスルームはバスタブとシャワースペースとに分かれており、シャワースペースの方はレインシャワーでした。パウダールームはダブルシンクで、かなりゆったりめで使い勝手がよかったです。

    子供へのサービスとしては、赤ちゃん用アメニティ(ピジョンのセット)、ベビーベッド、ベビーバスが用意されていました。今までベッドを用意してくれたホテルはありましたが、ベビーバスまで用意してくれたホテルは初! 一歳六ヶ月なので、そこでお風呂を済ませるには大きくなりすぎましたが、その心遣いは嬉しかったです。

    私たちが寝るベッドは低めで、ベッドの周りにラグが敷かれていたので、子供と一緒に寝るのには安心です。ベッドの幅はかなりゆったりしており、親子三人で横になっても充分な広さでした。

    ホテルのレストランはカジュアルダイニングと中国料理の二ヶ所があり、どちらも、どのお料理もおいしかったです。特に中国料理のほうはインテリアもオシャレで、お料理の盛り付けも麗しく、目からもとても楽しめました。オーダーした野菜のお料理は、色鮮やかな野菜を扇のように盛り付けてありました。

    朝食はカジュアルダイニングで取ります。屋外のテーブル近くには孔雀がやって来ます。餌のレーズンはビュッフェの台上に用意されていて、子供たちはみんな喜んで鮮やかな羽をもった孔雀に餌をやっていました。いつも朝食は娘が騒ぎ出す前に退散しようと慌しくなってしまいますが、この演出(?)のおかげで娘は孔雀に釘付けとなり、朝の時間をゆったりと過ごすことができました。

    ビュッフェのお料理の種類は多くはないですが、おいしいものを厳選して置いているように感じました。ポーチドエッグやエッグベネディクト、ご飯、お味噌汁などはテーブルまで持ってきてくれました。ゲストの出身国によって、運ぶお料理は少し変えているようでした。

    こちらではスパも利用し、フェイシャルトリートメントを受けました。四年の経験があるという韓国人セラピストのマッサージは本当に気持ちよく、夢見心地に。スパのプロダクトはロンドン発のオーガニック・ファーマシーです。時間がなくスパ施設をほとんど利用できませんでしたが、サウナのあとに身体を冷やす氷が用意されていたり、寝湯や打たせ湯などもあるので、次回はトリートメント前にリラックスしたいと思います。

    カペラにはクラブフロアはありませんが、ライブラリーがあり、お茶やクッキー、フルーツなど、夜はワインなどもサービスでいただけます。こちらにいらした流暢な日本語を話す韓国人女性スタッフは、レストランの手配などの対応もよかったです。

    また、心に残るエピソードがあります。
    彼女と話しながら、私は娘に好物のオレンジを剥いてあげていました。途中、オレンジに飽きた娘がこの女性に自分のオレンジを渡し始めたのです。私が止めても娘は親切のつもりで渡し続けます。スタッフの方は「ありがとう」といいながらひとつずつ受け取り、娘の手でベチャベチャになったオレンジを一、二個、口の中に入れて「おいしいね」と娘に微笑みかけてくれました。娘はとても嬉しそうで、私は申し訳ないと思いながらも温かい気持ちにさせていただきました。

    主人も私もカペラのハードにもソフトにもとても満足し、一泊という短い滞在を残念に思い、また再訪したいねと話しながらホテルを後にしました。



    「リッツカールトン・ミレニア・シンガポール」

    CS満足度 ハート2つ。

    宿泊日 2011年4月22日〜24日
    宿泊代 約25,000円(一泊一室、税サ込み、朝食付き)
    予約法 ホテルのウェブサイトより予約。


    リッツカールトン・ミレニア・シンガポールに初めて泊まったのは、社会人三年目。ホテルを楽しむようになって間もない頃で、とても感激したのを覚えています。ココが気に入り、リッツ・カールトンがお気に入りのホテルチェーンとなりました。

    二年半ほど前に泊まったときも、メンテナンスは行き届いており、サービスもよく、大好きなホテルだったのですが…。今回は印象の悪い滞在となってしまいました。

    まず、チェックインの際に行列で十五分ほど待たされました。それ自体は仕方がないと思いますが、やっと番が回ってくると、インド人女性のレセプショニストが、早口で急かすようにチェックイン手続きを進めていきます。

    途中で「帰りのお客様のフライト情報をいただけますか」と訊かれたときに、「たしか十一時頃だったような…。控えが預けた荷物に入っているので、確認をして連絡します」と言っていると、こちらのもどかしい英語を聞く時間さえもったいないような急いだ様子で、「いえいえ、いいですよ。チェックアウトが十二時だということをお伝えしたかっただけですから!」と対応されました。

    またその方がエレベーターまで案内をしてくれたのですが、私たちのかなり先をせかせかと歩き、エレベーターの場所を手でさっと示し、レセプションに戻って行きました。忙しいのはわかりますが、残念な対応でした。ちなみに客室までの案内はありませんでした。

    客室は改装されたばかりですが、個人的には以前のほうが好みでした。
    新しいインテリアはテーブルに対して二、三人がけのソファーがひとつで、家具の配置のバランスが今ひとつ…。ソファーが少ない分、ガバッと空いたスペースができ、広く感じるかもしれませんが。ワーキングデスクもだだっ広く、家具などは安っぽくなったように感じました。

    また、鏡を多用して客室を広く見せようとしているのでしょうか、特にバスルームは鏡だらけ。シンク前の大きな鏡に、トイレのドアも鏡、バスタブの前にも長い鏡、バスタブの側面までも。鏡のスペースが少し多すぎるように思いました。

    今回の滞在はサービスの面でも満足できませんでした。

    まず、客室に入ってから荷物が三十分たっても届きません。電話で依頼しても、十分ほど待たされました。

    他のリッツ・カールトンではほとんど気になったことはありませんが、室内は掃除が行き届いていないところもありました。シンクは水の流れが悪く、詰まっていました。

    ターンダウンの際のバスマットの敷き方はずれていて雑、ベッドの両脇に私と主人のスリッパを各々並べてくれたのですが、男女のスリッパが片方ずつでペアになっていました。

    極めつけは朝食時の対応です。
    私たちが食べている最中から、請求書を持ってきました。スタッフは片付けに精一杯で、食器を下げるときガチャガチャと音を鳴らしても気にするそぶりもありません。さらに裏に食器を運んだ際の煩い音と言ったら! 

    まだ食べているのに尋ねもせずお皿を下げたり、レストランを出る時には数人のスタッフとすれ違っているのに混雑を解消することに懸命で誰一人としてサンキューの言葉すら掛けません。

    ビュッフェの料理の種類は豊富だったのですが、とにかくざわついていてゆっくり食事を取れませんでした。

    帰り際にレストランの出入口を通ると、五十人近い人が列を作っていました。ゲストの何人かはスタッフに案内されて、少し離れたラウンジで食事をとることにしたようです。しかしビュッフェのお皿をもってエントランスを横切るなんて…。

    ホテル側はこの反省を生かしたのか、翌朝はプール近くのレストランやボールルームを開放し、大規模朝食ルームでのビュッフェとなりました。

    料理の種類は半減以上で、同じ料理を二、三箇所に用意し、とにかく混雑を避けてさばこうとしているようでした。

    ここでは料理台からテーブルまで行くのに重いガラス戸を通りますが、ゲストはビュッフェのお皿を持っているのに、ウェイターは戸から離れていることが多く開けてもらえず困ってしまいました。

    この日は、私たちがビュッフェ台に行っている際に、食べ始めてもいないのに請求書がテーブルに置かれていました。しかも二つも! 

    スタッフがポカーンと口を開けたまま給仕をしていたり、髪型が乱れていたりということも気になりました。
    ここは新しいホテルなのかと思ってしまうほど、スタッフの教育が出来ていない様子でした。

    続々とできた新しいホテルにスタッフが流れていってしまったのでしょうか。リッツカールトンおきまりの「マイ・プレジャー」も聞くことがなく、さびしい滞在となってしまいました。

    しかし、さすがリッツカールトンと思うところもあり、部屋に用意されているバスローブはまるで軽やかなニットのような肌触りで、スリッパもふかふかのものです。

    最後の夜にはお手紙と共にニョニャ・スイーツが用意されていて、おいしいお菓子でした。またベッドのリネンはとても肌触りがよかったです。

    子連れの観点からは、ベッドが高すぎて子供と寝るのには充分注意を払う必要があります。ベッドの下にはラグは敷かれておらず、フローリングですし…。景色がよく見えるように高めのベッドにしていると以前聞いたことがあります。

    客室やバスルームの窓から見えるマリーナ・ベイの眺めには変わらず心が躍りましたが、今回は本当に残念な滞在となってしまいました。
    以前とは別のホテルに宿泊しているような気分でした。次回シンガポールに行った際には、こちらにはお邪魔しないと思います。機会があればいつかクラブフロアを試してみたいと思いますが、今後はなかなか足が向かないことでしょう。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.86 掲載記事より抜粋。



    @北海道

    上野奈穂
    ● フィリピン・セブ島在住。本誌にて「デビューカタログ」を担当し、コラム「My Dear ホテルライフ」を連載しています。



    家族で北海道旅行に出かけることになりました。今までだったら行きたい場所に向かい、泊まりたいところに滞在する、という自由気ままな旅行でしたが、今回は一才になったばかりの娘と一緒のため宿選びに少し苦労しました。

    まずは、以前母と泊まって気に入った阿寒湖温泉のあかん遊久の里 鶴雅が候補。家族連れが多い庶民的な宿です。しかし、阿寒湖行きの飛行機の席が確保できず、新千歳空港行きの便を予約しました。

    新千歳空港、つまり札幌周辺の宿選びとなると候補がたくさんあるので悩みます。小樽、登別温泉、定山渓温泉、支笏湖温泉、洞爺湖、もちろん札幌も。本誌のバックナンバーをチェックし、札幌周辺の偵察記を再度読み返しました。

    しかし、泊まってみたい宿を見つけても、赤ちゃん連れNGな宿が多く、なかなか決まりません。赤ちゃん連れOKなところで雰囲気がよさそうな宿(ネット検索した限りですが)ということで、以下の二軒に宿泊しました。


    「定山渓第一寶亭留 翠山亭」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年10月31日〜11月1日
    宿泊代 約55,000円(二名一室、夕朝食付き)
    予約法 一休を通してネット予約。


    新千歳空港に到着後、まずは札幌へ。札幌で昼食をとり、おみやげを買い、定山渓温泉へ向かいました。札幌からは約三十キロ、車で約一時間の距離です。

    宿の名前に「ホテル」と入り、漢字でしゃれた書き方をしていますが、ロビーに入るとなるほどと頷きます。
    ロビーの雰囲気はレトロモダン。一休で検索をすると、定山渓第一寶亭留・翠山亭で出てきますが、定山渓第一寶亭留の中の六、七階が特別客室「翠山亭」となっており、クラブフロアというところでしょうか。

    今回は「松庵蟹懐石プランと展望風呂付特別客室」というプランで申し込みました。客室の広さは六十平米とのこと。

    案内された761号室はヒノキの露天風呂付きの和室です。まだ子供が小さいため大浴場に連れて行くのは難しいですし、でも客室のお風呂でも温泉気分を味わいたいということで、露天風呂付きにしました。洋室タイプもありましたが、赤ちゃんは寝相が悪くベッドから転落の可能性があるので、和室を選びました。

    お風呂は露天といっても半露天スタイルなので寒さを感じるときは窓を閉めて利用し、ときどき新鮮な空気を吸いたくなったら窓を開けて、というように利用しました。

    チェックイン後、昼寝中の娘を主人が見てくれるというので、さっそくお風呂へ向かいました。まずは源泉掛流しの湯屋「森乃湯」へ。とてもシンプルなお風呂だったので、さっと上がりました。

    翠山亭のゲストは一杯サービスということで、湯屋に併設されているラウンジで飲み物をいただいていると、主人から電話が。娘が泣き出し手に負えないというので急いで戻りました。そのまま大浴場にも寄る予定だったのですが、結局、宿泊中に大浴場を利用する機会がなく、残念でした。

    夕食は懐石食事処で蟹懐石をいただきました。子供が少し騒いでも個室タイプなら安心だと思っていましたが、少々狭め。食事時間が二時間程度だったため、途中娘は退屈し動きたがりました。夫婦で交代しながら娘を外に連れ出し、とにかく泣いたり騒いだりしないようあやしました。個室を出たり入ったりとなってしまったのですが、私たちが利用した一角には他のゲストがいらっしゃらなかったので、ご迷惑をかけることなくほっとしました。残念なことに、おいしい食事をひとりで食べることになりましたが、しかたないですね。

    宿には炭火の食事処もあり、お蕎麦もおいしいようです

    夕食後はロビーの一角にある「古窓」というギャラリー&BARで、カクテルサービスをいただきました。これも翠山亭のゲストの特典です。掘りごたつタイプとなっているテーブル席があり、一席が一部屋になりそうなほどゆったりしているため、娘も畳の上で自由に動けて楽しんでいました。

    こちらもレトロモダンな雰囲気です。客室に戻る途中に翠山亭のラウンジに寄ってみました。置いてあるドリンクはワイン、ウィスキー、麦茶など。ワインは残念ながらおいしいものではありませんでした。

    こちらでは朝はパンを用意していて、ゲストに評判だとか。私たちも、翌朝、懐石食事処で朝食をとったあと、ひとついただいてみましたが素朴でおいしいパンでした。

    施設のメンテナンスも行き届いており対応も親切で、満足のゆく滞在でした。特に不満な点はないのですが、しかしプラスアルファの満足度もなく、ハート4つです。


    「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年11月1日〜2日
    宿泊代 約65,000円(二名一室、夕朝食付き)
    予約法 一休を通してネット予約。


    翌日は札幌を経由して、支笏湖温泉へ。

    今日の宿しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌は阿寒湖温泉のあかん遊久の里 鶴雅の系列です。鶴雅は大衆的な宿ですが、北海道のもの、阿寒湖のものを大切にし慈しんでいる様子が見て伺え宿泊した際に大変好感がもてました。

    こちらの「水の謌」はエントランスで靴を脱ぎます。スリッパもなし。でも不快に感じることがないほどお掃除は行き届いています。インテリアはおしゃれなロッジのよう。

    ロビーには高さのある暖炉があり、そこでチェックイン手続きをします。暖炉の周りはラグが敷かれ、その上は木目の台、そこにソファーが置かれており三段構造になっています。

    ソファーの上にはぬるっとした革張りの大きなクッションがあり、身を沈めると気持ちいいです。ソファーの周りには読書灯が設置されています。それもそのはず、暖炉の周囲は低い木枠で囲われていて、その一部が本棚になっており、ずらりと本が並んでいます。暖炉脇の階段の壁はレンガ造りで、そこに丸穴があり暖炉にくべる薪を入れています。暖炉では、いただいたマシュマロを焼いて食べることもできます。

    こちらのインテリアは和モダン。露天風呂付きの和洋室に泊まりました。ベッドが置いてあるスペースは、少し段差があります。娘が上がったり降りたりして喜んでいました。段が低いので、子供にも安全です。ベッドの高さも低く、安心しました。

    ソファーとベッドの脇に台があり、段差をうまく使い掘りごたつのように足を下ろせるようになっています。テーブルのような役目を果たし使い勝手もよく、見た目もかわいらしかったです。

    室内にはマッサージチェアもあり、背後の窓の向こうには湯気が立っている露天風呂があります。洗面台のシンクは二つでゆったり。

    客室のなかで難点は、シャワーブースが露天風呂から遠いこと。身体を洗うのはシャワーブース、お湯に浸かるのは露天風呂となるので、部屋の端から端までの移動で少し身体が冷えてしまいます。

    家族で館内散策をしました。枕を選べる一角があり、硬さや高さなどを伝えると好みに合う枕を選んでくれます。

    ここでは世界の水を集めていて、さすが宿の名に水をうたっているところだなと思いました。

    館内には広々としたジムもあり、スクリーンにはヨガのインストラクチャーが映し出されていました。また、鶴雅名物のじゃがいもの無料サービスは、小規模でしたがこちらでもありました。

    散策ののち、また主人が娘の面倒をみてくれ、私は大浴場へ。立湯、寝湯、座湯、露天風呂、サウナなど種類が豊富で楽しめます。

    「水の謌」という名前のとおり、ホテルのメイン棟とレストラン棟を結ぶ通路の周りには水辺が配され、夜は幻想的な雰囲気です。

    夕食は料理茶屋「天の謌」にて。釧路産のきんきの潮仕立て、羅臼産の大助の香草焼き、根室産のたらば蟹と外子のサラダなど北海道のおいしいものが次々供されます。見た目も美しく盛り付けられていて、とてもおいしくいただきました。

    レストランに到着したころ娘はちょうど寝ており、レストランスタッフが簡易ベビーベッドを用意してくれました。やはり赤ちゃん連れが多く、ベッドの用意があるのでしょうか。おかげで娘を寝かせて、ふたりでゆったり食事をすることができて有難かったです。

    ホテルのレストランに行って、あれっと思いました。あのスタッフ、さっきロビーで見たような気が…。ここでは時間によって、配置が替わる人もいるのだそう。これはよいシステムだと思いました。人の使い方が無駄にならないし、ゲストのいろいろな行動を見ていたほうが要望を察知しやすいのではと思います。

    夕食はビュッフェ形式のレストランもあり、翌朝の朝食はこちらでいただきました。北海道産やオーガニック食材等を使用したヘルシービュッフェです。彩りが美しく、食欲をそそります。

    ビュッフェレストランの奥にはパティスリーがあり、おいしそうなケーキが並んでいました。

    こちらの宿はハートマーク5つの満足度。小さな心遣いが嬉しい宿。その積み重ねがすてきな思い出になります。そして鶴雅同様、北海道のものを大切にしている様子が伺えます。また宿泊してみたいですし、鶴雅グループのほかのホテルにも泊まってみたいです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.85 掲載記事より抜粋。




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