LGUEST HISTORY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より抜粋


ホテル偵察記

ホテル利用者の方々が、実名で(誌面上では顔写真付き)身元を明らかにした上で、利用日を明記し、実際に体験されたことをレポートしているものです。
「ホテルクルーズ」は1滞在で複数軒のホテルに泊まった場合のレポートです。
「CS満足度」のハートの数は、利用者の満足度を5段階で表したものです。



■世界遺産・遺跡&ホテルクルーズ■

  • 遺跡&ホテルクルーズ@インド(杉本健蔵) NEW!
      2011年12月31日〜2012年1月6日
  • 遺跡&ホテルクルーズ@中南米(杉本健蔵)
      2011年8月6日〜16日
  • ホテルクルーズ@北京&チベット(船橋俊司)
      2010年9月4日〜10日
  • ホテルクルーズ@中国・九寨溝&黄龍(平田毅彦)
      2007年5月3日〜7日




  • 遺跡&ホテルクルーズ@インド

    ザ・コンノート(ニューデリー) 2011年12月31日〜2012年1月1日
    ホテル・クラークス(ヴァラナシ) 2012年1月1日〜2日
    ホテル・クラークス(カジュラホ) 2012年1月2日〜3日
    ジェイピー・パレス・ホテル(アグラ) 2012年1月3日〜5日
    ラジプタナ・パレス・シェラトン(ジャイプール) 2012年1月5日〜6日


    杉本健蔵
    ●開業医をしていましたが、1997年に妻を亡くしてからは、二人の子供のシングル・ファーザーとして、生命保険会社の診察医として勤務。遺跡観光が好きなので、団体旅行も積極的に利用しています。



    ○旅行費用

    ツアー基本代金 238,000円。

    一人部屋追加料金 55,000円。

    現地空港税 4,150円。

    燃料サーチャージ 29,340円。

    関空利用税 2,650円。

    エアのビジネスクラス追加料金 120,000円。

    ※ ツアー料金に全ての食事代と団体行動中のチップを含みます。インド入国には、査証が必要です。



    今回の年末年始はインドへ行って来ました。インドは世界遺産もたくさんあり、以前から行きたかったのですが、気候的に、特にデリー等、北インドの旅行では、初めての旅行者には11月から2月までがベストシーズンということで、決めました。

    ガイドブックによると、4月から5月は、「雨はあまり降らないが、気温が40度を超えることがある酷暑期」。6月から9月までは、「モンスーンによる雨季になり10月頃より少しずつ涼しくなってくる」とのことでした。

    しかし、冬の北インドは朝晩の気温差が大きく、朝方は5度前後まで下がり、日中は晴れると25度近くまで上昇し、体調管理が難しかったです。

    さらに、この気温差とスモッグなどの大気汚染等の影響か、午前を中心に濃霧が発生し、飛行機が飛ばなくなるのではとか、タージ・マハルを観られないのではないかとか、ハラハラの連続でした。

    ツアーを決めるのも、散々迷いました。インドなら、オベロイ、タージ等の高級ホテルや宮殿ホテルに泊まるツアーも考えましたが、いっぱい遺跡見学もしたいし、移動にも時間がかかるらしいのでホテルの滞在時間は短くなるだろうし、だいたいインドを気に入るかどうかもわからないので、観光中心で、JTBのブランドの中で一番安いランクの「旅物語」の、「初めてインドベストハイライト 8日間 グレードアッププラン」にしました。

    帰国後の感想としては、団体旅行で使われているホテルは、泊まるという点では及第点がつけられます。

    北インドの主な遺跡はだいたい見ることができたので、次回は、タージとかオベロイホテルとかに泊まって、ホテルそのものを楽しんでみたい気もしますが、インドは国内の移動がネックです。さらに、エローラとアジャンタの遺跡も是非見たいのですが、行った人の話ではバスの移動がもっと多いらしいので、踏み切れません。

    ガイドブックによると、デカン・オデッセイという、客室とレストランはタージホテルが担当している豪華列車があり、ムンバイからマハーラーシュトラとゴアを巡ることができるらしいので、今、検討中です。


    「ザ・コンノート(ニューデリー)」

    CS満足度 ハート2つ。

    宿泊日 2011年12月31日〜2012年1月1日
    宿泊代 ツアー代金に含まれる(以下ホテルも同様)。
    予約法 ツアー主催の旅行代理店手配(以下ホテルも同様)。



    12月31日、13:25 AI315便で香港経由、デリーに向けて出発です。エアーインデアは2010年よりボーイング777を使っており、シートは良かったですが、機内食はビジネスクラスにもかかわらず、他社のエコノミーより酷い物でした。たまたま隣席の個人旅行の女性客と話が合い、トータル約11時間のフライトのほとんどを、おしゃべりして過ごしました。

    21:35デリー到着。日本語のできるインド人ガイドさんが待っていてくれて、バスに乗り込み、今日のホテル、ザ・コンノート・ニューデリーに向かいます。 

    この日は大晦日で道路は大渋滞。いつもの3倍位時間がかかったようです。ニューデリーの旅行の一つの起点となるコンノート・プレイスは、大きな電飾のオブジェがたくさん組まれ、大勢の人で賑っており、新年を迎える活気に満ち溢れていました。

    ザ・コンノートはこのコンノート・プレイスの西のはずれにあります。しかし、立地は最悪で、ホテルの周りは貧民窟のようなところで、とても個人で予約して行くようなところではありません。朽ちかけた塀の切れ目の様な門をくぐり、ホテル到着です。

    ホテル外観は見るのもおぞましい感じですが、中に入ってみると、意外にも小奇麗にまとまっていました。入り口にはシーク教徒を示すターバンを巻いた屈強なガードマンが立っていて、宿泊客をチェックしています。フロントマンの英語もきれいなクイーンズイングリッシュです。

    私の部屋は519号室。重いドアを開けると高い天井、石の床、何とも言えない歴史を感じます。40年前に初めてヨーロッパ旅行をした時のことを思い出しました。

    部屋は広く、バスルームは狭いですが、落ち着きがあります。よく掃除して、丁寧に使ってきたが、部品交換を伴うメンテナンスまでは、手が回らず、という感じです。シャンプー、ソープなども使用に耐えますし、お湯もきっちり出て、排水も良好、シャワーカーテンもきれいです。袋に入った使い捨てのスリッパもあり、翌朝はドアの隙間から、インドの英語版の新聞も入りました。日本の、旧くなったちょっとしたホテルのようです。

    翌朝6:00に、モーニングコールあり、肉声でした。6:30より朝食ですが、本来のレストランの開店は7:30から、とのことで、コンチネンタルブレックファストとなりました。味はもうひとつでした。

    8:00にホテルを出発して、デリー空港に向かいます。

    ハート2つ。ちなみに、このホテルは、「地球の歩き方」というガイドブックでは、「こぢんまりしていて落ち着く」、と評されています。


    「ホテル・クラークス(ヴァラナシ)」

    CS満足度 ハート2つ。

    宿泊日 2012年1月1日〜2日
    宿泊代 ツアー代金に含まれる(以下ホテルも同様)。
    予約法 ツアー主催の旅行代理店手配(以下ホテルも同様)。



    1月1日、10:30発、AI406便で、ヴァラナシへ出発、11:50ヴァラナシ着。現地はガイドも珍しいという、冬の雨でした。バスに乗り、サルナートに行き、アショカ王の石柱、ムルガンダ・クティー寺院、バーラト・マーター寺院など見学。寺院の見学の際には靴を脱ぎます。

    その後、今日のホテル、ホテル・クラークス・ヴァラナシに到着です。ヴァナラシは、ガンジス川に面したヒンドゥー教の聖地です。ガンジス川はこのあたりではおおむね南北の方向に流れており、東を向くことになる西岸が町の中心です。ホテルクラークス・ヴァラナシは、川から少し離れた新市街にあります。新市街といっても、道路も狭く、町並みも薄汚れていて、混沌としています。

    ホテルは塀に囲まれていて、全貌は分かりにくいです。旧くて、ぼろいが、歴史を感じさせます。

    私の部屋は85号室、重いホールダーのついた鍵、高い天井、石の床、狭めのバスルーム、ほぼ40年前に西洋のホテルとして習ったホテルがそのままあります。

    リネン類は繊維の風合いがなくなっており少々不快でしたが、バスローブが備えられていました。夕食はホテルのレストランで、ビュッフェです。

    翌朝5:15、モーニングコールがあり、朝食前にホテルをバスで出て、ガンジス川のクルーズに出発です。河沿いの旧市街は想像を絶する汚さと、雑踏、混沌の世界です。沐浴する人あり、火葬しているところあり、洗濯している人あり、です。ただ、聖地というだけあって、真面目というか、浮ついた感じはしません。みんな真剣です。あいにくの天気で、日の出は見られませんでした。

    黄金の寺院等も見て、もう一度ホテルに戻り、朝食です。基本はビュッフェですが、生野菜、カットフルーツ等は避けたほうが良いと聞いているので、あまり食べるものがありません。それでもコックさんが一人来てくれて卵料理を目の前で作ってくれました。トマト、マッシュルーム、玉葱、ピーマン等以外に私の大好きなコリアンダーがあり、個人的には大満足でした。

    ハートは2つ。このホテルは前出の「地球の歩き方」では、「タージと並ぶ5つ星ホテル」、と書かれており、びっくりしました。


    「ホテル・クラークス(カジュラホ)」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2012年1月2日〜3日
    宿泊代 ツアー代金に含まれる(以下ホテルも同様)。
    予約法 ツアー主催の旅行代理店手配(以下ホテルも同様)。



    朝食後ホテルを出て12:25発、AI406便でカジュラホに向かいます。ヴァラナシの空港は軍が管理しているので、セキュリティチェックがとても厳しいです。特に乾電池が使われている懐中電灯などの電気機器に神経質だそうで、スーツケースに入れていても、ひっかかる事があるそうです。13:15カジュラホ着。

    バスで今日のホテル、クラークス・カジュラホに向かい、ホテルのレストランにて昼食です。その後、荷物のみ置いて、リキシャーにて、カジュラホ寺院群の東群の観光に向かいます。カジュラホは、世界遺産のカジュラホ寺院群があるだけの、長閑な農村で、遺産以外は何もない、インフラも整っていないところです。

    ホテルの敷地は広く、常時閉まっているゲートがあり、車寄せのある大きな玄関、趣味の良い設えのある広いロビー、変形プールを囲むように、ホテル棟が囲んでいます。田舎村のリゾートホテルとしては、合格点をつけられます。

    リキシャーは、日本の人力車が語源で、人力車を自転車で漕いでくれる乗り物です。約20分で遺跡到着、日本語勉強中という学生の真面目なガイドさんが別途来てくれ、詳細な説明をうけました。東群はジャイナ教が中心で、世界遺産に登録されているのは、明日行く西群なので、むしろ、素朴で親しみがあります。

    この日はホテルに早い時間に到着しました。昼食が遅かったので、夕食の時刻を遅めにすることになり、ガイドの提案で、2つのオプションが提示されました。1つは、1人2500円でインド民族舞踊見学、もう1つはアーユールヴェーダ体験で、ホテル内だと、1人7000円、ホテル外の専門店で1人8000円でした。

    私はホテル外のカリーナ(?)とかいう店の、アーユールヴェーダにしました。ミニバンでの送迎付きで、シロダーラ、アビヤンカの後、スチームに入り、あとはシャワーで、トータル80分位でした。丁寧にしてくれて、心身ともにリラックスし、お肌もすべすべになりました。

    ホテルに戻ってからビュッフェの夕食で、この日はそのまま就寝しました。

    翌朝の朝食もビュッフェですが、今迄のホテルと同じく、食べられる物が限られます。卵料理はコックさんが目の前で作ってくれました。

    その後、カジュラホ寺院群の西群の観光をたっぷり3時間位しました。エロチックな彫刻が有名ですが、見事に彫られた彫刻は素晴しく、猥褻な感じは全くありません。その後、もう一度ホテルに戻り、昼食をとってからチェックアウトとなりました。

    このホテルでは、朝食を含めて4回同じレストランで食事をしました。ガイドさんのアドバイスでがんばってメニューの内容をすこしでも飽きないように変えて下さったそうです。ハートは、3つ半です。


    「ジェイピー・パレス・ホテル(アグラ)」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2012年1月3日〜5日
    宿泊代 ツアー代金に含まれる(以下ホテルも同様)。
    予約法 ツアー主催の旅行代理店手配(以下ホテルも同様)。



    昼からは特急列車に乗るため、ジャンシーという町まで、約250キロのバスの移動となりました。今回の旅行では、この移動を含めて、250キロ程度のバス移動が3回あったのですが、道路の舗装が不完全なのと、バスのクッションが悪いのと、大渋滞やらで、6時間以上かかる上に、壊れたマッサージチェアに乗っているかのような激しい揺れで、首が千切れるかと思うほどでした。カジュラホは世界遺産もあり、空港も鉄道駅も整備されたのですが、飛行機の便も鉄道のダイヤも本当に少なく、利用しにくいので、しかたなくバスになるそうです。

    17:00、ジャンシー着。ここで、インド特急シャターブディエキスプレスで、アグラに向かいます。乗車時間は約2時間半、途中でペットボトルのミネラルウォーターと軽食のサービスがありました。車両はそんなに古くないようなのですが、メンテナンスと掃除が不十分なためか、快適とは言い難いです。しかし、列車に乗ることで、インド人の中流クラスの人の様子を見る事ができました。

    20:30、アグラ着。アグラの駅から、バスで今日のホテル、ジェイピー・パレス・ホテルに向かいます。このホテルは、旅行社の分類ではデラックスにランクされています。確かに緑に囲まれていて、閑静な感じと、清潔な感じから、高級感が漂います。今までの移動の道中でジェイピー・セメントという会社の広告看板を沢山見てきたので、ガイドに尋ねたところ、ジェイピーというのは、インドの財閥の一つだそうで、パレスと名がつくものの宮殿とは関係なく、独立系とのこと。新しくてきれいではありますが、歴史や、ホテルとしての統一感に欠けます。

    ホテルスタッフの方々は、皆さんフレンドリーで好ましいのですが、ホテルは広すぎて落ち着かないです。部屋は広めで、ごく普通のツイン。今までのホテルが年季の入ったところだったので、素敵には見えますが、帰国してみると、あまり印象が残っていないです。バスルームのお湯の出も良く、排水も良好でした。寝具や、タオル類も良質の物でした。

    このホテルには2連泊し、1階のビュッフェレストランで夕食と朝食を摂りましたが、食器も盛り付けもきれいで、味も良く、食欲をそそる、好ましい印象です。逆に言うと、インドらしくないのですが、料理はインド料理が中心。でも、材料を英語で表記してくれているので、分かりやすかったです。なぜか、おかゆがありました。

    翌日、1月4日、8:30から観光に出かけました。濃霧でタージ・マハルは全く見えないだろうということで、先に郊外のファティプールシクリの見学をしました。午後、タージ・マハルに行くと、冬には珍しく霧も晴れ、好天に恵まれました。アグラに一泊しかしないツアーだと、移動の時間の関係で、午前中にタージ・マハルの観光となり、濃霧のため、全く見られないことがあるそうです。

    その後、アグラ城の見学となり、アグラ城からも、かつての王様のように、川越しに、タージ・マハルを望むことができました。ホテル滞在は短かったのですが、快適ではありましたので、ハート4つです。


    「ラジプタナ・パレス・シェラトン(ジャイプール)」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2012年1月5日〜6日
    宿泊代 ツアー代金に含まれる(以下ホテルも同様)。
    予約法 ツアー主催の旅行代理店手配(以下ホテルも同様)。



    1月5日、朝7:30にジャイプールに向けてバスで出発です。約250キロの道のりですが、道路事情が極端に悪く、6時間以上かかり、かつ、首が痛いほどゆれ続けました。

    ジャイプール到着後、アンベール城の見学をし、その後、風の宮殿、シティパレス、ジャンタルマンタルの見学をしました。

    アンベール城は、世界遺産ではありませんが、山の上にある素晴らしいお城です。ジャンタルマンタル(天文台)は、他の遺跡の様に、夏至になると云々とか、冬至の時にこうなる、とか、春分の日と秋分の日に見られるとかではなく、秒単位で測定できる日時計とかが中心で、分かりやすいが、神秘性とかはありません。

    夕食は市内のレストランで伝統舞踊のショーを見ながら済ませました。

    今日のホテルはラジプタナ・パレス・シェラトンで、遅い到着となりました。玄関が直接道路に面しており、インドのホテルでは、玄関でセキュリティー・チェックがあるため、それを道路脇ですることになり、高級感に欠けます。ロビーは高い天井の吹き抜けになっており、いかにもシェラトンという感じです。

    私の部屋は1463号室でしたが、部屋は日本式に言えば4階で、廊下も曲がりくねっていて、わかりにくい造りになっています。部屋はごく普通の広めのツインですが、クローゼットやテーブルの位置が使いやすかったです。バスローブも備えられていました。明日はデリーまで250キロのバス移動をしたあとデリー観光をし、そのまま空港に行き、帰国することになるので、早めに休みました。

    1月6日、5:30モーニングコール、7:00出発でした。体調不良のため、朝食をパスしたので、レストランのことはわかりません。一応ハート3つ半にしておきます。

    デリー到着前に、郊外のクトゥブミナールの見学をし、昼食の後、フマユーン廟、インド門、ラージガート等の見学をしました。フマユーン廟は、タージ・マハルのモデルになった廟で、インド建築の一つの典型となる素晴らしい建物です。デリーは道路の混雑がすごかったです。

    夕食後、デリーの空港から、AI314便にて、香港経由で1月7日、11:50、関西国際空港に帰ってきました。

    インド出国の際は、出国カードの記載や、手荷物検査に時間がかかるのですが、ビジネスクラスだと、職員が手伝ってくれて、早く済ませられます。機内食は期待できないので、ミールは全てパスし、睡眠を十分摂るようにしたので、時差ボケもなく体調よくなりました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。


    遺跡&ホテルクルーズ@中南米

    シェラトンホテル・ブエノスアイレス 2011年8月6日〜7日
    シェラトン・イグアス・リゾート 2011年8月7日〜8日
    シェラトン・リマ・ホテル・コンベンションセンター 2011年8月8日〜11日
    エル・マピ・ホテル 2011年8月11日〜12日
    サンクチュアリー・ロッジ 2011年8月12日〜13日
    モナステリオ 2011年8月13日〜14日


    杉本健蔵
    ●開業医をしていましたが、十四年前に妻を亡くしてからは、二人の子供のシングル・ファーザーとして、生命保険会社の診察医として勤務。遺跡観光が好きなので、団体旅行も積極的に利用しています。



    ホテルジャンキーズの雑誌に、団体旅行の体験記を投稿するのは、場違いかな、とも思いましたが、諸般の事情でツアーを利用せざるをえないことも有り得ますし、今回私が参加したコースはホテルの選択もまあまあ良く、おおむね満足できましたので、報告させていただきます。

    勤務先より勤続十周年で連続十四日のリフレッシュ休暇を頂きました。この長めの休みを利用して、以前より行きたかった南米へ行くことにしました。参加したのはJALパックの(しっかり観るマチュピチュ遺跡、イグアスの滝とペルー十二日間、ツアー料金 788,000円。ツアー代金に全ての食事代、団体行動中のチップ、燃料サーチャージが含まれています)です。

    帰国後の感想としては、他のツアーのパンフレット等も調べた限りでは、イグアスではもう一泊、できればブラジル側のホテル・カタラタ(オリエント・エキスプレスの系列)にも泊まれれば、ゆっくりできそうです。

    リマでは旧市街ではなく、ミラ・フローレス地区のミラ・フローレス・パーク・ホテルJWマリオット・リマにすれば、素敵なホテル滞在になりそうです。

    マチュピチュではサンクチュアリー・ロッヂに連泊した方が、体は本当に楽だと思います。

    列車もオリエント・エキスプレスが運営するハイラム・ビンガム号にすれば、豪華ランチと帰りにはディナーが楽しめます。

    モナステリオはやはり連泊しないと良さが判らないと思いました。


    ○旅行費用

    ツアー基本代金 788,000円。

    一人部屋追加料金 140,000円。

    ロスまでのビジネスクラス早決 250,000円。

    ラン航空のビジネスクラス 380,000円。

    国内線特別 11,000円。

    成田空港使用料 2,540円。

    現地空港税 16,500円。

    -------------------------------------------
    合計   1,588,040円

    この外にピスコの空港使用税が現地で3米ドル、ブラジルの査証が必要ですので、旅行社に依頼した場合費用が発生します。



    「シェラトンホテル・ブエノスアイレス」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2011年8月6日〜7日
    宿泊代 ツアー代金に含まれる(以下ホテルも同様)。
    予約法 ツアー主催の旅行代理店手配(以下ホテルも同様)。



    八月五日、JL3006便にて伊丹から成田へ、同日17:25JL062便にてロスへ向かいます。関西発のJALの長距離定期便がなくなり、JALのビジネスクラスは久しぶりでしたが、サービスは食事も含めて良くなったように思います。しかしこの日はファーストクラスに某有名人が搭乗したらしく、その関係者と思われる人物が通路を挟んで私のとなりでした。その人の所に次々とCAが挨拶にきて、一般客はちょっとなおざりで、JALの有名人に弱い体質は相変わらずみたいです。

    同日11:25、ロス着。13:25発ラン航空LA601便に乗り継ぎです。ラン航空のビジネスクラスは座席の幅がJALより少し狭いように思います。どちらもフルフラットにはなりました。

    同日23:59、リマ着。8月6日01:15、ラン航空LA2427にてブエノスアイレスを目指し、07:45、やっと到着です。この日は荷物を預けてそのまま市内観光となりました。タンゴ発祥の地カミニート等を観て、市内のイタリアンレストランでパスタの昼食。

    午後は長旅の後でもあり、早めに、シェラトンホテル・ブエノスアイレスにチェックインです。私の部屋1414号室は、ツインでやや広め、大都市によくある高層シティーホテルという感じです。洗面所に無料のミネラル水が置いてありました。掃除はきっちりしてありましたが、可もなく不可もなしです。

    夕食はホテルから歩いて二、三分のレストランにてステーキです。牧草で育った赤身の好きな方には好まれると思います。日本の肉より獣臭が強い感じです。

    明日出発が早いので、21:00にはベッドに入りました。


    「シェラトン・イグアス・リゾート」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年8月7日〜8日


    今日は4:15モーニングコールあり。8:00発LA4020便にてイグアスに向かいます。

    5:00から一階のレストラン横のバーコーナーで、濃縮還元ジュース、デニッシュパン、コーヒーか紅茶のコンチネンタルブレックファストが提供されます。パンとコーヒーがまあまあ美味しいので、長旅のあとの疲れた身体には十分です。

    イグアスの飛行場は、熱帯の茂みの中にある小さな空港です。大きな荷物はポーターさんに任せ、滝の観光に必要なものだけにします。日系三世のとても人のよさそうな田舎の兄ちゃんふうのガイドさんが迎えてくれました。バスでブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三国国境地点に案内されます。その後国境を越え、ブラジル側からの観光です。

    遊歩道の入り口から本日泊まる予定のシェラトン・イグアス・リゾートが遠くに見えます。全長約二キロの遊歩道を歩きながら、対岸のアルゼンチン側の滝を見学します。途中たくさんの絶景ポイントがあります。

    終点付近から滝の上まで遊歩道が出っ張っており、かなりの水しぶきでずぶ濡れになります。分かれ道でビニールのカッパ(ポルトガル語)を十ドルで売っていますが、足元もずぶ濡れになるので、ゴルフで使う上下のレインウエアがお勧めです。フードも必要。その後エレベーターで展望台に上がることもできます。

    遊歩道の入り口近くにレストランがあり、ビュッフェ形式です。いっぱい料理がありますが、ブラジルは肉の煮込みとか、豆類をよく食べるそうです。

    その後自由行動でしたが、ガイドさんにお願いして、ブラジル側の滝つぼ近くまでボートで行くツアーに参加しました。一人130ドルです。

    ジープに牽引されたトラックで十五分程ジャングル道を走り、川岸に行きます。ボートは三十人乗りくらいで、ずぶ濡れ覚悟で、靴も脱ぎ、救命胴衣をつけます。どこまで滝に近づくかは、お客さんのノリ具合によるみたいです。かなりスリリングですが、とっても楽しかったです。

    その後、もう一度国境を超え、アルゼンチン側にもどり、本日のホテル、シェラトン・イグアス・リゾートにチェックインです。このホテルはアルゼンチン側のイグアス国立公園内唯一のホテルだそうで、熱帯の植物に囲まれて、色々な鳥なども飛んできます。ロビーからガラスの扉越しに、イグアスの滝というより水煙がはっきりみえます。

    ウエルカムドリンクにオレンジジュースが出され、部屋に案内されます。ホテルの建物はかなり古そうで、かつ熱帯の気候と滝による湿気が劣化を早めているようで、設備も年季がいっていますが、掃除はきちんとされていました。部屋には広めのテラスがあり滝をはっきり見ることができます。部屋はあまり広くありませんが眺めが良いのはなによりです。

    今回は利用していませんが、プールやスパもあり、滝だけでなく、植物や動物、特に喋々の種類の多さは特筆すべきものらしいので、連泊して、イグアス国立公園を何日も楽しむのもあり、です。

    夕食はホテルのレストランでとりました。ミネストローネとステーキや白身川魚のグリルや海老パスタからのチョイスです。翌朝の朝食は同じレストランのビュッフェで特に可もなく不可もなくです。

    今日はアルゼンチン側からの観光です。トロッコに三十分くらい乗り、悪魔ののど笛の入り口までいきます。道中色々な動物が姿を現しますが、景色は特によいわけではありません。

    トロッコを降り川の上の遊歩道を十五分位歩くと、悪魔ののど笛といわれる最大の滝の真ん前に着きます。水しぶきもすごく、迫力満点でした。

    今日の午後は移動のみです。12:35発LA4023にて、14:30ブエノス・アイレス着。その後国際線の空港に移動し、19:55発LA2428にてリマに向かい、22:55リマ着です。約五時間のフライトなので、やはりビジネスクラスがおすすめです。リマは夜遅くても交通渋滞がひどいです。


    「シェラトン・リマ・ホテル・コンベンションセンタ」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2011年8月8日〜11日


    日付がかわる直前に、シェラトン・リマ・ホテル・コンベンションセンターにチェックインです。ペルーではチェックインにパスポートと入国カードの半券が必要だそうです。

    ホテルはいかにもシェラトンという感じで、大都市の高層都市ホテルです。観光旅行で使うホテルとして必要最小限ですが、職員がフレンドリーで歓待してくれているのが伝わります。このホテルは旅行社のランクではデラックスの部類に入っていますが、旧市街にあり、最近では治安の悪化や交通渋滞などもあり、流行の高級ホテルは海岸沿いの新市街、ミラ・フローレス地区にあるようです。そのため安いパックツアーでもリマではシェラトンを使うことが多いようです。

    レストランは二十四時間開いているようで、観光のため朝早くの出発や夜遅くの到着が多くなってしまうので、その意味では便利かもしれません。隣にはショッピングセンターも在ります。

    九日は、前夜遅い到着だったので、朝はゆっくり、8:00起床です。朝食はビュッフェですが、種類も少なく、味ももう一つです。フルーツはメロンとスイカ、パイナップル、あとキュウウィがありました。ごはんと味噌汁もありますが、旅の初期の段階では手を出す気になりません。

    その後はリマ市内観光です。昼食はミラ・フローレス地区の、海に突き出した桟橋の先にある、ラ・ロサ・ナウチカというレストランで、食前酒、セビッチェという魚介類をレモンで締めたマリネ料理、ペルー風パエリアを食べました。窓から太平洋が見え、波は荒くサーフィンをする人もいて、雰囲気は良好、味もグッドです。桟橋の上にはおみやげの店もあります。

    夕食もホテルのビュッフェでした。煮込み料理とローストしたチキンなどで、腹を満たすだけという感じです。

    翌十日、この日はナスカの地上絵の見学です。ナスカの空港は見学用の小型機のためだけにあり、他所からナスカに行くためには使えないのでバスの移動になります。リマから約七時間位かかるため、ツアーによっては四時間くらいで着くピスコに行き、そこの空軍施設の飛行場の一部を利用して、約三十分位でナスカ上空に行き、二十分位ナスカ地上絵見学、また三十分でピスコに戻るパターンもあり、我々もそうでした。

    冬の海岸地区は曇りがちですっきり晴れることが少ないようで、早く着いても天候が良くなるまで待たされることが多いそうです。私達も3:00起床で4:00出発、8:00にはピスコに着いたものの、四時間位待たされました。しかし搭乗は先着順なので、朝早く着いておかないと、待っている内に日没になってしまった人達もいたようです。

    十二人乗りのセスナ機ですが、機長が、地上絵が見えると、「右、羽根の下」とか「左、羽根の下」とか、「木と手」とか、「三角」とか、片言の日本語で教えてくれます。定員きっちり乗せるので、私はフランス人のグループと混乗になり、「a droit,sous le vol」「au gauche」とか、日本語とフランス語と両方で説明するのですが、飛行機は時速数百キロで飛んでいるので、タイミングを逸してしまい、良く観れませんでした。

    ガイドブックにも、テレビや本のようにはきれいに、くっきり、良く観れるものではない、と書かれていて、なるほどと思いました。たくさん白い線が見えて、形を同定するのがむつかしいです。

    二組に分かれたので、見学が終わったのが15:00頃で、近くのレストランで、ホタテ貝のチーズ焼きと白身魚のグリルの昼食、その後ぐったりしながら、ひたすらバスでリマにもどりましたが、交通渋滞と交通マナーの悪さは、半端ではありません。 21:00を過ぎて、やっと市内の「IZAKAYA」という日本レストランで刺身定食を食べました。

    はっきり言って、ナスカの地上絵は期待はずれです。朝早くから一日つぶしてしまう価値があるかは、異論のあるところです。


    「エル・マピ・ホテル」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年8月11日〜12日


    十一日、この日はクスコへ移動します。マチュピチュに行く列車には、荷物の大きさと重量に制限があるため、二泊三日のクスコ市内及び、マチュピチュ観光に必要な物だけを、小さな鞄に詰め直して別に持ちます。

    6:00発LA2025便に搭乗予定のため、3:00起床、4:30ホテルを出発しましたが、この便は乗客が少ないため、キャンセルされ、空港で待たされました。ラン航空ではよくある事だそうです。結局LA2027便8:50リマ発で、10:15クスコ着となりました。このためクスコではサクサイワマンとカテドラルの観光のみで残りは最終日に持ち越しとなりました。サクサイワマンの石組みは立派な要塞で感動しました。

    バスでオリャンタイタンボ村まで移動し、レストランでビュッフェの昼食後、ビスタドームカーに乗り込み、マチュピチュを目指します。進行方向に向かって左の車窓からはウルバンバ川の流れが、右側では雪を頂いた山の景色が見られます。途中飲み物とお菓子のサービスがあります。約一時間四十分でマチュピチュ駅到着です。

    マチュピチュ村はとても小さく、山間の温泉町のようで、実際、温泉の共同浴場があります。駅の周りは、びっしりみやげ物店が並んでいて、迷路のようになっています。大阪の人にしか解らないかもしれませんが、近鉄、鶴橋駅の東口から改札を出た所みたいです。一時間二十ドル程度のマッサージ店も多数あり、ガイドの話では結構好評との事です。マチュピチュ村は比較的治安がよく、安心して村を散策できました。

    駅から歩いて五分の所に今日の宿、エル・マピ・ホテルがあります。かつてはマチュピチュ・インという名前のホテルでしたが、最近改装され、オーナーも替わり、スタイリッシュなデザイン・ホテルになっています。ロビーは簡素ですが、その分落ち着いています。

    部屋は狭いですが、大きなスーツケースも持っていませんし、洗面所も最低限の物はそろっています。バスタブはなく、シャワーのみです。

    レストラン、バーの家具は北欧調で、ガイドさんはマチュピチュらしくないと言っていました。ヨーロッパ系の家族、小さなグループ客が多く、個人的には雰囲気がとても気にいりました。働いている人も、良く気が利き、きびきびしていました。

    夕食はホテルのレストランで、美味しいスープとポークのグリルをいただきました。

    翌十二日、朝食はビュッフェですが、早朝から観光に出かける方もいるので、4:30からレストランは開いています。料理の種類は少ないのですが、味は良いので、満足感は強いです。


    「サンクチュアリー・ロッジ」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年8月12日〜13日


    8:30、エル・マピ・ホテルを出て、乗り合いバスに乗り、いよいよマチュピチュ遺跡に向かいます。いろは坂のような急な斜面をバスで約二十五分、すれ違うのもやっとで、運転も荒いですが、到着です。

    遺跡の入り口、手前五十メートルの所に、今日のホテル、サンクチュアリー・ロッジがあります。階段を上がると小さなフロントで、向かって右に大き目のビュッフェ・レストランがあり、マチュピチュ遺跡にはこのホテル以外の宿泊、料飲施設はないので、遺跡に来た人のほとんどは、このビュッフェ・レストランを利用することになります。向かって左には、宿泊者専用のレストランがあり、椅子もテーブルも異なっており、暖炉も在り、趣味の良い山小屋風です。

    マチュピチュ遺跡にはトイレは入り口にある有料のもの一箇所だけですが、宿泊者はもちろんホテルにもどってホテルのを使えます。

    宿泊者はこのレストランで三食付となっていて、昼食、夕食は、前菜八種類くらいから、メインは十種類くらいから、デザートも五種類くらいから、アラカルトで注文できます。グループ旅行でも同じです。テーブルについてから注文すると時間がかかるので、朝のうちに昼食の、昼食時に夕食の注文を予め、日本語でも印刷されたシートに記入しておくようになっていました。飲み物は、ごく一部のビンテージ物の酒類を除き、全てインクルーシブで、ルームサービスも、その都度五ドルのチップを払えば可能です。午後のアフターヌーンティーも、宿泊者は無料です。

    ウエルカムドリンクを飲んでから、大きな荷物は預けて、マチュピチュ遺跡の観光に行きました。たっぷり三時間ガイドと一緒に遺跡を見学しました。遺跡はかなり広く、細かく分かれているので一度はガイドと一緒に回ったほうが良いと、思います。

    いったん昼食に戻り、その後は自由行動となり、もう一度遺跡を自由に見学したり、自分でバスの切符を買って、ふもとのマチュピチュ村で散策したり、ホテルでゆっくりしたり、です。

    ホテルの部屋は少し狭いですが、掃除は行き届いていて、快適です。シャンプーなどはオリジナルの陶器に入ったオーガニックの物で、売店でも販売されています。ゴミも四種類に分別するようになっています。冷蔵庫の飲み物やスナック類もフリーです。バスタブはありません。

    二階には中庭のようなテラスがあり、デッキチェアが置かれていて、日光浴している人もいました。このテラスは、テラス付きの部屋のテラスとはっきり区別されていないので、少し使いにくいです。遺跡そのものもテラスから見えるわけではありません。

    このホテルはスパ・エステも充実しています。予約が必要ですが、利用した女性のツアー客にお聞きした情報だと、フェイシャルは六十分で60ドル、ボディは九十分で130ドル。中身は、両方ともヒーリングミュージックが流れている個室での施術です。フェイシャルのコースは一種類で、DIORを使っています。その他三十分のハーフコースもあります。ボディのコースは、指圧・スポーツ・アーユールヴェーダ等々、色々あるそうです。その方が受けたのは、いろんなコースをミックスした九十分のコースだったそうです。ハーフの時間設定もあるそうです。手を抜くことなく、しっかりしてくれて、気持ち良く、途中で眠ってしまったそうです。

    昼食も夕食も、二千四百メートルの山の上に在ることを考えると、信じられないくらい美味しかったです。

    それと私は見ませんでしたが、部屋のテレビで、懐かしの名画(カサブランカ、とか第三の男とか)五十種類くらい無料で観られるようになっていました。

    十三日、朝食はビュッフェです。料理は特記すべきものはありませんが、クロワッサンやブリオーシュのようなフランス系のパンがおいしかったです。

    ホテルの入り口には、探検隊のような格好をしたホテルマンがいて、温かく迎えてくれますが、圧倒的に多い宿泊客以外の人を区別するためにいるようです。

    11:00チェックアウトで、それまで自由行動でしたが、希望者は7:30に集合して、インカ道の尾根を伝ってのトレッキングにガイドと共に参加し、太陽の門まで行きました。

    ここはマチュピチュ遺跡シンボルのワイナ・ピチュより標高の高いところにあり、毎年何人かの死者の出ているワイナ・ピチュ登山より、安全で景色もよく、爽快感も味わえました。マチュピチュは標高二千四百メートル位ですが、比較的お年寄りの方もゆっくり歩けば、全然大丈夫です。

    10:00までにホテルに戻り、シャワーを浴びて、11:00にチェックアウトしました。

    この日の昼食は、もう宿泊客ではないので、右側のビュッフェで取りました。種類も多く、美味です。

    その後、往きと、逆をたどって、クスコにもどります。帰りの列車内では、PERU RAIL(ペルー鉄道)の乗務員による、アルパカ製品のファッションショウ兼即売会が行なわれ、結構盛り上がりました。


    「モナステリオ」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年8月13日〜14日


    クスコではモナステリオにチェックインです。モナステリオは修道院を改装した、サンクチュアリー・ロッジと同じオリエント・エキスプレスの系列のホテルです。クスコの中心アルマス広場に面したカテドラルのちょうど裏手にあります。ホテルの前の道はとても狭く、小さな車しか通れません。ナサレナス広場がホテルの入り口の真ん前にあり、落ち着いた感じです。

    ホテルにはきれいな花の咲く中庭があり、それを囲む回廊のようにホテルの建物があります。外観と内装は旧い修道院のまま、水周り、電気系は最新設備です。

    ロビーや廊下、個室まで、至る所に大きな宗教画がかかっていて、雰囲気を醸し出しています。しかし、同じような図柄で、似た質感の画が、翌日行った街中レストランにも、多数掛けられていたので、これらの画が宗教的、芸術的に価値があるかは、疑問詞がつきます。礼拝堂もあり、宗教施設の中にいるように思わせます。

    団体なので、あまり良い部屋ではないらしく、部屋のテラスからは空しかみえません。部屋は狭いですが、温かみを感じます。水周りは広めで、明るく、シャンプーなどはロクシタンを使っています。バスタブ完備ですが、湯船に浸かると、血行が良くなり過ぎて、高山病になりやすいとのアドバイスを得て、結局足湯にしました。

    夕食はアルマス広場に面した、トゥヌパというレストランでフォルクローレを聴きながらのビュッフェです。

    翌十四日、朝食は中庭に面した一階のレストランでビュッフェ形式です。卵料理や付け合せは、テーブルでウエイターに好みを伝えれば、出来たてを持ってきてくれます。種類は多くありませんが、厳選されたものを少量という感じです。

    ホテルは街の中心にあり、十二角の石積み等、まだしていなかった観光をしました。すべて徒歩圏内です。

    その後、15:30クスコ発LA2040にて、16:55、リマ着。シェラトン・リマにて休憩の後、22:00、ホテル出発。十五日01:05、リマ発LA600にて07:50、ロス・アンジェルス着。13:30同発JL61便にて十六日16:50、成田着。18:30成田発JL3007便にて、19:55伊丹に戻ってきました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.88 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ
    @中国・北京&チベット


    クラウンプラザ インターナショナルエアポート北京 2010年9月4日〜5日&9日〜10日
    シンディン・ホテル 2010年9月6日〜9月8日


    船橋俊司
    ●横浜在住、弁護士。趣味は音楽鑑賞(ロック・ポピュラー・ラテン)、ギター、スペイン語、競輪。ラテン・アメリカの歴史・文化・音楽に興味あり。コロンビアのノーベル賞作家G・ガルシア・マルケスに傾倒しています。彼の「物語の作り方」は仕事でも参考にしています。



    旅行会社のチベット・ツアーに一人参加しました。チベット方面へのツアーは、本年四月にようやく再開されたばかりです。
    現地では高山病にかかりましたが、甘く見ないこと。呼吸器や心臓に自信がない方にはお勧めしません。ただし、あのラサの星空は無理してでも、一度は見ておく価値があります。

    「クラウンプラザ インターナショナルエアポート北京」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年9月4日〜5日&9日〜10日
    宿泊代 ツアー代金約三十三万円(一人部屋追加分五万円)に含まれる。
    予約法 ツアーの旅行代理店が手配。



    ツアーの第一泊目と最終日は北京のエアポート近郊のクラウンプラザ・インターナショナルエアポート北京(北京臨空皇冠假日酒店)で時間調整。北京はオリンピックの時に異様なホテルラッシュがあったため、現在どこのホテルも部屋が供給過剰状態にある。北京市内の超高級ブランドホテルも含めて、驚くようなレートで宿泊できるのが今日この頃である。

    さて、同ホテルは、○八年に改築された十三階建で、旧館と新館のツインビル・スタイル。二日間ともに、新館の十階と十一階の部屋。眺望は「何もない」の一言ですが、元来エアポートホテルなので、室内の良さを評価してあげたい。広さは約四十平米、キングサイズダブルベッド、広いバスルームとバスタブ、シャワーブースも別にあります。清潔感あるアメニティと水まわりは、アメリカやヨーロッパの四ツ星半ホテルよりもずっと高級感があり、本当にきれいです。部屋には大型の液晶テレビが備わり、インターネット環境も十分(ただし有料)、ミニバーも欧米や東南アジアの高級ホテルとほとんど遜色ありません。

    ルームサービスは、クラブハウスサンドイッチを試したところ、平均以上の味で、何とお値段は、サービス料込みで七十八元(約千十四円)。同じものを香港のグランドハイアットで注文すれば四千円以上はとられるところでしょう。

    難点は、ホテルのまわりに何もなく、コンビニへ行くにも十分程かかってしまうこと。しかし、トランジットのために泊まるなら、仕方ないか?

    いずれにせよ、香港やニューヨークのホテルならさしずめ、一泊三万円以上はするであろう施設。かなりの割安感があります。

    最後に、このホテルの「一番」は、朝食です。朝光のまぶしい一階のレストランでは、バイキングですが質の良い食材が並びます。特にテーブルに並んだ食材(海老・かに・貝・その他)を好みで選んでシェフにおかゆを作ってもらえるサービスは抜群です。至福な朝の一時を過ごせるでしょう。

    現代的なシティホテルで、広さも十分、エアポートホテルとしては上々。北京市内観光には地理的に不適ですが、中国国内を含め、乗り換え用のホテルとして是非お勧めしたいと思います。ちなみに、ラックレートでスーペリアルームが一万五千六百円、デラックスルームが一万七千四百円です。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.82 掲載記事より抜粋。



    「シンディン・ホテル」(チベット、ラサ)

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年9月6日〜9月8日
    宿泊代 ツアー代金約三十三万円(一人部屋追加分五万円)に含まれる。
    予約法 ツアーの旅行代理店が手配。



    シンディン・ホテル(新鼎大酒店)は、標高三千六百メートルの中国チベット自治区の首都、ラサ市内にある五ツ星ホテルです。五階の部屋(スタンダードツインルーム)からは、天空の城ポタラ宮殿(ダライ・ラマの宮殿)が真正面に見えます。夕暮れからライトアップされる宮殿を窓から見ると、何か荘厳な気持ちになります。

    ラサ駅(青蔵鉄道)からホテルまで車で約二十五分、ラサ空港からだと約一時間強の距離にあり、市内の中心地(官庁街)に位置しています。

    ラサへは、青海省の西寧(シー・ニン)から青蔵鉄道の寝台列車で二十四時間かけてたどり着きました。

    市内の名所(ネルブリンカ、ジョカン寺、バルコル)は、いずれも車で約十五分以内の範囲にあり、ポタラ宮殿まで徒歩で十五分ほどです。

    部屋の広さは三十平米程度、特に、変わった物はありませんが、液晶テレビ、ミニバーは標準のものが完備、バスルームは少し狭くシャワールームのみで、バスタブはありません。

    ただし、このような辺境(?)、高地にもかかわらず、インターネット環境・携帯電話は驚くほど感度が良くつながります(同地区について中国中央政府が重視している施策の一つだそうです)。

    ホテルの入口は大理石を基調としたヨーロッパ調のシックなもの。フロントを中心として、ホテル左側は宿泊棟、右側は宴会・レストラン棟になっており、宿泊棟すべての部屋からポタラ宮殿が眺められます。

    レストランは洋食・中華の二つで、中華レストランは、なかなかおいしい。朝食のバイキングは、中洋折衷のバイキング方式で、可もなく不可もない、といったところか?

    最高のプレゼントは、ホテルの窓から見上げる「天空の星空」です。星の数ってこんなにあるの? オリオン座も霞んで目立たない。たくさんのきら星があまりに近く見えるので、手でつかみたくなるほどでした。坂本九の「見上げてごらん夜空の星を」(いずみたく作曲、永六輔作詞)…。

    このホテルの特長の一つは、ホテル専属のドクターを何人も常駐させていること。なぜならば、高山病で救急手当を受ける旅行者が一日に必ず何人もいるからです。高山病とは、一般に二千五百メートル以上の高地(例えばマチュピチュ、マッターホルン)で発生する身体的症状です。酸素欠乏が主たる原因で起こるもので、頭痛、吐き気、めまい等が見られ、強度の症状に対処するには強制的に下山を命じられることもあります。実は私も中程度の高山病にかかり、ラサへ到着した翌日は、旅程をキャンセルし、大事をとって一日中ホテルのベッドで休んでいました。

    ホテルの周辺には、コンビニもあり、また、有名なマーケット八角(バルコル)まで歩いて十五分ほどで行けます。

    秘境チベットのラサ市内にあるとは言え、近代的ヨーロッパホテルの基本スタイル、ホスピタリティ(英語)もすべて整っています。宿泊料は、スタンダードツインで約一万六千六百四十円、スーパーツインで二万五千七百四十円です。

    なお、帰りの飛行機は、成都経由で北京を経て成田でした。今のところ、北京からラサへ行く国内の直行便はありません(政治的配慮からと思われます)。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.82 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ
    @中国・九寨溝&黄龍


    シェラトン成都 2007年5月3日〜4日
    シェラトン九寨溝リゾート 2007年5月4日〜6日
    ミン・ジアン・ユアン・ホテル 2007年5月6日〜7日


    平田毅彦
    ●公認会計士兼ゴルフ場オーナー(プレー回数は毎月十回)。趣味は、スパ通いと桜鑑賞。アマヌサに泊まって目の前のバリCCでゴルフしていれば幸せ。最も好きなホテルは、上海の浦東シャングリラのグランドタワー。最も好きな部屋はブセナテラスのクラブコテージ1002号室。香港渡航歴は三十回以上の香港フリーク(実は上海蟹好き)。



    GWに中国九寨溝・黄龍に行って来ました。現地の景色は噂通りのものでした。写真をカラーで皆さんにご覧頂けないことが本当に残念です。

    中国奥地ということで、今回は久しぶりのパッケージツアー(ジャルパック)です。おかげさまで成都の空港からはスルーガイドが付き、不安なく旅行出来ました。


    「シェラトン成都」

    CS満足度 ハート1つ。

    宿泊日 2007年5月3日〜4日


    広州経由で成都へ。特に印象に残るホテルではありませんでした。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.62 掲載記事より抜粋。



    「シェラトン九寨溝リゾート」

    CS満足度 ハートなし。

    宿泊日 2007年5月4日〜6日


    成都から九寨溝空港へ。九寨溝観光の入り口である九寨溝空港の周囲の山々の景色は素晴らしく、九寨溝の美しさへの期待を更に膨らませてくれました。

    その後訪れた九寨溝は、期待に違わず大変見事な美しさでした。深く青い水を湛え、遠くに雪山が見える長海、透明度一番と言われる五彩池、さまざまな表情を見せる五花海、文字通り鏡のような美しさを誇る鏡海。どれひとつを取ってもそれだけで一大観光地となれるような湖を立て続けに訪れることが出来ます。当日は入場者数は一万三千人、紅葉のピーク時には二万人を超える人が訪れるそうです。

    翌日は、本当は乗り合いバスで九寨溝の好きなところを見学するはずでしたが、それまでの中国人のマナーの悪さを見ていると、とても乗り合いバスで観光する気にはならず、この日も貸切バスをチャーターしてもらいました。十数人乗りのマイクロバスで料金は五万元でしたが、おかげで好きな所を好きなだけ見ることが出来、大変満足な観光となりました。労働節が終わりに近づいていたこともあり、入場者数は一万一千人と更に減少しました。池の近くまで降りていくと観光客も少なく、美しい景色を独占出来ました。

    ホテルは、九寨溝では一応中国では五ツ星クラスのホテルシェラトン九寨溝リゾートに宿泊しましたので、何とかそれなりの待遇は受けられましたが、満足度のハートはなしです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.62 掲載記事より抜粋。



    「ミン・ジアン・ユアン・ホテル」

    CS満足度 マイナス2つ。

    宿泊日  2007年5月6日〜7日


    六日は午前九寨溝発で神仙池観光。川西寺に宿泊。黄龍に近い川西寺にはろくなホテルがなく、私たちは一応、最新で最大と言われる『ミン・ジアン・ユアン・ホテル』に宿泊しましたが、廊下は薄暗く、五分以上蛇口をひねっていてもなかなかお湯にならず、暖房が作動せず電気毛布が敷かれ、モーニングコールも忘れてしまうといったホテルでした。食事は更にひどく、ちょっと口にするのもはばかられる代物でした。

    翌七日の黄龍観光は、あいにくの雨模様から始まりました。そして雨が途中の峠道では雪に変わり標高四千メートル地点では吹雪となりました。幸いその雪も黄龍に着く頃には小雨に変わり、何とかロープウェイに乗ることが出来ました。

    黄龍では中国人の観光客の多くは千五百円ほどのロープウェイ料金を倹約するためか、四キロの道のりを上る人がたくさんいましたが、日本人の方はぜひロープウェイのご利用をお奨めします。黄龍の最高標高は三千六百メートル近くなりますから、私たち日本人がとても黄龍入り口(標高三千百メートル)から上まで歩いて上がれるものではありません

    今回はまだ水量が少なく最高地の五彩池周辺しか水はありませんでしたが、それだけでも大変美しく十分楽しめました。五彩池からは四キロの道程を歩いて下りましたが、ほとんどの池が干からびていて、これらの池が満々と水を湛えていたならば、さぞや美しい景色になるであろうことが想像出来ました。この下りを反対から登ってくる中国人の中にはハイヒールやスーツ姿どころかミニスカート姿の女の子までいるのには驚かされました。

    夕方、九寨溝空港発で成都へ向かってシェラトン成都で一泊し、翌日、広州経由で帰国しました。


    ○クルーズを終えて

    まず、ホテルに関しては、良い意味で印象に残ったホテルは一つもありませんでした。
    九寨溝・黄龍の観光における注意点を幾つかお話ししましょう。

    今回のパッケージツァーでは九寨溝空港と成都間をファーストクラスで手配しましたが、僅か四十五分とはいえ、この往復は絶対ファーストクラスで手配されるべきです。九寨溝空港は高地にあるせいか天候が不安定で、しばしば飛行機が遅延するそうです。

    私たちが成都から向かう日も天候不順ということで二時間近くディレイし、その間空港内はごった返して大混乱でしたが、私たちはファーストのラウンジで休憩していられたので大変助かりました。成都も九寨溝も空港に待合室というものがほとんどありませんからエコノミークラスで行ってトラブルに遭うと居場所がありません。

    九寨溝ばかりでなく、成都の空港も天候不順の影響を受けやすいらしく、私たちのツアーでは成都から九寨溝に向かうときも、最終日に成都から広州に向かうときもメチャクチャに早い飛行機が予約されていましたので、とうとうシェラトン成都では一回も朝食を取ることは出来ませんでした。

    また、黄龍も九寨溝も温度差が非常に激しく、私たちもわずか数日間の間に〇度から二十八度までを体験しました。特に黄龍は温度差が酷く、私たちが行った日は途中吹雪で立ち往生しかかりましたが、翌日には三十度近い気温となったようです。Tシャツから防寒肌着まで様々な衣類をお持ち下さい。私も黄龍では発熱下着を含め六枚衣類を着用していました。

    食事については、たとえパッケージツアーでもレストランではアラカルトで好きな物を追加するべきですね。ツアー客向けの料理はコストを抑えてあるため、少しでも自腹でプラスするととても美味しい料理が食べられます。店にもよりますが)。私たちは成都では日本にも何軒も支店を出している「陳麻婆豆腐」の本店に行きましたが、すべてアラカルトで注文し、四人で三千円ほどで大変満足する食事が取れました。

    事前に心配されたのは「高山病」です。九寨溝・黄龍の入り口となる九寨溝空港は標高三千三百メートルに位置しており、いきなり高山病にかかる怖れがあります。私たちは予めネットで調べて「ダイアモックス」という緑内障の薬をずっと服用していたので特に症状は見られませんでしたが、酷い頭痛や吐き気をもよおす人もいるということで注意が必要です。

    次回はぜひ紅葉シーズンに、黄龍・九寨溝、特に九寨溝をもう一度訪れたいと思っています。紅葉した木々が湖面に映りこむと、一層の美しさを体感できると思います。また乗り換えを一回で済ませるために次回は西安経由で九寨溝に向かおうと思います。 黄龍・九寨溝というと皆さん五日も六日も必要と思われるでしょうが、効率的に手配すれば四日もあれば十分です。

    いろいろ自然環境及びインフラ面で問題もある九寨溝・黄龍ですが、ぜひ一度ご自分の目で確かめられることをお薦めします。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.62 掲載記事より抜粋。



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