LGUEST HISTORY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より抜粋


ホテル偵察記

ホテル利用者の方々が、実名で(誌面上では顔写真付き)身元を明らかにした上で、利用日を明記し、実際に体験されたことをレポートしているものです。
「ホテルクルーズ」は1滞在で複数軒のホテルに泊まった場合のレポートです。
「CS満足度」のハートの数は、利用者の満足度を5段階で表したものです。



■ゴルフ&ホテルクルーズ■


  • @バンコク・プーケット・シンガポール 2011年4月11日〜19日
  • @北陸 2010年9月26日〜10月2日
  • @福島・新潟・山形・宮城 2010年5月16日〜22日
  • @九州 2010年3月14日〜20日
  • @蓼科・石和温泉・箱根・熱海 2009年10月19日〜24日
  • @北海道 2009年6月21日〜27日




  • ゴルフ&ホテルクルーズ
    @バンコク&プーケット
    &シンガポール


  • デュシタニ・バンコク
  • ブルー・キャニオン・カントリー・クラブ
  • ザ・サロジン
  • ザ・スリン・プーケット
  • バンヤンツリー・プーケット
  • カペラ・シンガポール
  • グッドウッド・パーク・ホテル



  • 吉野孝雄●本誌にてコラム「ゴルフリゾート・ジャンキー『吉野さん』にお聞きします」を連載。リタイアした後は都心を離れ、ガーデニングが趣味の愛妻の庭仕事を手伝いカントリーライフを楽しみつつ国内外のゴルフリゾートめぐりの日々。



    ホテルジャンキーズクラブのクリスマスパーティーでプレゼントされたタイ、カオラックのザ・サロジンの宿泊券を利用し、四月中旬、プーケットに行ってきました。

    海外旅行の際はいつも同行していた妻は、近年フラワーガーデン造りに専念したいとのことで「海外旅行は卒業しました」と同行拒否宣言。止むを得ず実妹の知子を誘ってグランドシニア二名のリゾート旅となりました。

    まずは、マイレージを使った無料航空券の手配が、「エコノミーで行きが四月十一日、成田発バンコク行き。帰りはシンガポールから四月十九日発で二席ご用意できます」ということで、八泊九日という、プーケット行きとしては少々長めの日程になりました。

    妹と一緒なので、二人でホテルでのんびりという気分でもなく、やはりゴルフと高級ホテルのショートクルーズの旅に決めて、ホテルをリストアップ。スーペリアのツインルームで旅費見積もりし、スケジュールを作成しました。


    「デュシタニ・バンコク」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年4月11日〜12日
    宿泊代  3,296バーツ(約9,000円)
    予約法  予約サイトのホテルホットラインより早期予約割引で予約。



    成田出発が二時間遅れ、二十時発に変更。幸いなことに、三万四百円の追加支払いでビジネスクラスにアップグレードしてもらったので、ラウンジで過ごして機内へ。フルフラットの水平ベッドでひと眠り。十二日深夜一時過ぎにバンコク到着です。

    市内まで三十分、老舗の名門ホテルデュシタニにチェックイン。ロビー、ラウンジなど重厚なつくりで、廊下には世界のVIPが宿泊時の写真が飾られていました。

    部屋は三十五平米のスーペリア・ツイン、上品なインテリアで落ち着きます。

    朝食後、屋台が並び活気に満ちた街を散歩。東南アジアの雰囲気と蒸し暑さを味わい、空港へ。プーケット行き十二時二十五分発のフライトです。


    「ブルー・キャニオン・カントリークラブ」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2011年4月12日〜13日
    宿泊代 一泊二食、ゴルフワンラウンドまたはスパ2時間付き二名分で
        18,500バーツ(約51,000円)
    予約法 予約サイトのアジアウェブより。



    空港出迎えのリムジンで十分、タイ人気ナンバーワンのゴルフリゾートブルー・キャニオン・カントリークラブに到着。

    三階のロビーでチェックイン、予約の内容と時間の確認です。私はゴルフ、キャニオンコースを明日の八時三十分から。ゴルフをしない妹の知子はスパを九時からに決め、明日は次に泊まるザ・サロジンから一時半に迎えが来る予定なので、部屋をそれまで使えるようにしてもらいました。

    デラックスツインの部屋は七十平米くらいの広さですが、特徴のない平凡な客室です。

    夕食はレストランで四種類のメニューからの選択ですが、日本人客も多いとみえて幕の内弁当がありました。味は、部屋やウェルカムフルーツと同じく、ごく普通でした。

    十三日はタイの旧正月、ソンクラーン祭りの日。「ハッピー・ニューイヤー」の声が聞こえます。

    朝食後、キャディーと二人で歩いてのゴルフです。PGAトーナメント、タイガーウッズの優勝で一躍有名になったチャンピオンコースです。

    美しさの陰に数々のトラップが仕掛けられ、打つ方向が限定されています。池に入れながらも順調にハーフを終え、売店でコーラを飲んで小休止。インコースは途中二組をパスして迎えた十四番打ち下ろしのショートホール。名物のアイランドグリーン、乗らなければ池です。打球はやや左の奥へ、キャディーはOK、OKと言ったものの、池の中でした。

    十八ホールを終えて時計を見ると十一時、二時間半で回ってきたのです。さすがに脚が疲れて階段を昇るのも一歩一歩となりました。部屋に戻り、シャワーを使っている時、軽いめまい。あれっ、熱中症? 持参した冷えピタを貼って休養、大事に至らず済みました。


    「ザ・サロジン」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年4月13日〜4月15日
    宿泊代 ギフト宿泊券利用のため無料。
    予約法 日本の代理店を通して予約。



    午後一時半、迎えの車でカオラックのザ・サロジンに向かいました。涼を取るため水を掛け合ったというソンクラーン祭り、街道の所々にバケツを持った若者が集まり、軽トラックに乗る若者と水を掛け合う光景が両サイドで見られます。

    ブルー・キャニオン・カントリークラブから九十分かかって対岸のタイ本土にあるカオラックに着きました。

    フロント横のロビーでウェルカムドリンクのサービス。スタッフの皆さんの温かい表情と態度、寛いでくださいという心を感じます。日本人の女性スタッフのジュンコさんもいて心丈夫です。

    当初、宿泊券にはガーデンレジデンスとありましたが、アップグレードしてくださり、百五十平米のサロジン・スイートになりました。広いリビングの前にジャクージ付きのテラス、奥にベッドルームとバスルームの二室。バスタブは大きな石造りで広い空間を引き締めています。全体がゆったりつくられ、明るく開放感があります。

    ショップの奥のライブラリーに日本語の本やDVDがあり、「タイのホテル」「タイのスパ」「プーケット・ガイド」を借りて部屋で予習です。

    夕食は中庭の池のほとりにある「FiCUS」で、和食党で香辛料や酸味に弱い私はメニュー選びがひと仕事。知子はさらに輪をかけた偏食。無難なフィレステーキとシーフードグリルをシェアして食べたのですが、ミディアムレアのステーキが焼き加減、味付け共に最高、幸せでした。

    一夜明けた十四日、朝食はオーダービュッフェ。メニューからお好きなものをお好きなだけどうぞ、という方式。おおらかで豊かな気分です。知子はフレンチトーストにオムレツ、私は目玉焼きにマンゴと焼きそば。味付けがイメージと違いましたが、満足の朝食でした。

    ゲストのためにいろいろオプションが用意されていますが、今日は疲れを取るため、DVDを見ながら部屋で静養です。

    夕食の時間に激しいスコールが来ました。そこで、ルームサービスで炒飯とマルガリータピザを取ることにしました。ピザはサイズが大き過ぎ、半分食べてギブアップしました。

    メイドがターンダウン・サービスに来たその時、雨水がテラスから部屋の中に流れ込んできました。降り続いた雨にテラスの排水が追いつかなかったようです。すぐに男性が三名駆けつけて何とか処理し、「部屋を替わっていただけますか?」

    。私は「わかりました」と二つ返事、違う部屋が楽しめると喜んだのですが、知子は「荷物をまとめるの?」と渋い顔。結局はエンジニアが来て処理完了、移動なしで終りました。

    十五日、当初の予定ではジャック・ニクラウスがコース設計した「ミッションヒルズGC」のロッジに泊まってゴルフを、と考えていましたが、ザ・スリン・プーケット(旧チェディ)の特別料金が見つかり、宿泊先を変更しました。

    ゴルフコースに魅力があり、プレイだけでもしたいと思いましたが、ゴルフ場で女性一人を四,五時間も待たせるのも気の毒と思い、ホテルでゆっくりすることにして、遅めの朝食を取り、十一時にチェックアウトしました。

    サロジンの請求書には夕食代とショップでの買い物代だけ。二日間のリムジン代や朝食代もすべて無料でサービスとのこと。ありがとうございました。本当に大満足でした。いつまでも手を振りつづけるスタッフの皆さんに見送られ、一路プーケット島へ向かいました。


    「ザ・スリン・プーケット」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2011年4月15日〜16日
    宿泊代 7,845バーツ(朝食付き、約21,800円)
    予約法 予約サイトのホテルホットラインより早期予約割引で予約。



    午後一時過ぎ、ザ・スリンに早めにチェックイン。海外の旅行雑誌でアマンプリを凌ぐ評価を得た旧チェディだけに、期待していたホテルです。

    フロントで2ランク、アップグレードしましたと告げられ、ますます楽しみになりました。 

    部屋にはすぐ案内されました。エントランスから階段を降りた正面に海、手前にある六角形の黒いプールが印象的です。

    海辺の高台にある白壁に茅葺のデラックスコテージ。玄関前はロングチェアが並んだテラスです。

    ところが、室内に入ると狭い狭い、すぐがベッドルーム、キングサイズとソファベッドとありましたが、ソファを拡げると歩けないスペースです。

    窓からの景色は椰子の葉が視界を遮り立地の良さが生かされていません。

    部屋の中央にクローゼットとティーセットを置いたテーブル、奥がユーティリティにバスルーム。機能的にまとまっています。インテリアも素材を生かした木製家具と床が南国の雰囲気を生み出し悪くありません。

    しかし、広さは三十平米ほど。この部屋が世界の旅行雑誌でベストホテルのランク入りしたとは信じられません。たぶんこの上のグレイドの部屋タイプの「ビーチ・スイート」で評価したものと思いますが、期待していただけに失望感の強い宿泊となりました。

    ただ、妹の知子はテラスで読書、ビーチの散歩、サンセットなど充分楽しみ、満足したようです。


    「バンヤンツリー・プーケット」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年4月16日〜4月17日
    宿泊代 13,419バーツ(朝食付き、約37,000円)
    予約法 LHWより早期予約割引で予約。



    ザ・スリンの海を望むオープンエアの席でビュッフェの朝食を済ませ、ラグーナでゴルフのため八時にバンヤンツリー・プーケットに向けて出発しました。生活感いっぱいの民家群を抜け、緑豊かなリゾートエリアを走り、ホテルに到着、風の吹き抜ける心地良いロビーでチェックインです。

    フロントのチャーミングな女性から「お部屋はプールヴィラにアップグレイドしました。一時間後にはご案内できます」とうれしい言葉。知子は図書室のラウンジに、私はすぐ前の「ラグーナ・プーケットGC」へ。

    キャディー付きで歩きのゴルフでリゾートゲストフィーは三千三百十五バーツ(約九千二百円)。若い韓国人のカップルと三人でのラウンドです。片言の英語で韓流ドラマや来日時の話などしながら和やかに回りました。コースはリゾートコースと思えぬほど難しいレイアウト。ボールを五個なくしスコアは散々でしたが、気分よくゴルフを楽しみました。

    ホテルに戻り、フロントでLHWからのファックスを受け取り部屋まではカートで。門構えから堂々とした豪華なヴィラです。室内に入ると木の感触が心地良い板の間のリビング、テーブルにはフルーツの盛り合わせ。

    一段高くなったフロアにキングサイズのベッド、目線の正面には広いプライベートプールとデッキチェア、奥にマッサージ用のサラ、その奥にテーブルセットと、まるでゴージャスな映画の世界です。部屋の中ほど左側の中庭に露天風呂、石造りのバスタブが南国ムードを高めます。室内にカランが二つ、クローゼットも両サイドに二つとうれしい配慮、シャワーブースもレインシャワーとハンドシャワーと万全です。優雅で贅沢な宿泊となりました。

    知子は評判のスパを六時に予約、九十分のマッサージを受け帰ってくるなり「もう最高!きれいだし、ていねいだし、親切で本当に気持ち良かった」と大感激。

    夕食は「バンヤン・カフェ」でパスタとサンドイッチ、スープにコーヒー、偏食の二人には充分のディナーでした。

    LHWからのファックスは、日本から依頼していたゴルフ予約の回答です。近年、観光やショッピングに関心のない私は時間の過ごし方が不得手でついゴルフになってしまいます。今回も十八日プレイでシンガポールの「セントーサGC」の予約をカペラ・ホテルに依頼していました。予約はプレイ日の七日前に確定しますということで、結果をわからず日本を出発しました。その予約明細がLHW経由で送られてきたのです。

    ファックスには四月十八日、九時スタート、ペアリングのセルフプレイ。料金はグリーンフィーとカートフィーと合計三百五十九シンガポールドル(約二万四千円)。支払いはルームチャージ。

    そして、キャンセル料は週末・祝日は七日前、平日は三日前から発生、当日キャンセルは全額支払とありました。

    退屈しのぎのつもりが意外な高額、しかも予約確定するのが七日前なのにキャンセル発生が七日前からなのか…。釈然としないことばかりで今さらながら予約を後悔しました。

    朝食は、本館の池に面したレストラン「ウォーターコート」でアウトサイドのテーブルに案内されました。隣のテーブルにゴルフを一緒にした韓国人カップルがいて、旧知の仲の感じで握手です。ビュッフェは種類が多く、目移りしながら少しずつ皿の上に取り、ゆっくり楽しみました。

    午後はシンガポールへの移動ですが、出発は二時五十五分、チェックアウトを一時間延長して一時過ぎにホテルの車で空港へ。プーケットからシンガポールはシルクエアで一人二万四千八百円でした。


    「カペラ・シンガポール」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2011年4月17日〜18日
    宿泊代 705シンガポールドル
    (朝食代込み、約48,000円)
    予約法 LHWより予約。



    今日は阿久津友紀さんの本誌84号のレポートを読んで期待のカペラ・シンガポールに宿泊です。夕方の五時四十分、シンガポール空港に到着、タクシーでホテルに。途中、ビルの工事が各所に見え、経済の活発化を感じとれます。新規オープンの豪華ホテルマリーナ・ベイ・サンズが見えましたが、高層ビルの屋上に船を乗せたデザインは津波を思い出させ、気分が重くなりました。

    三十分ほどでセントーサ島のホテルに到着。ラウンジでおしぼりとドリンクのサービス、そしてここでもアップグレードでシービュー・ルームになりました。

    ホテルの外観はコロニアル様式でしたが、客室棟は一転、流線形のモダンデザイン、最新設備が整っています。

    タッチカードで部屋に入ると、真正面の大きな窓から一面の海、思わず声の出る絶景です。大きめのツインベッド、窓と繋がったテーブルにソファ、奥のバスルームからもガラス越しに海が一望、長湯になりそうです。

    広々とした室内を白を基調とした家具に内装がよくマッチして品の良い空間となっています。フルーツバスケットに冷蔵庫のドリンクも無料、欠点は見当たりません。

    夕食は館内のレストランか、街へ出て日本料理か迷った末、ルームサービスに。トマトスープ、ビーフバーガーにナシゴレン、B級グルメの採点はバーガーの肉が固く、星一つでした。

    翌朝、快適な眠りから目覚め、朝食は一階のレストランへ。ビュッフェですが、いくつものエリアに分かれて料理が並び、あれもこれも美味しそうでチョイスするのも楽しみです。そのうえ、テーブルまで出来たての小皿料理を運んでくれるサービスが幾度もあり、いたれりつくせりの朝食でした。

    九時スタートのゴルフのためチェックアウトを午後二時まで延長してもらい、セントーサGCへ。

    フロントで受付を終えスタートホールへ行くと、キャディーマスターから「今日は2コースのうち1コースがコンディション不良でクローズしました。交互にスタートするので一時間遅れます」との説明。一時間待つのはつらいし、十時からでは二時までに帰れないし、キャンセルしたかったのですが、フロントやホテルのコンシエルジュと揉めそうで仕方なくラウンジで待つことに。

    四十分遅れで組み合わせもなく一人で十番ホールからスタートしました。しかし、進行が遅く、一打毎に待ち待ちのゴルフ。すっかりやる気をなくし、四ホール終えたところでプレイを打ち切り、ホテルに帰りました。

    明日の帰国便は朝の七時十分発、早朝の五時にはホテルを出なければなりません。オーチャード通りでおみやげを買って荷造りを済ませようと十二時にホテルをチェックアウトしました。


    「グッドウッド・パーク・ホテル」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2011年4月18日〜19日
    宿泊代 388シンガポールドル(約26,000円)
    予約法 予約サイトのホテルホットラインより予約。



    百十年の歴史を誇るグッドウッド・パーク・ホテルにチェックイン。すぐ部屋に案内されましたが、人通りの多い廊下の横がカフェで、テーブルが連なり雑然とした雰囲気で名門ホテルの香りがありません。

    部屋は奥まったフロアの三階のデラックスツインですが、カペラの後だけに、不満はないものの普通の部屋に思えます。

    街に出ておみやげの調達は観光客御用達のDFSと道沿いの雑貨店で、チョコレートとルームアクセサリーを購入、部屋に戻って荷造りを完了しました。

    夕刻、再び街に出て久々の日本食をと考えていましたが、知子が「明日はもう日本だから何も今ここで…」と言うので、不本意ながら従い、台湾の名店「ティンタイフォン」にしました。

    台北の本店のように待つこともなくすぐにテーブルに。小籠包、海老餃子、卵炒飯、胡麻饅頭をオーダーして完食したものの、小籠包はやや固めで台北の味と少し違っていました。すっかり満腹で、日本そば店「新ばし」を残念ながら素通り、アジア旅行最後の夜は終りました。

    朝四時のモーニングコールで起きて、空港へ。早朝便のせいか乗客が少なく、左右の席まで自由に手足を伸ばして楽々のフライトでした。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.86掲載記事より抜粋。


    ゴルフ&ホテルクルーズ
    @北陸


  • べにや無何有
  • 金沢白鳥路ホテル
  • 永芳閣 新館天遊
  • 虹と海
  • 薪の音
  • リバーリトリート雅樂倶



  • 吉野孝雄●本誌にてコラム「ゴルフリゾート・ジャンキー『吉野さん』にお聞きします」を連載。リタイアした後は都心を離れ、ガーデニングが趣味の愛妻の庭仕事を手伝いカントリーライフを楽しみつつ国内外のゴルフリゾートめぐりの日々。



    猛暑の続いた長い夏が終わり、ゴルフの季節になった九月下旬、ひさしぶりの北陸に妻と二人で出かけてきました。

    べにや無何有(山代温泉)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年9月26日〜27日
    宿泊代 35,000円。
    予約法 会員制クラブ「ふるむな」より予約。



     羽田午後三時発の全日空便で小松空港へ。レンタカーを借り山代温泉の、べにや無何有に五時過ぎに到着。

    以前は北陸屈指の名旅館である、かよう亭、浅田屋と、純日本旅館に宿泊したので、今回は人気のデザイナーズ旅館を選んでの旅にしました。

    宿泊した和洋室は、入口から廊下をはさんだ右側に十畳の和室と二畳の更衣室、窓際の広縁にテーブルと椅子が置かれ、左側はツインベッドの寝室、隣がユーティリティー、奥に温泉露天風呂と機能的な間取りで、快適な居心地の良い部屋です。

    早速、大浴場へ。広い湯船にただひとり手足を伸ばしてゆっくり浸かってきました。

    夕食は食事処の個室で会席料理です。中皿で毛蟹のレモン酢か能登鮪の握り、鍋物で合鴨のつみれ鍋か能登牛のおろしかけなど料理の選択ができ、相談しあっての楽しい会食で、鮪の握りがとろける味の絶品でした。

    朝食は、その場で炙る焼き海苔、干物など、数多く並びましたが、食事時間に合わせて炊いた土鍋ご飯は特においしく、宿の心を感じました。

    雑誌の写真などで斬新な設計の現代風旅館をイメージしていましたが、実際は温かみのある和風建築で、パブリックスペースに、禅、ヨガの修業の香りを感じました。


    金沢白鳥路ホテル(金沢市)

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2010年9月27日〜28日
    宿泊代 9,000円。
    予約法 JTBより予約。



    ゴルフは数々のトーナメント開催の実績を持つ「GCツインフィールズ」です。クラブハウスは大きく立派、ロッカールームやレストランも豪華なつくりで高級感があります。コースもフェアなレイアウトで気分良くゴルフを楽しみました。

    宿泊は兼六園の横手、白鳥路通りに面した、大正ロマンをテーマにノスタルジーの雰囲気が漂う、金沢白鳥路ホテルです。

    四十二平米の客室はテーマに添ったデザインのソファ、ベッドがバランスよく整えられています。

    夕食は軽くと思い、外へ。氷見うどんの文字が麺好きの妻の目にとまり、「食事処むさし」に入りました。さんまの塩焼き、厚揚げのネギみそ焼き、うどん、雑炊などなど全部がおいしく、大満足でホテルに戻りました。

    一休止して温泉大浴場に行きましたが、人が多く町の銭湯のようで早々に部屋に引き上げました。

    朝食は宴会場でバイキング。味も品もまずまずですが、朝食会場と温泉大浴場はホテルの優雅な雰囲気を壊して、減点です。


    永芳閣・新館天遊(氷見市)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年9月28日〜29日
    宿泊代 22,000円。
    予約法 直接電話にて予約。



    ゴルフは当初「GC金沢リンクス」を予定していました。アメリカのカメラマン。モーガン・デビット氏の世界のゴルフ場写真集に富山の「太閣山CC」と共に掲載された名コースです。ただ、乗用カートがなく、歩きでのプレイは連日のゴルフにはきついので断念。トーナメントコース「朱鷺の台CC」は大会開催中だったので「氷見CC」に決めました。

    金沢から高速道でスムーズに到着。空いていてすぐに1番ホールからスタート。前後左右に人影がなく、立山連峰と富山湾を垣間見ながら妻と二人の世界でのプレイでした。

    今日の宿、旅館、永芳閣 天遊はコースからすぐの富山湾を見渡す高台にありました。

    十九室すべて和洋室で、三間続きの和室、ツインの寝室と広さは十二分です。新館とありましたが、内装は地方の老舗旅館の趣きで、古風ですが落ち着きを感じます。

    早速、温泉大浴場へ。「石川インテリアデザイン賞」を受賞したそうで、さすがにスッキリとしたデザイン。内湯、ジャクージ、露天の配置もスペースも巧みに構成されていて見事です。気持ち良くお風呂を楽しみました。

    夕食は部屋食で、刺身、しゃぶしゃぶ、握り、氷見うどんなど充分な献立ですが、魚料理が自慢の宿です。サイドメニューからイカソーメンとさざえのつぼ焼を追加、カロリー超過でも甘海老、鮪、イカがおいしく、感激ものでした。

    朝食はオプションの「漁師の朝食」が名物のようでしたが、ボリュームを控え、通常の食事にしました。夕食とはほど遠い、品数も少なく淋しい献立でした。


    虹と海(和倉温泉)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年9月29日〜30日
    宿泊代 14,600円。
    予約法 JTBより予約。



    氷見から能登島まで一般道で山越え、和倉から能登大橋を渡って「能登島ゴルフ&カントリークラブ」に到着。今日も空いている中で…と思っていたら駐車場はいっぱい。定刻通りのスタートでした。

    島の中腹のコースは随所から七尾湾の穏やかな海が望め、澄んだ青空と池の青さとあいまって素晴らしい景観です。コースもトリッキーなホールはなく、気分良くラウンドしました。

    和倉温泉といえば北陸を代表する、加賀屋ですが、私たち夫婦は大型旅館が苦手、おもてなしもさして求めないので敬遠し、今年四月オープン早々人気宿になった同グループの「きまま旅館ライフ」をうたったホテルスタイルの、虹と海を予約しました。

    モダンなエントランスを通り、フロントでチェックイン、ルームキーを受け取り、作務衣を選び、ラウンジへ。ドリンクはセルフサービスです。

    部屋はオーシャンビューのコーナールーム。広縁の大きな窓から見える海の眺めに心が和みます。十五畳の本間に六畳と四畳半の控えの間、それに寝室が加わった特別室で、自由、気まま、気分は最高です。

    夕食はメインダイニングルームで。前菜、お造り、お椀の三品は配膳、他はオープンキッチンのビュッフェ形式でいただきます。熱々の天ぷら、焼きたてのステーキ、鍋料理など味も良く、種類も豊富でした。

    「本日八時半からメインラウンジでジャズコンサートを開催いたします」と案内されましたが、昨日、今日とセ・リーグ天王山の大決戦なので、部屋でテレビ観戦。その後、温泉へ。コンサートのせいか広々とした浴場に先客一人のみ。ゆっくりのんびり入りました。大きな内風呂に比べて露天風呂は大変小さく淋しい限り。旧館改装の限界を感じます。

    朝食はメインラウンジでビュッフェ。「健康朝食」というメニューは可もなく不可もなく。

    総体的にこの料金でこの待遇、コストパフォーマンスは満点です。ただ、パブリックスペースに常時、女性グループ、子ども連れ家族の声高な会話が多く雑然として、ゆとり、癒しに欠けているため、ハートひとつ減点しました。


    薪の音(富山県南栃市)

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2010年9月30日〜10月1日
    宿泊代 34,000円。
    予約法 直接電話にて予約。



    今日はゴルフ休養日。世界遺産の白川郷、五筒山の観光にしました。

    曇り空の高速を走り、昼前、観光バスの目立つ白川郷に着き、古民家の集落まで車を走らせ、和食店「基太の庄」で山菜そばの昼食です。雨が降り出し、合掌造りの見物は、残念ながら車窓からの見物になりました。途中、展望台に立ち寄り、上から見た光景は、写真やポスターと同じ、美しい村落です。五筒山の世界遺産の集落も上から眺め、今日の宿の旅館薪の音に向かいました。

    ここは客室数三室のオーベルジュです。二時に到着しましたが、幸いすぐに部屋に通されました。

    左の窓際にソファ、テレビ、サイドテーブルにエスプレッソマシンが置かれ、中央は少し段差をつけた六畳の和室。仕切りがなく、広く感じます。右側がツインベッドの寝室で、浴室は大型の円形ジャクージバス。スイッチを入れるとバブルも出てくる最新式の浴槽です。和と洋をミックスして、過ごしやすい部屋になっています。

    夕食は、個室でフランス料理。ひと手間、ひと工夫を加えた料理が続き、シェフの探究心を感じさせるフルコースを完食しました。

    朝食は和食でしたが、かまどで炊いたご飯にみそ汁、干物、卵焼きなど作りたてをその都度運び、おいしい食事を、という宿側の気持ちが伝わってきます。

    オーナーのご家族三人の真摯なもてなしが本当にうれしく心の和む宿でしたが、ハートの数が三つなのは、宿泊代から想像していた部屋と広さ、グレードが期待とは異なり、べにや無何有と同料金なのはちょっと高いと思ったことと、「日常を離れて里山のひとときを」という宿の姿勢は、都会を離れて七年あまり里山生活をしている私たち夫婦にとっては感激度が薄いため、シビアな満足度になりました。が、都会で忙しい日常を過ごされている方々のストレス解消にはおすすめの宿です。


    リバーリトリート雅樂倶(春日温泉)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年10月1日〜10月2日
    宿泊代 39,695円。
    予約法 直接電話にて予約。



    ゴルフ場写真集に掲載されていた「太閤山CC」でのプレイ、楽しみにしていたコースです。フェアウェイは広く、ティーグラウンドからピンが見通せる素直な良いコースです。

    ただ、これといった絶景ホールがありません。北アルプスや富山湾が時おり望めますが、期待した景色とは少々違いました。勝手な思い込みは封印してゴルフに集中、北陸での最終プレイを楽しみました。

    富山インターから二十分、神通川のほとりの春日温泉にあるリバーリトリート雅樂倶は、今回一番楽しみにしていた宿です。旅館関係の書籍、雑誌で見る写真の全部が魅力的でした。

    カッシーナの椅子が印象的なデラックスルームに案内されました。室内は中央がリビング、奥に寝室、川に面して八畳の和室がモダンな感性のデザインでまとめられ、センスある家具・調度品が居心地良く心を和ませてくれます。

    大浴場は二つ。岩に囲まれた露天風呂、木の香りに包まれた内風呂の和風湯処と現代的でスッキリしたインテリアのスパ。ジャクージ、炭酸泉、打たせ湯など多彩な湯浴みが楽しめます。

    夕食は、和、洋、二つのレストランいずれかの選択で、私たちは和彩膳所の懐石料理にしました。

    神通川の流れ、川越しの緑を眺めながらの食事は伝統的な調理を離れ、一皿一皿に独創性を感じる献立で、楽しく満足しました。

    デザート時に若い料理人が挨拶にみえたのですが、後からその方が料理長だと聞き、その若さに驚くと共に、料理に対する意欲的な姿勢に納得です。

    朝食は、西洋膳所で和朝食を。よく吟味した食材のうまみを大切にした料理をおいしくいただきました。

    訪れてみて感じたのは、従来の日本旅館になかったスタイリッシュなデザインです。木と紙の文化に石とコンクリートを組み込み、現代感覚のあふれた新しいスタイルの日本旅館で、忘れられない宿のひとつになりました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.83掲載記事より抜粋。


    ゴルフ&ホテルクルーズ
    @福島・新潟・山形・宮城


  • オーベルジュ鈴鐘(磐梯熱海温泉)
  • カーブドッチ・ヴィネスパ(新潟市)
  • 華鳳別邸 越の里(月岡温泉)
  • 藤屋
  • 仙台ロイヤルパークホテル
  • オーベルジュ別邸 山風木



  • 吉野孝雄●本誌にてコラム「ゴルフリゾート・ジャンキー『吉野さん』にお聞きします」を連載。リタイアした後は都心を離れ、ガーデニングが趣味の愛妻の庭仕事を手伝いカントリーライフを楽しみつつ国内外のゴルフリゾートめぐりの日々。



    ゴールデンウィークが終わり、落ち着きが戻った五月中旬、いつものように妻の運転で福島、新潟、山形、宮城と六泊七日の旅に行ってきました。


    オーベルジュ鈴鐘(磐梯熱海温泉)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年5月16日〜17日
    宿泊代 43,050円。
    予約法 直接電話にて予約。



    福島在住のホテルジャンキーズクラブのメンバーの方から「一度、、オーベルジュ鈴鐘に泊まってみてください。お客が少なくて心配ですけど良い宿ですから」とのお薦めもあり、以前から気になっていた宿でもありました。

    自宅から三百十一キロ。車で約三時間。洋館の全七室は中庭に面し、九十平米以上の広さで贅沢なつくりになっています。泊まった「利休の間」はリビング十六畳と和室八畳が並び広く感じます。ツインベッドの寝室も十二畳と充分なスペース。天然温泉の内風呂は大理石と十和田石で、大きな湯船が落ち着きとゆとりを感じさせます。

    中庭の奥に二つの露天風呂がありますが、その一つには「吉野様専用」の札が下がり、やはりゲストは少なく貸し切りのようです。

    夕食は本館二階のレストラン。個室風に仕切られたテーブルで創作フレンチのフルコース。スープからデザートまでの九品、新鮮な食材を生かした料理で、特に魚介の宝石箱と銘打ったカルパッチョと福島牛のローストが絶品でした。夜食に運ばれた三色米のおにぎりもおいしく完食。洋朝食も味、量ともに充分。満足の宿泊でした。

    要望とすると、この価格帯なら冷蔵庫はフリーに。宿泊代も三万円台ならば大満足なのですが…。


    カーブドッチ・ヴィネスパ(新潟市)

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2010年5月17日〜18日
    宿泊代 17,000円。
    予約法 直接電話にて予約。



    磐梯熱海から二十分。山間にある「郡山熱海CC」でゴルフです。周囲が山々という地形にもかかわらずフェアウェイはゆったりして、乗用カートでコース内を走り回り、のびのびプレイができました。

    明日は新潟の月岡温泉にあるトーナメントコース「中峰GC」でプレイのため、市内のオークラを予約していたのですが、たまたま見た雑誌に「ワイナリーの中に建つフランスの雰囲気あふれるリゾートホテル」という記事に惹かれて変更したのが大誤算。

    三時前にゴルフ場を出てナビを入れたら百九十五キロ本日の。ホテル、カーブドッチ・ヴィネスパに着いたのは六時過ぎでした。

    ぶどう畑の間にレストラン、ワインショップ、温泉会館が建ち、会館の二階が宿泊棟で、和室、洋室の計七室です。洋室を予約。ここも宿泊客は私たちだけでした。

    部屋は五十平米ほど。コーナーを利用してリビングと寝室を巧みにアレンジし、ベッドや調度家具もセンス良く、高級リゾートの香りがします。

    早速、別棟のレストランへ。フランス料理ですが、今夜はハーフコースで。肉料理をカットした七品は適量で結構な味でした。

    温泉会館一階は日帰り温泉として朝六時から夜十時まで営業しています。露天風呂は自然の景観と同化して穏やかな空気を作り出し、リラックスできました。

    感想は、部屋は立派ですが、メインレストランも温泉会館も一般客が対象のため、高級感がありません。満足度はいまひとつです。ただ、宿泊料はリーズナブルです。


    華鳳別邸 越の里(月岡温泉)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年5月18日〜19日
    宿泊代 47,700円。
    予約法 会員制クラブふろむなより予約。



    八時に出発。「中峰ゴルフ倶楽部」まで六十キロ。運転する妻から「なんでここまで来たの?」と非難の声。

    ごもっとも、ごもっとも、次から気をつけますと、陰の声。

    途中、道をまちがえコース到着は十時十分。すぐにスタートしました。なだらかな丘陵にウォーターハザードやバンカーをあしらい、グリーンのアンジュレーションと共に美しさと難しさを作り出しています。フェアウェイを乗用カートで走る爽快さはゴルフの醍醐味のひとつ。スコアは妻は上々、私はまずまず、楽しいゴルフでした。

    今日の宿は、コースから五分、豪華旅館の白玉の湯・華鳳が旅館の中の旅館としてオープンした、華鳳別邸 越の里です。奥の渡り廊下を通り、重厚感あふれる越の里専用ラウンジでチェックイン。

    部屋は洋室のスイートルーム。中央にセミダブルのツインベッド、窓側十畳ほどのスペースに大きなテーブルと椅子。コーナーテラスの月見台から遠くの山々と眼下に一面の田んぼ。米どころ新潟の景色が目をなごませます。左手奥にある展望露天風呂には超音波マイナスイオン装置が付いて爽やかな風の中、気分よく入浴できました。

    夕食は格調ある料亭の一室に席が用意され、海の幸、山の幸、里の幸の会席料理が次々に運ばれ、充分満腹になりました。ただ、それぞれが平均的なおいしさで、特に際立った料理はなく、量の多さだけが心に残りました。

    朝食もテーブルいっぱいに料理が並びましたが、印象に残るものがコシヒカリとは残念でした。


    旅館 藤屋(銀山温泉)

    CS満足度 ハート1つ。

    宿泊日 2010年5月19日〜20日
    宿泊代 45,900円。
    予約法 JTBより予約。



    旅行雑誌のデザインホテルの紹介記事に二期倶楽部、界ASOなどと並んで掲載されていた宿です。

    「銀山の名旅館がリニューアル。静謐な佇まいはまさに美術館」という見出しとJTBのパンフレットの「おもてなし九十点、食事八十五点、満足度八十五点」という評価と合わせ楽しみにしていました。

    小雨の中、朝十時に発ち、一般道をゆっくり走って四時に銀山温泉に着きました。

    銀山川沿いに車両通行止めの細い道の両側に旅館が建ち並んでいます。その中で建物全面を格子で覆ったデザインでひときわ目立つ木造三階建てが、旅館 藤屋でした。

    建物内のロビーもフロアも細竹格子で飾られ、直線を強調しています。素材も木、竹、石、ガラスとすべてシャープで硬質です。建物全体が荘厳で確かに美術館に近い雰囲気です。

    部屋は三階で、エレベーターに乗ってびっくり。中は真っ暗で階数表示が見えるだけ。三階で降りると白い壁に廊下だけ、階段から来た仲居さんに案内されて部屋の前へ。そこには鍵穴だけでドアノブも部屋番号もありません。客室は一転、温かみのある設計なのでは…と期待してドアを開けて、唖然としました。

    ダブルプラン五十五平米の300号室ですが、入口から三分の一が石造りのグレイの土間その上にダブルベッドが置かれ、右手にユーティリティー、ガラス張りのバスルームの浴槽は長方形の木製で棺桶のイメージです。

    ベッドの横から奥の窓際までは板張りの床ですが、奥のスペースに木製の食卓と椅子二脚と棚があるだけ。中間の三分の一はただの板の間、踊りの稽古場のようです。テレビもソファもありません。

    窓に細竹格子があしらわれていますが、カーテンもブラインドもなく、向かいの旅館から丸見えです。究極のシンプルを求めたようですが、温かみに欠け、くつろぐことができない部屋でした。

    夕食は部屋食ですが、向かいの旅館からの視線が気になり、ついたてを用意してもらいました。評判の料理ですが、私たちには多く、残してばかり。

    献立の末尾に「当館には御夜食施設がございません。食事は御夜食の対応を兼ね、おにぎりに致しました。又、御料理も多少、多めに思われるお客様にはご理解いただけますと幸いです。料理長」とありましたが、この宿泊代だと年配客が多いのでは? 

    しかも米沢牛はおろか、山形牛も出ないのも不思議でした。私たちには相性も悪い旅館でした。


    仙台ロイヤルパークホテル(仙台)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年5月20日〜21日
    宿泊代 7,500円。
    予約法 会員制クラブふろむなより予約。



    朝食後、「やくらいゴルフ倶楽部」へ。

    ゴルフ雑誌に紅葉の素晴らしいゴルフ場として選ばれたコースです。ゴルフ場と隣接しているホテルが見え、「ここにホテルがあるじゃない」と妻。

    私は「離れていたけど天童荘にすればよかった」と悔やんでいました。

    雨の中、レインウェア着用でプレイ。ブッシュや樹木、池やクリークなどのハザードがコースを引き締めています。

    仙台ロイヤルパークホテルは好きなホテルのひとつで、パンフレットの「おかえりなさい。くつろぎの空間へ」のコピーがぴったりくるホテルです。ロビーやフロア、客室など優雅で落ち着いて過ごせます。


    オーベルジュ別邸 山風木(刈田温泉)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年5月21日〜22日
    宿泊代 20,500円。
    予約法 直接電話で予約。



    今回最後のゴルフはプロトーナメント宮城テレビ杯開催コース「利府ゴルフ倶楽部」。小高い丘に囲まれた距離のしっかりあるタフなコースです。

    宿泊は茶寮宗園、だいこんの花、御宿かわせみと名旅館があるなか、新しもの好きな私は、オーベルジュ別邸 山風木に決めました。

    老舗旅館の大忠が別館を改装し、オーベルジュとしてオープンした宿です。二千三百坪に九室。自然の木々と池をはさみ絶妙な間隔でレイアウトされ、視線を気にせずくつろぎと安らぎが得られます。

    部屋は十畳に和ベッドとテラスで広くはありませんが、なぜか居心地がよく、心が落ち着きます。温泉は四カ所あり、露天風呂も内湯も庭園の緑に包まれ、心身ともに癒されました。

    山風木で私たちが最も感激したのが食事です。池に面したダイニングルームで供された料理は懐かしい味、初めての味、思わず声の出る味など絶品の連続。

    食べきれずに残したご飯を「おにぎりにしましょうか?」と親切なスタッフの声を丁重に断り帰る間際、「お腹がいっぱいとお聞きしましたが、お夜食を用意しましたのでお持ちください」と渡されたおにぎり、夜中においしくいただきました。

    朝食も夕食に劣らず品数も豊富でしたが、さらに別テーブルに田舎料理がバイキングで球コンニャクの煮付け、いんげんのごまあえなどもあり、贅沢な食事でした。

    出発前には玄関で来館記念ですと写真のプレゼントを頂きました。

    土曜日、家路まで四百キロ。ドライバーの妻に感謝と労りの気持ちを充分感じているものの、表現せずに旅を終わりました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.81掲載記事より抜粋。



    ゴルフ&ホテルクルーズ
    @九州


  • 大分全日空ホテルオアシスタワー
  • 亀の井別荘
  • 界 ASO
  • ハイアットリージェンシー福岡
  • ハミルトン宇礼志野
  • 風の森



  • 吉野孝雄●本誌にてコラム「ゴルフリゾート・ジャンキー『吉野さん』にお聞きします」を連載。リタイアした後は都心を離れ、ガーデニングが趣味の愛妻の庭仕事を手伝いカントリーライフを楽しみつつ国内外のゴルフリゾートめぐりの日々。



    一月、二月と暖冬の今年、早春のゴルフを楽しもうと三月中旬の一週間、妻と二人で九州に出かけました。これまでは、まずゴルフ場を決め、その近くにある宿を選んでの旅行でしたが、今回は行きたかった旅館四軒を決め、合間にホテル二ヶ所を選び、その途中のゴルフコースという順で旅程を決めました。


    大分全日空ホテルオアシスタワー(大分市)

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2010年3月14日〜15日
    宿泊代 九州往復航空券及びホテル二泊朝食込みで36,300円のパッケージを利用。
    予約法 沖縄ツーリストに申込。



    ゴルフバッグを持参して羽田空港へ。カウンターで「手荷物重量が四十一キロ。一キロオーバーで二千円超過料金お願いします」とのこと。十二月から制限が厳しくなったようです。

    大分空港からレンタカーで、大分駅近くのホテル、大分全日空ホテルオアシスタワーにチェックイン。

    客室は落ち着いたインテリア。広さもほどほど上質のシティホテルです。

    これまでは別府泊まりが多く、大分市は初めてでなので、夕食は街に出てとアーケード街を通り駅に向かいましたが、日曜日のせいか人通りが少なく活気がありません。居酒屋が目立ちますが、下戸の私は入りにくく、結局駅前の焼肉店「白頭山」で上カルビとビビンバ。豊後牛がたいへん美味でした。

    ホテルの朝食の和朝食もおいしくいただきました。

    亀の井別荘(由布院)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年3月15日〜16日
    宿泊代 36,700円。
    予約法 JTBより予約。



    今日のゴルフは大分市と湯布院との間にある「セントレジャー城島高原」です。

    九州全般に雨の予報でしたが、大分だけは午前中、曇りとの予報。ハーフだけでもとスタートしました。コースはアップダウンが多く、高原と平原の違いを再認識してラウンド終了。後半の雨にもかかわらず、まずまずのスコアでした。

    雨のため湯布院の散策もならず、二時すぎに亀の井別荘に到着しました。門をくぐったところから、しっとり優雅な雰囲気が漂います。

    今回の予約は本館二階の洋室です。ツインベッドの横に二畳の畳。テレビの前にソファー、そしてかけ流しの温泉内風呂とミニキッチン。それぞれがバランスよくまとまり、どこに居てもくつろげる空間になっています。

    六角屋根の大浴場にただ一人手足を伸ばして感じたのは、心穏やかな満ち足りた時間。この宿のモットーでした。

    庭を眺めながらレストランでの夕食時、「庭でとれた野草をナムルにしてみました」と供された一品は自然の味でたいへん美味でした。この後、前菜から始まる全十一品のコース料理は良質の食材をていねいに調理した心の感じる素晴らしい夕食でした。

    デザート時、料理長が各テーブルに挨拶にみえ、その際、ナムルがおいしかったことを告げると、「観音草ですが、各地どこにでもあります」とのことでした。

    朝食は妻と、和・洋、それぞれ一品ずつ注文してシェアし、いろいろ味を楽しみました。

    帰り際に園田料理長から渡された紙バッグには保冷袋にしっかり包まれた観音草が入っていました。妻も私も感激の一瞬でした。大満足のハート5つの宿でした。


    界 ASO(阿蘇・九重連山)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年3月16日〜17日
    宿泊代 42,510円。
    予約法 会員制クラブ「ふるむな」より予約。



    今日は瀬の本高原へ向かう途中、「湯布高原ゴルフクラブ」でのプレイです。何の評判も聞かず退屈しのぎのゴルフと思っていましたが、コースに向かう道の看板から東急リゾートの一角と知り、少々期待して強風の中、セルフでスタートしました。

    1ホール終って夢は崩れました。打ち上げ、打ち下ろし、カートは道路のみ、打っては戻りで、グリーンに着くまでに息切れ、6番まではスコアを記入していましたが、集中力が切れ、それも放棄、ただただ風に耐え、ホール消化したゴルフでした。

    看板につられて細い道を入り奥まったところにある「そば処」で昼食にしました。趣味道楽がこうじて開業したような無愛想の店主が一人で切り盛りしています。そば定食一品のみの営業で、味はともかく、なにか味気ない食事となりました。

    界 ASOは全十二棟離れのヴィラで完全に分離され、気兼ねなく過ごせます。寝室、リビングは床暖房で、天井も高く、広さも充分というより空間がありすぎといった感じです。テラスも広く、その一角にかけ流しの温泉露天風呂。内風呂はバスタブの四方からジャクージで気分爽快です。冷蔵庫内のビールやドリンクもフリーで贅沢なもてなしでした。

    「お食事は、お好きな時間にレストランにお越しください」とのことで、時間の制約がないシステムはたいへん気楽なものでした。

    食事の内容は厳選された食材のお造り、焼き物、和牛のすべてが美味です。

    残念だったのはサービス係りの女性からドリンクのオーダーを聞かれ、「お酒は飲まないので」と断ると、「期間限定の香りの良いドリンクがあります」と強くすすめられて飲んだものは、アイスティーそのものでした。「これが期間限定の特別ドリンク?」少々ガッカリです。会計時に伝票を見ると、しっかり二千円の請求がありました。

    今日は、福岡までの移動日。のんびりと九時に朝食。さつま揚げ、明太子、地産根菜の煮付けなど、どれもおいしく、出し巻玉子は絶品でした。


    ハイアットリージェンシー福岡(福岡市)

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2010年3月17日〜18日
    宿泊代 パッケージツアー代に込み。
    予約法 沖縄ツーリストより予約。



    十一時に界ASOを出発して午後一時に博多駅前のハイアットリージェンシー福岡にチェックイン。

    すぐ用意してくれたツインルームは、界ASOの三分の一くらいのスペースですが、家具、調度品がコンパクトに整理されていて、充分満足のシティホテルです。

    夜は駅ビルの食堂街で明太子と葉とうがらしのおにぎりで低カロリーの夕食にしました。

    朝食は定番どおりの和朝食ですが、卵料理に明太子は特においしく完食でした。

    ハミルトン宇礼志野(嬉野温泉)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年3月18日〜19日
    宿泊代 17,700円。
    予約法 JTBより予約。



    今日のゴルフは、「福岡センチュリーゴルフ倶楽部」です。

    以前、併設ホテルに泊まってプレイしましたが、西日本随一の豪華なクラブで私の好きなコースのひとつです。クラブハウスに到着した時から雰囲気が違います。格調あるロビー、ロッカールームにもゆとりを感じます。こういうコースでのプレイはスコアとは別に最高の気分で楽しめます。

    「今回はなぜここに泊まらなかったの?」と妻。実は、ここのホテルの夕食がボリュームたっぷりでご馳走攻めなので、今回は回避したのですが、ここに泊まればよかったと私も残念でした。

    コースは20ホールを作り、2ホールを交互に休めて芝のコンディションを保つメンテナンスの良いコースです。八分咲きの桜とコースサイドの花々を楽しみながら、フワフワのフェアウェイを気分よくラウンドしました。

    再び高速で一時間ほど。以前から気になっていた嬉野温泉のホテルハミルトン宇礼志野です。

    丘の上に建つ浪漫という言葉がぴったりの洋館。館内も和と洋、モダンとクラシックを巧みに調和させた独自の様式でまとまり、ほどよい心地よさが味わえます。部屋にも特注家具や調度品がセンスよく置かれ、周囲とマッチしています。

    本館の大浴場に行って驚きました。温泉がスベスベ、ツルツルです。思わず長湯してしまいました。庭の一角にある露天風呂はさらに気に入りました。ピラミッド型のガラス屋根と石造り浴槽に心が惹かれ、スベスベの温泉とで本当に寛ぐことができました。

    夕食はレストランでイタリア料理です。オードブル、スープ、魚料理と格別可もなく不可もなく進み、メインの肉料理の時、「今日は佐賀牛のA5ランクが入りました。三千円アップですがいかがでしょう?」とウェイター。

    肉より魚の妻は首を横に、私は縦に…。「肉の旨味を生かすため味付けせず、そのまま焼きました」ということで、フィレ肉の横に岩塩とゆず胡椒が添えられて運ばれてきました。ひと口食べて「うーん…」。亀の井別荘や界ASOの方がおいしかったのです。両宿の質の高さを再確認しました。もちろん、まずいわけではありませんが、私は味付けにもシェフの腕があると思っているせいですから。

    朝食も夕食同様、普通にいただきました。全般的に食事に物足りなさを感じましたが、宿泊料から考えると頑張っていると思います。


    風の森(奥武雄温泉)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2010年3月19日〜20日
    宿泊代 22,200円。
    予約法 直接電話で予約。



    今回最後のゴルフは福岡方向に三十分戻ったところにある、オリックス系列の「花祭ゴルフ倶楽部」。

    ガイドブックの「穏やかな丘陵地にあり、ゆったりとゴルフを楽しむ事をコンセプトにしている」というコピーに惹かれて予約しました。

    当日はクラブのオープンコンペと重なり、時間のかかる進行で、コースも神経を使うホールもあり、コピーほどではありませんが、まずまずのコースでした。

    今夜の宿泊は奥武雄温泉…といっても、嬉野温泉のすぐ隣、風の森です。ふたり旅限定、広い敷地に離れ七棟、プライベート感重視の宿です。

    若い元気なスタッフに迎えられ、本館でチェックイン。小高い丘にある客室までカートに乗って移動します。

    玄関を入ってすぐの和室には窓に向いて二つの座椅子が置かれ、和やかなムードに、リビングにはDVDとTV。寝室にはシモンズのベッド、そしてテラスには大きな露天風呂が用意されています。

    早速、風呂に入りましたが、ここのお湯もスベスベ、トロリ、スルッです。温泉を充分、堪能しました。

    夕食は本館の個室食事処に案内されて、窓から自然の景観を眺め、和洋折衷の創作料理を楽しみながら、すべておいしく完食しました。

    朝食もその場で焼く干物、温泉とうふなど数多く並び、食べきれないほどで大満足でした。

    この内容でこの料金はたいへん安く感じました。このまま頑張って続けて欲しいと思います。

    長崎空港でレンタカーを返し、土産物を購入して羽田に到着、無事、自宅に戻りました。亀の井別荘でいただいた観音草、泊まる先々で冷蔵庫に保管して鮮度を保ったまま、帰宅後ナムルにしておいしくいただきました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.80掲載記事より抜粋。



    ゴルフ&ホテルクルーズ
    @蓼科・石和温泉・箱根・熱海


  • 蓼科ブライトン倶楽部
  • 離れの里和穣苑
  • 翠松園
  • グランフィールズCCメンバーズコート
  • 熱海ふふ



  • 吉野孝雄●本誌にてコラム「ゴルフリゾート・ジャンキー『吉野さん』にお聞きします」を連載。リタイアした後は都心を離れ、ガーデニングが趣味の愛妻の庭仕事を手伝いカントリーライフを楽しみつつ国内外のゴルフリゾートめぐりの日々。



    絶好のゴルフシーズンを迎えて、かねてから気になっていた宿とコースを家内と二人で行ってきました。移動は家内の運転ですべて車。

    蓼科・石和温泉・箱根・熱海と五泊六日で回りましたが、今回特に感じたのは、五日連続のご馳走攻めがきつかったことでした。自宅で新米の塩むすびを今まで以上においしく味わいました。


    蓼科ブライトン倶楽部(蓼科)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2009年10月19日〜20日
    宿泊代 34,700円。
    予約法 JTBより予約。



    昼過ぎ自宅を出て二百五十キロ、順調に蓼科高原に到着しました。

    蓼科ブライトン倶楽部は、緑の中に佇む英国調のリゾートホテル。全室メゾネットスイートで八十平米の客室は、一階に椅子、テーブルのみのスペース。これはまったく無駄なスペースのように思えました。

    一方、二階はリビングとベッドルームがつながり、広い空間が豊かで穏やかな気分にしてくれます。リビングにはテレビ、DVD、ビデオデッキがセットされています。

    ユーティリティーも大きく、バスタブとシャワーブースが使いやすくデザインされていました。

    夕食はレストランでフランス料理のフルコース。牛肉のカルパッチョ、赤海老のポワレ、子羊のローストをいただきましたが、秀逸なのはデザートです。食事の進行に合わせて焼き上げた紅玉のアップルパイ、ワゴンサービスのいちじくのスフレ、洋梨のタルトと絶品でした。

    朝食の和朝食は素材を生かして充実した料理でした。

    ホテルの評価は、メゾネットの一階部分のまったく無駄なスペースを減点してハート4つとします。

    ゴルフは車で十分の「蓼科高原カントリークラブ」でプレイしました。当日はあいにく大コンペと重なり、ハーフ三時間、休憩抜きで後半を回りましたが二時間半。楽しさ半減のラウンドでした。


    離れの里 和穣苑(石和温泉)

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2009年10月20日〜21日
    宿泊代 29,400円。
    予約法 会員制クラブ「ふろむな」より予約。



    山梨県の石和温泉に中山真琴さん設計・デザインの宿離れの里 和穣苑が誕生したと聞き、予約しました。

    全六室、離れ、露天風呂付きの部屋は、いま流行のデザイナーズ旅館、和洋室のスイートと勝手に思いこんでいましたが、通された部屋は、玄関踏み込みの横にトイレ、風呂、洗面所のコーナー。主室は十畳の和室、奥に四畳とテラスの中央に形良い浴槽が満々とお湯をたたえています。

    間取りもスペースも問題ないのですが、旧館を改装した純然たる日本旅館、苦手の和室一間、部屋食タイプでした。間取りを確認して予約しなかった私のミスです。

    全十二品の夕食は、寿司、蟹、和牛などどれも美味しく大満足です。朝食も盛りだくさんな料理で食事に関しては文句ありません。

    評価は、廊下や大浴場が狭く高級感に欠けた点と、食事前後の布団の上げ下げのホコリがマイナスで、ハートは3つです。


    翠松園(箱根)

    CS満足度 ハート2つ。

    宿泊日 2009年10月21日〜22日
    宿泊代 46,000円
    予約法 会員制クラブ「ふろむな」より予約。



    今日のゴルフは「富士河口湖CC」を改修して新規オープンした「フォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブ」。

    富士の裾野に広がる林間コースで、緑のフェアウェイを乗用カートで走り回る快適なプレイでした。ただ、グリーンの芝目がむずかしく、スリーパットの連続となりました。

    宿泊は当初、仙石原の「あうる」か「金の竹」を考えていましたが、どちらも満室。料金設定に少々抵抗感があるものの、贅沢なもてなしを期待して、オールスイートの宿、小湧谷の翠松園に決めました。

    旧三井家の庭園に、フロント、露天風呂のある本館、三つに分かれた宿泊棟、重要文化財指定の食事処が建ち、迷子になりそうです。バトラーに案内されてプレシャススイート「藤(とう)」の部屋でチェックイン手続き、空調と露天風呂の温度調節など具体的な説明を受けました。

    五十六・四平米の部屋は、フローリングのリビングルーム、ツインのベッドルーム、ガラスで仕切られたユーティリティー、テラスに温泉風呂と四つに分かれています。リビングには三十七インチの液晶テレビ、DVD。

    フリードリンクのミニバーがありビール、ジュース、お茶などが用意されています。カウンターに見慣れぬマシン(説明がなく、使用法不明)とエスプレッソのケースが置かれてありました。

    檜の露天風呂にもテレビがあります。ただ、温度調整の蛇口と配管がむきだしでした。

    私の好みからすると、フローリングより絨毯、個々に区切るようなスペース使いよりも広く一体感を、ガラスの仕切りはちょっとシャープ過ぎるなど、難点の多い部屋でした。

    夕食は、食事処で和食十一品の会席料理です。名物、伊勢海老の石焼、子持ち鮎、松茸ご飯など極上料理をいただきましたが、秋刀魚焼き寿司(冷たい焼き魚)と牛肉の有馬煮は家内も私もともに残しました。食後、挨拶にみえた料理長には「量が多くて食べきれません」とは言いましたが…。

    本館の露天風呂と内風呂は四人くらい入れるほどの浴槽でコンパクトでした。

    洗面台に、化粧品、ヘアートニック、ヘアーリキッドのほかに黒い容器に入ったクリームがあり、これを顔につけたらヒリヒリして、すぐに洗い流しました。

    夜十一時過ぎ、オリオン座流星群を見ようと家内と庭に出て、満天の星空を十分ほど眺めましたが、流れ星は見えず、首は痛くなりで、澄んだ星空を見たことで満足して床につきました。

    朝食は洋食をチョイス。ワンプレートにハム、ソーセージ、ベーコンと野菜がのり、スープ、オムレツ、パンが運ばれ、テーブルにのりきらないほどのメニューでした。ただ、残念なのはパンに風味が欠けていたことです。

    会計時にフロントで洗面台にあった黒い容器のクリームについて尋ねてみたところ、中身はハンドソープだそうで、表示をせずご迷惑をおかけしましたとは言われましたが、何故、ローションを置いてないのか、他の人は間違わないのか、いささか疑問のまま出発しました。

    評価は私との相性が悪いのでしょうが、激辛のハート2つです。


    グランフィールズCCメンバーズコート(熱海)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2009年10月22日〜23日
    宿泊代 ゴルフ1・5ラウンド込み、二食付きで40,950円。
    予約法 直接電話にて予約。



    静岡県三島市にある日本有数の豪華ゴルフクラブグランフィールズCCでの二日間、ラウンド&ステイです。

    今日は午後からセルフで九ホール、明日はキャディ付きで十八ホールのラウンドとなります。

    箱根から一時過ぎに到着。ラウンジで小休止の後、乗用カートでプレイをスタートしました。渓流、滝、池を随所に配した庭園風の美しいコース。隣のホールとは完全にセパレートされており、家内と二人でのびのびプレイが楽しめました。

    終了後、通された部屋はシティホテルのデラックスツインほどの広さで設備も充分です。特にバスタブは深くて大きく、気に入りました。

    あまり期待していなかった夕食ですが、出される料理がすべて絶品。特に凝るでもなく、飾るでもなく、普通の焼き物、煮物にステーキですが、味付けがほんとうに旨く、今回の旅行の中で一番印象に残った食事でした。この夜は巨人も快勝、ぐっすり休みました。

    翌日の朝食は軽くと思い、温めんを頼みました。ところが、量がかなりしっかりあり、少し複雑な期待はずれとなりました。

    八時半、トップスタートのゴルフは、ツーサムプレイには最高です。一時間十五分でハーフ終了。そのまま後半のホールを回りました。

    キャディのアドバイスが的確で、二人とも好スコア、途中の茶屋では和菓子やお汁粉のサービスもあり、気分よくプレイできるコースです。ショートホールでは、前の組がパスしてくれたこともあって、十一時半にラウンドを終りました。スコアは久々に80台、後半は41でした。

    評価は、客室、料理、ゴルフコースのすべてに満足しましたが、料金が少しだけ高い?…ので、ハート4つとします。


    熱海ふふ(静岡県)

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2009年10月23日〜24日
    宿泊代 41,100円。
    予約法 JTBより予約。



    ゴルフ場で汗を流し、昼食を済ませて、翠松園とは姉妹館の熱海ふふに向かいました。

    料金設定が会員制クラブ「ふろむな」からの予約の方が安かったのですが、この日は満室とのことで、JTBに聞いてみたところ、予約が取れました。以前から泊まりたかった宿なので、今日の宿泊となりました。

    わかりにくい地図で細い道を行ったり来たり、苦労して到着しました。近所の街並みとは一変して高級、優雅な雰囲気の玄関です。

    BARの一角でお茶を供されたのち、スタイリッシュ・スイート「陶(とう)」の部屋に案内されてチェックインです。

    部屋の間取りは、玄関を入った右手に和室、中央リビングの左側にエスプレッソマシン(今回は使用法を聞きました)とポット。下にはフリードリンクの冷蔵庫がきちんと収納されています。奥のツインベッドとひとつながりの空間がゆとりを感じさせます。

    テラスの露天風呂も檜作りで広さも充分。蛇口の栓も完全にカバーされ、説明を読まなければ温度調節ができませんでした。

    ディナーは鉄板焼きを選択。全九品のコースは、質、量ともに満足しました。朝食の食事処・夢音は個室風の食卓でゆっくりと落ち着いて食事をすることができました。

    評価は大満足、最高のハート5つです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.77掲載記事より抜粋。



    ゴルフ&ホテルクルーズ
    @ 北海道


  • フラノ宝亭留
  • 富良野リゾート・オリカ
  • オーベルジュ・エルミタージュ
  • ラビスタ大雪山
  • 望楼NOGUCHI
  • 支笏湖翠山亭倶楽部



  • 吉野孝雄●本誌にてコラム「ゴルフリゾート・ジャンキー『吉野さん』にお聞きします」を連載。リタイアした後は都心を離れ、ガーデニングが趣味の愛妻の庭仕事を手伝いカントリーライフを楽しみつつ国内外のゴルフリゾートめぐりの日々。



    ベストシーズンを迎える北海道へ、家内とゴルフ仲間の友人夫婦と計四名で、六泊七日のゴルフ旅行に出かけてきました。

    レンタカーを借り、旅程も途中で変えたりしながら、のんびり気ままな旅を楽しんできました。ホテルはまた行きたいと思う良い所もあり、いまひとつというところもありでしたが、皆さんのご参考までにレポートさせていただきます。


    フラノ宝亭留

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2009年6月21日〜22日
    宿泊代 一人あたり33,075円。
    予約法 直接電話にて予約。



    羽田を朝十時過ぎに発ち、昼前に千歳空港に到着。レンタカーで富良野に向け出発しました。

    高速入口の手前にある「カフェ・ルタオ」で昼食。オムライスもハンバーガーも二重丸。さすが小樽の名店の味だと感心し、ベーカリー部で何種類かのパンを購入しましたが、こちらは平凡。チーズケーキだったらとすこし後悔。

    新千歳から二時間半のドライブで今日の宿フラノ宝亭留に到着、全二十五室の人気の宿です。

    泊まったラグジュアリーツインは、四十平米の広さ。落ち着いたインテリアで中央の液晶テレビの大画面がキリッと締めた感じです。マウンテンビューの窓からは、広大な敷地にラベンダー、ルピナスの花園が広がり、目をなごませてくれます。フリードリンクの冷蔵庫にはビールまでありました。

    夕食はレストランで地元産の素材にこだわった、ふらのフレンチ。肉、魚、野菜の創作料理は、味と量と盛り付け、彩りのすべてにおいて満足でした。

    翌朝の朝食も、質・量共に十分。食べきれないパンをきれいにパッケージしてくれる心づかいもうれしく、満足の宿でした。


    富良野リゾート・オリカ

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2009年6月22日〜23日
    宿泊代 ゴルフ2ラウンド込みのパッケージで一人あたり38,850円。
    予約法 直接電話にて予約。



    今日の目的地は、富良野リゾート・オリカ

    一泊二日2ラウンドのゴルフパッケージでの予約です。午後一時からのスタートと翌朝八時半からのスタートで「オリカ・ゴルフ倶楽部」を回ります。

    ホテルは一年前に全面改装し、高級リゾートホテルにリニューアル。「丘の上の邸宅」として再オープンしています。

    ホテルのレストランで早めの昼食をとり、部屋に案内されて少々ガッカリ。スタンダードツインの部屋は「邸宅」とはほど遠い三十一平米。シモンズベッドなど趣味の良いインテリアが救いです。

    十二時四十分、予約した定刻前にスタート。二人乗りカートはフェアウェイ走行で快適でした。

    十勝連峰を望む景色は雄大ですが、コースは戦略的に作られ、確実なショットが必要です。前後にプレイヤーがまったく見えず、貸しきり状態のゴルフでした。

    部屋に戻り、大浴場で汗を流し、夕食のレストランへ。ランチが平凡な味だったので期待薄でしたが、夕食の方は出される料理が美味しく、生演奏の音楽も心地良く楽しいディナーとなりました。

    ホテルの評価は、料理5、客室3、料金2で、総合するとハート3つとなります。


    オーベルジュ・エルミタージュ

    CS満足度 ハート2つ。

    宿泊日 2009年6月23日〜24日
    宿泊代 一人あたり19,000円。
    予約法 直接電話にて予約。



    昨夜から降り続くあいにくの雨。この日は朝から「オリカ・ゴルフ倶楽部」、午後は「大雪山カントリークラブ」と2ラウンドの予定でしたが、早々にあきらめてキャンセル。富良野、美瑛を観光してのんびりと過ごそうと考えていたところ、十時すぎに雨が上がり、十一頃には晴れ間も見えたので、再び「オリカ」でゴルフをすることになりました。

    今夜の宿は美瑛のオーベルジュ・エルミタージュです。混んでいるそうでコテージ棟での宿泊となりましたが、ゴルフ場のコテージのようで、ユニットバスなど狭くて殺風景な部屋でした。

    夕食はさすがにオーベルジュ。フルコースの一品一品に心を感じる料理を味わいました。

    翌朝の朝食は洋朝食が三日続いたため、皿の上の料理に食欲がいまひとつでした。テレビ、雑誌にも紹介された宿ですが、私の評価はハート2つです。


    ラビスタ大雪山

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2009年6月24日〜25日
    宿泊代 一人あたり25,350円。
    予約法 日本旅行より予約。



    今日のゴルフは美瑛の先、十勝岳の麓、川田太三設計の「白金ゴルフ倶楽部」。白樺に囲まれたフェアウェイも広く、のびのびと楽しめる丘陵コースです。

    無心に白球を追いかけた後、旭岳温泉、山のリゾートホテルラビスタ大雪山に向かいました。

    部屋は三十二平米の洋室。山小屋をイメージして木の温もりを生かしたインテリアと暖炉が心を落ち着かせてくれます。温泉大浴場には、露天岩風呂、樽風呂、檜の内風呂、ひば寝湯と、いくつもの風呂を造ったため、それぞれが小さく、風呂に必要なゆったり感とおおらかさが欠けてしまいました。

    夕食は、久しぶりの和食です。レストランに行って、アレッ? 浴衣姿の他にパジャマの客があちこちに…。ここまで客に迎合する日本のリゾートホテルの現実がわかりました。

    食事の内容は、羊、鳥、豚、牛と肉いっぱいの鉄板焼。海老、魚、貝、野菜を煮込んだ海鮮鍋とどちらもボリューム満点。若い方向きのメニューです。大型旅館での高品質、軽量のメニュー開発を望みます。

    翌朝の朝食はバイキングで、味も種類もまずまずでした。

    ホテルの評価はサービス面を買ってハート3つです。


    望楼NOGUCHI登別

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日 2009年6月25日〜26日
    宿泊代 一人あたり33,600円。
    予約法 会員制クラブ「ふるむな」より。



    今日は、今回一番楽しみにしていた望楼NOGUCHI登別での宿泊です。

    全四十室オールスイートという大人の宿で、本誌七十三号のホテルクルーズ(五十八ページ)で北海道の佐藤由希さんが絶賛されています。

    午後二時すぎに到着してすぐに通された部屋は、アップグレードされた百平米のラグジュアリー・スイートです。リビングのソファの横にマッサージチェアが置かれ、液晶大画面テレビとDVDプレイヤーも備わっています。窓に面した風呂は、三、四人が入れる広さで、ゆとりと寛ぎを満喫できます。

    まずは大浴場に行ってみました。黒が基調の重厚な内風呂と明るい石づくりの露天風呂です。この宿でただ一点、気になったところは、大浴場の照明が少し暗い点です。

    館内のライブラリーには書籍の他、DVDソフトが用意されていました。

    また、部屋の冷蔵庫内のドリンクとラウンジのソフトドリンクがフリーです。

    個室での創作会席料理の夕食は、一品一品美味しくいただきました。心のこもったもてなしに大満足の一夜でした。

    翌朝の朝食も含めてすべてに充実した宿で、評価はもちろんハート5つです。


    支笏湖翠山亭倶楽部

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2009年6月26日〜27日
    宿泊代 一人あたり24,675円。
    予約法 直接電話にて予約。



    今日のゴルフは、「苫小牧ブルックス」で歩いてのラウンドです。カラ松と白樺、芝生と池、コントラストも美しい風格あるコースをキャディのアドバイスを受けて楽しく回りました。

    帰宅を一日のばし、今夜の宿に予約した支笏湖翠山亭倶楽部は、支笏湖第一宝亭留翠山亭の別邸で、前述のフラノ宝亭留と同系列です。

    全五室の客室はモダンなデザインで、直線を生かして配列された家具がシンプルな空間を作り出しています。

    パウダールームの白い陶器のシンクやカランもスタイリッシュです。浴室にはジャクージバスも備わっています。しかし、使ってみて問題発生です。バスタブに全開で給湯したところ、角度のせいでお湯がはね出し、浴場が水浸しに。洗面用のシンクとカランも水を強く出すと、あたり一面にはねかえる始末です。

    夕食はフレンチのフルコースでしたが、フラノとは大きく違いました。料理の付け合せの野菜にほとんど火が通っていません。素材の旨さを重視したとは思いますが、硬くて食べるのに苦労しました。また、小骨が多い魚料理が出され、口に入れてから手で骨を取り出す作業の連続です。

    食事が終わり、温泉に入り、姉妹館の第一宝亭留翠山亭に送ってもらう際のことです。用意された車に乗るため玄関に出たところ、下からのスポット照明だけで周りが見えません。わずかな段差、わずかな数歩の不安感。デザイン重視の欠陥でしょう。

    第一宝亭留翠山亭の応対には感心しました。上品な態度、物腰で、大浴場の場所からラウンジの位置までテキパキと案内してくれました。

    翌朝は早めに朝食をいただき、チェックアウト。午後のフライトで帰京しました。

    期待が大きかったせいでしょうか。残念な宿泊でした。ホテルの評価は普通のハート3つです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.75掲載記事より抜粋。





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