LGUEST HISTORY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より抜粋


ホテル偵察記

ホテル利用者の方々が、実名で(誌面上では顔写真付き)身元を明らかにした上で、利用日を明記し、実際に体験されたことをレポートしているものです。
「ホテルクルーズ」は1滞在で複数軒のホテルに泊まった場合のレポートです。
「CS満足度」のハートの数は、利用者の満足度を5段階で表したものです。



■海外砂漠&オアシスリゾート■

  • シャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーン アル・フスン(オマーン)(志摩 薫)
      2009年11月26日〜29日
  • ホテルクルーズ@モロッコ(吉田博一)
      2009年5月2日〜9日
  • ホテルクルーズ@デュバイ(上田美香)
      2008年8月 17日〜24日
  • ホテルクルーズ@デュバイ(菅野沙織)
      2008年4月28日〜5月1日
  • シェラトン・カサブランカ・ホテル&タワーズ@モロッコ(菅野沙織) NEW!
      2007年5月26日〜28日
  • アマンジェーナ@モロッコ、マラケシュ(田中潤)
      2006年9月13日〜16日
  • ラ・マムーニア@モロッコ、マラケシュ(菅野沙織)
      2005年4月9日〜10日
  • アマンジェーナ@モロッコ、マラケシュ(志摩薫)
      2004年12月29日〜2005年1月3日



  • 「シャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーン アル・フスン(オマーン)」

    CS満足度 ハート5つ。中東の楽園オマーンで上質な大人のリゾート。今まで訪れたホテルの中でベスト3に入ります。

    志摩 薫
    ●73号までコラム「アラビアン・レポート」を連載。夫が駐在しているサウジアラビア、リヤドに滞在中。


    宿泊日  2009年11月26日〜29日
    宿泊代 3泊(朝食、空港ホテル間送迎、半日プライベート観光を含める)で660オマーンMR(約136,000円)。
    予約法 ホテルのホームページより。



    ハッジ(巡礼)、犠牲祭休暇を利用しお隣のオマーンへ。マスカット特有のなんとも不思議な形状の岩山と紺碧の海とのコントラストを最大限に生かした巨大リゾート。敷地内には目的別に三つのホテルがあります。

    宿泊したのはシャングリ・ラ バールアルジサ リゾート&スパ オマーン アル・フスンの中でも六ツ星のアル・フスン・ホテル
    ここは16歳以上宿泊可の大人のエリア。ロビーからレストラン、ジム、プール、ビーチに至るまでアル・フスンのゲスト専用のホテルの中のホテル、エグゼクティブフロアが丸ごと一軒のホテルになっているような感覚です。

    予約の段階ではファミリータイプのアルワハ・ホテルを予約していたのですが、二日前突然ホテルからアップグレードのお電話をいただきとてもびっくりしました。理由は伺いませんでしたが、二年前にアル・フスンに宿泊した記録が残っていたこと、リヤドからのフライトの関係でチェックインが深夜になること、四連泊で四泊目が無料なのに夫の仕事の都合で三泊しかできないこと、もしくはアラーの神の思し召しのどれかではと思います。とにかく感謝感激シュクランです!

    空港でのベンツの迎えもスムーズで、夜景を楽しみながら真夜中に到着したロビーは、ライティング、インテリア、スタッフの民族衣装、音楽と、オマニテイストたっぷりでくらくらするほど幻想的。すっかりアラブ酔いしたところに絞りたてのパイナップルジュースが運ばれソファでゆったりチェックイン。「おかえりなさい。前回泊まったお部屋のお近くですよ」の言葉に心が和みます。

    一方ゲストルームの内装はアラブ風を保ちつつも、大理石や濃茶の木彫装飾の建具類をふんだんに使い落ち着いた雰囲気。ベランダからの景色は、波打つオマーン湾に岩山が迫り、頭上には満点の星が降りそそいでどこか別の惑星に紛れこんだかのようです。ベッドがかなり高いのは、横になった状態でも絶景が視界に無理なくに入るようにとの配慮でしょうか。

    朝食はスルタナレストランで。東側のビーチに面しているので早めに行けば地平線から真っ赤な太陽が昇ってくる瞬間に遭遇します。基本はブッフェスタイルですが、それに加えてアラカルトメニューもオーダーできるシステムです。日替わりで六種類のお料理から選べるので毎朝楽しみ。本格的なフォアグラが載ったステーキやハムールのソテーなど、盛り付けも美しく大変おいしかったです。珍しいメニューではデーツを練りこんだ茶色いもちもちパンケーキも。

    朝食後はプライベートビーチへ。スタッフがてきぱきデッキチェアとクーラーボックスをセットしてくれます。海水はどこまでも透明で魚や蟹がたくさんいました。午後はロビーか中庭でアフタヌーンティー。スコーン、ケーキ、アラブ菓子でゆったり幸せなひとときです。

    その後、夕食前のカクテルタイムではワインとともにカナッペも供され至れり尽くせり。このようなサービスがあることでゲスト同士が自然に顔見知りになり、ピープルウォッチングも楽しめます。

    今回は三泊四日と短い滞在でしたが、アルフスンゲストは敷地内全ての施設を利用できるので長期滞在がお勧めです。何よりもスタッフの笑顔とあたたかいサービスが素晴らしく穏やかな休暇を満喫できました。また来年、できることなら毎年訪れたいホテルです


    ○次に泊まる方へ

    ホテルで予約する半日観光はおすすめです。真っ白い民族衣装にオマーン帽のすてきなガイドさんが丁寧に案内してくれます。特に豪華なグランドモスクは必見です。室内のインターネットやミニバーは無料です。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.77 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ
    @モロッコ


    ラ・トゥール・ハッサン(ラバト)
    ソフィテル・パレ・ジャメイ(フェズ)
    ヴィラ・デ・オランジェ(マラケッシュ)
    アマンジェーナ(マラケッシュ)
    ヴィラ・マロック(エッサウィラ)


    吉田博一
    ●神戸市在住。相続コンサルタント、税理士。高校時代、一人でリュックを背負い、四国一周無銭旅行を敢行し、地元の人たちの親切に支えられて成功したことがキッカケで僕の旅人生が始まりました。



    宿泊日  2009年5月2日〜9日
    宿泊代 JTB個人手配の部分は二人分で計63万円(カサブランカの空港ピックアップからマラケシュまでのベンツワゴン車代と専用ドライバー、日本語ガイド及び観光費用とラ・トゥール・ハッサン一泊、ソフィテル・パレ・ジャメイ二泊のホテル代を含む)。
    予約法 JTB通しで予約。



    ゴールデンウィークにモロッコに行ってきました。パリ経由でカサブランカに入り、行き帰りにシェラトン・カサブランカ・ホテル&タワーズに一泊ずつ。前半はJTBにアレンジを依頼してドライバーと日本語ができるガイドをリクエストし、マラケシュまで一緒に回りました。マラケシュで三泊した後、現地でエッサウィラ経由でカラブランカまでのドライバーを交渉して確保し、残りの日程を終えました。

    出発前にはモロッコというと砂漠と駱駝が思い浮かびましたが、実際には地中海に面しており気候も温暖でヨーロッパの雰囲気が漂う街もありました。

    正味八日間のモロッコ滞在でしたが、印象に残るのは、近代化された都会のカサブランカではなく、やはり古都のフェズとマラケッシュでした。


    「ラ・トゥール・ハッサン(ラバト)」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日  2009年5月2日〜3日

    カサブランカから海外線沿いに北東八十キロにある首都ラバト。海を見下ろす街の中心部に建つこのホテルは歴史を感じさせる建物で、パブリックスペースにはモザイクタイルがふんだんに使われている。具象を禁じたイスラム独特の紋様だが、そこに富士山が描かれていれば日本の銭湯にいる気分だ。

    宿泊した部屋は、中庭が見渡せるジュニアスイート。僕はこのカテゴリーの部屋が使い勝手が良くて一番好きだ。

    クラシックなホテルはドアマンに歴史を感じることがよくある。このホテルも赤い民族衣装をまとった小柄なドアマンの笑顔はこのホテルそのもので歴史を感じる。屋外プールには人が少なく、大人のための空間が用意されている。中庭の噴水の周りに施されたタイル紋様は何度見ても素晴らしい。


    「ソフィテル・パレ・ジャメイ(フェズ)」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日  2009年5月3日〜5日

    古都メクネスを経由してスーク(市場)と迷路で有名なフェズへ。メクネスは赤ワインの有名な産地で、値段のわりにけっこう旨い。

    フェズで選んだソフィテル・パレ・ジャメイは、旧市街が一望できる高台に建っており、ここも歴史あるホテルだ。

    ここに泊まる時は、ぜひ、旧市街側の部屋をリクエストして欲しい。ベッドに横たわり、素晴らしい街の景色を眺めると、天下を取った気分になれる。ジュニアスイートをリクエストしたが、リビングも広々としており、何よりも窓が大きくて開放感あふれる部屋である。

    ホテル全体は屋外のプールを中心に、バラ園などの庭園を周りに配し、そこを取り囲むように旧館と新館がある。旧館にはレストランとハマムがある。

    モロッコに来たならやはりハマム体験との思いから、到着早々に予約を取りハマム初体験となった。ここでは男女同じスチームバスにそれぞれバスタオルを巻いて入り、その後、男女別の専用の部屋で垢すりをしてもらうシステムである。僕の担当は小柄なモロッコおじいちゃんで、見た目より力強い。体がスッキリすると食欲も増し、モロッコの伝統料理タジンやクスクスを食べ尽くす。

    この街のスークをガイドなしで散策したら永久に出口がみつからないような気がする。迷路は子供の頃の記憶を呼び起こす。


    「ヴィラ・デ・オランジェ(マラケッシュ)」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日  2009年5月5日〜6日
    宿泊代 朝食&税サ込みで550ユーロ。
    予約法 ホテルに直接メールで予約。



    フェズから南西に五百キロの道程をオートアトラス山脈を横目に見ながらひたすら車で走り、着いたのはレッドタウンと称される古都マラケッシュ。四日間一緒に過ごしたガイドとドライバーとはこの街でお別れである。ここからはホテルも一変して、部屋数の少ないヴィラタイプの、よりモロッコ色の強いところを選んだ。

    モロッコはかつてフランス領で、フランスからも飛行機で三時間ということもあり、フランス人が多く、街の人々もフランス語を話す。そんなヨーロッパのモダニズムとモロッコの伝統様式が融合した「リヤド」と呼ばれる貴族の館がこの街にはあるが、ヴィラ・デ・オランジェもそんなリヤドのひとつである。入口は京都の町屋のように狭く、フロントも小さいが、その奥に見える中庭は広い。このホテルを選んだ理由も写真で見た中庭の美しさだ。

    プールは一階と屋上の二ヶ所にあり、屋上プールのすぐ横にテラスの付いたメゾネットタイプのスイートルームが四部屋ある。案内されたジュニアスイートの部屋が僕のイメージと少し違っていたことをフロントにいたアシスタントマネージャーに申し出てチップをそっと握らしたら、即座に屋上のプールサイドテラス付きスイートルーム(八百五十ユーロ)にアップグレイドしてくれた。

    夕食前にハマムに行こうという妻の提案で、早速二度目のハマム体験をすべく二時間後の予約を取った。受付に行くと、フランス人らしい可愛い顔をした若い女性がたった一人で対応している。男女別々のロッカールームからそれぞれバスタオルを巻いて出ると、水蒸気が立ちこめる部屋に案内され、バスタオルを取るように言われて中へ。すると間もなく受付にいた女性が短パンにTシャツ姿で入って来て、いきなりサボンノワールというオリーブオイルで作られた黒いネバネバの石鹸を、隠すものが何もない我々の体の隅々まで順番に丁寧に手で塗ってくれる。昨日のホテルとは違うぞと思っていると、なぜか僕だけ頭から何度も水をかけられた。その後の垢すりもそのままタイルに横たわり順番にしてもらったが、華奢な体に似合わず力強く、実に満足なエキゾティック稀少体験だった。

    このホテルのもうひとつのおすすめは、ディナー。中庭に面したオープンエアのレストランで食する本格的なフランス料理は、少しモロッコ料理に飽きてきた胃袋に安堵感を与え、美味しい赤ワインはキャンドルライトに揺れるマラケッシュの夜に刺激を与えてくれる。


    「アマンジェーナ(マラケッシュ)」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日  2009年5月6日〜8日
    宿泊代 「Pavilion Bassin」が1400ド ル、「Pavilion Piscine」が2300ドル。
    予約法 ホテルに直接メールで予約。



    アジアのアマンの虜になり、いつかはアフリカ大陸の赤褐色のアマンジェーナに泊まりたいという思いが現実になった。

    大きな池(バッサン)の周りに配置されたバッサンルームと、さらにその周りを囲むプール付きのピッシーヌルームの両方に泊まってみたが、部屋のつくりはまったく同じで、ただプールが付いているかどうかだけの違いである。値段の差を考えると、部屋からの借景もないのでバッサンルームで充分。

    部屋は、ジャワ島のアマンジオと感じが似ており、床のタイルの触感が素足に気持ち良い。真ん中に大きな池があるので移動が不便で、景観に少し乏しい気がする。

    スパはバラ風呂とハマムがあり、やはり豪華である。

    思いの強さが期待感に反映したのか思ったほどの感動がなく、アマン独特のホスピタリティーもあまり感じない。スタッフの国民性がアジアと違うのか、僕の期待が大き過ぎたのか。夢に見た赤褐色の壁が水面に映る印象的な建物の美しさは、それでもしっかり僕の脳裏に刻まれた。

    「ヴィラ・マロック(エッサウィラ)」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日  2009年5月8日〜9日
    宿泊代 夕食と朝食付き、税込みで2100モロッコディルハム(約280ドル)。
    予約法 ホテルに直接メールで予約。



    マラケッシュで再度ドライバーを雇い、大西洋に面した白と青の街、エッサウィラへ。三時間程度のドライブで着いた。

    選んだホテルのヴィラ・マロックは、他の大型ホテルとは違い、城壁の中にある。入口も狭く、フロントも小さい。最近、僕のお気に入りのスタイルである。

    案内された部屋は、あらかじめメールでリクエストしていた大西洋の海が見えるスイートルームで、約束どおり城壁越しに海が見える。部屋の内部も青と白で写真で見たことがあるギリシャの島の感じによく似ている。決して豪華ではないが可愛らしい部屋である。前日泊まったアマンジェーナの五分の一程度の宿泊料はコストパフォーマンスが非常に良く、おすすめできる。テレビも置いていないが、一晩静かに過ごすには充分幸せ感がある。

    ヴィラは、中心がらせん階段の吹き抜けの四階建てで、二階部分にダイニングスペースがある。ここでは自分たちの好きな場所で食事ができる。ホテルの感じはまったく違うが、ニュージーランドのフカロッジもそうだった。暖炉の前とかライブラリーとか、ソファーで寝ころびながらとか…。

    朝食は、吹き抜けスペースの横に陣取って食べたが、出てきたフランスパンのおいしさは旅行中で一番だった。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.77 2009年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ@デュバイ

    CS満足度 ハート5つ。アクティビティやレジャー施設も、ハード・ソフトの両面でよく考えられていた。娘の感想は、「すっごく楽しかった! また、行きたーぃ!!」である。夫も、「これでもう、たいていのリゾートホテルでは驚かないね。また来てもいいよね」と満足気だった

    上田美香
    ●ホテル屋の娘として、幼い頃からホテルに馴染む。スキー・ゴルフ・料理が好き。海外旅行好きの夫は旅費稼ぎに忙しく、普段はほとんど母子家庭だが、旅行の時は家族で楽しく遊ぶ。今までで一番気に入ったホテルは、スイスのヴィクトリア・ユングフラウ。


    宿泊日  2008年8月 17日〜24日
    旅行総費用  3人で約1,500,000円。
    予約法 JTBのパッケージツアーで予約。



    八月に家族三人で、デュバイを訪れた。
    JTBのパッケージツアーから、二月に予約。体を動かすことも動物も大好きな小学校三年生の娘は、パンフレットの大きな滑り台のあるプールやラクダの写真を見て、すっかりその気になっている。

    しかし、デュバイの八月の平均気温は、最低三十度、最高四十二・三度、日によっては五十度にもなるのだ。私自身も紫外線に強い方ではなく、娘の肌も守りたい母としては、不安のある中、出発した。

    ■デュバイまでのアクセス

    羽田から大阪へ、続いて関空から搭乗した、エミレーツ航空。期待通りのよいシートで、快適な空の旅だった。但し、エアコンの効き過ぎは、今までに経験したことがないほどで、夏の旅でも、セーターとジャケットが必要だ。デュバイ空港には、早朝到着。デュバイの市街までは、車で二十分ほど。ケンピンスキー・ホテルで洗練された盛り付けのブッフェ朝食をとり、市内観光を経て、午後に宿泊先のジュメイラ・ビーチ・ホテルへ到着。

    ジュメイラ・ビーチ・ホテル

    ジュメイラ・ビーチ・ホテルは、デュバイのランドマークになっている、船の形のアラビア海に浮かぶホテル、バージ・アル・アラブと同じ経営で、その対岸に位置する、波の形をイメージした建物だ。夜には、ビーチを挟んで、船と波の形が様々に色を変えてライトアップされ、とてもきれいだ。

    時間帯のせいもあるが、ロビーの雰囲気は、家族連れも多く、普通のリゾートホテルの雰囲気だった。客層は、白人が多く、最近、各国で見かける、中国人や韓国人の大家族や団体はいなかった。日本人も、私たちの六泊の滞在中、三〜四組しか見かけなかった。欧州好きの私には、ヨーロッパのリゾート気分が味わえて、よかった。

    ホテルスタッフは、必要にして十分なだけ配置されており、皆、とても親切。暑い国にありがちな、スタッフたちのおしゃべりやのんびりした対応などもなかった。

    ■母子で大感激したサプライズ

    客室の窓からは、エメラルドグリーンの海が見え、海上にバージ・アル・アラブがそびえ立つ。ベランダに出ることも可能だ。ガラスは分厚い遮光ガラスで、日差しの強い時間でも、部屋は常に快適だ。子供用のエキストラベッドを入れても、十分、ゆとりの広さである。シャワーブース付きのバスルームも広い。

    初日に、夕食を済ませ、ターンダウン後に部屋に戻ると、ベッドの上に、大きな深紅のバラの花びらが、ハート型に散りばめられて、私と娘は、大感激だ!

    毎晩、枕元にゴディバのオリジナルチョコレートが置かれ、枕にはジャスミンの香りがほのかにかおり、心地良いベッドでの快適な眠りが約束されている。

    朝のルームメイクでは、こんなサプライズもあった。部屋の扉を開けると、床には大きなワニが! しかも、娘が往きの飛行機でいただいて、ベッドで一緒に寝ていたライオンのパペットが、そのワニの口にはさまれて、餌食になっている! ワニの正体は、バスタオル二枚とウォッシュタオル四枚で作られた、なかなかリアルな人形で、顔部分にはかわいい目のシールが貼られているのだ。これには、母子そろって大喜び! 他にも、ベッドの上に美しいスワンが作られている時もあった。

    ターンダウン時には、翌日の天気予報やホテル内のアクティビティを載せた紙が置かれるのだが、そこには、その夜のホテル滞在者の国籍数が載っており、連日、六十前後あったように思う。

    ■充実の朝食ブッフェ

    ロビーフロアにある、ブッフェレストラン「ラティテュード」の朝食は、六泊毎日通っても飽きることがないほどの充実ぶり。朝食メニューの定番のものが充実しているだけに留まらず、インドカレー数種類とサフランライスやサモサが美しい銅鍋に、点心も数種類が蒸篭に入れてある。日本人向きには、生サーモンとお新香巻きと味噌スープもあった。

    娘は、目の前で焼いてくれるワッフルとマンゴースムージーの大ファンになり、ほぼ連日、おいしくいただいたが、点心も気に入っていた。私は、パンケーキのチョコレートソースがけ(毎夜、ターンダウン後に部屋のテレビに映し出されるジュメイラグループのプロモーションビデオに出てくるので、きっと看板なのだろう)にも挑戦したが、ワッフルと、どちらも甲乙付け難かった。個人的には、スイカのジュースと、オイル&ビネガーのコーナーにりんごや洋ナシ、バルサミコの上等な酢がボトルで置いてあったのが、連日、楽しめた。

    席数が多いので、エッグステーションも複数個所ある。混雑しても、各テーブルへの目配りは行き届いており、食べ終わった皿はすぐにさげてくれる。

    ■子連れでも安心の館内レストラン

    レストランは、全部で二十二カ所あり、世界各国の料理が美味しくいただける。「ラティトュード」の他に、私たちが利用したのは、ファーイースタン料理のブッフェと、シーフードレストランとラウンジだが、それぞれ、お味も雰囲気もサービスも良かった。

    ファーイースタン料理の店は、ビーチサイドのバンガローで、キッズ用のブッフェコーナーや、プレイルームが隅に隠れるようにあり、ディズニービデオが流れ、おもちゃも置かれ、スタッフがついているので、小さな子供連れでも安心して行ける。

    テーブルサービスのレストランでも子供に親切で、キッズメニューもある。プールサイドレストランも美味しく、サービスも良い。

    バージ・アル・アラブのレストラン

    バージ・アル・アラブの地上二百メートルにあるレストラン「アル・ムンタハ」でランチをいただいた。ジュメイラ・ビーチ・ホテルからは、バギーをリクエストして連れて行ってもらえる。この時期、本当はバスで行く方が涼しくて快適なのだが、娘の希望で、バギーでビーチ沿いを通り、橋を渡りホテルに向かう。

    レストランへは、外が見える専用のエレベーターで一気に上る。ガラス張りの明るいレストランからは、人工島の「ザ・パーム・ジュメイラ」と「ザ・ワールド(建設中)」、そして、デュバイの町に続く眺望が広がる。お料理もサービスも、もちろん最高だった。

    ■ホテルで子どもと楽しむアクティビティ

    ホテル棟と別にスパ棟があり、ジム・エステ等、充実しているようだったが、子供連れなので諦め、子供もできる、スカッシュやビリヤードを楽しんだ。

    セグウェイにも乗った。娘は、身長制限をクリヤ。長袖長ズボンの着用を求められる。ヘルメットをかぶり、少しの指導ですぐに自由に操作出来る様になり、ミネラルウォーターを渡され、いよいよ出発。ガイドが付いて、海沿いにジュメイラ地区を探索する。ガイドが写真も撮ってくれた。風を切って進むので、思ったほど暑くなく、水分をきちんと補給していれば炎天下なのに爽快だ。娘も私も大満足。

    ■「水」と「暑さ」を楽しませる演出

    ジュメイラ・ビーチ・ホテルには、プライベートビーチ、五つのプールがあり、さらに、敷地続きで隣に水のテーマパーク「ワイルド・ワディ」がある。

    プライベートビーチは、とても静かで、白い砂浜もきれいだ。海は遠浅で泳ぎやすいが、午後には、お風呂のように温まってくる。パラソルの下で休んでいると、アイスボックスを担いだビーチボーイが、「アイスレモネード」(日本のアイスキャンディー)を持って来てくれる。プールサイドにもこのビーチボーイは現れる。甘すぎず、美味しい。他にも、目を冷やすためのきゅうりのスライスをトングで配ってくれたり、背中にタンクを背負い、手には噴射機を持って、子供たちに冷水のシャワーを掛けてくれたりする。この暑さを、いかに、ゲストに楽しんでもらうか、スマートに工夫されている。

    「ワイルド・ワディ」は、五万平方メートルの水のテーマパーク。敷地中を巡る、アップダウンのある水路を浮き輪に乗ってクルーズしたり、容赦なく水を掛け合ったり、まとまった水が頭上から落ちてくるアトラクションがあったり、高さ三十メートルを時速八十キロで一気に下りる滑り台や、人口波によるボディーサーフィンもできる。雨が降らない砂漠の国だからこそ、ここまでのアイディアが浮かぶのだろう。とにかく、大量の水をもてあそんでいる。気温が高いからこそ、水を掛けられても寒くなったりしないのである。夜の九時までにぎわっている。

    ライフセーバーの配置も万全で、水深二メートルの波の出るプールではちょっとしたことで、すぐに長いフロートを持ったライフセーバーが水に飛び込んでくる。

    ここはジュメイラ・ビーチ・ホテルの宿泊者は、入場無料、入園時間も一般より一時間早い。園内での飲食や売店の清算はICチップのリストバンドを使うので現金不要で、部屋付けも出来る。

    ■デザート・サファリ

    夕方、4WDの車が迎えに来る。一時間ほど走ると、そこは、砂漠の入口だ。もう、日差しを避ける必要のない時間帯だ。世界からの観光客を乗せた4WDの車が数十台集まり、サファリの準備をする。

    ドライバーたちは、皆、かなりの訓練を受け、ガイドも兼ねている。砂漠に下り立ってみると、砂はとても細かく、ちょっとした斜面も、登るのは大変だ。車の準備が出来るといよいよサファリへ出発だ。どこまでも続く砂の大地は、風紋のついた起伏が夕暮れの空に映えて、とてもきれいだった。ちょっとしたジェットコースターほどの乗り心地は、同乗したオーストラリア人三人の発する声で、更に盛り上がった。ドライバー同士も、出発のタイミングなどの駆け引きがあり、やや、興奮している。

    途中、ドリンク休憩があり、ラクダの飼育場を見たりしながら、夕食会場へ。砂漠の中で、ベリーダンスの舞台を囲むようにペルシャ絨毯が敷き詰められ、テーブルがある。その絨毯に座ってブッフェをいただく。周りには、ラクダに乗せてくれる所、水タバコを吸えるところ、「ヘンナ」と言う、タトゥーのようなペイント(一週間ほどで落ちる)をアラブ女性がしてくれる所などがあり、飲食共にすべてフリーだ。トイレも完備している。

    もし、訪れる方がいらっしゃるならば、アドバイスがいくつかある。

    まず、サファリは、酔ってしまう方もいらっしゃること。さらさらの砂相手なので、脱げにくいサンダルや、クロックスが良い。

    食事の席の場所選びだが、テントの下は風通りが悪く、柱に付いている照明器具が発する熱でとても暑いので、舞台に近い、オープンスペースをお勧めする(冬は逆かも)。車を降りるとすぐにラクダ乗り場があり、つい並んでしまうが、ラクダは、ブッフェタイム中もいつでも乗れるので、慌てずに。

    アラブ料理はホテルと比べてしまうと、元も子もないが、それも一興。暗いので気付きにくいが、外なので、知らない間にテーブルのカトラリーには、砂がうっすらと積もっていたりする。お料理を取ってきたら早めに食べるべし。

    トータルで、大人は大満足したが、娘は、食事が口に合わなかったのと、ラクダの乗り降りで、ガクンと揺れて振り落とされそうになり(ラクダの構造上しょうがない)、怖かったため、「もう、いい…」と言っていたが、ドライブサファリは楽しんでいた。
    夜、真っ暗な中、車のヘッドライトだけを頼りに走る砂漠も素敵だった。

    ■砂漠の国でスキー

    「スキー・デュバイ」はジュメイラ・ビーチ・ホテルからシャトルバスで十分ほどの場所にある、デュバイ最大規模のショッピングセンター「モール・オブ・ディ・エミレーツ」の一角にある。イメージは、以前、千葉県船橋にあった、ザウスと同じだが、ザウスよりは斜面が少し良い。うちは、母子共に大のスキー好き。やはり、行かない訳にはいかない。

    もし、いらっしゃる方がいたら、以下、参考にしていただきたい。

    まず、入場券を受付で購入する。入場は、「スロープ」と「パーク」に分かれている。「スロープ」を購入すればリフトに乗り滑走が出来、「パーク」ならば雪遊びのみが出来るシステムだ。実際、アラブ人で滑走している人はいなかった。レンタル代も同時に支払う。

    装備はオールレンタルOKかと思ったら、帽子と手袋のレンタルはないから売店で購入するように言われる。支払いを済ませると、入場時間が打刻されたカードを渡される。そこから二時間がワンタームだ。

    すぐ隣に売店があり、手袋と帽子を購入する。大人用にはフリースの簡単なものがあるのだが、子供用はちゃんとしたものしかなく、止むを得ず購入。先に進むと、レンタル品を貸してくれるコーナーへ。ウェアを借りて更衣を済ませ、サイズを書き、板とブーツを借りて合わせてもらい、準備が整った頃には、だいぶ時間が経過していた。さらにショックだったのは、子供用のヘルメットが棚にあり、自由に使えたことだ。

    さて、スキーはと言うと、とても空いていて、それなりに楽しめた。リフトは四人乗りが一機あるのだが、速度が遅く、時間がかかってしまう。平行して、Tバーが一本あるので、そちらをお勧めしたい。身長百二十五センチメートル以上あれば大丈夫だ。娘は初めてだったので、おっかなびっくりだったが、すぐに慣れ、気に入っていた。
    パークには、雪の滑り台などがあり、アラブの子供連れで混み合っていた。

    ■デュバイ旅行の要注意事項

    デュバイ旅行の必需品は、何をおいても紫外線対策用品。帽子・サングラス・日焼け止めクリーム・はおれる物は、常に持ち歩こう。海や屋外プールで遊ぶ方は、ラッシュガードの上下があるといい。売店でも売っている。子供には、プールでも使えるつば付き帽子があると、より安心。

    その一方で、エミレーツ航空を筆頭に、建物の中はエアコンが効き過ぎている場合も多い。

    ショッピングは、ジュメイラ・ビーチ・ホテルからは「モール・オブ・ディ・エミレーツ」がシャトルバスもあり、便利だ。ただ、注意しなければならないのは、交通渋滞。デュバイは交通手段が車だけなので、時間帯によって交通渋滞がひどい。十分で行けるはずの距離が一時間かかってしまうことがある。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.71 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ
    @デュバイ


    シェラトン・クリーク・デュバイ
    ル・ロイヤル・メリディアン・ビーチリゾート&スパ・デュバイ
    バブ・アル・シャム・デザートリゾート&スパ


    菅野沙織
    ●本誌にてコラム「菅野沙織の世界美容巡り」連載中。仕事柄、年間を通して半端でないくらい仕事で忙しい日常。特に今年は年始から四月中旬までほぼ毎日帰宅が深夜だったため、ゴールデンウィークはゆっくり休もうと考えていたけれど、急に思い立ち、3泊6日でスパ天国のデュバイに行くことにしました。



    旅の精算書(3・5泊6日

    航空券 20万円
    ホテル代 約23万円
    タクシーチャーター代 2万円(5時間)
    エステ代 5万円(購入商品代含む)
    食費 6万円
    合計 約56万円
    *買い物代は、たくさん…につき、秘密。


    「シェラトン・クリーク・デュバイ」

    CS満足度 ハート5つ。

    宿泊日  2008年4月28日〜29日
    宿泊代  45,000円
    予約法  ホテルのホームページより。


    スタートは街中で庶民的なデュバイらしさが残っているクリーク近辺ということでここシェラトン・クリーク・デュバイを選んだ。空港からも近く、目の前はデュバイ・クリーク、スーク(市場)までも歩いて十五分程度。クリークを眺められる散歩道や公園にも隣接。クリークを行きかう船を楽しく眺められ、気取らないデュバイが見られるエリア。

    ホテルに強烈な個性ではなく快適な満足感だけを求める時、ここ数年のお気に入りはシェラトン・ブランド。都会的で洗練され、決してやりすぎないシェラトン・スタイルというのが明確にありながら、その国の個性をエントランスとロビーにさりげなくあしらっている。

    ここも、エントランスにはアラブ風の大きなランプにアイボリーの大理石の階段があり、その上にロビー。チェックインカウンターはパーソナルな雰囲気で、その後ろにエグゼクティブラウンジがある。スタッフは誰もかれもものすごくフレンドリーで品が良い。お土産屋もほんの数軒しかないので騒がしくない。

    ロビー階にはクリークに向かってレストランがあり、日差しを浴びながらバルコニーでも食事ができる。また、おいしいケーキをいただけるカフェや、季節のお勧めメニューが用意されているレストランやバーなど。清潔感あふれ、さり気なさに満ちたレストランばかりなので、気負う必要などまったくなくリラックスできるのがいい。

    ヘルスセンターにはジム、ドライサウナ、ミストサウナがあり、早朝チェックインした私はお部屋の準備ができるまでシャワーを浴び、サウナですっきりしたあと、水着に着替えてプールサイドでくつろいだ。

    お部屋はバトラー付きのデラックスルーム、クリーク・ビュー。シェラトンのメンバーだったため、お部屋も早めに準備していただき、十時には部屋の一面がクリークに面したガラス窓という、とてつもなく明るく気持ちの良い部屋を用意していただけた。ベッドもソファもアイボリー系でさわやか。バスルームも広く、アメニティも充実。フルーツバスケット、コンプリメンタリーのミネラルウォーターが複数本。

    なんといってもバトラーは情熱的なほど親切で一生懸命にサービスしてくれる。ホテルの隣には大手の銀行があるのでATMにも困らない。

    夕食はあまりお腹がすいていなかったので、ラウンジでおいしい軽食とワインをいただき、翌朝は混んだラウンジを避けてアラブ風の朝食をルームサービスでいただいた。感動的なほど充実した、おいしい朝食。アラブ風の煮豆のスープ、サラダ、パン、すいかのジュース、卵料理…すべてインクルーシブ。アラブ諸国の朝食は贅沢だが、ここの朝食は量も味もこれまでの中でベスト。

    ホテルを出入りするたびに声をかけてくれるスタッフのおかげでスムースにデュバイ・デビューができました。大満足。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.68 2008年6月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ル・ロイヤル・メリディアン・ビーチリゾート&スパ・デュバイ」

    CS満足度 ハート4つ。

    菅野沙織
    ●本誌にてコラム「菅野沙織の世界美容巡り」連載中。仕事柄、年間を通して半端でないくらい仕事で忙しい日常。特に今年は年始から四月中旬までほぼ毎日帰宅が深夜だったため、ゴールデンウィークはゆっくり休もうと考えていたけれど、急に思い立ち、3泊6日でスパ天国のデュバイに行くことにしました。



    宿泊日  2008年4月29日〜30日
    宿泊代  75,000円
    予約法  ホテルのホームページより。


    ル・ロイヤル・メリディアン・ビーチリゾート&スパ・デュバイの場所はデュバイといえば有名なあの高級ホテルとパームアイランドのすぐ近く。美しいジュメイラ・ビーチはすぐ目の前。メリディアンらしくリゾート気分を盛大に演出したつくりで、エントランス、ロビーはゴージャス。モダンな中にやはりアラブ風のソファが配置された広い空間には光が満ち溢れているが、あまりにヨーロッパからの観光客が多く、少しうるさく落ち着かない。

    シービューのデラックスルームを予約していたが、なぜかロイヤルスイートにアップグレード。お部屋は大変広く贅沢なつくりでシンデレラのためにあるようなベッド。バスルームもとても広くバスタブは大きな三角形をしている。なによりうれしかったのは、たまたま私が普段から愛用しているエルメスのユニセックスな香り、オードランジュ・ヴェルトのアメニティが本サイズのソープをはじめボディアイテムなど惜しげもなく用意されていたこと。意外に便利だったのが、楕円形のアカスリ用スポンジ。アラブ諸国の方たちは本当にアカスリが好きだ。

    フルーツバスケットも充実。そしてコンプリメンタリーとして好きなボトルを選べるワインリスト。バトラーも親切だし朝食もルームサービスでゆったりといただける。

    レストランは世界各国の料理があり、選びきれないほど。私は好きなシーフードをディスプレイされたカウンターから選び、好きな調理方法をオーダーできるレストランに。素材を選び、調理方法をアドバイスしてくれるシェフのようなアドバイザーもいる。お味はたいそうおいしかったです…が…たいそうお高かったです。生牡蠣、ハマグリにカニの足、大きなエビ、メインにお魚などをたくさん食べたせいもあり、シャンパングラス二杯込みで二万円ほど。

    ビーチに向かって広大な敷地にはいくつものプールがあり、フレンチ風の白いパラソルとビーチチェアがおびただしく並べられ、間にはいくつかのビーチバーが。要するに一年間しっかり貯金してこの日を楽しみにして来たカップルや家族のリゾート気分を盛り上げるべく作り上げられた世界。アジア系はまったくおらず、一人でドレスアップしていた私はちょっと変な目で見られた。

    忘れがたいのは、このホテルの売り物である古代ローマ時代のお風呂を再現したカラカラテルメ。私は今回、これが目的でこのホテルを選んだ。宿泊者は無料で使用できるが、古代ローマ風のインテリアと無数に灯されたキャンドルとバラの花びらで飾られた幻想的な部屋に五つの温度違いのバス(小さな丸いプール)があり、それぞれが体調を改善するべく設定されているらしい。なんといってもその世界観には圧倒され、夢を見ているようだった。バラの花びらを浮かべたジャクージとサウナもあり、限りなく優雅でうっとりする体験ができた。ホテルのつくりはやりすぎ感があるし、ひとり旅には向かない雰囲気だが、テルメだけは筆舌に尽くしがたい。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.68 2008年6月発行号 掲載記事より抜粋。



    「バブ・アル・シャム・デザートリゾート&スパ」

    CS満足度 ハート5つ。

    菅野沙織
    ●本誌にてコラム「菅野沙織の世界美容巡り」連載中。仕事柄、年間を通して半端でないくらい仕事で忙しい日常。特に今年は年始から四月中旬までほぼ毎日帰宅が深夜だったため、ゴールデンウィークはゆっくり休もうと考えていたけれど、急に思い立ち、3泊6日でスパ天国のデュバイに行くことにしました。



    宿泊日  2008年4月30日〜5月1日
    宿泊代  105,000円(半日分延長で一・五泊、朝食なし)
    予約法  ホテルのホームページより。


    このホテルバブ・アル・シャム・デザートリゾート&スパは、過去宿泊した中で、マラケッシュのラ・マムーニアの次に気に入ったホテル。最近、オイルマネーでどんどんと超高級ホテルを生み出している注目のジュメイラ・グループが砂漠のど真ん中にオアシスのごとく作り上げた。

    砂漠といっても空港からは一時間弱で着く。砂漠の真ん中を走っていると、突然、低層だが圧倒的な魅力をもつお城のような姿が現れる。イメージとしては古代アラブの砦だそうだ。

    ホテルの名前は太陽の門という意味で、砂漠の真ん中で朝陽と夕陽を地平線越しに堪能できる。エントランスは薄暗く、ところどころにアラブ風のセンシャルなランプやソファが配置され、天然のお香がたかれ、いきなりアラビアンナイトの世界に引きこまれたよう。建物はいくつかに分かれており、ヤシの木や小さな噴水、ランプなどが配置された幻想的な道をぬって部屋にたどり着く。

    部屋はデラックスルームでデザート(砂漠)ビュー。幸い、一階でプライベート・パティオがあり、すぐ目の前には砂丘があり、その向こうには広大な砂漠が広がっている。インテリアも古代のアラブ風…木をふんだんに使った温かみのある部屋にアンティークなどが飾られ、ムード満点。旬のオレンジ・バスケットが用意されていた。

    素晴らしいのはバスルーム。泥で作ったようなイメージのアラブ風の深い楕円形のバスタブに真鍮のパーツ。ミステリアスなランプ、アラブ風のすてきな容器に入ったホテルオリジナルのアメニティは、普通のホテルのアメニティの五倍ほどの量。ざくざくしたバスソルトまで用意され、円形のあかすりはサイズが最高に使いやすかった。

     ホテル内にもレストランやバーがあるが、このホテルのおすすめは、近くの砂漠の中に設営された野外レストラン。ホテルからは夜空の月を見ながら車で送迎してもらえるのだが、そこは砂漠のオアシスでの祭のような仕立て。

    入り口からペルシャカーペットでお出迎え…さまざまな食材と種類の料理が会場の何カ所にもあり、各所に専任のシェフがいて説明をしてくれる。好きなものを好きなだけ食べることができる。目の前で調理してくれるものもある。そして味もとてもよい。私はシーフードからスタートし、シェフと友達になった。

    席につくとベリーダンスをはじめさまざまなショーがはじまり、祭りが最高潮に達したころ電気が消え、砂丘の線にそってラクダのシルエットの行進。アラビアのロレンスのように馬に乗って刀を振り回すショーがはじまる。その幻想的なことといったら、いまだに目に焼きついているほどだ。

    ホテルのプールは静かでオアシスそのもの。シンプルなつくりだが、パティオに水を張ったようなイメージでスポーティブというよりはリラックスするための空間。ほとんどの宿泊者は静かに本を読んだり昼寝をしたり。私も昼からカクテルを飲みながら何冊も読書を。

    サンセットの直前にルーフトップバーが始まる。屋根がないアラブ風の低めのソファにミステリアスなランプを配したバーでは、サンセットを待ちながら、チルアウトしながら静かに感傷にふける客たちが。希望すれば水たばこも吸える。こんな時間が欲しくてわざわざ砂漠の真ん中まで来たのだと思えるような、世界最高のバー。

    ホテルにはエステサロンもあるがベッド数が少なく人気なので事前に予約をしていかないと飛こみでは無理だ。私はフライトが深夜だったので、半日分の料金(三万五千円)を支払って滞在を延ばし、最後の最後までオアシスを堪能した。

    このホテルのように宿泊者たちがお互いに敬意を払い各々の感傷の時を大切にできるホテルはめったにない。スタッフもこのロケーションですべき使命をわきまえ品よくサーブに徹してくれる。久しぶりに大満足のホテルクルーズができた。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.68 2008年6月発行号 掲載記事より抜粋。



    「シェラトン・カサブランカ・ホテル&タワーズ」

    CS満足度 レストランの件を除いてはハート4つです。結果的にはかなり良かった。というのもインターナショナルホテルに期待していなかったご当地風なアレンジが加えられていたから。

    菅野沙織
    ●フランス系化粧品会社勤務。ストレス解消はヨーロッパ弾丸往復も辞さない海外旅行。出張の前後には必ずプライベート旅行をセットする。趣味は遺跡巡り。



    宿泊日  2007年5月26日〜28日


    一週間にわたる猛暑の南フランスのリゾートホテルでの会議の後、週末を使いモロッコのカサブランカに飛んだ。ホテルを選ぶにあたり、かつてマラケッシュでアラブ&モロッコ文化がちりばめられたラ・マムーニアに宿泊した感動を再び…と思い、そういうスタイルのホテルを探したが、残念ながら納得のいくホテルが探し出せなかった。そこでいっそ快適なホテルを、と方向転換したところ、エジプト人のパイロットの友人のお勧めでシェラトン・カサブランカに。

    空港からホテルまでの眺めはまさに喧騒。にぎやかでさわがしく埃っぽい、わくわくしてくるエネルギーがある。シェラトンのロケーションは最高に良い。街中でもあり、海辺にも近く、大きなメディナ(旧市街)も徒歩で五分の距離。そのくせ銀行なども近い。

    とても気に入ったのは、ものすごく高い吹き抜けの天井からアラブ風のエキゾチックな大きなシャンデリアがぶらさがり、あちこちにヤシの木が配されたロビーで民族衣装を着たスタッフが、モロッコカーペットの上に座ってミントティーをたて、宿泊者に振舞っていたこと。広いロビーにはオープンカフェも、バーもあり、セレブ風のアラブ人やフランス人たちがたくさんくつろいでいる。後で聞いてわかったのだが、カサブランカの丘の上やビーチサイドにはアラブの大富豪達がこぞって別荘を所有しているとのこと。

    部屋からは少し遠くに大西洋が見え、カサブランカご自慢の美しい巨大モスクが海の上に浮かんでいるかのように幻想的に見える。室内は私が知る限り、他のシェラトンと同じような約束された安心感のあるクオリティ。清潔で高品質な調度品に囲まれる部屋はいつもどおり心地よい。

    さて、まずはホテル内見学。案内によるとインターナショナルレストラン、モロッコレストラン、そしてなぜか日本料理のレストランがある。また、屋外プールとフィットネスセンター、ビューティサロンもある。ここではモロッコの伝統的なハマーム、モロッコあかすりのトリートメントが受けられる。他には大きなビジネスセンターもある。

    ロビーのカフェでミントティーをゆったりといただき、マンウォッチングをしてからエステを受けに行く。エステの受付のモロッコ人女性たちはものすごい美女軍団。明るく楽しく感じが良い。マラケッシュのときとは違い、今回は全裸ではなくショーツだけはいたままでいるようにと指示される。そこで、ハマームの中はいろいろな国籍の宿泊者が皆さっきまで普通に洋服の下にはいていたショーツをはいたまま湯気の中で汗をかいていることになる。オイルを塗られてショーツをはいたまま、まな板のような台の上であかすりをしてもらい、そのあとクリームで仕上げて終了。けっこうあっさりしているが肌はつるつるになり幸せ。

    初日は疲れていたためレストランに行かずして眠ってしまった。朝食のビュッフェは朝からハーレムで宴会かと思うほど豪華絢爛。洋食もモロッコ風の食事もあります。

    最後の夜、ホテルのショップで出会い知り合いになったフランス人のジェントルマンと話がはずみ、結局一緒に夕食をとることに。モロッコレストランがあいにく改装中で和食レストランにいくことに。モロッコで鮨??はい、食べました。紳士に「おいしいですか」と聞かれて私はうそを言いました。「はい」と。


    ○次に泊まる方へ

    ホテルのエステですが、履き替えのショーツを持って行かないと帰りに困ること(笑)になります。皆さん要注意を!!

    迷路のようなメディナでのショッピングが好きな私は、迷子にならないようにホテルを通してタクシーを三時間チャーターしました。ホテルを通して運転手を頼む場合はアラビア語とフランス語が主なモロッコでも英語が話せる運転手をお願いすることができます。また車のクオリティが良いので結構快適に過ごせました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.64 2007年10月発行号 掲載記事より抜粋。



    「アマンジェーナ(モロッコ、マラケシュ)」

    CS満足度 ハート4・5つ。行き着く所まで行き着いた感がある、感動してしまった。

    田中 潤
    ●十一年前(2006年掲載当時)に初めて訪れたアマンプロ以来、アマンジェーナが十二軒目のアマンのアマンジャンキー、自称アマンティスト(アマン+ロマンティスト)。


    宿泊日  2006年9月13日〜16日

    計画倒れの続いたアマンジェーナ、ついにというか、ようやく制覇する時が来た。これまでの旅の中で飛行距離最長、総予算最大! 私のアマン履歴の頂点。会社の泊り込み研修後その足での空の旅、ということもあって、心地良い疲労感に高まる緊張もほぐされながら頂上決戦へと向かった。

    広いバサン(貯水池)を取囲むモロッコ様式の赤茶色の建築と木々の緑、美しいタイル張りの水路が張りめぐらされたその姿は、砂漠に出現した水と緑のオアシス・神秘の宮殿のよう。

    イッツ・パラダイス! 心でそう叫んだ。

    宿泊したのはパビリオン24。一泊室料八百五十ドル。大げさな門をくぐると広い庭に、池とデイベッドと巨大な柱と天井を構えるガゼボが贅沢すぎる。スイートには一度は火を起こしたい暖炉、花瓶一杯のばらの花、質感豊かなソファーベッド。

    バスルームはこれぞアマン、の広々ダブルシンク、大理石のバスタブ、足の裏にモワッと来る触感はモロッコカーペット。ここならではのモロッコワインで祝杯をあげた。

    食事に関しては、到着日の夕食は長旅の疲れとテラス席の寒さもあって、「?」であった。しかも料金はやはりどれもお高め。

    が、二日目の朝食からその実力を思い知らされた。タイ風の海老スープはトムヤンクンよりも風味が豊か、モロッカンサラダは良く冷えた野菜をカレー風ソースにつけて食す。モロッカンパンケーキはアーモンドバターに涙し、煮込みカレー風のチキンタジンは鶏肉のかたまりが程よくほぐれ、野菜をのせたクスクスは味よりも舌触りを楽しむ。タイ風オムレツに至っては呆れるほどの美味。

    最後の夜、ディナーを楽しんだモロッカンレストランは圧巻で、言葉は悪いがブッタマげた。高い天井、巨大な円柱、白いカーテン、オリーブの木、キャンドルライト、香辛料のオブジェ、モロッコ民族音楽の演奏。

    広大な平原に造られたリゾートだから元々眺めについては難がある、と覚悟はしていた。これまではロケーションから得られる眺めこそがとても大切、と考えていたが、アマンジェーナに行って見て完全に解消された。アマンジェーナの羽を大きく広げたかのようなその雄姿がバサンの水面にも映し出されて見事としか言い様がない。

    眺めが欲しいと言う私のリクエストに、スタッフがテラスの植物をカットしてくれたおかげで、ゴルフコースのきれいに整えられた緑の起伏が目に鮮やかだ。

    では、アマンジェーナの残念な点はというと、強いてあげるとするならば、必ずと言っていいほど毎回食器のどれかが小さく欠けている。こんなことはアジアのアマンではまず発見せずに済んできた。

    そして、これだけはどこのアマンでも必ずあるビル(請求書)の間違い。今回もご多分にもれず約百四十DH(約二千円)間違っていた。両方ともスタッフとの会話の中でお話したら、最後にレジデンシャル・マネージャーが軽くお詫びを言って来た。でもたぶん両方とも直らないだろう。

    結論をいえば、要するに、アマンリゾーツの最高傑作。アマンはここでひとつの結論を出し句読点を打ったのかも知れない。

    ○次に泊まる方へ

    約二十分間のドライブで訪れた旧市街と広場は刺激的で楽しめる。旧市街は絨毯、スリッパなどの革製品、香辛料などのお店が色鮮やかでどこも活気づいている。広場は喧騒のるつぼ。主役はヘビ使い、猿まわし、占師、などでまるでちょっと妖しげなサーカスだ。思わずカメラを向ける観光客に「どうぞ写真を撮ってください。そしてお金を下さい」という商売。つまりお写真取られ屋だ。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.59 2006年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ラ・マムーニア(モロッコ、マラケシュ)」

    CS満足度 ハート5つ。24時間の滞在だったが、これほど出発時に満足感が伴うのは久しぶり。

    菅野沙織
    ●年に10回は海外に行く生活を送っている。そのうち半分は仕事の出張で、パリ4回にアジア1回。出張の際にはその前後に必ずお気に入りの国や発見したい国にたとえ日帰りでも立ち寄ることにしている。


    宿泊日  2005年4月9日〜10日

    翌月曜日の朝からパリで会議があったため、ラ・マムーニアの滞在時間は土曜の朝十時半からたったの二十四時間のみでした。

    ホテルの外観は、まさに赤土色の王宮。ベルボーイたちはモロッコの民族衣装に身に包み深々と頭を下げて迎えてくれる。レセプションとコンシェルジェは、風格のある大人の男たち。スタイリッシュなスーツにぴしっと身を包み、ほかの国ではめったに聞くことのできないような究極にエレガントな英語を美しいマナーとともに話す。

    ラ・マムーニアは別名「バラのホテル」と呼ばれるくらいホテル内のあちこちに水がはってあり、たくさんのバラの花が浮かべてある。

    またどこを見回しても美しいモザイクの壁面だらけで万華鏡のように目を奪われる。ホテル内を散策するだけで美術館を訪れたように楽しめるし、バラの花に満ちた涼やかなパティオでひとりたたずめば、心が水分を取り戻すようだ。

    今回はガーデンビューの部屋を取った。モロッコ風の重厚な部屋にややコロニアル風の大きなバルコニー。気温は三十度だというのに遠くには雪の残るアトラス山脈、庭には広大な緑あふれる庭園の中にやしの木やオレンジの木々。鳥のさえずりは生命力に満ち、部屋の中にはエキゾティックな香料の香りが漂う。オアシス。それしか言葉が見つからない。

    実はこのホテルのガーデンといったら、それは広大で森の中にいるようだ。ここのガーデンの魅力は敷地内に庭をつくるという日本的・禅的な考え方とは対極にあり、自然の一部を借りてホテルが存在しているという逆転の力関係だ。それだけに木々も鳥たちもおおらかに見えてくる。このバルコニーのチェアで昼寝をするだけでも来た甲斐があったというもの。

    美容専門家という仕事柄、私としてはまずバスルームに足を踏み入れる。バスルームのドアは中で王様でも待っているかのように華やかな象嵌細工が施されており、アメニティはマラケッシュ色のかわいいアラビアン風ボトルにエキゾティックな香りの中身。ぐっとくる。ホテルのロゴ入りあかすり用グローブもある。タオルは肉厚でご機嫌。乾燥する街のせいかボディクリームはリッチでものすごく高品質。私はアメニティのサイズとクオリティはホテルの誠意をあらわすと信じているので大満足。ソープの大きさもしっかり握れる「正しい」サイズ。

    さっそくバブルバスを楽しみ、大きめのバスローブをまとい、バルコニーでフルーツバスケットに手をつけながら軽く昼寝。とても一人では食べきれないのでオレンジは搾って自家製ジュースにした。

    さてディナー。レストランはまるでハーレムのような華やかさ。お決まりのクスクスとワインを頼んだが、私の好みを詳細に確認し、ほぼカスタムメイドの料理をサーブしてもらえた。

    朝、四時に起きて再度ホテル内探索をし、明るくなり始めたころガーデンをゆっくり散歩。どこを歩いても「ボンジュール、マダム」と声をかけられ優しい気持ちになる。 プールサイドのカフェでフレッシュミントティーを飲みながら、ほかの宿泊者の食事姿を盗み見る。このカフェが実に絶妙な位置にあり、抜群の景色を楽しめるので一時間ほど座って幸せ感に浸った。八月に母を連れてまた行こうと思っている。


    ○次に泊まる方へ

    ホテル内のエステティックサロンにてボディのフルコースを受けました。まずは水着を着用してターキッシュサウナで皮膚をやわらかくし、十分ほどするとハンサムな若いモロッコ人男性エステティシャンがショートパンツをはいて登場。モロッコ式のマッサージはフルヌードです…モロッコ名産のガスールという美容効果のある粘土とバラのエキスをまぜたパック剤を体中にぬられあかすりとマッサージ。つるんつるんに仕上げていただきました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.50 2005年6月発行 掲載記事より抜粋。



    「アマンジェーナ(モロッコ、マラケシュ)」

    CS満足度 ハート5つ。デザインの美しさに感動。スタッフの笑顔とサービスにも余裕を感じ、大満足。

    志摩 薫
    ●七月より夫の転勤で上海在住。住まいはサービスアパートメントなので、毎日が憧れだったホテル暮らしです。まずは抗州のフーチュン・リゾート、十月の休暇には半額キャンペーン中のアマンプリに行く予定。以前、インテリアコーディネイターをしていたので、最初の頃はハード、デザイン面ばかりに目が行っていましたが、最近では「ホテル=人」を実感。その奥深さにはまっています。


    宿泊日  2004年12月29日〜2005年1月3日

    以前からモロッコのマラケシュには興味があり、雑誌(クレア)でアマンジェナの写真を見て一目惚れという感じでした。以前行って気に入ったデュバイのアラブの雰囲気にも似たエキゾチックさに惹かれ即決。あと、もともとモロッコ料理が大好きなので、本場のモロッコ・パンケーキの朝ごはんがどうしても食べたくなってしまったというのも大きな理由です。

    予約は、夫が直接シンガポールのアマンの予約センターにメールをしました。その前にインドのアマンを予約しようとした時には約一年前から既に一杯だったので、二月頃早めに予約を入れました。実はこれが初アマンでした。

    ファサードの内は写真で見るより数倍美しく、バサン(池)の周りにそびえ立つデイツの木には、コウノトリのつがいも。まさに楽園でした。ここまで見事に色のトーンを統一し、デザインを究めているホテルはあまりないと思います。部屋のカテゴリーはパビリオン。まずモロッコの魔除け「ファティマの手」が掛かった木扉を開け、庭の中へ。バラの花びらが散りばめられた噴水、大きなデイベッド、テーブルの背後にはアトラス山脈が一望できます。室内は円筒形で暖炉があり、夜は砂漠ムードも満喫。ベッドルームからバスルームにかけてあちこちに敷かれた赤いモロッコ絨毯とプリミティブなアフリカンアートの装飾品との調和がさすがです。

    着いた翌朝、「ホテルの朝食風景」を楽しみにレストランへ。二十四時間オープンしているはずが、真っ暗で人っ子一人いません。しばらくしてやっとスタッフがニコニコやって来て準備が始まりました。早速パンケーキと何かモロッコらしい朝食セットを作って欲しいと頼んだところ、薬草を絞ったような緑のジュース、スパイスの利いたスープ、五、六種類のカラフルなもちもちのモロッコ・パンケーキ盛り合わせ(韓国のチヂミのような食感)にペースト類を添えて持って来てくれました。それは大変美味でしたが、その後もゲストは二組だけ。アマンジェナではプライベート・ダイニングの方がいいようです。

    客室はそれぞれしっかり塀に囲まれているので、唯一他のゲストの様子をうかがえるのはプールサイドでした。東洋人の姿はほとんどなく、ヨーロッパのセレブ風な人たちが醸し出すゴージャスな雰囲気がすてきでした。

    滞在中、一日はマラケシュの市内観光をお願いしました。ガイドさんは日本語がぺらぺらのモロッコ人男性で、なんと皇太子ご夫妻をはじめ、橋田寿賀子さんや泉ピン子さんなど日本の芸能人を何人かガイドした事があるというベテランでした。こちらの希望を自由にきいてくれ、とてもわかりやすくよかったです。彼が連れて行ってくれた絨毯屋さんは質が良く、値段も良心的だと思います。アマンジェナの絨毯も全てここで作っているそうです。

    その他の日は特に何もせず、昼間はプールサイドでのんびりヨーロッパのセレブたちの様子をみて楽しんでいました。

    大晦日にはスペシャル・ディナーとカウントダウンが催されました。かがり火が焚かれたバサンには数々のロウソクが浮かび、満天の星の下、ベルベル人楽団による打楽器がエキゾチックなリズムを奏で、気分はクライマックスへ。花火とシャンパンで感動の年明けでした。年末年始をアマンで過ごすのがやみつきになりそうです。


    ○次に泊まる方へ

    服装についてですが、大晦日のスペシャル・ディナーではタキシードとイブニングドレスの方がほとんどでしたが、それ以外のディナーでは皆、ジーンズ等のカジュアルな服装でした。かえってその方がかっこよく、ドレスアップすると浮いてしまいそうです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.51 2005年8月発行 掲載記事より抜粋。



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