LGUEST HISTORY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より抜粋


ホテル偵察記

ホテル利用者の方々が、実名で(誌面上では顔写真付き)身元を明らかにした上で、利用日を明記し、実際に体験されたことをレポートしているものです。
「ホテルクルーズ」は1滞在で複数軒のホテルに泊まった場合のレポートです。
「CS満足度」のハートの数は、利用者の満足度を5段階で表したものです。



■海外シティホテル■

◆アジア Asia◆

  • グランドハイアット香港@香港(有馬俊夫)  2012年1月28日〜31日
  • コンラッド香港@香港(藤田雅子)  2011年12月30日〜12年1月3日
  • ホテルクルーズ@バンコク&ビエンチャン(船橋俊司)  2012年1月1日〜5日
  •    パンパシフィック・サービススイーツ・ホテル(バンコク)
  •    セッタ・パレス・ホテル(ラオス・ビエンチャン)
  •    シャングリラ・ホテル(バンコク)
  • サイアム・ケンピンスキー・ホテル・バンコク@バンコク(上野奈穂) 2011年9月4日〜6
  • アリヤソム・ヴィラ・ホテル@バンコク(上野奈穂) 2011年9月6日〜7日
  • マンダリンオリエンタル・バンコク@バンコク(上野奈穂) 2011年9月10日〜11日
  • マンダリンオリエンタル・バンコク@バンコク(伊井博樹) 2011年8月14日〜15日
  • リッツカールトン・ミレニア・シンガポール@シンガポール(上野奈穂) 2011年4月22日〜24
  • グッドウッド・パーク・ホテル@シンガポール(吉野孝雄) 2011年4月18日〜19日
  • デュシタニ・バンコク@バンコク(吉野孝雄)  2011年4月11日〜12日
  • ソフィテル・レジェンド・メトロポール@ハノイ(藤田雅子)   2011年2月17日〜20日
  • ホテルクルーズ @ソウル(古舘秀之)  2010年5月6日〜8日
  • ハイアット オン ザ バンド@上海 (田中 潤)  2010年5月4日〜5日
  • ホテル・パノラマ・バイ・ロンバス @香港(阿久津友紀)  2010年3月20日〜21日
  • JWマリオット・ソウル@ソウル(藤田雅子)  2010年2月26日〜28日
  • パークハイアット上海@上海(有馬俊夫)  2009年2月8日〜9日
  • ハイアットオンザバンド@上海(有馬俊夫)  2009年2月7日〜8日
  • 城市商旅 @台北(島埜あき子)  2009年2月6日〜8日
  • イースタン&オリエンタル・ホテル@ペナン(船橋俊司)  2008年11月27日〜30日
  • グランドハイアット・ソウル@ソウル(安達 晃)  2008年10月29日〜30日
  • ウェスティン・リゾート・マカオ@マカオ(船橋俊司)  2007年3月24日〜26日
  • ル・ロイヤルメリディアン上海@上海(上野奈穂)  2006年11月22日〜27日
  • ホテル新羅@ソウル(島埜あき子)  2006年11月4日〜5日
  • アマンサラ@カンボジア・シエムリアップ(田中 潤)  2006年3月4日〜7日
  • ウェスティン上海@上海(横山 文)  2005年12月26日〜30日
  • オリエンタル@バンコク(志摩 薫)  2005年10月5日〜10月6日
  • アマンガラ@スリランカ(田中 潤)  2005年9月17日〜19日
  • リッツカールトン・ジャカルタ@ジャカルタ(上野奈穂)  2005年8月29日〜30日
  • 城市商旅@台北(阿久津友紀)  2005年1月29日〜2月1日
  • グランドハイアット・ソウル@ソウル(中谷千瑞子) 2004年12月23日〜26日
  • Wソウル ウォーカーヒル@ソウル(阿久津友紀)  2004年9月11日〜13日
  • オリエンタル@バンコク(林 郁子)  1998年10月21日〜24日


  • ◆ヨーロッパ Europe◆

  • ホテル・バルザック@パリ(菅野沙織)  2011年12月25〜27日
  • グランドホテル・パーカーズ@ナポリ(吉田博一) 2011年4月23日〜25日
  • ホテル・ダニエリ@ヴェニス(菅野沙織) 2011年3月4日〜5日
  • ホテル・ルテシア@パリ(菅野沙織) 2011年3月6日〜7日
  • グランド・ブルターニュ@アテネ(吉田博一) 2010年9月15日〜16日
  • ブラッドフォール・エリゼ@パリ(菅野沙織)  2009年10月12日〜13日
  • ホテルクルーズ@ベルギー(阿久津友紀)  2008年12月28日〜2009年1月3日
  • ケンピンスキー・フィアヤーレスツァイテン@ミュンヘン(菅野沙織)  2008年12月18日〜19日
  • ホテルクルーズ@ロシア(上野奈穂)  2008年12月7日〜12日
  • ホテル・ヘルカ@ヘルシンキ(志摩 薫)  2007年8月13日〜16日
  • パレスホテル・リンナ@ヘルシンキ(志摩 薫)  2007年8月17日〜19日
  • シェラトン・アムステルダムエアポートホテル@アムステルダム(菅野沙織)  2007年3月23日〜25日
  • サン・ジェームス・パリ@パリ(菅野沙織)  2007年3月1日〜5日
  • ホテル・トゥーリング@ボローニャ(菅野沙織)  2006年10月18日〜19日
  • シェラトン・グランドホテル&スパ, エジンバラ@エジンバラ(古舘秀之)  2006年9月17日〜18日
  • リッツ@パリ(横山 文)  2006年5月3日〜5日
  • ホテル・ゲッレールト@ハンガリー・ブダペスト(菅野沙織)  2006年4月29日〜5月1日
  • カーポ・ダフリカ@ローマ(上野奈穂)  2006年1月30日〜31日
  • キュンストラーハイム・ルイーゼ(現アルテ ルイーズ キュンストテル)@ベルリン(菅野沙織)  2005年11月27日〜28日
  • ホテル・ヴィッラ・ディオドーロ@シチリア島(横山 文)  2005年7月21日〜28日
  • シュバイツアホフ@チューリッヒ(濱本龍彦) 2004年10月30日〜31日
  • カ・ピサーニ・ホテル@ヴェネツィア(上野奈穂)  2004年5月4日〜5日
  • アムステル・インターコンチネンタル@アムステルダム(藤田雅子)  2001年12月31〜2002年1月2日
  • ロード・バイロン@ローマ(上野奈穂)  1999年9月14日〜15日


  • ◆北米&ハワイ North America & Hawaii◆

  • ウェスティン・セント・フランシス@サンフランシスコ(藤田雅子)  2010年8月11日〜15日
  • Wロサンジェルス‐ウエストウッド@ロサンジェルス(古舘秀之)  2006年1月11日〜14日
  • ウェスティン・パサデナ@ロサンジェルス(古舘秀之) NEW!  2006年1月6日〜11日
  • リッツカールトン・ニューヨーク - セントラルパーク@ニューヨーク(上野奈穂)  2002年9月10〜11日


  • ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


    「グランドハイアット香港」

    CS満足度 トータルではハート4つです。今回の客室は5つ(ただし、ルームチェンジがなかったらハート3つも危なかった)。グランドクラブもハート5つ(料理、サービス、眺めとも素晴らしい)。ロビーやホテル全体の雰囲気はハート4つ。

    有馬俊夫
    ●スーパーレートの発掘が趣味で、各ホテルの会員特典を使って限られた予算でいかに快適な滞在ができるかを日々探索しています。同じ趣味をお持ちの方とぜひとも情報交換がしたいです。今年はハイアットをちょっとお休みして、JGO特典でいただいたヒルトンプレミアムクラブジャパンの会員資格とヒルトンゴールドの組み合わせでコンラッドあたりを攻略してみようかと思います。


    宿泊日  2012年1月28日〜31日
    宿泊代 2,800香港ドル(税別)。
    予約法  ハイアットコムより予約。



    ハイアット、ダイヤモンド会員の四回目のスイートアップグレード特典をどこで使おうかと、バンコク、ホーチミンなどの候補もあったが、結局四日間の日程で楽に行けるグランドハイアット香港に決めた。そして今回は一人ではなく長男と出かける事にした。

    三泊以上という条件付のウィンターリワードプランだと事前決済でなくても20%オフになるのでこれで予約した。デイリーレートだと一泊八千香港ドルもするグランドエグゼクティブ・ハーバースイートに二千八百香港ドル(+10%) のグランドルーム料金でアップグレードされた。高層階の部屋に案内してもらったが、しかし? ほとんどの客室は近年改装されたはずだったがこの部屋の内装は古び家具も絨毯もくたびれていた。眺めは素晴らしいものの全くときめかない部屋だった。

    こんな時、最近の私は決して我慢はしない。さっそくルームチェンジをお願いした。案内の女性によると、この部屋タイプはまだ改装していないので改装済みならもっと狭い部屋になってしまうとの事。ではもう少し広めでお手頃価格の部屋はありませんか? などとこちらが無理な事を言うので、電話をかけて日本人スタッフを呼び、しばらくお待ち下さいと言って出て行った。

    ほどなくにこやかな日本人スタッフが登場。こちらの希望はすっかり把握しているようで、これからリノベーションに入りますが、先に一室出来上がっていますと、すぐさま2210号室へ案内してくれた。

    これはこれは、真新しい快適空間だ。ドアを開けたら左手の長いカウンターにコーヒーメーカーや電話などが置いてあり、そこはセントラル方向のハーバービューが楽しめるリビング。そしてドアで仕切れるようになっているベッドルームへと続く。こちらは九龍方向も見渡せ、コーナールームなので180度+45度=225度位のダイナミックな眺望だ。ホテルのスタッフに尋ねてみると霞がかかりやすく、本当にキレイな眺めが楽しめるのは稀だそうだ。

    バスルームは使いやすい日本式で、浴槽はほぼ正方形のゆったりサイズ。全体の広さはスタンダードルーム(三十八平米)の二部屋分ぐらいだろうと思われた。この部屋なら大満足、料金はそのままでOK と言って下さったのでルームチェンジをお願いして本当に良かったと思った。

    ウェルカムアメニティはワイン、フルーツプレート、チョコレート、マカロン、ナッツ、ドライフルーツ、ミネラルウォーターなど、どこまでが会員特典でどれがスイートの特典なのか分からないが、ともかくたくさん。

    次にグランドクラブだが、このホテルのラウンジは素晴らしいと聞いていたが、期待以上だった。エレベーターで最上階に上がったらそこはグランドクラブのレセプション。さらに螺旋階段を上がると広々としたラウンジで、高級レストランのように座席もゆったりしている。眺めはうっとりするような最高のハーバービューで、街側はさらにステキな雰囲気のライブラリー席。

    夕刻のカクテルタイムに行ってみたが、どれにしようかと迷うほどで、ちょっとしたブッフェレストラン並みだった。私は飲めないが、お酒類も充実。

    朝食ももちろん充実している。特にフレッシュジュースはオレンジ、グレープフルーツの他にスイカ、メロン、夕張メロンジュースなど、どれも美味。中華粥やシュウマイまで置いてありラウンジでの朝食としては今までで一番の内容だった。どの時間帯でも混雑はなく優雅な空間が保たれていた。スタッフの対応も気持ちの良いものだった。


    ○次に泊まる方へ

    このホテルは特にラウンジアクセスができるクラブルームをオススメしたい。

    移動は手頃な料金なのでタクシーを利用するケースが多かったが、九龍側へのスターフェリー乗り場やMTRの灣仔駅までどちらも歩いて数分の距離で 、香港コンベンション&エキシビションセーターに直結しているので思ったほどホテルの立地は悪くなかった。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.91 2012年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    「コンラッド香港@香港」

    CS満足度 ハート3つ。なんとなく、そろそろリノベーションしてもいい頃かなあとホテル全体から感じました。

    藤田雅子
    ● 我が家では海外休暇の過ごし方は、夫婦お互いに歩み寄って双方に妥協を強いるより交互に相手に全権一任体制を敷き、どちらかは完全に自分の意志が通せるようにしています。今回は夫の全権委任の番だったので夫がココにする、と言わなければ、またまた後回しになっていたかもしれません。


    宿泊日  2011年12月30日〜12年1月3日
    宿泊代 4泊で税サ含め計21,780香港ドル(約222,000円)。
    予約法  インターネットのヒルトン・オーナーズ・クラブで予約。チェックイン時にクラブフロアへアップグレードしてもらえました。



    『リピーターにお勧め・コンラッド香港クラブフロアに4連泊!グルメとマッサージ三昧・羽田発個人旅行ゆったり過ごす新春の五日間』。旅行会社の企画係がこのようなタイトルを付けそうなお正月休みになるはずだった。確かにそうなった。しかし、いまだに尾を引く、この小さな違和感はいったい何処から来るのだろう。それはやっぱりアレ以外にありえない。

    チェックインの翌日、最初の朝食はお手並み拝見、クラブフロアのブッフェに直行しました。銀器から注いでもらうコーヒーは日頃のあわただしい朝と違い休暇の朝ならではの味わいです。

    あー今年も一年なんとか過ぎました。あさってから始まる新年もまた頑張りましょう。横を通る男性スタッフも正装でトーストを運んできてくれて、いっとき城館の女主人になった夢を見させてくれます。朝から正装で気持ちの良いこと! でもなんか変。ジャケットの後ろが長くてひらひらしています。女性スタッフの制服は黒い膝丈タイトスカートに上着は艶のある落ち着いた黄色のシルクのジャケット、皆さん、とっても素敵でした。

    一方の男性スタッフは、グレーっぽいジャケットを着ているが、モーニングコートでもないし、でも後ろが異様に長いし、ということはフロックコート? 夫が紳士の礼装について持てる知識をひとつひとつ検討した結果、フロックコートに断定ということに。

    同時に記憶が蘇ったのが、ちょうど十年前、アムステルダムのアムステルインターコンチネンタルでの男性スタッフのフロックコート姿でした。オランダ人は男女とも世界で一番身長が高い人種だとか。その長身で肌の白い、しかも若い男性スタッフが黒のフロックコートですから絵にならないはずがありません。彼らの姿を重ねてしまうと、猥雑とも言えるアジアのこの都市で、東洋人種がフロックコートを着てもちょっと勝ち目はありません。単純に視覚的なことで、受けるサービスに不足はないのですが…。和装の場合、着物と帯の格式をそろえるのがしきたりですが、着物より帯の格式を一段上げると、全体の格式もぐっと上がって見える、という着方もあるそうで、それにたとえると、ここではホテルが着物で男性スタッフの制服が帯、ということになりましょうか。なんだか格式を上げて見せたい意図がはっきりと見て取れるように感じました。そんなにきばらなくてもいいのに…。

    ロビーまわりは特に感激するほどのしつらえではなく、新築ホテルというわけでもないので見ようによっては団体旅行で使われる大型ホテルそのもの、ともいえます。ベル係は白いスーツに白の帽子でよくあるパターンです。幾つものスーツケースを台車に積んでさばいています。その上には盗難防止用のグリーンのネットがかけられていて、ここが不特定多数の人が出入りする場所だということを意識させます。

    このエントランスの表情と男性スタッフのフロックコート姿が私の中ではどうしても結びつかないのです。フロックコートで仕えてくれるなら、ツーリストクラスのホテルっぽさは隠して欲しい。反対に言えば、この様な大型ホテルでは制服がフロックコートでなくても良いのではないか? アムステルインターコンチネンタルのように、「由緒正しい我が家」という雰囲気のホテルにこそ、男性スタッフのフロックコートがしっくりくるのではないでしょうか。


    ○次に泊まる方へ

    クラブフロアの食べ物は温かい点心なども出ていて思ったより良かったです。隣のシャングリラ香港とつながっていて散歩がてらシャングリラにも出入りしていました。ハーバービューの窓から半島側の新しいリッツカールトン香港の入っているICCビル(他の高層ビルを縦に二つ重ねた高さ!)が丸ごと見えました。私が全権委任されたらきっとあそこにしたのに、と次の香港を決心したのでした。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.91 2012年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ@バンコク&ビエンチャン

    船橋俊司
    ●一九五五年生まれ、弁護士。
    一九八九年、横浜市中区にて船橋法律事務所を開設。専門は税務、先物・証券取引、土壌汚染、等(現在弁護士五名、秘書四名)。
    趣味はいろいろでして、ラテン音楽、将棋、スペイン語、競輪と、脈略ありません。
    アフリカ大陸だけは、まだ足を踏み入れたことがありません。
    http://www.funahashi-law.com/



    「パンパシフィック・サービススイーツ・ホテル(バンコク)」

    CS満足度 ハート2つ。

    宿泊日 2011年1月1日〜3日
    宿泊代 13,500円(一泊朝食付きその他込み)。
    予約法 予約サイトのアゴダより予約。



    バンコクのトーンローという日系人が居住している地域にあるシティホテルです。

    知らずに泊まったのですが、滞在型も可とするようで、キッチンや電子レンジが完備されています。部屋は二つあり、合計で五十平米位、広さは十分です。

    周りはビルばかりでどの部屋でも眺望は同じです。

    リビングルーム風の二十畳くらいの部屋にダイニングテーブル、チェア、応接セットが置かれ、リラックスできます。奥の部屋にはベッドルーム(2ベッド)があり、各セミダブルベッド幅で、寝心地は悪くありません。

    大型液晶テレビが各部屋に用意されています。インターネットは部屋でWi-Fiが無料で利用できます。バスルームは平凡で、広さも普通、ただし、水圧・湯温に問題があり興ざめでした。

    ホテル近くには各国タイプのレストラン(特に日本食が多い)がたくさんあります。タイ古式のボディ・足裏マッサージ、一時間二百バーツ(約六百円))もホテルの通り向かいにあります。

    バンコクの何処へ行くにも地理的に便利という点は良いのですが、肝心のホテルの格、周りの建物のレベルはBクラス以下という感じです。

    一月一日ということもあってか、料金は一万三千円(朝食付)で、少々高いと感じました。

    ジム・プールエリアはフロアの十一階にありますが、無機質で、それぞれインストラクターも管理者もおらずちょっと手抜きです。


    ○次に泊まる方へ

    とにかく交通の便利が良く、コンビニ、食べ物には不自由しないので若者や子供連れの家族にお勧めしたいです。「ホテル」を楽しみたい方は、フラストレーションが残るかもしれません。なお、フロントには日本人スタッフが常駐しています。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「セッタ・パレス・ホテル(ラオス・ビエンチャン)」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年1月3日〜4日
    宿泊代 デラックス・ツイン、220ドル(朝食付)。
    予約法 予約サイトのエクスペディアで予約。



    バンコクから飛行機で約一時間余り、ラオスの首都ビエンチャンへ到着できます。バンコクの北東五百五十キロ、メコン河を渡ったところに位置するビエンチャンは、意外にもタイやカンボジアと気候がかなり異なります。当日は、最高気温二十五度、最低気温十七度で湿気が少なく、まるで日本の初夏(五月末ごろ)を思わせる快適な気候でした。

    ビエンチャン空港から車で十五分、市内の中心地にほど近く、典型的なコロニアル調の木造ホテル、セッタ・パレスがあります。空港からホテル専用のロンドンリムジンによる送迎(有料)もあります。

    ラオスはタイの一領土だった時代もあり、タイ語も通じます。また、通貨はキープが基本ですが、タイバーツでの支払いもほとんど可です。

    このホテルは、占領国フランスが百年年以上前に建設した迎賓館的ホテルにつき、一時使用されずにいたものを二○○○年に全面改装し、ホテルとして再オープンしたものだそうです。二階建ての瀟洒な建物は部屋数は二十九室しかありません。エレベーターのないホテルって、素敵と思いません?

    バンコクとは異なり、ホテルのインフラ、各サービスはまだまだですが、素朴で誠実な応対はそれなりにかえって良いものです。

    部屋は二階の208号室、約三十平米でワンルームです。眺めは二階ですので、遠くは見渡せません。ホテルのサイド側の庭に面しています。木枠の窓からの木漏れ日が哀愁を帯びます。

    バスルーム十平米は、バスタブとシャワールームが別になっており、水圧も温度も今度は大丈夫。テレビは液晶が一台、インターネット環境は部屋のWi-Fiでも感度良く問題ありません。ベッドは少し狭い感じでしたが、天井が高く窓枠も床もウッドで、やさしさに囲まれ、私的には満足です。

    プールは中庭にあり、ひょうたん型、三十平米程度で樹木に囲まれています。プール底の深い青がくっきり。この時代のデザインの確かさを確認しました。

    ただし、デッキチェアーの数が少し足りないようです。プールサイドでの飲食は自由です。ジムはありません。

    食事はフレンチレストランが一つ。朝食の素材はかなり良いものの、種類が不足気味。玉子を焼いてもらったらチャージがかかったのは少しびっくりしました。

    ラオス国立博物館(徒歩十分)他、市内の観光名所はトゥクトゥク(三輪バイク)やタクシーでどこでも行きやすいです。メコン河のリバーサイドまで、車(ロンドンリムジンで九ドル)で十五分。広大な河の流れと夕日を見ながらの夕食がお勧めです(リヴァービューホテル内、五階のレストラン)。ラオスの食べ物はタイとかなり異なり、そんなに辛くなく、結構おいしい(トムヤンクンが苦手な人でも大丈夫)。中でも、モチ米(カオ)の御飯はおいしかったです。ラオビールもいけますよ。でもシンハー(タイのビール)と味の区別は付きません。

    トゥクトゥクの運転手に秘密のデイスコクラブに連れて行ってもらい、ロックのライブを見ました。技術はまだでも、ロック魂はラオスの若者にも浸透してますよ。しかし、この入館時のボデイチェックは厳しかった。

    私がこれまで訪れた東南アジアのコロニアル系ホテルは、ラッフルズ(シンガポール)、イースターン・オリエンタル・ホテル(ペナン)、ラッフルズ・グラン・ホテル(シェムリアップ、カンボジア)を含めてこれで四つ目です。

    基本的に木造で高天井、スタッフは白を基調とするコスチュームでしつけが良い。センスの良い屋外プールを擁して南国をリラックスでき、リゾートホテルではないので市内の中心地にあり夜の散策にも事欠かない。のが特徴です。少しの間、時代を遡ってたおやかになるような気分がとても好きなのです。セッタ・パレスは素朴さが良いかな。国と共にこれからの伸びしろもありそうです。このタイプのホテルで細かいコンシェルジュ的なサービスを要求してはいけないかも。


    ○次に泊まる方へ

    中年以上の御夫婦か、かなりのホテル好きの方にお勧めします。部屋の設備や、ホテルのサービスは量的には少ないので若者達(夫婦)には少し不向きかもしれません。近くに雑貨屋さんがあり、お酒や軽食の調達は問題ありません。ビエンチャンの他のホテルは知りませんが、今度来た時もこのホテルにしようと思っています。マネージャーに「私の事を良く憶えておいて」と言っておきましたから…フフフ。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「シャングリラ・ホテル(バンコク)」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2011年1月4日〜5日
    宿泊代 デラックス・リヴァービュー・ツイン、21,000円(朝食なし)。
    予約法 予約サイトのアゴダより予約。



    シャングリラ・バンコクは、チャオプラヤ河に面し、隣にマンダリンオリエンタル、河向こうにペニンシュラホテルが見えます、いわずと知れたバンコクのホテルのメッカに所在しています。スワンナプーム空港からは高速を使って約五十分、三百バーツ(約九百円)かかります。

    ホテルフリークにはお馴染みのホテルですが、今回は眺望を重視してシャングリラ棟のデラックス・リヴァービュー(七階)を予約しました。

    部屋のワイドウィンドウからはエメラルドブルーのホテルプールを真下に見て、チャオプラヤ河、左に陸橋、正面にペニンシュラホテルが迫って来ます。このバランスの良い眺めのロケーションは、最高に気持ちが落ち着きます。

    こういう部屋は夕暮れ前までに到着しなければいけません。部屋からの夕日のコントラストも見事でした。

    ところで、洪水はすでにほとんど引け(退け)ており、その影響はまったくありませんでした。

    部屋数はワンベッドルームとバス(シャワーブース別)、広さは三十平米で、少し狭い感じか? ベッドの寝心地は普通。シャングリラのアメニティは櫛が気に入っています。

    プールは屋外に大型で丸型のものがあり、子供達もたくさん泳いでいます。

    ジムは、ホテルのリヴァーに面したフロアーの凹側部分に細長く約七十メートルほど続く回廊のような形で特長があります。スタジオ、マシーン(ベンチプレス、スクワットあり)、有酸素系マシーンが十数台あり、質・量ともに十分、インストラクターも二名常駐しています。

    五ツ星の国際ホテルのジム仕様としては、合格点です。ただし、マシーンが少し古いのと、リラックスルームが併設されていないので(サウナはある)、私としてはまだまだ不満足ですが。

    ホテル全体として少し図体が大きすぎて、ハワイのシェラトン系ホテルを思い出させます。

    ホテル内のレストランは試していませんがお味はどんなものでしょうか?  中華レストラン「香宮」の値段表は「ウーン、すごく高い」という感じでしたが…。


    ○次に泊まる方へ

    典型的なバンコクの五ツ星ホテルですが、是非とも「リヴァービュー」の部屋を予約することをお勧めします。

    商業中心地や空港までは少し離れており、ただ今、バンコク市内は超交通ラッシュなので、タクシーでの行動は時間の余裕を持つと良いと思います。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・バルザック(パリ)」

    CS満足度 ハート4つ。

    菅野沙織
    ●アメリカ系化粧品会社勤務。年何回にもわたる海外出張と個人旅行の度に訪れる世界の国々で現地の美容や健康に関するレアな品々を探し出して体験するのが趣味。週末は青山の自宅の猫足のバスタブでスパごっこ。



    宿泊日  2011年12月25〜27日
    宿泊代 2泊で約60,000円。
    予約法  Hotel Clubより予約。



    アメリカ系の会社に転職してから、出張先はヨーロッパではなくなったため、懐かしいパリの空気を感じたく、現地二泊の弾丸ツアーに急きょ旅立った。

    ヨーロッパではストーリーのあるホテル、外観も華やかで優しさのあるホテルが好みであるため、出張のたびに近くを通るホテル・バルザックにはいつかという思いがあった。今回はたった二日間しかもクリスマス時期なのでアクセスが良く華奢でありながら華やかさのあるバルザックがぴったりだった。

    場所はシャンゼリゼ通りから一分、しかもメトロのジョルジュサンク駅がすぐ先。それでいてシャンゼリゼより少し奥まっているため静かでよい。

    オスマンスタイルのこのホテルは、昔オペラ座の座長のために用意された豪華な邸宅であり、文豪バルザックも住んでいたことがあるのが名前の由来だ。ホテルに一歩足を踏み入れたとたん、その見事なインテリアと調度品に目を奪われる。期待以上だ。

    調度品を楽しむため部屋はデラックスルームを。一カ所たりとも手を抜いていない内装のすべてに息をのむ。ベッドの上の天蓋、カーテン、家具、彫刻をほどこした浴室の洗面台、すべてが本当に美しく抜群にセンスが良い。

    ホテルにはミシュランの星を何度も獲得したピエール・ガニエールのレストランも併設。ここでの食事を楽しみにしていたのだが、残念ながらクリスマス時はクローズしていた。

    限られた二泊の時間を堪能するためにエレガントなコンシェルジェは大変親切。日帰りでアールヌーボーの街、ナンシーにも行ってきた。美しいものを集中的に見たかったのだ。ロビーバーでいただくシャンパンのふるまわれ方もエレガントで極上。

    ひとつ残念なのは、すべての部屋からエッフェル塔が見えるわけではなくデラックスルームでもビューはいまひとつだったこと。また、スパが利用できるとあったが、徒歩五分の場所にあるので行く気がしなかった。こういったこじんまりとしたホテルは巨大ホテルと違い住むような気持であれこれせず楽しむのがよいでしょう。実際必ずリピートしようと思っています。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・ダニエリ」

    CS満足度 ハート4つ。

    菅野沙織
    ●アメリカ系化粧品会社勤務。年何回にもわたる海外出張と個人旅行の度に訪れる世界の国々で現地の美容や健康に関するレアな品々を探し出して体験するのが趣味。週末は青山の自宅の猫足のバスタブでスパごっこ。



    宿泊日  2011年3月4日〜5日
    宿泊代 約85,000円。
    予約法  Hotel Clubより予約。



    四月からアメリカ系の会社に転職をすることになり、その前の短い休暇を生かして母を連れヴェニスのカーニバルを見に出かけた。ヴェニスは五回目、カーニバル参加は二度目、すっかり虜になっている。ヴェニスが一番賑やかなこの時期に無理だろうと思いつつも何度か試したところ、やっと奇跡的に一泊だけダニエリの予約が取れた。

    ダニエリといえば水の都の代表ともいえる伝統ある豪華ホテル。十四世紀の総督邸を改装した建物。サンマルコ広場にも近くドゥカーレ宮殿のすぐ隣、大きく広がる運河に面し、部屋の窓から見るその景観は、薄暗い空に昇る太陽を見る瞬間から、夜ピンク色のヴェネチアングラスの街燈が灯り、うす紫色にけぶるミステリアスかつロマンティックな瞬間まで、すべての時間が浮世離れして美しい。

    ダニエリは古くはキャサリーン・ヘップバーンが主人公として人気を博した「旅情」という映画の舞台でもある。私はこの映画も好きで何度見た事やら。

    今回はようやく取れた一部屋なので選択の余地はない、デラックスルーム。白く縁取られた美しい窓越しに運河が目の前に見える。絶景だ。

    ホテルの入り口は小さい、しかも多くの通りすがりの観光客がホテルの写真を撮っている。ドアが開き中に入ると一瞬小さいなと感じたが、大きく見まわしてみるとその歴史に彩られた本物の豪華さに緊張が走る。磨き抜かれた木製のカウンターや階段の手すり、渋く美しいステンドグラスやヴェネチアングラス製の大型シャンデリアなど、ロビーの品の良さも素晴らしい。上を見上げると中二階の木製のバルコニーからカーニバルの仮面と衣装をつけた等身大の人形が飾られ、あたかも中世に迷いこんだかのよう。

    部屋は比較的狭いが、ホテル全体の大きさを考えたら仕方がないであろう。調度品は美しく手入れされた木製の象嵌家具や濃紺のビロード生地を張った椅子。ヴェネチアングラスのシャンデリア。どれもこれも華美すぎず、高級骨董レベルの品の良い品々。一○○%自分が好きなスタイルだ。

    中二階には広めのフロアがあり、宮殿のような素晴らしい調度品が陳列され限りなくフォトジェニックな迷宮。ただ運河の見える部屋が取れなかったらダニエリの良さは半減だといえる。

    屋上にあるレストランは大変有名である。夏はオープンスタイルで運河を見ながら食事ができるが、三月の寒い時期だったので当然室内でディナー。カーニバル期間のスペシャルコースメニューとワインをいただいたが、マナー、サービス、そして、完璧なお味。まさに一流レストランでした。

    ひとつだけダニエリにモノ申すとすれば、レセプションの対応の悪さ。カーニバルのこの時期、宿泊代もふだんより大幅に高く、また世界各国の客が来るなかで、やはり少しアジア人をなめている。態度も悪いし、いつまでも仲間同士でおしゃべりを続けているのでホテルマネージャーにクレームを出したところ、すぐに部屋に来て丁寧に詫びて、その後の滞在はレストランでも、ロビーでのカフェでもすべて気持よく過ごせるように指示を出してくれていた。この対応の早さも一流のあかしであろう。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・ルテシア」

    CS満足度 ハート3つ。

    菅野沙織
    ●アメリカ系化粧品会社勤務。年何回にもわたる海外出張と個人旅行の度に訪れる世界の国々で現地の美容や健康に関するレアな品々を探し出して体験するのが趣味。週末は青山の自宅の猫足のバスタブでスパごっこ。



    宿泊日  2011年3月6日〜7日
    宿泊代 約38,000円。
    予約法  Hotel Clubより予約。



    仕事以外でパリに宿泊するのは久しぶりだったので、前から気になっていたルテシアを選んだ。

    サンジェルマン・デ・プレの近く、そして。すぐそばにお気に入りの品が良く観光客の少ない百貨店ル・ボンマルシェがある。また、出張のたびに通い続けているブティックや小さな公園がそこここにあり、散歩が楽しい文化的なエリアだ。

    ルテシアは、一九一○年創業でベルエポックの面影を残すアールデコ様式の華麗なホテル。外観もフェミニンで華やか。

    芸術家たちに愛されたホテルでもあり、ロビーやバーにはホテルにゆかりのある彫刻家たちの作品がたくさんならべてあり、会話を楽しんでいる人々の様子がほほえましい。

    今回はあわただしい一泊だったのでスタンダードルーム。部屋は小さいが通りをはさんで小さな公園や前述のル・ボンマルシェが見えてほっと落ち着く。

    ルテシアのコンシェルジェは素晴らしい。やっかいな電車のチケット手配を速やかに、しかも満面の笑顔で対応してくれた。本当に感じのよい老舗ホテルである。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 2012年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」

    CS満足度 ハート4つ。ホテルそのものを楽しむために選ばれるべきホテルの一つに入れても良いのではないかと思いました。

    藤田雅子
    ●空を飛んでいればご機嫌、降りてからは高級ホテルに泊まっていればご機嫌な金食い状態ですが、お金が貯まるより思い出が貯まったほうがいい、と割り切り弾丸ピンポイント旅行を繰り返しています。



    宿泊日  2011年2月17日〜20日
    宿泊代 JALパックのランドオンリーで一人七万九千円。観光付きのパックなのでホテル代そのものは不明。
    予約法  ホテル手配込みのパックツアー。



    貯まったマイルでハノイまでの二人分のエアーチケットを手に入れた。一緒に行く妹がハロン湾観光と水上人形劇とエステは必ず組み入れてくれと言うので、それならいっそツアーに乗ってしまおうとランドオンリーでツアーに乗ることにした。

    ツアーの中でもソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイに泊まるプランがひときわ高料金だったので、それなりのものを期待して此処に決定。旅行中に会った現時住在の知人たちが皆口をそろえて「ハノイなら絶対此処、ここが一番素敵で高級」と言っていた。他を知らないが、滞在してみてそうかもしれないと思えた。

    チェックインは本館(メトロポールウィング)で。ロビーはさほど広くなかったが、趣のある落ち着いた雰囲気で、調度類もベトナム風(イコール中華風?)のシックな高級品が置いてあった。通されたのはオペラウィングの部屋だった。本館からオペラウィングへ行く、ブティックと中庭の間を通る外廊下の雰囲気が、シンガポールのラッフルズ・ホテルの雰囲気と似ていて、「あ、ここ来た事ある」と一瞬錯覚してしまった。

    部屋はシングルベッド二つをくっつけたハリウッド・ツィンだった。ヘッドボードがつながっているので一見ダブルに見える。聞いたことはあったが実際に見たのはこれが初めてだった。

    素敵なインテリアだったが少々狭かった。しかし観光でほとんど出かけているのでこれでよいが、ホテルライフを楽しむならもう少し広い部屋がいいなあと思った。バスルームにシャワーブースはなかったが、バスタブにガラスの戸が付いていて、閉めるとシャワーカーテン代わりになるというもの。石鹸ですべるのでガラスにぶつかって怪我しやしないかとはらはらした。

    朝食は、三回ともオペラウィングの「スパイスガーデン」でブッフェをいただいた。食器がすべてセンスのいいバッッチャン焼きで、据え置き型の大きなミルクのサーバーもバッチャン焼きに蛇口を付けた変わったものだった。バッチャン焼きは地場の陶器なので素朴な物かと思ったら、こんな高級感のあるものもあったんですね。

    ここは朝から糊のきいた真っ白の布のテーブルクロスと布のナプキンを使っていた。朝食時にディナーと同じような布のテーブルクロスがかかっているのは貴重かもしれない。インドシナを治める総督の奥様になったような良い気分でした。ベトナム風春巻の皮で肉や野菜のミンチを巻いたものを蒸した料理は美味しくて三日とも食べ続けてしまった。卓上バターがたっぷりの容器で供されるのもマル。

    ホテルのメトロポールウィング中央には「ル・クラブ」というバーラウンジがあり、朝食からナイトクラブまで多目的に営業されていた。そこでは毎日三時からチョコレートブッフェがあり、これでもかというほどのチョコレート菓子の数々。サンドイッチなどもあり、シェフがクレープを焼いてくれるワゴンも出ていた。このティールームの一角の、サンルームみたいなエリアでお茶するのもリラックスできそうです。しかし、こういうホテルには、必ず年の差カップルがいるんですね。ちらほら見かけました。

    中庭のプールは推定水温三十度くらいで、夜になると湯気が立っていました。昼の間はホテル支給の毛布にくるまって欧米人ゲストたちがデッキチェアで読書していました。二月の屋外でも泳ぐ人を一組(金髪青い目系)見かけました。

    ○次に泊まる方へ

    ホテルのショップで売っているマカロンは絶対『買い』です。機内持込にして大事に持って帰っただけのことはありました。一個六十円位の割りに美味しくて感激でした。ホテルで作っているから安くて新鮮なのでしょう。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.86 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・マジェスティック・サイゴン」

    CS満足度 ハート4つ。ロビーのクリスタルシャンデリアは夕方いっせいに点灯されるととても豪華でベトナムがずっと貧しかった頃、此処は別天地だったに違いないと想像できました。

    藤田雅子
    ●以下、夫の語録です。「朝食のクロワッサンを食べてみればホテルの実力が分かる。良いサービスはゲストの数に対するスタッフの数でほぼ決まる、手厚いサービスには人手が必要。部屋にティー・コーヒーメーカーやアイロンセットが無いのは超一流の証拠、呼びつけてやらせるべし。格安ホテルにもめげない、豪華ホテルにもびびらないを旨とすべし。」このようなことが言えるのは立派にホテルジャンキーの証拠だと思うのですが、本人は一向にその自覚が無く厄介です。


    宿泊日 2010年12月30日〜2011年1月1日
    宿泊代 一泊268ドル(税金別)、朝食ブッフェ、アフタヌーン・ティー、カクテル、ディナー一回、空港送迎付。
    予約法  ホテル予約サイトから予約。



    秋口に、お正月休みはホーチミンシティに行くのだ、と夫がプランを練り始めました。ホテルは何処にするの?と一番聞きたいことはひとまず心に納めて、今か今かとご神託が下るのを待ちます。ここでホテル選びにうっかり口を出すと修羅場になるからです。

    ウチの旦那様は本人は自覚していませんが、いっぱしの「ホテルジャンキー」です。ですから自分の基準で自分で決めたいようなのです。下ったご神託はホテル・マジェスティック・サイゴンなり。

    ここで一呼吸おいて、家庭円満が維持できるリアクションを考えます。「あら素敵じゃない、コロニアルホテルって!」と。「スイートだからね」とご神託第二項。間違っても「パークハイアットも良かったんじゃない?」とか「インターコンも調べてみたの?」とか突っ込んではなりません。

    前置きが長くなりましたが、当日、 ふたりとも暮れの忙しさで疲れ気味で 服装計画も億劫になり、私は三年来着ているベロアのパーカー上下で、夫はユニクロ上下、足元は二人ともクロックスという「やらなさすぎによる退場勧告懸念」状態でチェックイン。深夜だったせいかロビーに数多ある豪華なシャンデリアはメインの一個以外は消灯されていて薄暗く、「やらなさすぎ」でも違和感はありませんでした。

    滞在中、宿泊客は「やりすぎ」の人は見かけず、「普通?やらなさすぎ」のゲストばかりのようでした。このあたりが今のベトナムの経済力を反映しているのかなあと感じました。内装がクラシックで歴史がある感じなので、ドレスアップしても十分になじみそうな背景のホテルでした。六?七割くらいが金髪青い目系と体毛・顔立ちの濃いがっちり系の欧米人ゲストで、残りが日中韓とベトナム現地人の印象でした。黒い肌の人は見かけませんでした。

    部屋は木をふんだんに使った内装で、大きな鏡、座り心地の良いソファセット、威厳のあるライティングテーブル、その上のダイヤル式の骨董品的電話器、羽毛の掛布団、大きなバスタブ、リビングと寝室両方にある東芝のフラットテレビ、ウェルカムフルーツとチョコレートの盛り合わせ、大きな生花など。

    電話機は丸いダイヤルの番号のところがプッシュ式になっていて 見かけは古くてもちゃんと使えるよう改良してありました。

    洗面所の蛇口はフランス製。リビングの天井にはシャンデリア(残念なことに私の好きなクリスタル製ではない)が。寝室にはシャンデリアはなし。紳士用の、小物入れと靴置きが付いたジャケットを掛けておける木製のスタンドもありました。

    ホテルの中庭にこじんまりしたプールがありました。水もきれいでお掃除もゆきとどいていました。全館のしつらえと従業員の態度から一流ホテルの自覚はあるようでした。

    朝食ブッフェのチキンのお粥はとても美味しかった。無料で付いていたベトナム料理のディナーでは、終始、民族舞踊と民族音楽のショー付で得した気分でした。ロビーラウンジでも生演奏が入り、こういうところはやはり五ツ星ホテルだなあと思いました。

    このホテルで一番感心したことは、廊下のカーペットの縁取りの模様が壁の凹凸に合わせてきれいに沿っていることでした。縁のところだけ別織りにしたのを敷き込んであるのかとこっそり触ってみましたが一体型でした。特注品でしょうが芸が細かいなあと感心しました。

    ○次に泊まる方へ

    フロントデスクとコンシェルジュデスクのスタッフは英語と日本語と両方話せます。好立地でしたが、大晦日の夜は十二時にサイゴン川で花火が上がるとのことで夕刻から地響きのようなバイクの群れの音。大晦日の夜以外はバイクの音は気になりませんでした。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.84 掲載記事より抜粋。



    「ウェスティン・セントフランシス(サンフランシスコ)」

    CS満足度 ハート4つ。建物の歴史は古くても、場所柄、意外とカジュアルなホテルかなあと勝手に想像していたのですが 想像とかけ離れていなくて違和感がなく過ごせました。

    藤田雅子
    ●空を飛んでいればご機嫌、空から降りてからはホテルに泊まっていればご機嫌なフルタイムワーカー兼主婦です。忙しい日常にちょこちょこと旅を組み込んで更に忙しくしている自業自得な毎日です。



    宿泊日  2010年8月11日〜15日
    宿泊代 税・サ無し・朝食無しで一泊349ドル。
    予約法 日本のSPG予約センターに電話。予約時期でレートが頻繁に変わるので、一度取った予約をキャンセルして同じ予約を入れ直すなどし低いレートに変更してもらいました。



    今年の夏休みはサンフランシスコに行くことに決め、さっそくホテル捜しを始めました。ひととおりのホテルをインターネットで調べると ウェスティン・セントフランシスの本館には、どの部屋にも必ずシャンデリアがあることがわかり、観光がメインでホテル滞在時間は少ない予定だけれど やっぱりシャンデリアがある部屋がいい、とここに決めました。

    でも、空きがあるツインやキングの部屋は同じ料金なのに十九平米から三十三平米と広さにバラつきがあり、どの広さの部屋になるか約束できないとのこと。十九平米の部屋になったら悲劇です。それなら少し高いだけで必ず四十二〜五十一平米だという「クラシックスィート」に予約を入れました。

    行ってみると三階にあり、エレベーター内の階数表示の十二階に「スィート」とわざわざ書いてあったので、本格的なスィートルームはそちらにあり、三階の「クラシックスィート」はスィートもどきなんだなと察せられました。

    実際、隣り合ったツインルームを二つくっつけて片方のバス・トイレ部分のドアを固定して開かないようにし、リビングルームにしているというような感じでした。でも天井は高く、リビングルームにもベッドルームにも同じシャンデリアが下がっていて、夜になると灯りがとても綺麗でした。

    ネットで読んだ泊まった人のレビューに、シャワーヘッドが固定式とあったので、プラスティックのボウルを持って行き風呂桶代わりに使っていました(日本人だなあ!)。固定式のシャワーは水滴が飛び散るからどうも苦手です。あと携帯用のウォッシュレットも必需品です。アメニティー類は、固形石鹸(葉っぱの形をしていて素敵だった)、シャンプー、コンディショナー、ボディローションのみ。スリッパも歯ブラシもコットンもバスジェルもコームもアフターシェーブローションもなし。バスローブもなし。歯磨き用のコップに至っては二人なのにガラスのコップは一個だけで、プラスティックの使い捨てのペラペラのコップが二個置いてありました。これはちょっと幻滅でしたね。四ツ星以上のホテルであのようなコップが出てきたのは初めてでしたから。衛生上使い捨てにしているのかもしれませんが、経費削減も兼ねているなら、それが目立つ形で表に出てきてしまったと感じました。それとも今後は歯磨き用のコップは使い捨てになってゆくのでしょうか、世の中の傾向を追って行きたいと思いました。

    ホテル内の人員配置も節約型のように見うけられ、チェックイン時にはスーツケースを部屋まで運んで欲しいかどうか聞かれました。もちろん運んでもらいました。数ドルのチップで「姫」になれるなら喜んで、です。カードキーも二枚必要かと聞かれました。こんなちょっとした確認がカードキーの余計な発行を抑えて環境への配慮につながるのでしょう。合理的で良い習慣だと思いました。でも皆さんプロ意識は高いらしく、頼んだことはすぐテキパキやってくれ、そういう点ではストレスはありませんでした。

    朝食はカジュアルなレストランの方でブッフェを出していましたが、品数、味ともたいしたことはないように思われ一回食べただけでした。コーヒーショップのサンドイッチ、ケーキ、ワインは食べた限りは全部マルでした。

    ○次に泊まる方へ

    ユニオンスクエアのまん前にあり、夜になるとストリートミュージシャンがロック系の音楽を演奏していました。十時前には止んでいましたが早めに寝たい人は耳栓を持参したほうがいいかもしれません。それ以外は繁華街にありながら静かな部屋でした。

    最後までセント・レジスへの未練もあったのですが、 初めてのサンフランシスコ観光にこのホテルを選び、気張らず身の丈にあった思い出が作れたかなと思っています。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.82 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ@ソウル

    イビスアンバサダー明洞
    ウェスティン朝鮮


    古舘秀之
    ●元バックパッカー。平日は出張でビジネスホテルに泊まり、週末はプライベートで近場に出かけ、まさに薄利多売のように旅に出てばかりいます。我ながらもう少し家に落ち着くべきと、思うこともあります。



    ルクソールの灼熱の太陽の下、砂漠の片隅にて自転車を引き、いにしえの貴人の墓群に入ったこともあります。誰もいないギョレメの丘に登り、夜空を横切る天の川の下、友と語り合ったこともあります。月明かりだけを頼りにラオス山中の荒野を走破して村を訪ね、そこの住民たちと夜更けまで飲み明かしたこともあります。しかし、国内線と同じくらいのフライト時間で着き、海外旅行初心者にも気軽に行ける、隣国の韓国に行ったことがないのは、一体どういうことでしょう。そこで見聞を広げるために、ソウルを訪ねてみることにしました。

    今回は日程の都合で、ソウルに滞在するのはわずか二日間だけです。短い時間では慌しくなるのが容易に想定できるので、ひとつのホテルに連泊するというのが人の常識なのでしょう。しかし、ホテル趣味の悪い癖で一泊ずつ別々なホテルに予約してしまいました。共に明洞地区にある、似たような立地の外資系ホテルです。正直言いますと、一泊ぐらいは、韓国伝統家屋の宿に泊まってみたかったのですが、今回は一人旅ではないので、なかなかそういう訳には行きません。


    「イビスアンバサダー明洞」

    CS満足度 ハート3つ。

    宿泊日 2010年5月6日〜7日
    宿泊代 188,000ウォン(朝食代込み)。
    予約法 楽天より予約。



    金浦空港からのリムジンバスは、ちょうどイビスアンバサダー明洞の前で止まってくれたので、重い荷物を引っ張る身としては、実にありがたいことです。このホテルはロッテデパートと通りを挟んで東側に位置し、目の前に繁華街があって気軽に夜中まで出歩けそうです。

    部屋に入ると、南側正面のビルに設置された大型スクリーンがいきなり目に入ります。朝から深夜まで様々なコマーシャルを流していて、テレビを見るよりこちらの方が楽しそうです。繁華街を行きかう人々や、車の流れを眺めているだけで飽きません。

    部屋の中に目を戻すと、このスタンダードルームはまずまず広く、スーツケースを広げる場所がないという以外、文句はありません。コンセントは日本と違うタイプなので、マルチアダプターが必要です。アメニティとしては、タオルと石鹸、シャンプーくらいなのですが、その他の必需品は各階の通路にある自動販売機でリーズナブルな値段で販売しています。冷蔵庫は空ですが、これも同様に自動販売機で飲み物を千ウォン程度で売っているので不自由はありません。なお、ビール等は売っていないので、どうしてもアルコールが我慢できない人は、バーに行くか、外のコンビニで買ってきましょう。

    バスルームは、シャワーブースのみになります。最上階に宿泊客が使えるお風呂がありますが、三、四人も入ると満員になるので、のんびりお湯に浸かれるかどうかはタイミング次第です。フロントデスク周辺を、日本の温泉旅館のように着替えを持った人たちがうろうろしているのは不思議な感じです。トイレはウォッシュレットで、海外では初見なので驚きました。高級ホテルでも、まず見かけない設備です。

    レストラン・バーは最上階に一つあるだけですが、ホテルの下層階や周辺にたくさんの飲食店があるので不便はないでしょう。朝食はバイキング方式で、地元韓国料理も含めて料理の種類は豊富です。私は黒胡麻のおかゆが気に入りました。

    明洞の雑踏を十分に楽しんでから部屋に戻り、今度は窓から街の輝きを遅くまで眺めました。設備に過不足はなく、明洞地区の中心部という立地条件は非常に便利です。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.80 掲載記事より抜粋。



    「ウェスティン朝鮮」

    CS満足度 ハート4つ。

    宿泊日 2010年5月7日〜8日
    宿泊代 302,500ウォン。
    予約法 スターウッドのホームページより予約。



    翌日はロッテデパートの前を、引越しでもしているかのような重さの荷物を引いてウェスティン朝鮮へ歩いて移動です。何故かヤドカリになった気分がしました。

    ウェスティン朝鮮は格式あるホテルだけあってエントランスは広く、観光客が主体であったイビスとは客層が違い、地元の方々も多いようです。まだ午前中だったので荷物を預けるだけのつもりでしたが、好意で部屋に入れてもらえました。

    予約したのはエグゼクティブフロアです。部屋はゆったりとしていて、すわり心地の良さそうな広いソファもあり、くつろいで過ごせそうです。さすがにスーツケースを広げる場所もありました。

    コンセントは二種類あり、日本と同じタイプもあるので安心です。歯ブラシ、剃刀等は有料で、ミニバーに置いてあるものを使うと合計で四万ウォン近くかかるのは、ちょっと痛いところです。その他にはエスプレッソマシーン、無料貸出の携帯電話がありました。衣装棚は十分に広く、アイロンやカサなども備え付けてあります。珍しく、ひとつの棚がまるまる緊急用品に割当てられていて、ガスマスク、消火器、脱出用のロープ、懐中電灯が置いてあります。こんなものを使う事態にはなりたくないものですね。

    バスルームには広いバスタブがあり、シンクも大きくて使いやすいものです。アメニティは AVEDA でした。残念ながらこちらのトイレはウォッシュレットではありません。

    エグゼクティブラウンジでは、夕方にカクテルアワーを楽しむことができました。GW最盛期を過ぎてから旅行しているためラウンジも静かで、落ち着いて街を眺めて過ごすことができました。

    朝食もこのラウンジでいただきます。料理の種類は少ないのですが、どれも上質のものでした。メニュー的には、韓国旅行をしているという気分にはなりませんが。

    レストランは、久兵衛の指導を受けている寿司屋など各種ありましたが、今回は町場の韓国料理を食べてみたかったので、使うことはありませんでした。この明洞地区では各種韓国料理の店が並んでいて、いく店か入ってみました。サムゲダンは日本のものとは別物の美味しさと安さです。冷麺も、もう日本の焼肉屋の味では満足できなくなります。

    旅の時が過ぎるのは早いもので、気がつくと二日間は終わっていました。短い滞在となった明洞は、新宿あたりにいるのと変わらない印象でハングル文字を見て外地にいるのを思い出すくらいです。世界遺産をふくめた観光地を訪ねることもなく、様々な韓国料理も一部のみを味わっただけで、もう少し腰をすえて滞在する時間が欲しいと考えながら、土産でさらに重くなったスーツケースを引きずり、地下鉄で明洞をあとにしました。CS満足度はハート4つ。やはり立地条件が良く、名門だけあって快適に過ごせます。


    ○クルーズを終えて

    本誌を読む方々には周知のことと思いますが、短い旅行であれば今回のような明洞地区のホテルが何事にも便利です。イビスアンバサダー明洞ウェスティン朝鮮は、双方共に使いやすい位置にあります。

    私としては、観光や仕事のため外で過ごす時間が多くても、ホテルに戻ったときに不自由なく過ごしたいのなら、イビスアンバサダー明洞を予約します。また、ホテル内でゆっくり休むつもりだけど、少しくらいはショッピングを楽しむつもりならウェスティン朝鮮に泊まるのが良いと思います。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.80 掲載記事より抜粋。



    「ハイアット オン ザ バンド上海」

    CS満足度 ハート4.5。4点+アマン帰りだからプラス0.5点。旅の主役には決してなり得ないが、脇役・端役にしては上出来過ぎる、恩の字だった。

    田中 潤
    ●自称アマンティスト。本誌にて「アマンのワナ」連載。今年の夏の予定はバリ島。目的の一番はバリ島からコモドドラゴンツアーに参加する事、二番はバリ島で心からリラックスしてだらだらゆるく過ごす事。宿泊予定ホテルは七年前にアマンワナ前泊で利用したバリハイアット。そう、此処でもやはり私達の選択はハイアットなのだ。。



    宿泊日  2010年5月4日〜5日
    宿泊代 室料のみで1840元(約26128円)。
    予約法 ホテルのサイトより予約



    アマンファユンを訪れるにあたり、上海での後泊ホテルを何処にするか? 今回の我々の唯一のこだわりであり、上海ステイの唯一の目的であるところ、それは「テレビ塔(東方明珠電視塔)を中心とした夜景を堪能する」この一点に絞られる。で、これを確実に実現するためには一体どのホテルのどのカテゴリーに泊まれば良いのか? 嫁さんが探し出してくれたのが、ハイアット・オン・ザ・バンドのリバービューキングというルームカテゴリーに宿泊するプラン。

    今回も色々あったけどそれなりに良い想い出を作った三泊四日のアマンファユン体験が終わり、十八時十分、アマンファユンをチェックアウトしてから約三時間三十分後、ハイアット・オン・ザ・バンドのロビーフロアに到着。

    ハイアットのロビー。本当に広くて天井が物凄く高くてスタイリッシュで爽快で快適便利そうで黒服でびしっと決めたスタッフもきびきびと気持ちの良い動きで、何で自分達は最初から素直にこういうシティホテルステイをしないのか、等々改めて色々と想う。 リバービュー2608号室からの眺めは、期待通りと言うかそれ以上、ずっともっと良かった。とにかく主役、これが観たかったテレビ塔、上海の勢いそのままの周辺高層ビル群、広場・建物・お店・車・人が模型みたいにちっちゃく見える繁華街、観光船がゆっくり行き交う河、そして窓がでっかい分このまま飛んで行けそうに目の前に広がっている晴れ渡った空!

    「わああ! すんごいコレ、良いじゃああん。リクエストどうりにしてくれたんじゃん!」予約手配以来ずっと願って来た想いが叶えられた喜びに、アマン帰りで疲労困憊だった私達夫婦二人も、もろ手を挙げて部屋中いっぱいに歓声を響かせた。

    いつもそうなのだが、アマン帰りのシティホテルのそのありがたい事と言ったら。それにも増して今回はハイアット。とにかく便利、使い勝手が良い、快適安心、そして、さすがにモダンでスタイリッシュ。具体的には、笑われてしまうけどリモコンの存在(!)。これひとつですべてが思いのまま機能するAV機器とカーテンの開閉。部屋の程良い狭さ。把握しやすい照明のスイッチ。煩わしさゼロのドアーのカードキー。加えて今回、アマンファユンの部屋にバスタブがなかった分だけ、部屋で裸になればすぐ飛び込めるバスタブの極楽。すぐに使いこなせてすぐに寛げてすぐに今の自分の幸せをゆったりと実感出来る。

    窓の向うには最高の夕景。これらすべてが室料税サ込み千八百四十元(約二万六千円)と言うアマンに比べれば思い切り良心的な、破格とも言えるお手頃価格で叶えられてしまった満足感に下支えされて、その歓びが大きく大きく増長してゆく。

    そして、きびきびてきぱき、動きも会話も気持ちの良いスタッフ。黒スーツでビシッと決めたハイアットスタッフが、分かりやすく丁寧にスピード感を持って対応してくれた。つい先程まで滞在していたあのアマンファユンで痛感させられたもどかしさと苛立ちをどうしても思い出し、そして比較してしまう。アマンが高らかに謳うお決まりの大袈裟な哲学・思想・ビジョンよりも、今こうしてハイアット・オン・ザ・バンドで実現している実践的な教育・訓練・トレーニングとその徹底の方が、どれ程ゲストの滞在を快適なものにしてくれる事か。

    残念な点は、嫁さん「なし! 強いて言えばドレッシングスペースが狭過ぎる」「そんなの俺は全然OKだけど」。


    ○次に泊まる方へ

    今回、まさに希望したとおりの部屋になったが、嫁さんの作戦は、リバービューキングというルームカテゴリーに宿泊するプランで予約し、予約時のリクエストに「高層階+テレビ塔ビュー+(角部屋である)スイートルームの隣室 希望」と付け加えると言うもの。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.87 2011年8月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・パノラマ・バイ・ロンバス」(香港)

    CS満足度 ハート4つ。バス付きか否か、景色のよしあし、上層階、下層階など必要に応じてすべて値段の差がついており、滞在目的に合わせて選べて、安く、しかもサービス抜群。

    阿久津友紀
    ●札幌在住、本誌で身銭を切り体を張ったレポート「ホテルのエステ&スパ」連載中のスパジャンキー。暇をひねくり出しては国内外のホテルスパへ通う日々。



    宿泊日  2010年3月20日〜21日
    宿泊代 2,298香港ドル。
    予約法 ホテルのサイトより予約



    香港のホテルって高いと思いませんか? 特にハーバービュー。部屋も狭いし、なんだか値段相応を探せずにいたところみつけたのが、ランカイフォンにもある、ロンバスグループのお宿、ホテル・パノラマ・バイ・ロンバス。○八年オープンですが気に入っちゃったので、今回で三回目になります。

    今回ホテル予約サイトをいくつかチェックしましたが、最も安かったのが、やはりホテル独自のウェブ。フルペイドという条件はついていましたが一番安いところでは千三百HKDからという気にならない安さ。ご丁寧にお部屋ごとに全部、ハーバービューだとか山並み半分混じってるとか書いてあります。なんて親切。メールで絶対に景色が広がる部屋がいいと言うと、「お高いですけどプラチナハーバービューを選んでください」と丁寧なお返事。二千二百九十八HKDで即予約です。

    場所はチムチアチュイ駅から三分ほど。くねくねと古い町並みを行ったところにあります。エアポートエキスプレスの九龍駅から無料バスで近くまで連れてってくれます。屈強な男性ドアマンが待機しているのが見えたらホテルパノラマです。荷物は玄関で預け、別な入り口からプラチナ&スイート予約者だけがアクセスできるクラブ・ロンバスへ。ご丁寧にバトラーさんが名刺を出し、「今後、予約は直接私にどうぞ…」。なんてかっこいい!

    部屋のつくりはすべてのカテゴリーほぼ同じで、同カテゴリーでもバスタブなしのシャワーのみのお部屋もあり、いちいち予約の際には、バスつき、バスなし、景色よしあし、上層階、下層階を確認する必要があります。必要に応じてすべて値段の差がついているので、それが面倒な方には向きません。

    私の好みは、もちろん、格安でラウンジ使用できるプラチナフロアのハーバービューです(最近のでは、千九百香港ドルも出てました!)。スーツケースも広げづらい三十平米弱のコンパクトなバスつきのベットルームにコネクティングルームのような居間がついて、ようやく六十平米のスイート仕様。でも三万円弱。白と黒とが基調で、二人で行くとバスローブもスリッパも歯ブラシにいたるまで、色違いで白、黒一つずつ。ラウンジでドリンクやお菓子、そしてカクテルタイムがホテル内のイタリアンレストランで楽しめます。朝食付き。さらにお部屋にも中国茶と中国菓子のサービスが届きます。その他、クリーニング、シューシャインなんかも付いていて…なんて満足。なんてお安い。これがシンガポールやバンコク、クアラルンプールでは驚きません。香港だから驚きなのです。

    アフタヌーンティーはケーキ、クッキー、フルーツ。カクテルタイムのオードブルはホットものも、飲茶もあってクオリティ十分。ここでリッツカールトンとかグランドハイアットと間違っても比較してはなりません。その四分の一しか支払ってないのですから。

    近くにはハイアットリージェンシーやリッツカールトンと次々とオープン。でもそれより安く、サービスも期待できます。地元香港では出張者に人気のビジネスホテルとして表彰されたそうです。眼下にインターコンチや高級ホテルが挟まってはしまいますが、香港島に上る朝日をしかと目に収めることができるお宿です。


    ○次に泊まる方へ

    部屋タイプには、シルバー、ゴールド、プラチナとカテゴリー分けがありまして、さらにスーペリア、デラックスと分けられていて、加えてベッドもクイーンやキング、ツインと分かれています。面倒ですが、部屋を見て、あっ、ということがないように確認しておくのがよいと思います。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.79掲載記事より抜粋。
    「JWマリオット・ソウル」

    CS満足度 ハート4つ。ほぼ初めて体験したマリオットブランド、世界の旅人の通過点であり、地元民の人生の通過点でもあり、ホテル本来の機能を見たような気がしました。

    藤田雅子
    ●フルタイムワーカー兼主婦なので長期休暇が取りづらく、現地二泊か三泊のピンポイント旅行を重ねている。



    宿泊日  2010年2月26日〜28日
    宿泊代 一泊12,800円(税サ込み朝食なし一人泊り)。
    予約法 格安旅行会社のネット予約。



    ソウルは四度目で、今回の目的は「マイル修業」なのでホテルを選ぶ基準もそれに合わせていつもと少し変えてみました。具体的には、

    「宿泊代はなるべくかけたくない。でも四ツ星ホテル以上を希望」

    「ソウルを流れる漢江(ハンガン)の南の位置に泊まってみたい」

    「一人旅なので、自力で辿り着けるよう(旅では独立心旺盛になる)駅から近く、ショッピングエリアも近い所」

    「二十四時間インルームダイニングが可能で部屋でマッサージが受けられること」

    などを考えながらホテル選びをするのも楽しいものです。

    JWマリオット・ソウルが格安旅行会社のネットで一泊税サ込み朝食なし一人泊りで一万二千八百円という破格値を出していたので、ここに決めました。他の三つの条件もクリアしています。結果は、今まで各地に旅行の際、候補に挙げながらもいつも縁がなかったこの名を冠したホテルに初めて泊まってみて、自分の「臭覚」の正しさを認識しました。

    夜、キャリーケースをごろごろと引きずりながら正面玄関に近づきましたが(何しろ気持ちはバックパッカーですから、リムジンで乗りつけるのは超豪華ホテルの時だけです)誰も駆け寄ってくれず、そのままカウンターまで。手前五メーター圏内でやっと声を掛けてもらえました。カウンターでカードキーを渡された後はスーツケースを運んでくれる気配がなかったので自分で運びました。滞在中、他のゲストのバゲッジを運んでいるのを見かけなかったので、ここではそういうシステムになっているのでしょう。

    部屋は広く、キングベッド、ライティングデスクとチェア、オットマン付き一人用ソファ、大型フラットテレビ、十分な引き出し類、素敵な絵など、同等と思われるホテルと比べて遜色はありませんでした。ベッドの寝心地もキングベッドの真ん中だけへたっている等の問題もなく、ぐっすり眠れました。独立して空調が出来るようになっていて、自分好みの温度に設定しました。しかし、部屋の決して隅っことは言えない所に建物構造上の太い柱が通っていて家具をうまくレイアウトしてありましたが、破格値のゲストはこういう部屋に通されるのかとうなだれました。

    バスタブのお湯染色疑惑?! カテゴリーの一番下の部屋ですが、バスルームも広く シャワーブースが独立しています。しかし 天井に固定式のレインシャワーは怖くて私には使えません。バスタブにもハンドシャワーはなく、お湯を張りかえて体をすすぐことにしました。お湯が綺麗な薄い水色をしていて気分が良かったですが、でも何か不自然で蛇口を覗き込むと同色の染料がこびりついていました。洗面台のお湯は無色でした。トイレはシャワートイレではありません。

    ナイトキャップにロビーラウンジで(一人ではバーに入る勇気がないため)赤ワインをたのみましたが、フランスワインはフルボトルしかなく、ちょっとしか飲めない私にはカリフォルニアかチリのグラスワインしか選択肢がありません。朝食はマリオットカフェでビュッフェをいただきました。デザートコーナーのフローズンヨーグルトは絶品でした。他のメニューは可もなく不可もなくでした。

    ○次に泊まる方へ

    ロビーはこけおどし的豪華さで匿名性が保たれ、一人でふらつくにはいいかもしれません。落ち着いてリラックスしたかったら他のホテルをお勧めします。漢江の南、江南エリアはかなりな都会でした。新世界デパート(高度成長期の東京の一流デパートの様相!)とつながっているので飽きません。ホテルの五階は宴会場で地元の方が結婚披露宴等パーティーをしていてジモティ観察も面白いです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.79 掲載記事より抜粋。



    「ブラッドフォール・エリゼ(パリ)」

    CS満足度 ハート4つ。

    菅野沙織
    ●外資系化粧品会社勤務。仕事で海外出張の折にはたとえ一泊でもプライベート旅行を敢行するのがストレス解消法。趣味は美容と遺跡巡り。本誌にてコラム「世界美容巡り」連載中。



    宿泊日  2009年10月12日〜13日
    宿泊代 18,000円。
    予約法 「HOTEL CLUB」より予約。



    今回、パリでの宿泊ホテルを変えて(少しランクを落とした) ブラッドフォール・エリゼにしてみたところ、ロケーションもインテリアもサービスも朝食も実によくて。プチ美術館ホテルといった感じで大満だった。

    ASTOTELというパリで十数軒ホテルを運営する地元のホテルグループのホテルで、グループの中では最もグレイドが高いカテゴリー。場所は九区で、シャンゼリゼ大通りとフォーブル・サントノーレの間。メトロのジョルジュ・サンク駅まで徒歩二、三分と近い。建物はオスマン様式で、元プライベート・レジデンスだったもの。

    インテリアはいかにもパリというムードたっぷりで、甘くてかわいいゴージャスな感じ。アンティークの調度品や趣味のよいアジアの焼き物の壺などが飾られ、少しだけリッチなパリの友人宅にいるよう。

    朝食は天窓からさんさんと朝日が差し込むサロンでいただく。パン、フルーツ、ジュースに飲み物などのコンチネンタル・ブレックファストのビュッフェだが、ハム、チーズ、パンの質がとても高い。

    スタッフはレセプションからレストランまで。皆とてもフレンドリーで気楽でよかった。

    アメニティやバスルームはほどほどだし、お部屋も狭いが、なんといっても雰囲気は抜群。世界中のビジネスマンが出張費をおさえているようで、このホテルにも凛々しく素敵な世界のビジネスマン達がピンストライプのスーツに身を包み惚れ惚れした。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.78 掲載記事より抜粋。



    「パークハイアット上海」

    CS満足度 ハート4つ。

    有馬俊夫
    ●趣味はホテルポイントとマイレージを駆使したお得な使い方の探求。都内のホテルでもしばしば「男ひとり泊まり」を楽しむ。妻子同行のファミリーの夏休みは、コンラッド東京にてゆっくり過ごす予定。



    宿泊日  2009年2月8日〜9日
    宿泊代 ハイアットFFNのアワードで無料。
    予約法 ハイアット・ゴールドパスポートのサイトよりオンライン予約。



    話題性のある高級ホテルが、アワードでの予約で三週間前でもOKだったのが不思議に思えました。

    お昼過ぎにハイアット・オン・ザ・バンドからパークハイアット上海へ移動。ホテルの入口で、空港で受けるような手荷物検査があります。これは常時行っているようでした。薄暗い展示室のような空間を通ってエレベーターで一気に八十七階へ。前泊のホテルとは対照的に小じんまりとしたロビーで、セキュリティーは万全そうです。

    チェックイン手続きはスムーズで、ロビー階から女性に案内されて八十二階へ。客室の前には別のバトラーサービスの女性が待機していて、コーヒーメーカーの使い方など室内の説明をしてくれました。

    部屋はパークルームの8222号室。テレビ塔側ですが、ジンマオタワーと重なって良く見えません。最新のホテルだけあって客室の設備も内装も文句なしで、安心。シャワートイレは上海のホテルでは初めてで、しかも高級機種が導入されています。バスルームは日本式で湯が溢れてもOKなタイプで使いやすく、椅子や桶が備えてあるのも珍しいです。天井からレインシャワーが降り注ぎます。アメニティーは前泊のホテルと同じくアッパカッパですが、品は別物でした。

    まず、フロントデスク裏の「リビングルーム」でアフタヌーンティーをいただきましたが、内容も接客も良くて満足できました。

    次に、プールへ行ってみました。八十五階で降りるとすぐ目線の高さにプールとジャクージが現れます。5x20メートル位の深めのプールで、プールサイドにはイスとテーブルとデイベッドがセットになっていました。ベッドの上には大きめのクッションが二つと小さなものが四つ。これ、どうやって使うのでしょう。クッションをもてあましながら横になっていると、係の人が「ベッドメイクしましょうか?」と。とっさに、いえ、結構です、と言ってしまいましたが、どのようにメイクするんだろう、やってもらえば良かったなとちょっと後悔…。

    朝食は、ルームサービスの案内しかなかったので、どこのレストランでやっているのだろうかとちょっと心配しながらロビーに下りると、スタッフが「お食事ですか?」と案内してくれました。

    アラカルトは昨日の「リビングルーム」で、セミブッフェは「ダイニングルーム」でやっていましたので、セミブッフェの方へ。しかし、朝八時半なのに、二、三組しかいません。やはりほとんどの人はルームサービスなのか? と思えました。

    ここはエレガントなレストランで、朝からとても優雅な気分になります。メニューはほぼルームサービスと同じで、何をどれだけ選んでも、一律二百四十元のようした。私はオレンジジュースとフレンチトーストとオムレツとヨーグルトなどをいただきました。

    超高層ビルですが、常に靄がかかっていて、ここでも素晴らしい眺望は望めませんでした。二年前に来た時より、大気の状態は更に悪くなっていると思います。天気の良い日でもあまり変わらないでしょう。眺めを期待してホテルを選んでもたぶん思い通りにならないのではと感じました。それは香港あたりでも同じような状況になりつつあるかと。

    いつ来ても上質な空間とサービスが提供されるという安心感が持てましたので、満足度はハート4つです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.75 2009年8月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ハイアットオンザバンド上海」

    CS満足度 ハート2つ。

    有馬俊夫
    ●趣味はホテルポイントとマイレージを駆使したお得な使い方の探求。都内のホテルでもしばしば「男ひとり泊まり」を楽しむ。妻子同行のファミリーの夏休みは、コンラッド東京にてゆっくり過ごす予定。



    宿泊日  2009年2月7日〜8日
    宿泊代 1217元(サービス料15%別)。
    予約法 ハイアット予約センターより電話で。



    そもそもの始まりは、昨年十月初めに獲得したハイアットのファスターフリーナイト(FFN)のアワードでパークハイアット東京に宿泊しようと思ったことでした。休前日で宿泊可能日を検索してみると、その時点で予約が出来たのが、四ヶ月後の二月十日。次に十二月半ばに獲得した二回目のアワードはどこで使おうか…と迷った末に上海のパークハイアット上海で使う事に決めました。最終的にハイアット・オン・ザ・バンドも含めて二泊追加し、ハイアット系ホテルを巡る上海から東京の駆け足ホテルクルーズとなりました。

    JALの特典航空券を利用して、成田から619便で出発。直前にエンジントラブルとかで上海への到着が二時間も遅れてしまいましたが、今回は珍しくホテルの迎えを頼んでおいたので良かったです。到着口にハイアットのプラカードを持った案内の方が待っていてくれました。

    約一時間でハイアット・オン・ザ・バンドに到着。周辺は開発途上の古い街並みで、特に何にもない、という印象です。ホテルに入ると大きなショッピングセンターの入口のようにも思え、広々としていますが、少々殺風景な感じも受けます。

    今回はリミテッドタイムというプラン(一週間前までの事前決済で通常予約より二十一%引きになる)で千二百十七元(サービス料が十五%加算され、約一万九千円)でリバービューのダブルを予約。イーストとウエスト二つのタワーがありますが、より眺めが良いとされるイーストタワーをリクエストしておきました。

    部屋に案内される前に、バンドスイートのショールームをお願いしました。ネットで調べてみると、特にバンドスイートからの眺めが素晴らしいとの口コミがあったからです。湾曲した建物の先端部分にあって、入口からリビング、ベッドルーム、バスルーム、クローゼットと回って元の位置に戻る贅沢なつくりで、ほとんどの場所からバンドのパノラマビューが広がります。しかし、実際には靄がひどくて眺めはあまり楽しめないのですが…。

    この時期ホテルは閑散としているようでした。そのためか、係の人から、もしスイートが希望なら、わずか六百元(サービス料十五%別)でルームチェンジが出来ると提示されました。しかもクラブラウンジの利用ができ、朝食も付きます。予約の時点ではスイートは確か三千五百元くらいのレートだったので、迷わず、スイートに変更しました。

    夕食は、ひとりなのでブッフェ・レストランの「アクア」にて。内容が豊富で、なかなか良かったです。ここだけは、地元の家族連れなどでにぎわっていました。

    ここまでは良かったのですが、問題点もいろいろとありました。

    まず、部屋の内装のお粗末さです。それは素人の私にもわかるほどで、スイートとはいえ少しも優雅な気分になれません。そして、シャワーブースとバスルームの床の一部に染みのようなものがあるのです。すぐにこれは水が染みこんで出来たものだと気づきました。施工ミス? そのままにしておくというのもどうでしょうか。さらにガッカリしたのは、窓ガラスのひどい汚れです。バンドの眺めを撮ろうとしても汚れがハッキリ写ってしまいます。おそらく他の部屋も同じ状況だと思い、ルームチェンジは申し出ませんでしたが。

    とにかくメンテナンス不足のせいで、居心地が悪かったです。また、トイレもシャワートイレではなく、暖房便座でもありません。

    このホテルはグランドハイアット・ブランドにあたるそうですが、とてもそんなレベルとは思えませんでした。また、日本人スタッフが常駐とのことでしたが、休み中らしくてまったく見かけませんでした。

    今回、最高のロケーションを確保できたにも関わらず、居心地の良い部屋からバンドの眺めを楽しむという期待はハズレたので、満足度のハートは2つです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.75 2009年8月発行号 掲載記事より抜粋。



    「城市商旅 」@台北

    CS満足度 ハート2つ。

    島埜あき子
    ●三十代会社員。最近、ホテルにかけるお金が著しくセコくなってきました。新しくオープンしたシャングリラ東京も値段が下がるのを待って、かつサービスが安定した頃、行きたいと狙っています。



    宿泊日  2009年2月6日〜8日
    宿泊代 朝食代込みで一泊15,000千円。
    予約法 「台湾ナビ」のサイトから予約。



    世界弾丸トラベラーというテレビ番組に触発され、二泊三日で台北に行ってみることにした。台北はイマイチ惹かれるホテルが少ないがお手ごろ値段で部屋はキレイで風呂とベッドが良さそうなホテルを捜し、ここ城市商旅を選択した。

    台北の中心からタクシーで百元ほどの場所にあり、ホテルのカテゴリーとしては日本のモントレに相当する気がする。空港からのリムジンバスも停まらなければタクシーでホテルの名前を告げてもわかってもらえず、ガイドブックにも載っていないのは困った。

    しかし、一歩ホテルに足を踏み入れると落ち着いた雰囲気で、モダンなインテリアと灯り、高い天井。フロントは二階。たまたま日本語のできる女性スタッフがいて簡単に予約の確認が完了。しかし、スタッフがいきなり「おめでとうございます」と言い出し驚く。誕生日? 結婚記念日?迷っていると、部屋のアップグレードだった。なんとこのホテルで一番いい部屋の612号室に宿泊となった。

    部屋は大きく四つのスペースに分かれる。入ってすぐがリビング、続いてベッドルーム、テラス、バスルームとなる。リビングは全く陽が入らず昼間でも電気をつけなくてはならない暗さ。でも、その暗さを生かしたインテリアになっており、大きなソファーセット、書斎机、大きな薄型テレビが悠々と置かれ、トイレまでついている。

    ベッドルームはテラスに面していて陽がさんさんと入る。バスルームのエリアには入り口に洗面所、シングルのシンク。その対面にクローゼットがある。水周りにクローゼットがあるのも変わっているが、スペースが広いので湿気は気にならない。クローゼットのハンガーをひっかけるリングがクローゼットのポールに固定されているのと、そのポール位置が高いので背の低い私には使いにくかった。

    テラスにでると、下町風のゴチャゴチャした町並みを見下ろせる。隣にはホテルよりも高い集合住宅があり、向こうから見下ろすことができそうだ。テーブルのセットがあり、ここで中国茶を飲むのも良さそうだ。

    公共スペースは、フロントとロビー、レストラン、フィットネスルーム。フィットネスルームには有酸素のマシンが数台と水やフルーツなどが置かれ、無人。特に景色がよいわけではない。

    レストランは四十人ほど座れるスペースだが、朝食のみを提供するブッフェレストランだ。もちろん、ルームサービスはなし。朝食のブッフェの内容は、一般的な洋食からアワビサラダ、点心などの蒸し物、エッグステーションもあって充分な内容。ただ、エッグステーションのシェフはヤル気がイマイチのようで、客が途切れると奥に引っ込んでしまうのでスタッフに頼んで呼び出す必要がある。

    このホテルで一番気に入ったのはロビー。リッパなコーヒーマシンがあり、私好みのコーヒーが飲み放題。日本語が読めるパソコンも無料で使い放題だ。

    感動したのは、チェックアウトの日、帰国のフライトが十時と早めだったので、タクシーをホテルにお願いした。待ち合わせ時間にロビーに行くと、スタッフが、慌てて紙包みを持ってきてくれた。なんと朝食の詰め合わせ。レストランの朝食時間に間に合わない出発だったが予想外のサービスに感動。

    ○次に泊まる方へ

    近所に市場があり、食事もできる。乾物街も徒歩圏内。ホテルのまわりもなかなか楽しいエリアで、安くて美味しい食べ物屋さんがたくさんあった。

    毎朝、日本語でのニュースFAXを入れてくれたり、靴磨きサービスがあったりシティホテルのようなサービスもあった。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.73 2009年4月発売号 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ
    @ベルギー


    ヒルトン・ブリュッセル@ブリュッセル
    ホテル・チュイルリーエン@ブルージュ
    ホテル・アミーゴ@ブリュッセル
    ラディソンSASスパ・ロイヤル@スパ


    「ヒルトン・ブリュッセル」

    CS満足度 ハート 0(ゼロ)。

    阿久津友紀
    ●水回りや居心地の悪さからヨーロッパを遠のき、アジアのお姫様リゾートをめぐっていたのですが、ベルギーで考えなおしました。美食の国はサービスも値段相応にきちんとしてくださることということが収穫でした(ヒルトンは除く…)。本誌にて「ホテルのエステ&スパ」連載中。



    宿泊日  2008年12月28日〜29日
    宿泊代 109ドル。
    予約法 ホテルのHPより。



    アムステルダムへのフライトの後、そのままJALの送迎バスにて簡単に行けることから、選んでみました。

    ヨーロッパのホテルとしては当たり前の作りで、まあ、真っ当じゃん!と思っていたのもがつかの間。お風呂が…。たぶん前のゲストの掃除で便宜的に置いたのでしょうが、壁に髪の毛の固まり。それが乾いてひらひらと浴槽に落ちていくではありませんか…。その後、掃除には来たものの、謝るわけでもなく、人が足りないとか私のせいじゃないとか言うだけ。

    朝食はヒルトンベーシックでよかっただけに非常に残念。二人で109ドルだから仕方ない? 金返せっていうべき???

    ハートマークがゼロなのは、最悪としかいいようがない対応、ホテルとしてなってませんから。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.72 2009年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・チュイルリーエン」@ブルージュ

    CS満足度 ハート4つ。

    阿久津友紀

    宿泊日  2008年12月29日〜31日
    宿泊代 朝食代別で二泊442ドル。
    予約法 予約サイトのAgoda より。



    世界遺産を見たくてブルージュへ。というのはウソで、チョコレートを買いまくるため、そして、ミシュラン三ツ星の「デ・カルメリート」に予約を入れたからでした。カルメリートさん、なんと週のうちに三日間ほどしか営業されておられず、十二月三十日の予約しか私の旅行日程では合わなかったのです。で、そこへも歩いていけて朝食もおいしい場所、ということで選んでみました。ホテルのHPだと、年末年始は一泊370ドルもするので、Agodaの一番安いカテゴリーを二泊442ドルで予約。朝食30ユーロは別。それでもずいぶんお得。

    立地は申し分なく、案内されたお部屋は屋根裏部屋で、天井に窓、鐘楼も見えます。60平米くらいでしょうか。ベッドはハリウッドツインで一人の面積広め。私の部屋はベージュ基調の花柄リネンのかわいらしいお部屋。お風呂にも窓があり、誰かのおうちに泊めてもらったような感覚になります。暖房もちゃんと効くし。お湯も豊富。それにホテルの中に小さいけどプールがあり、ジャクージがあり、サウナもあります。観光に疲れるたびにぽちゃぽちゃしてました。

    難点はティーセットがないこと。ティーカップセットとお湯だけ頼んでも3ユーロとられました。硬いクッキー菓子、スペキュロスはおまけでついてましたが…。だったら、それくらいサービスにして欲しいです。

    クリスマスの後、さらに大晦日用の準備か、臨時休業が相次ぎ、一泊目は夕食難民に。有名なお店はすべてお休みか満席。でも近くにいくつかお店があるので、レセプションに聞いて、なんとか食っぱぐれずにすみました。

    朝食はシャンパンにチョコレートフォンデュも楽しめる本格派。レストランが非常に狭いので、優雅な感じというよりは誰かのご自宅でいただいている気分。でも、チーズもお高いものがそろい、ハムもおいしく、自家製のスモークサーモンもいい燻し。チョコレートフォンデュはそうそうたくさん食べられるわけではないのですが、フルーツにつけて食べるとうんまい! 一番感動したのはチョコレートラインという地元ショコラティエが作ったチョコタルト。ホテルロゴプレートが載っているもの。これがとろんとして、たまらない!

    世界一の朝食という触れこみどおり、というわけには参りませんでしたが、おいしい朝食といい意味でフレンドリーなお宿でした。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.72 2009年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・アミーゴ」@ブリュッセル

    CS満足度 ハート5つ。

    阿久津友紀

    宿泊日  2008年12月31日〜2009年1月2日
    宿泊代 一泊224ドル。
    予約法 予約サイトのAgoda より予約。



    ブルージュからブリュッセルへ。ヨーロッパのお正月なのでお店は都会しかオープンしてないだろうという読みで、世界遺産・グランプラスすぐそばのホテル、ホテル・アミーゴに。これまた一泊360ドルのところを予約サイトのagodaで224ドルで予約。今度は朝食つきです。

    建物は元監獄だそうですが、そんなことは微塵も感じさせない高級感。先だってロコフォルテにリブランドして改装されたようで、どこもかしこもピカピカでした。案内してくれたベルは手馴れた雰囲気で、最後まで我々の担当的にいろいろ世話を焼いてくれました。

    部屋はダブルルーム、色は各部屋違うようですが、私は赤が基調のお部屋。ベルギーの生んだキャラ、タンタンのフィギュア額縁がさりげなく壁にあり、きっちりリノベーションされたバスルーム。ベッドもふかふか、スリッパもあり、いうことなし。しかもお水はベルギーの誇るショーフォンテーヌのガスあり、ぬき両方がセット。

    さ、ここからがこのホテルの真価。ときは十二月三十一日、大晦日です。美術館からお店までみんな夕方の六時クローズ。夕食の予約なんていれてなぁい! 
    コンシェルジュ氏「一番大変な日に…」とつぶやきつつも、彼が出したのは今日の百はあるであろう、レストランの予約状況がびっちりと書かれたメモ。フルブッキングだらけ! 「何が食べたいですか?」。「ベルギー名産がいいです」と私。「マダム、昨日まで何を召し上がりました?」。「ブルージュでフレンチ食べていました。予算は高すぎず、で」。「じゃ、おすすめは…あ、一席あります! 電話して押さえますか?」とすばやい対応。カードでの事前決済からタクシーの手配まで、まあ、早い早い。おかげさまで、ブラッセリーではありますが、牡蠣の食べ比べやらホタテやらさっぱりしたメニューを味わえるお店でシャンパンを飲みながら新年を迎えることができました。

    そのブラッセリーでは私たちが頼んだセットメニューを隣席のベルギー新婚カップルのものと常に間違えられて、「サービスが悪い!」と店員さんとその新婚さん、(しかも新婦)が大喧嘩していました。私たちはそんなの慣れっこなので運ばれてきたものをおいしくいただきました(笑)。

    翌朝、翌々日の朝食も種類は少ないながらもブリュッセルワッフルも味わえ、ショコラ・ショーも味わえ、パンもスモークサーモンも美味で満足でした。

    帰るときにはコンシェルジュ氏、まだご紹介すべき店はあります、もっと選択肢がある日にお越しください、と一言。一方、ベル氏はまたお越しの際も私がお迎えしますと言われ、ちゃんと一人ひとりを覚えているんだ、と当たり前のことながら感動。お部屋も清潔で歴史も感じられて、ちゃんと全員全力サービスなのがすき。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.72 2009年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ラディソンSASスパ・ロイヤル」@スパ

    CS満足度 ハート3つ。

    阿久津友紀

    宿泊日  2009年1月2日〜3日
    宿泊代 140ドル。
    予約法 ホテルのHPより。



    ブリュッセルから二時間半、電車を乗り継いで、スパという私のライフワーク、温泉の語源となった街へ。一番近代的なホテル、ラディソンを選びました。

    お部屋は、白木とビビッドな色のリネンがシンプルさを増幅する、北欧風インテリア、バスルームも標準的で安心のクオリティでした。お水は有料なものの、スパの水、炭酸、ガスなし、果汁入りなど冷蔵庫は充実でした。

    ここのよいところは、ホテル内にもサウナ・プールがあるものの、ケーブルカーで山の上にある温浴施設、テルメ・ド・スパに部屋のガウンのまま行け、さらに割引もあること。テルメで専用の受付があり、優遇されることもポイントアップ!

    レセプションは狭いですが、人は親切でした。朝食はさすがにフランス語圏の山沿いの町、ルクルーゼのおなべにいろいろな蒸し焼き野菜やお肉が並び、値段では考えられない充実ぶり。朝食の煮込み料理はおいしくいただけました。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.72 2009年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ケンピンスキー・フィアヤーレスツァイテン(ミュンヘン)」

    CS満足度 ハート4つ。もし、プールやレストランまで体験していたら5つだったと思う。

    菅野沙織
    ●外資系化粧品会社勤務。仕事で海外出張の折にはたとえ一泊でもプライベート旅行を敢行するのがストレス解消法。趣味は美容と遺跡巡り。本誌にてコラム「世界美容巡り」連載中。



    宿泊日  2008年12月18日〜19日
    宿泊代 260ユーロ。
    予約法 「HOTEL CLUB」より予約。



    十二月中旬、急にパリに出張することになった。ちょうどこの季節、ドイツではクリスマス市があちらこちらで開催され、ちょっとしたお祭り気分を体験できる。相変わらず激務をこなしたあとの旅行だったため、短時間でよいので何か目に美しいものを…と思い、一日だけ立ち寄ることに決めたのが、ミュンヘン。目的はクリスマス市だ。

    今回このホテル、ケンピンスキー・フィアヤーレスツァイテンを選んだ理由は、ケンピンスキー初体験をしてみたかったこと、そして、なによりも華やかで格があるホテルのクリスマスデコレーションに期待したこと。ここはミュンヘンを代表する最高級ホテルのひとつで、バイエルン王国時代には迎賓館として利用され、日本からは一九三三年に天皇、皇后両陛下も宿泊されたらしい。この手の由緒あるホテルではたいがいシーズンごとのイベントで盛り上がり、それを楽しむことを目的としたちょっとセレブな人々が集うものであるので。私自身は出張ついでのビジネスウーマンでありセレブとは関係ないが、そんなまぶしい風景を眺めるのも楽しい。また、クリスマス市開催場所であるマリエン広場にも近いので、ほろ酔いになったところで徒歩でも戻れる。

    チェックインしたのは夕方五時過ぎ。パリからの便を早めて夜のクリスマス市を見ようと思っていたのだが、忙しすぎて体調を崩していたせいで、結局目的のケンピンスキーホテルではほぼ寝て過ごすことになってしまった。

    タクシーでホテルに着くと、外からも中の華やかさが匂いたち、それでいて宿泊者をウェルカムする暖かいムードに満ちていた。ホテルの入り口にはクリスマス市体験ができるようにかわいい出店も出ていて心遣いを感じる。ドアを開けるとすぐに大きなロビーカフェが広がり、天井には目を見張るくらい美しくあでやかなステンドグラスが円形にあしらわれ、その下では毛皮のショールをまとったマダムと紳士たちが楽しそうに歓談していた。ロビーに入ってすぐ社交界に足を踏み入れたようなつくりはちょっとめずらしい。

    部屋のサイズとしてはこんな素敵なホテルに本当のシングルサイズの部屋があるのかと思うくらい狭い。ただし、清潔感と高級感にあふれる調度品で心地は良い。なんといってもベッド周りが素晴らしく、枕のそばにホテルオリジナルのラベンダーサシェが用意されていた。たまらなくいい天然の香りだ。またブランケットではなくフェザーの掛け布団が心地よい。あっという間に寝入ってしまった。

    起きるとすでに朝に近い夜…予定のクリスマス市散策どころか食事もし損ねてしまったのでルームサービスを。たぶん今までの私のホテル経験で三本の指に確実に入るメニュー。なんと近隣国の人気メニューが少しずつ盛り込まれている。ハンガリーのスープ「グイヤーシュ」とエッグベネディクト、人参ジュースを頼んだ。お味は驚くほど素晴らしく、部屋でいただくのはもったいないほどだ。

    翌朝はチェックアウト寸前まで部屋で過ごすことに決め、熱い湯船につかってから、またこんこんと寝込む。こうして私はホテルの部屋から一歩も出ずにチェックアウトを迎えた。こんなことは初めてだ。だがこれも人生。ホテルがあるからこそ、こうやって体を癒すことができるのだから感謝。

    ○次に泊まる方へ

    今回失敗したのは、部屋のどこを探しても「Don't Disturb!」の表示カードを見つけられずに、何度かメイドさんに部屋を開けられそうになったこと。ようやく教えてもらって気がついたのだが、部屋のずいぶん高い位置のフックにかかっていた(私は背が低い)。

    チェックアウト後、上階にある室内プールをのぞいてみたが、シンプルで美しい。

    クリスマス市というのは戸外開催でとても冷えるので、あらかじめトイレの場所のチェックを。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.72 掲載記事より抜粋。



    ホテルクルーズ
    @ロシア


    ホテル・モスクワ@サンクトペテルブルク
    ホテル・ヒルトン・レニングラーツカヤ(モスクワ)


    ロシアのホテル事情


    モスクワのホテルはビジネスマンの利用が多く、料金はニューヨーク、ロンドン並み、またはそれ以上に高いです。ヒルトンのほか、リッツカールトン、パークハイアット、マリオットなども進出しています。ホリデイイン、ノヴォテルなどは手ごろなホテルではなく、高級の部類です。

    サンクトペテルブルクは、モスクワよりホテル料金は下がります。地理的なこともあるのか、北欧系のホテルの進出が目立ちます。スタイリッシュなホテルが増えてきました。ソ連型の大規模ホテルである、プルコフスカヤプリバルチースカヤなどもパークインの傘下となり、改装されおしゃれなホテルになっています。

    サンクトペテブルクは運河が張り巡らされた街ですが、エリアによっては、夜中に跳ね橋が上がりホテルに戻れないこともあるので、跳ね橋の上がる時間などはホテルでチェックしておくとよいでしょう。


    ロシア旅行に行かれる方へ


    まず、本当の意味での自由旅行はできません。日本人が事前のホテルなどの予約なしに、ロシアを自由に動き回ることは基本的にはできません。旅行会社でエアとホテルを手配し入金をすませ、支払い済み証明書(バウチャー)を持って、大使館などでビザ申請をするのが一般的な方法です。

    ヨーロッパからの旅行者で、ロシアの旅行会社に招待状を発行してもらい、それをもってビザ申請をする方法を取っている人はわりといますが、日本ではガイドブックなどでもほとんど案内されていません。

    ロシア旅行を楽しむコツですが、何が正しいのか分からないのがロシア。その曖昧さを楽しむことをおすすめします。モスクワにはクレムリン、サンクトペテルブルクにはエルミタージュ美術館、ロマノフ王朝の栄華を残す郊外の宮殿などがあり、世界でも有数の観光地だと思います。

    特にモスクワは地下鉄駅までも美しく、まるで宮殿のようです。街中には警官が多く、パスポート携帯チェックも行われていますので、ホテルに預けても外出時には返してもらうようにしたほうがよいです。

    空港からホテルへのアクセスについてですが、ロシアには正規タクシーは少なく、空港で声をかけてくるタクシーは白タクが多いです。高額となりますが、送迎を手配しておいたほうが安心です。白タクを利用する際には事前に必ず値段交渉をしたほうがよいです。空港からの白タクはほぼ料金が同じですが、一応「ディスカウント・プリーズ」と言ってみては。また、近年、空港直通列車が走るようになりました。鉄道で街中まで出て、そのあと地下鉄を利用するのもひとつの方法です。


    「ホテル・モスクワ」@サンクトペテルブルク

    CS満足度 ハート3つ。

    上野奈穂
    ●本誌にて「デビューカタログ」連載。体操や新体操を見るのが好きだったことより、中学生のころからロシアに興味をもっていました。大学二年の終わりにひとり旅でロシア初訪問。ソ連崩壊後、二、三年たったころでした。以降、数年ごとに訪れており、毎回ロシアの成長ぶりに驚いています。今回は初のロシア出張。四年半前にロシア、ウクライナ、ベラルーシを旅行して以来のモスクワ、サンクトペテルブルク訪問です。出張のためホテルは自由に選べませんでしたが、結果的にソ連のなごりがあるホテルと外資系のホテルの両方を楽しむことができてよかったと思っています。



    宿泊日  2008年12月7日〜11日
    宿泊代 80ユーロ(朝食込み)。
    予約法 会社で使っている旅行会社(かなりの割引料金のよう)。



    このホテル、ホテル・モスクワは十五年前に初のロシア旅行で泊ったホテルです。ソ連時代の典型的なタイプのホテルで、何の変哲もない外観をもつ大規模ホテルです。当時、大学二年だった私はまだ三回目の海外旅行で、そして初のひとり旅でした。それまではハワイしか行ったことがなかったので、客室に通されたときにベッドの狭さにびっくりした記憶があります。シングルベッドは本当にひとり分の横幅しかありません。その点は現在も変わっていませんでした。

    しかし、当時「こんなにみすぼらしいところに泊るの?」と思ってしまった客室はきれいに改装され、何よりも清潔なのが有難かったです。

    十五年前はホテルの各フロアには、ディジュールナヤという鍵番のおばさん(肝っ玉母さんみたいなかんじ)がいました。エレベーターホールのところにでん!とデスクと構えており、困ったことが起きたとき、お湯がほしいときなど、ディジュールナヤに伝えます。二十四時間体制です。外出時にはディジュールナヤに鍵を預け、戻ってきたときには鍵をディジュールナヤから受け取ります。今考えると、見張り番やレセプションの役割も果たし、そしてある意味バトラーのような制度だったのだなとも思うのですが(もちろん荷造りなどは手伝ってくれないでしょうが)、当時はディジュールナヤ活用方法など考えもしませんでした。

    今回の宿泊時はディジュールナヤはおらず、ロシアでもこのような制度はかなり少なくなっているようです。ソ連のホテルの特徴でしたので、ディジュールナヤなしのホテルは寂しくもありました。

    ホテルのサービスは可もなく、不可もなく。ソ連型のホテルという以外の特徴はありません。レセプショニストは無愛想ですが、元々、サービスという概念がなかったソ連ですし、今もその名残があるのかと思えば、こちらも不機嫌にはなりません。反対にホテル内の両替所のおばさんにニッコリ笑いかけられたら、「この人いい人!」なんて思ってしまうほど。

    ちなみに、ソ連型のホテルでは、レセプションとは別に両替所が設けられていることがほとんどです。

    ホテルの朝食はこれまたソ連型のホテルによく見られる大規模レストランで。三百人、四百人くらい、余裕で入りそうです。ビュッフェ形式で、黒パンほかのパン、キュウリなどの野菜数種、カーシャ(ロシア風おかゆ)、ブリヌイ(ロシア風クレープ)、ピクルス、ハム、ヨーグルトなど。味は日本人の口には合わないかも…。

    ロシアということを考えれば、二つに近い、ハートマーク三つのホテル。他の国のホテルと比べてしまうと、二つ、一つ、という評価をつける方もいるかもしれません。しかし、このホテルがそこそこのホテルだということを付け加えておくによい理由があり、日本の有名メーカーHでは、社員の出張にこちらのホテルをよく利用されるようです。ビジネスマンも安心して利用できるホテルということでしょう。

    場所は、ドストエフスキーなど著名人が眠っているアレクサンドル・ネフスキー修道院の向かい。地下鉄駅は徒歩一分以内、街の中心までは地下鉄で二駅、隣のビルの地下にスーパー、二階にはマクドナルドが入っており、何かと便利なホテルです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」 Vol.73 2009年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・ヒルトン・レニングラーツカヤ」@モスクワ

    CS満足度 ハート5つ。

    上野奈穂


    宿泊日  2008年12月11日〜12日
    宿泊代 110ユーロ(朝食込み)。
    予約法 会社で使っている旅行会社(割引料金のよう。通常5万円は下らないようです)。



    ホテル・ヒルトン・レニングラーツカヤは、ホテルに入るとクラシック・スタイルの豪華なロビーが出迎えてくれます。レセプショニストも笑顔で対応してくれます。「ここはロシア?モスクワ?」と思うほど。十年近く前にカナダとの合弁の五ツ星ホテルに泊ったことがありますが、サービス、設備ともたいしたことがなかったので、今回も「ロシアのホテルだから」と期待はしていませんでした。しかし、さすがヒルトン。チェーンのノウハウは生きているのだなと感心しました。

    客室は四十平米近くあるように感じ、シックにまとめられ落ち着いた様子ながら華やいだ雰囲気も感じました。下手すると東京のヒルトンより豪華では?と思うほど。残念なのは、スタンダードの客室にはバスタブが付いていないこと。バスアメニティはクラブツリー&イヴリンでした。

    朝食もソ連型のホテルではなく、普通のおいしいビュッフェが食べられます。パンの種類は豊富、卵料理は数種類、オムレツはその場で作ってくれます。そのほか、ハッシュドポテト、サーモン(イクラ付き)、グリルトマト、ピクルス、チーズ、塩付けニシンなど。スパークリングワインまで用意されていました。

    メニューには大満足でしたが、朝食の席でひとつ残念だったことが。私がビュッフェ台から戻ってくるとテーブルに他のお客さんが座っていました。紅茶が出てくるのが遅かったので、テーブルの隅に本を置き、すでに座っていることが目印になるようにしていたのですが…。席の案内係に状況を説明すると、「私のせいじゃないわ。彼が勝手に座ったんだから。…じゃあ、あっちの席を用意します。五分待って」と言われました。料理を持ったまま突っ立ってしまっているのと、その対応にムッとし、「五分も!?」と声を荒げると、「だって、こんなに混んでいて忙しいのよ。人が足りないのよ。すぐに片付けられないわ」と反論されました。その応対ぶりに、「やはりサービスという概念がないロシアだな。オープンして数ヶ月だし、一朝一夕ではホテルのサービスは身に付かないものだな」と思ってしまいました。結局、席は二分程度で用意され、さきほどのスタッフも悪いと思ったのか、食事中に「お食事はいかがでしょうか」などと話しかけてきました。

    ところで、このホテルの特徴はその建造物です。ソ連時代に建てられた「セブンシスターズ」とよばれる七つのスターリン建築のうちのひとつで、天に向かってそびえたち、スターリン・ゴシック様式とも言われます。ほかの代表的なスターリン建築は、モスクワ大学、ロシア外務省、ウクライナ・ホテルなどがあります。ただしウクライナ・ホテルは現在休業中で、今後のことは未定だそうです。ホテルとして再開しない可能性もあるようです。ヒルトンはレニングラーツカヤ・ホテルを改装しましたが、ロビーには元の大理石の円柱を残し、またシャンデリアが煌き、豪華で重厚な雰囲気が漂っています。ホテルの宿泊客はビジネスマンが多いようで、昼間もさまざまな会合が行われていました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」 Vol.73 2009年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    「イースタン&オリエンタル・ホテル」@ペナン

    CS満足度 マレー人の親日度は高く、不愉快な応接は皆無でした。そこで今回はハート4つ半です。

    船橋俊司
    ●ジム・ジャンキー。世界各地のホテルのジムを体験、ジム歴は三十年を超える。横浜で法律事務所を主宰。趣味はラテンアメリカ研究、ボサノヴァ、将棋。



    宿泊日  2008年11月27日〜30日
    宿泊代 プレミアムスイートは朝食付き、一泊二五七 米ドル。ライターズスイートは三七五ドル。
    予約法 ホテルトラベル・ドットコム。



    ペナンはマレーシア半島の西に浮かぶ「東洋の真珠」と呼ばれる小島です。今回泊まったイースタン・オリエンタル・ホテルの創設は一八八五年、大英帝国全盛時、東インド会社に関係するイギリス人サーキーズ兄弟によって作られました。あのシンガポールのラッフルズも彼らの手によるものです。

    ホテルのつくりは、玄関から、ロビーから、壁の塗りからして、すべてラッフルズにある白とウッデイなこげ茶色のイメージ。日の沈まぬ国と言われたイギリスの誇りと、優雅さ、センスの良さを感じさせます。

    私が、ここを訪れたのは、大英帝国の歴史に非常に興味を持っていること。サマセット・モームやヘルマン・ヘッセが常宿にした部屋で、原稿を書いてみようと思ったからです。

    部屋は、三泊のうち二日間がプレミアスイート、最後の日がライターズスイートでした。

    最初に泊まったプレミアムスイートは、ツインベッド・タイプで、部屋数は二つで五十八平米ほどです。案内された三階の219号室にはプールを望めるベランダが付いており、このホテルのベストルームだそうです。料金は朝食付きで二百十七米ドル。各部屋に専任のバトラー(執事)がつき、枕元や、デスクにあるバトラーボタンを押すと、たちどころに御用聞きに来てくれ、ちょっと王様になった気分です。

    全部で四室あるライターズスイートは、このホテルに泊まった作家にちなんで、それぞれ、モームの部屋、ヘッセの部屋などと名前が付いています。

    私は、ノエル・カウアドの部屋でした。位置的には、ホテルの二階海側の中央で、二つの部屋から海が望めます。部屋の数は四つ、百三十七平米と少し広過ぎます。簡単なバーカウンター、円卓、ライティンググデスク、キングサイズベッドひとつに、シングルベッドひとつ(別室)です。マネージャーからは、この部屋は、モームの部屋より眺めが良いと教えられました。料金は朝食付きで三百七十五米ドル。三人で泊まれば、少しも高くありません。

    食事は、館内にフレンチレストラン「The 1885」とコーヒーショップ「Sarkies Corner」の二つがありますが、朝食は海を望むガーデンテラス「Verandah」でとることもできます。フレッシュジュースもおいしく、朝食は満足のゆくものでした。

    素晴らしいのは、プールの形とロケーションです。二十メートル×八メートルくらいのこじんまりとした長方形で、二本の椰子の木、ライトブルーのプール底とホテルの雰囲気が実にマッチしています。プールサイドでの飲食も自由で、デッキチェアでビールやワインを飲みながら、三時間ぐらいのんびりできます。

    プールの入り口にあるジムはいかにも後付けのインスタントなもの。二十五平米位の広さに、器具もほとんどありません。ジム・ジャンキーの私としては、少し残念!

    二つのタイプの部屋に泊まってみた結果、私のお勧めは、プレミアムスイートの219号室の方です。ベランダからのあのマレ-特有の潮風を浴びながら、夕暮れの一杯など最高ですよ。原稿は書けたのかって? 夕暮れのお酒に誘われて、予定の半分ほどいったかな…。

    ○次に泊まる方へ

    ホテルの近くにも食事をするところはたくさんあります。物価も安く日本から何も持たずにふらっと出かけても、何とかなっちゃうという感じです。難は海が汚れていること。 ホテルから、ペナン通りを五分も歩き横道にそれれば安宿街に行けます。一泊ドミトリーで二百四十円、個室で四百八十円。沢木耕太郎の「深夜特急」の頃と値段はさほど違わないようです。白人のバックパッカーが多いようでした。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.71 掲載記事より抜粋。



    「グランドハイアット・ソウル」

    CS満足度 ハート5つ。スタッフのホスピタリティが素晴らしく、文句なく僕には最高でした。

    安達 晃
    ●宮城県在住。「インスティチューショナル・インヴェスター」誌のホテルランキングにずっと注目しています。ホテルでは、朝食をリトマス紙がわりにそのホテルの実力をはかります。



    宿泊日  2008年10月29日〜30日
    宿泊代 部屋指定なし19,000円。
    予約法 エアチケットを手配したHISの「得 Buy ホテル」より。



    ソウルに行ってきました。グランドハイアット・ソウルに泊まってみたかったからです。ソウルは今回で三回目。二回目の時に泊まったホテル新羅も最高でしたし、一回目の時に泊まったリッツカールトン・ソウルは、日本にある二軒よりはあきらかに劣りますが、それなりにはよかったです。が、今回のグランドハイアットが一番です。

    なぜこのホテルに泊まってみたかったかというと、「インスティチューショナル・インヴェスター」誌のホテルランキングで昨年、八十八位にランク入りしていたからです。予算がエアも含めて十万円くらいで、同ランキングの百位以内にランク入りしているホテルに泊まってみたいと思っていたので、ソウルはちょうど予算的にもぴったりでした。

    そんなケチケチ旅行だったので、グランドハイアットに泊まったのは、ソウルに三泊した最後の一泊だけでした。ちなみに最初の二泊はニューオリエンタルホテルで、一泊七千五百円。サービスがひどく、ハートの数は一つもあげられないホテルでした。



    さて、グランドハイアット宿泊前日に、「もし追加料金がかからないのなら、リバービュールームに泊まりたいのだが」と電話すると、日本が話せるフロントクラークが「あなたのお部屋はリバービュールームにアサインされます」と実に感じのいい受け答えでした。

    ニューオリエンタルを一刻も早く出たい気持ちいっぱいだったので、早々にチェックアウトしてタクシーでグランドハイアットに向かいました。到着したのが午前十時半。 

    フロントで「チェックイン時間前なので、貴重品と荷物だけ預かってもらえますか?」と言うと、「ちょっと待ってください」。しばらくして、「もうあなたはチェックインできます。リバービューでお部屋にも入れます」とのこと。旅慣れた方々にとっては、アーリーチェックインなんて当たり前のことなのかもしれませんが、僕にとっては大変助かり、うれしいサービスでした。

    部屋は6階の626号室。部屋タイプはリバービュークイーンで、正規料金はダブル利用で三十七万一千ウォン(税サ別)。改装前の部屋で、テレビも旧式でしたが、眺めは昼も夜も素晴らしかったです。リバービューをリクエストしておいて本当に良かったです。

    このホテルは、なによりスタッフがみな感じよく、ホスピタリティーが素晴らしかったです。客室係のスタッフは、アメニティの追加を頼んでもいつも快く持って来てくれました。真夜中にフロントで郵便を十通ほど出そうと思い、切手代を払ってチップを渡そうとすると、若い男性スタッフが遠慮して受け取ろうとしません。「ケンチャナヨ」と言うとにこっと笑って受けとってくれました。

    また、フロントで郵便を出してから両替をした際、女性スタッフが両替が終った後、「あなたの持っている小銭をここに出してください」。何を言われているのかわからないまま出すと、すべて紙幣に変えてくれました。切手代を支払う時に、私がたくさん持っている小銭から払っていたのに気づいていたのです。なんと気がきくんでしょう! パリのリッツにも香港のマンダリンオリエンタル、旧リージェント(現インターコンチネンタル香港)にも泊まりましたが、僕にとってはここが最高の思い出のホテルです。

    ○次に泊まる方へ

    部屋のバスアメニティーは韓国のホテルには珍しく、シャンプー、リンス、ボディーウォッシュ、ローションまでそろっていました。ラヴェンダーとイランイランの香りの良質のものでした。スパで売っていたプロダクツはデクレオールとアロマセラピーアソシエイツのものでしたが、販売価格は日本とほぼ同じ。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.73 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・ヘルカ(ヘルシンキ)」

    CS満足度 ハート3つ。私のような北欧インテリア好きには目で見て楽しいホテルですが、清掃後バスタオルが交換されていなかったり、夜中に釘を打つような騒音がしたり、ホテルとしての本来の役目はもう一歩かなと少し残念。

    志摩 薫
    ●(2007年掲載当時)最近タワーマンションというものを購入してしまった!ので、ますますホテルのインテリアが気になります。入居は二年後なので今からじっくり参考にするつもりです。2011年現在、夫の仕事でリヤド在住。



    宿泊日  2007年8月13日〜16日


    「アアルトの家具で過ごせるホテル」ということで迷わず選んだホテル・ヘルカ。
    今回の旅の第一目的は、大好きな建築家、アルヴァ・アアルトの作品の中でも特に自邸を見ることでした。

    アルヴァ・アアルトはフィンランドモダン建築の祖と呼ばれる巨匠で、一般的にヨーロッパの建築家が建物の中身までデザインすることが多いように、彼もまた多くの名作家具を遺し、今なお世界中で愛用されています。彼が自邸でも使用していた、シンプルだけど暖かみがあって使いやすい家具を実際に体験できるとは! 行く前からかなりわくわくしていました。

    ホテルは街の中心から少し離れた静かな通りにありました。一九二○年代に建てられた五階建てのホテルは○六年に全面改装され、アアルトがプロデュースした老舗家具ショップのアルテックをメインパートナーに生まれ変わりました。

    ニューコンセプトのテーマはフィンランドのデザインと自然。ゆるい感じのスタイリッシュなサービスでゲストをリラックスさせ、流行のデザインホテルとは一線を画した「テーマホテル」という位置づけで、三ツ星ホテルのトップを狙っているということです。

    ロビーに入ると、早速アアルトのアームチェアやコーヒーテーブル、ゴールデンベルと呼ばれる美しい真鍮のペンダントライトが迎えてくれます。

    客室内は狭いながらもフィンランドのデザインと自然が凝縮されたインテリア。天井には森と湖がプリントされた凧のような大きな布が張ってあり、ベッドに仰向けになりながら森の映像を鑑賞しているような不思議な気分に浸れます。

    ベッドサイドには、七十年間で百五十万脚以上売り上げた日本でもお馴染みのアアルトスツール60。その上には、フィンランドを代表する若手デザイナー、ハッリ・コスキネンの代表作でニューヨーク近代美術館のコレクションにも選ばれた、ガラスブロックの中に電球を埋め込んだブロックランプ。
    その他にもアアルトのアームチェアや今注目の若手デザイナーによるフロアーランプ等が配置されています。ただ部屋自体が狭いため、こもって何かをする気分にはなれず、おかげで観光がはかどりました。

    レストランではゆったりしたスペースで落ち着いて食事を楽しむことができます。入り口にはアアルトの自邸でも存在感を放つ、ゼブラ柄のアームチェア400。中にも名作家具や照明器具がいっぱいです。壁には大きな森のパネルが掛けられ、フロアーには白樺の木が植えてあったりとナチュラルテイストでリラックスできる空間でした。

    朝食ブッフェの内容は三日間とも全く同じでしたが、香ばしいライ麦パンとチーズがとてもおいしく、名物のカレリアパイというミルク粥がのったパイもいただけて満足でした。

    サービスは全体的にあっさりしていて、ゆっくり寛ぐタイプのホテルではありませんが、押し付けがましくない素朴さもたまには新鮮に感じられるかもしれません。名作家具のブランドの隙間から、無口でシャイで実直で、いつでも自然体なフィンランド人気質のようなものが見えてくるようなホテルでした。

    モーニングサウナが無料で利用できますが、時間差で男女が入れ替えになるシステムですのでお気をつけ下さい。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.64掲載記事より抜粋。



    「パレスホテル・リンナ(ヘルシンキ)」

    CS満足度 ハート5つ。歴史を感じるパブリックスペースとモダンで機能的なプライベートスペースが味わえる居心地良いホテルでした。

    志摩 薫
    ●(2007年掲載当時)最近タワーマンションというものを購入してしまった!ので、ますますホテルのインテリアが気になります。入居は二年後なので今からじっくり参考にするつもりです。2011年現在、夫の仕事でリヤド在住。



    宿泊日  2007年8月17日〜19日


    ホテル・ヘルカに一週間滞在するつもりが後半は満室だったため、夫がインターネット予約サイト「bookinng.com」で見つけ、ユーザーレビューの評判が良いのでホテル・リンナを選んでみました。

    軽い気持ちで決めたのですがこれが大正解! 日本出発前日になって突如エストニアに足を伸ばすことを思いつき、急で申し訳なく思いつつも一泊分のキャンセル依頼のメールを送ったところ、繁雑期にもかかわらずとても丁寧なメールが素早く返ってきました。

    エストニアへは船で出国するため、乗船前にホテルに立ち寄り、翌日までスーツケースを預かってもらいました。突然のお願いにも大変感じの良い対応で一瞬にしてこのホテルのファンになり、翌日エストニアから戻ってチェックインする時には「ただいま?!」という気持ちになりました。

    建物は十九世紀末に学生の寄宿舎として建てられた、石造りのお城のような外観です。ロビーはアーチ天井が目を引く、アールヌーボー様式の影響を受けた曲線的な内装です。 ライブラリーには暖炉があってゆっくり時間が流れていました。

    帰国後に知ったのですが、アアルトの母校であるヘルシンキ工科大学の学生会館として使われていた時期もあったそうで、アアルトつながりの縁を感じました。ヨーロッパの歴史を感じるロビーから中庭を通って部屋へ入ると、それまでとはがらっと違うインテリアに驚きます。

    2005年に全面改装された客室はとてもスタイリッシュなシンプルモダン。ファブリックはベージュからダークブラウンの濃淡でシックにまとめられています。白いデスクは奥のふたを開けるとドレッサーになり、中にドライヤーが収納されていて機能的。奥行きがたっぷりあるのでふたを開けたままでも手前は机として使えます。ベッドの堅さもちょうど良く、ダブルベッドの上の真っ白なデュベは一人分ずつ二枚に分かれていてふんわり軽く寝心地満点でした。

    デスク周りがなんだかやけにすっきりしていると思ったら、ホテルサービスの案内は全てテレビ画面で見るペーパーレスシステム。早速チェックしようとしましたが、いくらやっても何も映りません。スタッフの方もお手上げで、満室のためその夜はテレビ無しとなりましたが、その代わりにミニバーをオールフリーにしてくれました。翌日もテレビは修理できず、結局二日間ともミニバーがオールフリーに。多少不便は感じましたが、静かな夜と無料の飲み物、物価の高いフィンランドではかえってラッキーだったかもしれません。

    朝食はロビーの地下にあるキャンドルライトが暖かい雰囲気のレストランでブッフェ形式。フルーツ、チーズ、パンの種類が豊富でどれもとても美味しかったです。フィンランドといえばずっしりと重いライ麦パンが定番でおいしいのですが、ここでは白いバゲット類やクロワッサン等も噛み締めると深い味わいでした。

    夜はサウナが無料で使えました。七時過ぎに行くと、近郊の街タンペレから泊まりにきていた女性とお孫さんと私の三人だけで、すっかりリラックスできました。本場フィンランドではどこの家にもサウナがあり、週末は家族みんなでサウナ・イブニングを楽しむのだそうです。サウナの更衣室に使い捨てのペーパータオルが置いてあり、それを敷いて座るのがマナーとのことでした。確かにその方が衛生的ですよね。

    行く前は正直言ってそれほど期待をしていなかったホテルでしたが、最初から最後まで全てが程よい心地良さで、二泊では物足りないくらい気に入ってしまいました。スタッフもお城のような雰囲気にぴったりのやさしく可愛いらしい女性達で、すぐにまた「ただいま?!」と戻りたくなるようなホテルでした。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.64 2007年10月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ウェスティン・リゾート・マカオ」

    CS満足度 ハート4つ。近場で、コロニアルな雰囲気を一応味わえること。長期の休日が取りにくい人にはぜひお勧めのリゾートです。食事も予想より、美味しかったです。

    船橋俊司
    ●1955年横浜生まれ。横浜市内で法律事務所を主宰。専門は、金融・税務・M&A・刑事。趣味は、ラテンアメリカ研究、ボサノヴァ・将棋。ジム歴は三十年。東京、横浜の有名ジムは、ほとんど体験。そのうち、「ホテルが趣味だ」とさりげなく言えたら幸せです



    宿泊日  2007年3月24日〜26日


    急に外国へ行きたくなり、慌しく出発の二日前に飛行機のチケットとホテルの手配をして、束の間ながら忙殺の日々から解放されてきました。

    今回宿泊したウェスティン・リゾート・マカオはマカオの最南端、路環(コロアン)島の入り江に位置します。出発二日前に公式ウェブサイトで空室状況を照会したところ、グランドスーペリアルームが辛うじて空いていて、料金は約三万五千万円弱でした。

    部屋は、全室海に面していて、入り口の左側がビーチビュー、右側がオーシャンビューとなっており、今回はビーチビューに泊まることとなりました。

    前方に砂浜のビーチ、左方には湾を見渡すことができます。バルコニーにはバーベキューも出来るくらいのスペースがあり、夕暮れにデッキチェアで夕日を眺めながらビールでも飲むと、気分は格別です。室内の広さは約五十平米と広くもなく狭くもなくといったところですが、浴室や充実したアメニティグッズには清潔感があり、リゾート気分を盛り立ててくれました。

    最も良かったのはなんといってもベッドと枕でしょう。キングサイズのベッド二台にふかふかのシーツ、そして四つの枕と柔らかな毛布にはしっとりくるまるような「ぬくもり」があって快適な眠りをとることが出来ました。

    夕食はホテル内のレストラン(バイキング方式)を利用しました。確か一人一万円程度でしたが、近海産のシーフードが中心でビーフやロブスターを目の前で焼いてくれ、その他の品数も豊富で満足度は八十点でした。

    このホテルは、市街の中心から車で三十分ほど離れた島にあるので、一度ホテルに入ってしまうと市井のレストランへ行くにはいささか面倒なため、連泊客は昼食もルームサービスで済ましてしまうことも多いそうです。

    しかし、その反面、広大な敷地を生かし、マカオで唯一のゴルフコースでアジア・チャンピオンシップも開催される本格的コース(十八ホールでパー71、六千二百四十九ヤード)がホテルに併設されています。もちろんテニスコートも敷地内にあります。

    さて、ホテルと言えば、私にとってはジムが欠かせません。各国ホテルで宿泊時には必ずジムを利用しています。

    このホテルは一階のプールサイド(室内とガーデンの両方あり)に直結した約三十坪ほどの標準的な設備でした。利用者はほとんどが地元のクラブメンバーのようで、その日の宿泊客の利用者は私だけだったようです。

    ハードなトレーニングを派手にやっていると、背の高い白人が声をかけてきました。彼は香港とマカオを結ぶヘリコプター会社のマネージャーでした。南アフリカの国籍で単身赴任中とか。マカオ市街の安くておいしいポルトガル料理のお店を紹介してもらったりと、ジムでの現地の人とのおしゃべりも楽しい触れ合いのひとつです。

    このホテルはマカオでは数少ないカジノが併設されていないホテルです。というのも、本来、ホテルにカジノが併設されると来客層の変化やホテルのホスピタリテイ等にも影響があると考えられるので、高級ホテルほどその導入に慎重にならざるを得ません。今後、建設予定のハイアットやフォーシーズンズなど大手の動向が気にかかります。

    ともあれ、このホテルはかなり気に入り、台北経由等(フェリーを経ずに直行で行けるため)で、もう一度行きたいホテルです。


    ○次に泊まる方へ

    カジノの来客の中心は、香港人のみならず中国大陸本土の人々で、大陸本土の国境及び香港のフェリーターミナルから押し寄せて二十四時間カジノに熱狂しています。

    各カジノからは直行の無料リムジンバスやVIP用の高級ハイヤーなどが用意されています。ウィンホテルやサンズホテルなど宿泊料金の数百倍の利益がもたらされていることは明白で、宿泊料金は若干安めでもあります。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.63 2007年8月発行号掲載記事より抜粋。



    「シェラトン・アムステルダムエアポートホテル」

    CS満足度 ハート5つ。今後パリ出張の際にはAFでパリ直行するのではなく、少なくとも片道はKLMでアムス経由にし、このホテルをまた利用したいと思ってしまうほど。

    菅野沙織
    ●フランス系化粧品会社勤務。ストレス解消は二泊四日でのヨーロッパ弾丸往復も辞さない海外旅行。趣味は遺跡巡り。



    宿泊日  2007年3月23日〜25日


    スキポール空港に到着の時刻が遅かったので速やかにチェックインをし、帰りのチェックアウトのぎりぎりまでホテルで過ごしたいというのが今回の望みだった。そんなことを考えていたときに知人の勧めで、初めての空港内ホテルデビューをすることにした。今まで空港内ホテルに泊まることなど想像したこともなかったので、つくづくネットワーキングと情報収集というのは大切だと感じる。

    スキポール空港は世界の中でも好きな空港のひとつ。ラゲージをピックアップして空港内から一歩外に踏み出し、そのまま左にまっすぐ歩くとすぐにホテル、シェラトン・アムステルダムエアポートホテルの入り口がある。迷うはずもないほどスムーズに到着。長旅の途中、ホテルにたどりつくというプロセスにまったくストレスがないことがこれほど精神衛生上いいことだというのが今回の最大の発見かもしれない。

    八階の部屋に移動し、カーテンを開けて空港ビューの美しさに大感動!

    仕事と趣味で年に八回くらい海外に出る私のライフスタイル上、空港は大好きな場所ではあるが、空港を少し高めのシアターの特等席のようなアングルから見たことはない。

    目の前に管制塔が大きくそびえ、夕暮れの中にライトアップされた滑走路、さまざまな国の飛行機がゆっくり羽をやすめて鳥のように休んでいる姿をパノラミックに見ることが出来る。これはちょっとしたイブニング・ライトアップ・ショーのような気分だ。この体験は空港好きの皆様にぜひ一度は体験されることをお勧めしたい。

    部屋はダブル、それほど広いわけではないけれどスタイリッシュでクリーン、とても快適である。濃紺のカーペットにベージュのカーテン、ベッドカバーとクッションにはモダンな白黒のチェックが使われていて空港内という近代的で便利なロケーションが室内の視覚的なイメージと一体化しているので、これもまたイメージ体感ギャップといったストレスがない。

    個人のPCや資料、本などを置けるデスクも独立式なので、好きな位置に移動でき、好きな明るさで楽しめる。

    仕事で海外に行く場合や個人のPCをもっていく場合はこういったデスクはうれしい。誰にでも自分だけの仕事の能率が上がる方向というのがあると思うから。

    ドアにかける「Don't Disturb」の札は紙製でドアノブにかけるタイプではなく、ドアの外から切れ込みに差し込むカード式。

    バスルームは広くてとてもクリーン。シャワールームとバスタブが別式。シェラトンのロゴ入りのアメニティはたっぷり入っているのでなかなか使いでがある。しかもシャワー用ジェルとバス用入浴剤が別なのもうれしい。タオルは肉厚で高級感がある。

    不思議なのは、空港という比較的騒音がありそうな環境、部屋数が多い大型ホテルに滞在していることをまったく忘れてしまうほど、まったく外からの音がしないこと。廊下の音さえもしないのは意外だった。

    ホテルのデザインに関して。廊下を歩くとホテルの真ん中に大きな吹き抜けがあり、さんさんと陽光が差す。下を見ると目が回りそうなスパイラルのデザインだがガラスを多く使った建築のため軽やかさがあり空中を歩いているような気分になる。空港から街中までが近い都市に行く際は今後もぜひ空港内ホテルを活用したいと思う。


    ○次に泊まる方へ

    スキポール空港内はホテルに直結している到着フロアがものすごく充実しているのでせっかくだからホテルだけではなく空港内施設も堪能することをお勧めしたい。私は朝食を空港内でいただいた。簡単でリーズナブルに食べられるお店がたくさんあるし、大きなスーパーマーケットまであるので空港内散歩も兼ねて歩き回るのが楽しい。

    空港の地下にはアムステルダム・セントラル・ステーションに向かう電車の駅があるので街に出るのもらくらく簡単。二十分もかからずに街に繰り出せる。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.62 2007年6月発行号 掲載記事より抜粋。



    「サン・ジェームス・パリ」

    CS満足度 ハート5つ。フランスを知る上でとても身になる体験でした。

    菅野沙織
    ●フランス系化粧品会社勤務。仕事での海外出張の前後には必ずプライベート・トリップを楽しんでいる。ストレス解消は二泊四日でのヨーロッパ弾丸往復も辞さない海外旅行。趣味は遺跡巡り。



    宿泊日  2007年3月1日〜5日


    本物のセレブやエグゼが集う圧倒的な品格と知性を兼ね備えた高級ホテル、それがサン・ジェームス。場所はパリ市内で最もエレガントでリッチなエリアといわれる十六区。うれしいことに、今回パリ出張の際にここに四泊するチャンスを本社よりいただいた。

    空港からホテルに到着したのは夜七時頃。黒いアイアンの門の扉から中に入るとライトアップされて美しい噴水が迎えてくれる。ホテルというより素晴らしい邸宅にお招きいただいたような感覚。ロビー正面左には本当に小さなレセプションがひっそりとあり、さりげない。中身がないと勝負は出来ないといった感じ。

    スタッフは予想していたよりも若く、ともすると高級ホテルにありがちな高圧的な態度はまったくなく、さりげなくエレガントにサービスを提供してくれる。

    私の部屋は三階の最上階で、かなりゆったりめ。インテリアはベージュとブラウンのいたってシンプルなもの。調度品は高品質だがゴブラン織りの華やかなカーテンやベッドカバーといったスタイルではなく、質の良い織物がシンプルな色でそろえられている。

    その中で二つ、宿泊者にとってうれしいモダンなサービスが。ひとつはベッドサイドにあるCDプレイヤーとクラシックのCD数種。もうひとつは床置き式の液晶TVモニター。

    バスルームは、かなりクラシック。バスタブにシャワーカーテンはなく、床はフローリングのためシャワーを浴びる際にはかなり緊張した。リネンは肉厚で上等なもの。

    三階の廊下の天井の一部はガラスになっており、天気の良い日はサンルームのような環境を楽しめる。各部屋のドアを開けると小庭のようにイスとテーブルが用意されているが、ホテル内通路から視界をさえぎるため、その前にカーテンが門のように垂れ下がっている。シャトーの外観は変えずに室内でパティオ気分を楽しめるように工夫されているのが小粋だ。

    食事をする部屋は、かつての宴をイメージできるような天井の高い部屋。壁面には背の高いカップボードが配置され、中にはさまざまなコレクターアイテムであろう焼き物やガラスの調度品が飾られている。朝食ビュッフェは種類も多く、なかなかおいしい。

    バーはやはり天井が高く、壁には天井まで届く本棚が備え付けられており、重厚な書斎のよう。窓からはホテルの裏庭が見え、天気の良いときには外でもカクテルを楽しめる。どなたかの邸宅に招かれているようなくつろぎ感がある。このシャトーの元主のスタイルがいまだに感じられるようだ。

    意外にも一番感動的だったのは、ジャクージ。レセプションに電話を入れるやいなやあっという間にタオル地のスリッパが部屋に届けられた。

    室内のジャクージはプールとは別の独立した広めの部屋にあり、優雅なバスタイムを味わえる。地下なのに天井のガラスからは朝の光が帆のようなカーテンの合間から差し込み、ジャクジーの水に当たって幻想的だ。光の効果で部屋の中が薄青紫といった癒される空間を作り上げている。休憩のためのソファーはバーガンディの布製で横になれる長さ。シンプルなのにものすごく雰囲気があり、古代ローマ時代のバスを思わせた。

    簡単には入り込めない血筋を感じさせるホテルである。


    ○次に泊まる方へ

    ヴィクトル・ユゴー広場の近くにあり、凱旋門やブローニュの森にも徒歩でいける距離。近辺に店などはほとんどない静かな環境。フランス本社の社長いわく、「サン・ジェームスはこのスタイルと味わいがわかる人でなければ単にシックで重厚なホテルに過ぎない。インターナショナル・ブランドのホテルようなきらびやかさや過剰なサービスはないから」とのこと。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.61 掲載記事より抜粋。



    「ル・ロイヤルメリディアン上海」

    CS満足度 ハートは5つ。大型ホテルなのに、スタッフの対応がとてもよかったです。最初は華やかな雰囲気が気に入っていたのですが、最後は帰ってきたいと思わせてくれたホテルでした。

    上野奈穂
    ●今回が上海八軒目のホテルでしたが、一番気に入りました。まだ泊まっていない気になるホテルもありますし、これからもいろいろなホテルがオープンするので試したいのですが、またここに戻ってきそう。


    宿泊日 2006年11月22日〜27日


    ル ロイヤルメリディアン上海に十二月一日のグランドオープン直前に宿泊しました。ショッピング・センターが入るビルの高層フロアがホテルとなっています。何しろ立地が抜群。人民広場駅に近く、上海一の繁華街、南京東路にあります。

    レセプションは十一階。パブリックスペースは天井は高く広々としているのですが、中国っぽいキンキラした豪華さは控えめ。所々に水が流れていて、せせらぎが耳に心地よいです。

    客室は三十八階で、南京東路や人民公園が見渡せるほか、租界時代の西洋風建築や工事している囲いの中も見えて面白かったです。夜景も二時ごろまで楽しめました。

    室内でとても気に入ったのはクローゼット。スーツケースを置ける台があり、引き出せるので使い勝手がよかったです。また、服をかけるパイプは上にあり、バーで操作をしてそのパイプを引き降ろして、服を掛けます。面倒と思われる方もいそうですが、私は面白がって、わざわざ上げたり降ろしたりして楽しんでいました。

    バスルームからは客室が見えます。ブラインドを下ろすのは客室側からだけ。恋人同士で泊まっていたら、突然、上げたりするイタヅラもあり?!

    メリディアンは今はスターウッドのホテルですが、元はフランスのホテルチェーン。そこかしこで、そのことを思い出しました。バスルームの蛇口や客室のデスクのライトは細身のデザイン。レストランのインテリアや食器から、スパのシャワーブースの造り、スタッフのユニフォームまでおしゃれ。華やいだ気分になるホテルです。

    特に問題もなく上海に滞在していたのですが、帰国前日になってトラブル発生。地下鉄内でデジカメを盗られてしまったようでした。とにかく警察で盗難証明書を手に入れようと、ホテルのレセプションで警察の場所を尋ねました。最初、中国人スタッフに尋ねたら、警察で盗難証明書をもらうということ自体が理解できない様子。しかし私の困った様子を見かねて、日本人のゲストリレーションズの方を呼んでくれました。この方の対応が本当に見事! まず私の状況を聞き、それを中国語で文書にしてくれました。警察でうまく説明できないときのためだと思います。そしてご自分の名刺も添えてくれました。また、「セキュリティのために」とベルマンを一人付けてくれたのです。ホテルに何の責任もないのに、ここまでしてくれるとは。

    そのベルマンに連れられ、公安(中国の警察)へ。最初は、一人で公安に行くことに別に不安はなく、「こんな機会でもないと入れないわ」と呑気に考えていたのですが、以前行ったローマの警察と比べると、場末の感があるので女性一人で入るのはちょっと勇気がいるという所でした。公安ではベルマンが色々と説明をし、結局通訳の役目まで果たしてくれて無事盗難証明書を入手することができました。公安で待たされている間にベルマンを観察。背が高くがっちりとしていて、韓流スターのようにかっこよかったです。

    このトラブルのケアはかなり見事でしたが、基本的にスタッフの対応がとてもよかったです。スタッフの数が多く、困った風でいるとすぐに声を掛けてくれます。そしていつも笑顔です。

    最初は華やかな雰囲気が気に入っていたホテル。でもチェックアウト時には、戻ってきたいと思わせてくれたホテルでした。

    ○次に泊まる方へ

    高層階の客室が景色も楽しめておすすめです。高層階はアメニティがロキシタンで、下のほうのフロアはメリディアンのオリジナルのものだそうです。利用しませんでしたが、プールは自然光が入って、気持ちよさそうでした。広東料理やイタリアン、フレンチの各レストランのインテリアもすてきなのでチェックしてみてください。また、レセプションには美人の女性が多いです!


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.59 掲載記事より抜粋。



    「ホテル新羅」

    CS満足度 ハート3つ。減点したのは部屋が古いのと、値段が高いのでコストパフォーマンスが悪いから。サービスには問題なしです。

    島埜あき子
    ●三十代会社員。今回初めて海外一人旅でした。三回目の韓国でも迷うことばかり。韓国といえども英語が話せないのはツライと感じました。しかし、これを機会に他の都市にも行ってみたいです。


    宿泊日 HJCの「@ソウルの会」参加特別レートでデラックスルームに28万ウォン(サービス料別)。
    宿泊代 2006年11月4日〜5日
    予約法 HJCを通して予約。



    ホテル・ジャンキーズ・クラブのイベント「@ソウルの会」に参加するためにホテル新羅に宿泊しました。チェックアウトの日は出発が朝の六時半だったので安く仕上げたいところでしたが、「こんな時じゃなきゃクラブフロアは泊まれない」と、一番安いタイプのデラックスルームに二十八万ウォン(サービス料別)で泊まっちゃいました。

    ホテルに到着したのが朝の九時半でしたが、快くチェックイン手続きをしてくれてうれしかったです。部屋までの案内はありませんでした。唯一その時に空いていた部屋でしたが、窓から美しい紅葉が見えるいい部屋。しかし、あまりにも香水の残り香が気になって部屋を代えてもらいました。

    今度は2023号室。反対側のシティービューの部屋で、景色は免税店がよく見える位置。

    正直いって第一印象は古い! 特にドアの内側についているチェーンのような鍵が疑問でした。オートロックではないのかなって不安に思いました。もちろん、ちゃんとオートロックでした。部屋は期待していなかったものの、JWマリオットから移ってくると、古さ狭さを感じました。広さは三十五平米ですが一人には充分な広さで、特に水廻りが使いやすかったです。洗面所、トイレが並んで、向かいにバスタブ、シャワーブースがあるので身支度するのは便利でした。ベッド、デスク以外にもオットマン付きソファがあるのはうれしかったです。

    ひと休みしてからジムへ行きました。客室は古いですが、パブリックスペースのリノベーションは終わっているらしく、モダンなつくりになっていました。ジムスペースも中庭に面していて自然光が入ります。そう広くはないですが、真ん中に窓のないスタジオと無酸素運動マシンがあります。その周りに円いウォーキングロードがあり、さらにその外円に有酸素運動のマシンがあります。マシンの使い方に困ったり、間違っているとスタッフが飛んできてくれるのは、さすがだと思いました。私が英語を理解できないなんてことを気にせず、身振りで笑顔で教えてくれるのはうれしいです。客層がかなり金持ちそうな人ばかりなのにビックリしました。プールは四レーンほどでしたが、こちらも自然光が入り、気持ちよく泳げます。

    その後利用したサウナもかなり広く、サウナが二つ、お風呂もぬるめと熱めの二つあってのんびりとできました。更衣室に置いてある化粧品もアルコール臭くなくてよかったです。この施設が利用できるのはポイントが高いと思いました。

    クラブラウンジは、私が宿泊した二十階の下の十九階にあるのにしばらく気がつかず、カクテルタイムに少しだけ寄ってチョコレートだけつまみましたが、おいしかったです。

    翌朝は、「ザ・パークビュー」で朝食ビッフェを食べました。朝からフォー(ベトナム風スープヌードル)が食べられるのはうれしい限り。しかし、フォーをサービスしてくれたシェフに「ビネガーは?」と聞くと、イライラしたように身振りで、「これをかければいいんだ」というように指をさしたのは、けっこう怖かったです。

    他にも、チーズ、ヨーグルト、サラダ、中華料理、パン、ワッフル、シェフがその場で焼くオムレツなど本当に種類豊富でおいしかったです。機会あれば、また来たいと思いました。


    ○次に泊まる方へ

    観光をメインにする方にはあまりオススメしません。ホテルでゆっくりする時間のある方は、ジムとサウナを利用してみてください。朝食も食べた方がいいです。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.59 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・トゥーリング」@ボローニャ

    CS満足度 ハート4つ。素晴らしい眺めとしばらく過ごしたいと思わせる家庭的なやさしさがあるホテル。

    菅野沙織
    ●フランス系化粧品会社勤務。青山に二匹の猫と住む。趣味は海外旅行と考古学。名前や星の数だけでホテルを選ぶのは簡単だけれど、ホテルと自分の距離を自分の言葉と気持ちでつくれるサイズのホテルに最近はとても惹かれる。


    宿泊日 2006年10月18日〜19日


    単に星の数ではわからないような味わい深いホテルがヨーロッパの小都市にはある。今回宿泊したのはイタリア、ボローニャの三ツ星ホテル、ホテル・トゥーリング。パリの出張帰りに心休まる小さくて文化的な都市に行きたくて、なんとなくボローニャを選んだ。目的は、街そのものと考古学博物館。小さな街で高級ホテルを選ぶのは興ざめなので、その街のサイズを楽しめる距離感のあるホテルを選んだ。

    小さな入り口の階段をのぼり、ドアを開けると、急に人のやさしさや暖かさに満ちた世界がぱっと開けたようなレセプションとイタリアらしい甘さのある赤いゴブラン織りの応接セットのあるロビーが迎えてくれる。その奥には家庭的なバーカウンターとソファ、そのまた先には小さいながらキュートでイタリアらしいパティオがある。

    部屋は四階。シングルだが凝った部屋で使い勝手が良い。美しい色柄のカーテンやベッドカバーなどはオーセンティックでどっしりしている。バスルームは白を貴重としたとてもかわいい印象。アメニティはホテルオリジナルでローズピンクのラブリーなデザイン。 

    寝室とバスルームの両方にバルコニーに面した窓があるのだが、バスルームの窓のかわいい白いレースのカーテンから外の光が差し込む。私はこの家庭的、それでいてとても丁寧にマネージされているバスルームがとても気に入り、何度も窓を開けたり閉めたりして光が入るのを楽しんだ。

    さてこの部屋の一番のハイライトはなんといってもその大きなバルコニーとそこから目にするとてつもなく素晴らしい眺め。正直言ってシングルルームにこんなに大きなバルコニーや素晴らしき眺めは期待していなかっただけに、しばし感動しながらイスに腰掛けたまま外を見つめていた。

    屋上からの眺めはポストカード並み。どうしてイタリア人というのはこんなにも人生の楽しみ方が上手なのだろうか。それほど広くない屋上なのにこの眺めを楽しむためのあらゆる工夫がされている。古代ローマ時代から変わらないデザインのテラコッタの植木鉢と植物をところどころに配して食事やお茶を楽しめるテーブルとイス、日差しが強い日のためにアールのかかった黒いアイアンでふちどられた白いルーフのあるスペースもある。またもう一方にはジャクージまで。

    街で美術やショッピング、広場のカフェなどでゆったり過ごし、夕食の時間が近づいたが、レストランに行くのがおっくうだったので、おいしそうな惣菜を買ってホテルに戻る。

    ちょっとバーで過ごしたくてマティーニを。食事はないものと思っていたら簡単なものは作ってくれるというのでボローニャ名物のパスタを作っていただき、バーで食事をすることに。カクテルを作る方も、お料理を作る方もみな本当にフレンドリーなのでついおしゃべりをしながら長居をしてしまう。

    翌日は美人レセプショニストのアドバイスで、観光名所ではなく彼女自身が個人的に好きな素敵な回廊のある小さな通りをたくさん発見することができた。

    ホテルを去る夕方にバーでマティーニを。すてきな黒い犬が走ってきたのでしばし遊んでいるとホテルのマネージャーの犬とのこと。それをきっかけに彼といろいろお話をし、次回来るときは屋上で食事をしましょうということになった。


    ○次に泊まる方へ

    ホテルの場所はこの街の観光の中心となるマッジョーレ広場から細道を歩いてほんの数分、地の利がよく、しかもとても静かでしっとりしたエリア。ボローニャは塔と回廊がたくさんある赤い街と呼ばれているが、ホテルの部屋から見る眺めはそのもので、やさしいレンガ色の屋根や塔がパノラミックに見えるのだから特等席のようなもの。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.59 2006年12月発行号掲載記事より抜粋。



    「シェラトン・グランドホテル&スパ, エジンバラ」

    CS満足度 ハート4つ。眺めの素晴らしさと、館内の落ち着いた雰囲気が気に入りました。

    古舘秀之
    ●ロンドンでは、ヴィクトリアンとアールデコ建築様式の二軒のホテルに滞在しました。それぞれ歴史のある建造物で雰囲気は良く、過去に思いをはせることができます。


    宿泊日 2006年9月17日〜18日


    予定より六時間遅れ、ようやく列車はエジンバラに到着。すでにスコットランドの空は赤く染まっていて、街を支配するかのように岩山の上にそびえ立つエジンバラ城にも夜の闇が迫っていました。シェラトン・グランドホテル&スパ, エジンバラは、その城にほど近い、観光には便利な場所にあります。

    スーツケースを引っ張りカレドニアン・ホテルを横目に通りすぎて行くと、エジンバラにしては意外にも近代的な建物が目的のホテルでした。入ると外見とは反対にクラシックな様式です。

    通された部屋は最上階に位置し、ソファが備え付けられ、ゆったりとしていました。バスアメニティは、地元スコットランドのシーケルプというブランドです。部屋からは正面にエジンバラ城が見え、夕方から夜明けまで刻々と変わる城の表情を眺めることができました。

    残念ながらメインダイニング「ザ・グリル・ルーム」などのホテル内のレストランは定休日だったので、夕食は城の近くのパブで済ませました。そこでホテルに戻ってから、唯一開いていたバー「ジ・エクスチェンジ」でスコッチを楽しむことにしました。さすが本場だけあり、注文できるモルトウィスキーの種類はかなり豊富で、今まで飲んだことのないものもたくさんあります。静かな雰囲気のなか、グラスを傾けて日本からエジンバラまでの長旅の疲れを癒すことができました。

    翌日は併設の「ワン・スパ」に行ってみることにしました。ホテルの隣の建物に入っているのですが、宿泊客はホテルのカードキーを使って、直接ホテルより行くことができます。時間の関係でマッサージを受けることはできませんでしたが、勧められたアロマグリットというスパを試してみました。 英国政府観光庁によると「洗練されたスパを好む人が求めるあらゆるサービスを提供してくれる最高級のスパ」。

    そこは十余りの小さな小屋に分けられていて、中をのぞいてみると、ハーブの香りが漂うサウナが数部屋、日本の温泉でよくあるようなサウナ、トルコ式のハマム、ひと山の氷が積んである場所もあります。何かと思いましたが、指示に従って順番に十?二十分ずつ入ることになるようです。暑い部屋もあれば、少々寒い部屋もあります。メニューの最後となる、タイルが貼り付けられた石のベッドは、暖かくてぽかぽか気持ち良く、危うく深く寝入ってしまうところでした。

    また、ルーフトップ・ハイドロプールという屋上露天泡風呂のようなプールがありました。ホテルを眺めながら、屋外でお湯に浸かるのは不思議な感じでしたが、やはり日本人として温泉が好きなのか、リラックスできました。

    朝食はガラス張りの天井より陽光ふりそそぐビュッフェスタイルの「ザ・テラス」に行きました。広場に面していて、仕事に急ぐエジンバラの人々を見ながら食べることができます。

    今回の旅でもやはりイギリス料理は評価できなかったのですが、ここのオムレツは溶けたチーズがとろりと中からあふれてきて、数少ない美味しかったと感じられるものでした。

    時間的に余裕がなかったので駆け足で通り過ぎてしまいましたが、スタッフも感じが良く、過しやすいホテルでした。再びエジンバラに旅する機会があれば数日ゆっくり滞在して、エジンバラ城を眺めながらスコッチでも楽しみたいものです。


    ○次に泊まる方へ

    地図で見るだけでは駅とホテルはわりあい近く見えますが、その間は起伏のある地形なので、荷物を持って歩くには困難が生じます。タクシーの利用をお勧めします。同様にエジンバラ城は目の前に見えるのですが、歩いて行くとけっこうな距離があります。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.61 2007年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    「リッツ・パリ」

    CS満足度 ハート4つ半。探し物をしてくれなかったのでハート半分減点。シャワーはお水が出なかったもののホテルにクレームしている時間がなかったため原因不明。

    横山 文
    ●夏のバカンスをイタリアで過し続けていましたが、二年ぶりに行ったらやっぱりパリも素敵! でも、ユーロもポンドも高くて、次のバカンスに向け、ただいま緊縮財政中です。


    宿泊日 2006年5月3日〜5日


    急きょ仕事でパリに行くことになり、リッツに宿泊しました。リッツには何度か行ったことがありますが、いつか立派な大人(?)になったら宿泊しようと思っていたので、まだ早いわ〜と恐縮しながら泊まりました。

    ヘミングウェイ・バー、ソファの置かれた瀟洒なロビー、高い天井から吊り下がる豪華なシャンデリア、両脇を埋め尽くす煌びやかなショーケース、ギリシャ彫刻の置かれたパティオ、木造のエレベーター、つま先の沈む絨毯のすべてがリッツの荘厳な格式と伝統を感じさせます。

    お部屋の家具や暖炉、置時計はアンティークで、洗面所の蛇口は白鳥です。備品は鉛筆、グラス、そしてバスタブにいたるまでリッツのエンブレムを誇らしげにつけています。ベッドカバーやタオル類は上品なピンクで、クラシックなお部屋を柔らかく包みます。

    ある早朝、スパ専用のエレベーターに乗ってプールに行きました。スイミングキャップを渡され(もちろんリッツのエンブレム入り)、ギリシャ神殿のようなプールでひと泳ぎし、プールサイドでセルフサービスのカフェオレをいただきながら新聞を読んでいると、初老の夫婦がゆったりとした朝を過していました。そんな穏やかな朝に事件は起きました。

    部屋に戻ってシャワーを浴びようとしたところ、最上階だったせいか、朝のシャワーラッシュ時だったためか水が出ません! バスローブのポケットに洗顔フォームを入れて地下のスパに戻り、サウナルームでシャワーを浴びることに。インフラは新しそうだったのに、どうしたのでしょう。無事シャワーを浴び、「レスパルドン」に行くと満席です。リッツは日本人宿泊客が多いらしく、メニューには和朝食メニューが日本語で記載されています。今日も半分は日本人。人手不足のようで、サービスにかなり時間がかかりました。

    バタバタとリッツをチェックアウトし、会議の開催されるホテルに移動した夜、バスローブのポケットに洗顔フォームを忘れた事に気づきました。リッツに電話してメイドに探すようにお願いしましたが、十分後に電話があり、部屋はすでに掃除されており、ないとのこと。礼儀正しい返答でしたが、本当に探してくれたのぉ? たかが洗顔フォームですが、海外旅行中のガールズにとっては重要アイテム。これが日本のオークラ帝国なら、きっとすべてのバスローブに手を入れて探してくれたに違いない、とちょっと悲しくなりました。

    それでもさすがにリッツとうならせたのはコンシアージュの力です。日本からギ・サヴォワやアラン・デュカスなどのレストランに予約のメールを入れたのですが、何処もディナーは満席との返信。リッツに電話を入れ、予約を依頼したところ、しっかりディナーの席を確保してくれました。

    リッツ経由で予約を入れたせいでしょうか、ギ・サヴォワでは、席に到着すると私だけにプレゼントを下さり、シェフがご挨拶にいらっしゃいました。ギャルソンのアテンションも非常に高く、最高のサービスを受けました。

    リッツの特別な雰囲気は、伝統的で重厚な建物や内装、無理を聞いてくれる一流ならではのコンシアージュにあると思いますが、すべての面において完璧を望んでしまうのは、リッツだからこその宿命でしょうか。


    ○次に泊まる方へ

    リッツには連泊して、ゆったりとしたパリをお過しになることをお奨めします。そして、コンシアージュにすべてをお願いすると、物事がスムーズに運び、最上のサービスを受けることが出来ます。余談ですが、パリの三ツ星レストランが最近日本に出店してますが、パリの本店はディナーもランチもお値段は変わらず、日本の三倍くらいです。ランチ3万円って(ちなみに私はまったくお酒をいただきません)、お高〜い!


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.56掲載記事より抜粋。



    「ホテル・ゲッレールト」

    CS満足度 ハート4つ。ここの魅力は建物や装飾自体が美術館のように美しいことに加え、ドナウ川を舞台に24時間繰り広げられるとてつもなく優雅で浪漫に満ちた風景、そして豪華な温泉のパッケージ。

    菅野沙織
    ●フランス系化粧品会社勤務。趣味は古代ギリシャ、ローマの考古学で、今回もニース近くのボーリュー・シュール・メールにも行って来ました。パリでは定宿の二つのホテル(Scrib, Marignan Elysee)に泊まりましたが、両方ともリノベーション中でした。東京同様、競争が激しいのだなと感じました。


    宿泊日 2006年4月29日〜5月1日


    このホテル・ゲッレールトはブダペストを悠々と流れるドナウ川のブダ側、ゲッレールトの丘のふもと、自由橋の近くにある。ホテル自体がブダペストを代表するアールヌーヴォー様式の美しい建物で、古きよき時代を反映する唯一のホテルであり、ロビーに入るやいなや中央階段の手すりやガラス絵に重厚なアールヌーヴォーの工芸を見ることができる。

    私が毎回利用するのはもちろんドナウ川が見える部屋。ここからの眺めはパステルカラーの空を刻々と染め上げながらのぼる大きく真っ赤な太陽が織り成す幻想的な朝焼けやロマンティックな薄紫の夕暮れ、そして宝石をちりばめたように美しい夜景など、十三年前に初めてブダペストを訪れた時の感動をいまだ裏切ることがない。

    目の前に見える自由橋の繊細さ、川の向こう岸に見えるギリシャ風の経済大学、有名なジョルナイ(ハンガリーを代表する焼き物)のタイルを駆使した中央市場の建物など、窓辺にたたずんでいるだけでも飽きることがない。

    ここ五年間、毎年四月の中旬から後半にかけてあるパリ出張の最後に二日ばかり立ち寄り、ハンガリー人の大切な友人と共に、ハンガリー料理とホテル内にある温泉をたっぷり楽しみ疲れを取ってから帰国の途に着くことが慣例になっている。今年はクロアチアのドブロヴニクに立ち寄った後に訪れた。

    客室はとてもクラッシックなつくりで決して華美ではない。天井に直径一メートルほどもある濃いグリーンの布製シャンデリアのランプが存在感を示しているだけで、調度品などはあえて個性を殺しているかのようにも見える。あくまでも主役は窓からの眺めなのだろう。バスルームは清潔でシンプルな大理石を使用。タオルとバスローブはとても肉厚で重いくらいだ。特記したいのは部屋のキー。直径十センチほどもある大きな年季の入った木のキーホルダーが付いていて郷愁をさそう。

    朝食は大宴会場のような部屋でのブッフェ。大きくドレープをきかせた刺繍入りのカーテン越しにドナウ川を眺めながらいただく。ハンガリー料理も含めその種類は夕食のようで、つい朝から長居をしてしまう。部屋にもどり水着の上にバスローブをはおり、専用のエレベーターを利用してホテル内の温泉に向かう。このエレベーターガール(といっても彼女はたぶん六十才近いと思う)は私と友人を覚えていて色々と話しかけてくる。こういった親しさがホテルの特徴でもある。

    ホテル・ゲッレールトの温泉は広いし季節や目的によって色々な楽しみ方ができる。入り口のドームの天井にはものすごく緻密なモザイクが施され、ビーナスのような像が迎えてくれる。色々な温泉を純粋に楽しむ場所が男女別にあるが、一番にぎわっているのは温泉プール。室内と屋外があり、室内のガラス屋根は季節や天気によって開閉しオープンエアーになり、夏は外のプールサイドの芝で昼寝もできる。この室内プールのデコレーションはブダペスト一と言われている。

    私は泳げないのでプール横にある温かい浴槽に入り、そこから見えるプールの美しい眺めを楽しんでから女性用の温泉コーナーで色々なタイプのお湯を楽しみ、その後、部屋で昼寝をし、味わい深いカフェがたくさんあるフランツリスト通りに繰り出すことを習慣にしている。こんな時間の繰り返しを大切な友人とこれからも毎年していけたら幸せだなつくづく思う。


    ○次に泊まる方へ

    温泉プールでは水着が必要で、配布されるかっこわるいビニールキャップをかぶることが義務。男女別お風呂では裸にふんどしのような布の着用をすることになる。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.56 2006年6月発行号掲載記事より抜粋。



    「アマンサラ」@カンボジア・シエムリアップ

    CS満足度 ハート5つ。お料理はどれも大変に美味しかったし、快適な部屋とプール。どこも居心地抜群なのは秀逸なハードと、完璧なチームワークから生まれる極上のホスピタリティの成せるわざに違いありません。

    田中 潤
    ●アマンのために生きている自称アマンティスト(アマン+ロマンティスト)。GMのトビー・アンダーソン氏にもお目にかかったが、細かい気配りとこだわり、そして仕事に対する厳しさを持ち合わせた方、とお見受けした。


    宿泊日 2006年3月4日〜7日


    十一軒目のアマン、アマンサラへ。泊まった部屋は、プールスイート No.25(予約したスイートからのアップグレード)。室料六百五十ドルにプラス百五十ドルで朝食と、昼食あるいは夕食が付くシステム。

    客室は余計な装飾を一切省いた、白と黒(実際には弱冠こげ茶色)の完璧なるシンメトリー。プライベートプールは庭も含めてかなり広く、浸かるだけでなくそれなりに「泳げる」ほど。チェックインしてすぐに、用意されたフラワーバスに身を沈め、左に自分達だけのためのプール、右に洗練されたアマン・シンメトリーを見やりながら、「こういう時のためのお金だよなあ」と、しみじみ。荘厳な仏教音楽を思わせるテーマCDも私達を深く深く癒してくれている。

    ディナーは西洋料理かクメール料理かを選ぶシステム。前者は、ヒレステーキ、パン粉で揚げた牛肉の薄切りモッツァレラチーズあえ、かにとトマトのタルト、かにとコーンのスープ、などが「普通に」かなり美味しい。後者は、甘辛く炒めた青野菜と牛肉、卵と野菜の和え物、鳥のスープなど五皿のコースになっている。中華料理屋さんの定食のおかず風で、安心して食べられる美味しさ。最後に五種類のチーズ(!)が出されるは、デザートの焼いたチョコレートは絶品、と言う具合で毎回、腹十二分目まで堪能した。

    ディナーメニューは全四種類。朝食は、フルーツ、ベーカリー、シリアル、卵料理、サイドメニューにベーコン、大豆、ソーセージ、ポテトなど。アジア料理としておかゆ(美味い!)、カンボジア・ヌードルも楽しめる。その他、ワインとチーズ、ホームメードのケーキとクッキーはいつでも自由にどうぞ、部屋の冷蔵庫にはミネラルウォーター、ソフトドリンク、ビールが常に補充され、これも自由にどうぞ。つまり「食べるアマン」なのだ。

    まったくもって感心してしまったのは、行き届いたお手入れ。アマン・テイスト溢れるフロント、ライブラリー、レストラン、ギャラリー、プール、庭の芝生・植物、それらが例外なくとても丁寧にそして完璧によく手入れされている。それもそのはず、日中メンテナンスのスタッフが必ず敷地内のどこかで静かに黙々と作業に励んでいる。例えば回廊。そこに付着した、眼を凝らしてもわからないような細かい汚れを、薬剤とたわしを使って二人がかりで取り除いている。

    スタッフはすれ違う度、さっと両手を合わせ、それから軽く礼をする。これが徹底している。さらに、ゲストが何かをオーダーする際には、必ずゲストよりも低い位置までしゃがみこんでこちらを見上げて会話する。これは相当教育されているな、と感じた。プールサイドでデイベッドをメークする際、脇にあった私のシャツと短パンまで丁寧にたたんでくれた。これは初めて!

    ターンダウンサービスは、毎晩、何とフラワーバスまで用意されていた。

    初日の夕食時、「明日の朝食でカンボジア・ヌードルをオーダーするのならば今のうちに。早朝買出しに出掛けるから」とわざわざ訊ねてくれた。明朝メニューを見ると確かに「オーダーは前日中に」と書いてある。

    アマン・テイストを煎じ詰めてギュッと凝縮させた、まるでアマンミュージアムの如きアマンサラ。おかげでまだまだアマンジャンキーを続ける事になりそうです。


    ○次に泊まる方へ

    昨年の十二月、レストラン側の広い敷地に新たに十二室のスイートがオープン。 No.25はその最末尾の一番パブリックスペースに近い部屋でとても気に入った。専用ドライバーが運転するルモック(バイクで引っ張る小さな幌馬車)で市場に買物に出かけたが、Tシャツが二ドル、シルクもどきのクロスが四ドル。せっかく各部屋に一台確保されているのだし、このルモックを利用してもう少し足を延ばしても良かったかもしれないと思う。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.56 2006年6月発行号掲載記事より抜粋。



    「カーポ・ダフリカ」

    CS満足度 ハートは4つ。ローマでこんなにコストパフォーマンスのよいホテルが見つかるなんて! 新しいホテルは清潔で快適です。。

    上野奈穂
    ●ローマは三度目でしたが、イタリアにはほぼ毎年行っているので、すっかり慣れているつもりでした。しかし、今回はこのホテルに泊まる前日に、地下鉄でお財布をすられてしまいました…。ひとりで旅行をしていたので、本当に無一文に! お金のない生活ってつらいと身に染みたローマ滞在でした


    宿泊日 2006年1月30日〜31日


    ローマのホテルというと、そこそこの金額を出しても客室はそれほど広くない、設備も充実していない、という印象がありました。ローマに限らず、ヨーロッパの大都市のホテルは似たような状況だと思います。ヨーロッパのホテルには歴史を感じさせるものも多いですし、物価の問題もありますので、一概にはアジアとは比べられませんが、割高感がありました。事実、前の晩に泊まっていたパンテオンそばの4ツ星ホテルは、こぢんまりとしていてアットホームな温かさやくつろぎはあるのですが、客室の広さはおそまつなものでした。

    しかし、そんなローマでも、満足のできるホテルを見つけました!  しかも百四十五ユーロと、前泊したホテルとほぼ同じ金額で。客室の広さだけだと二倍ほどの差があります。

    今回見つけた『カーポ・ダフリカ』は二、三年前のオープンと新しく、今まではあまり旅行ガイドなどで紹介されていませんでしたが、近頃チラホラ紹介されるようになってきています。私の場合は、個人旅行用のパンフレットで見つけ、ホテルのホームページをチェックしてみたところ、なかなかよさそうだったのでここに決めました。

    場所はローマ有数の観光スポット、コロッセオから徒歩八分くらい。ホテルの周りは閑静な環境です。ホテル名は通り名からとっています。とある旅行ガイドによると、コロッセオ建設の奴隷としてアフリカから連れて来られた人々の野営地だったところだったようです。また、そのガイドには、建物は近年までは修道院として使用されていたと記されていましたが、帰国後に別の雑誌を見ると、学校として使用されていたと書かれていました。元がどちらだったのかはさだかではありませんが、現在は外観、内部ともきれいに改装されています。

    ホテルのロビーを入ってすぐ左脇にはバーカウンターがありました。ボトルはいくつかの棚に分けて置かれており、その棚の配置ひとつとってもデザイン性を感じます。私はスタイリッシュな新しいホテルに泊まるときはいつもスタッフがテキパキとして感じがよくよい印象を抱くのですが、このホテルでもレセプションで対応してくれた女性は溌剌としていました。

    ロビー奥にはパソコンが一台置いてあり、宿泊客は無料で使えるようです。このようなサービスは嬉しいですね。

    チェックインをした時はすでに十八時を回っていましたので、ターンダウンサービスのあとでした。ベッドの脇には白いリネンの布が敷いてありました。客室内は木目の調度品が置かれているからでしょうか、暖かな雰囲気が漂っています。客室内の設備は整っていて、机、ナイトテーブルともにライトの脇には、パソコンのモジュラージャック用差込口が用意されていたり、スリッパ、バスローブなどの備品も備えられていました。ヨーロッパのホテルで、お手ごろな値段でこんなに快適な滞在ができるなんて!と大満足です。ベッドの幅は充分で、堅さはほどよく寝心地もよかったです。

    ひとつ残念だったのは、出発が早朝だったため、朝食を食べれなかったこと。朝食は屋上のテラスでとることができるようです。早朝便をとってしまったことをかなり後悔してしまいました。ローマを再訪する機会があったら、また泊まりたいホテルです。そして今度こそ朝食も味わってみたいです。

    ○次に泊まる方へ

    夕食はホテルの近くの庶民的なレストランでとりましたが、とてもオススメです。「ルッツィ Luzzi 」といい、ローマの伝統的な料理がお手ごろな値段で食べられます。サーブをしてくれるお兄さんたちがカッコイイのがポイント高し。

    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.55 掲載記事より抜粋。



    「Wロサンジェルス‐ウエストウッド」

    CS満足度 ハート3つ。普通のホテルにしか泊まったことがない人間には、様々な演出が驚きのホテルでしたが、反面、部屋は全体的に薄暗い感じだったから。

    古舘秀之
    ●元はバックパッカーだったのですが、最近は余裕ある旅行もしています。低いランクのホテルと高いランクのホテルの違いを、様々な面で比較できるのが楽しみです。今までの旅行では外から眺めるしかできなかった、ヨーロッパのクラシックホテルを訪ねてみるのが夢です。


    宿泊日 2006年1月11日〜14日


    Wロサンジェルスは前から泊まってみたかったホテルです。市中の美術館巡りにも便利な立地ということもあります。パサデナよりタクシーを使って移動し、写真で見たとおりのエントランスに着きました。黒いシャツを着た陽気なスタッフが迎えてくれます。

    やはり少し早い時間に着いたので、チェックインには一時間ほど待つように言われました。荷物を預けてホテル内を探検してみると、たまたまなのかもしれませんが、パーティーに出席するような格好の客ばかりで、わりとカジュアルな姿の私は浮いてしまいました。

    UCLAを散歩して戻ってくると、ようやく部屋に案内されました。スイートタイプなのですが、狭い部屋ふたつ続きで広くは感じられません。日本のビジネスホテル二部屋分というところでしょうか。ベッドは充分大きいはずなのですが、ウェスティンから来ると小さく見えてしまいます。部屋の片隅にはミニバーと一緒に、各種ホテルグッズを販売するミニショップがあり、下着から文房具、テディベアまで売っています。

    いきなり金庫が壊れていて、その修理を頼んだのが、私の「WHATEVER WHENEVER」(コンシエルジュ)初体験となりました。

    気に入ったのはディレクトリーで、カード形式になっていて見にくいことは見にくいのですが、それぞれのカードの裏に気が利いた一文が印刷されていて、ついつい全部読んでしまいました。各Wホテルを紹介する黒いハードカバーのセンスも良く、このふたつを持ち帰りたくなったくらいです。

    また、エレベーターの壁に掛けられたモニターには、乗客の映像と共にしゃれたメッセージが流れます。何種類あるかはわかりませんが、エレベーターに乗る度に楽しめました。

    夜はもちろん、リビングバーに出かけます。様々な映像が流れるリビングルームを通って向かうと、入口で入場をチェックしていましたが、ステイ客であるせいかノーチェックで入れました。人を押しのけなければというほどではありませんでしたが、連日満員状態でした。日本のバーではなかなか見ることのできない、まあ、ハリウッド映画のパーティー場面に出てくるような格好の人たちを観察できるわけです。中には出張でたまたま泊まったような中年のビジネスマンとかもいて、落ち着かない様子でした。

    特にここだけのことではないのですが、カクテルを注文するとベースになる酒の銘柄を聞かれるようです。最低限の組み合わせくらいは覚えておいた方がいいかもしれません。私はマンハッタン(カクテル名)のベースのバーボンの銘柄を問われ、一瞬止まってしまいました。

    バスアメニティはスパ「Bliss」で、レモン&セージの香りは爽快かつ癖がなく、男性でも使いやすいものです。持って帰ったところ、同僚にも好評でした。また、ワッフル地のバスローブは今まで使った中でも、最高の着心地でした。

    今回泊まったふたつのホテルに共通していたのですが、私以外には東洋人の姿はありませんでした。日本人観光客は、こういうホテルには泊まらないのかな?


    ○次に泊まる方へ

    新しいスパ「Bliss」は○六年二月に営業開始のようです。ディレクトリーにマッサージのメニューが記載されていました。レストランの朝食はいまいちで、あまり他の客はいませんでした。ルームサービスを取っている客が多いようです。外に出れば、学生街のせいかリーズナブルなレストランが多いからかもしれません。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.55 掲載記事より抜粋。



    「ウェスティン・パサデナ」

    CS満足度 ハート4つ。初めて体験したヘヴンリーベッドの寝心地に感動しました。落ち着いて泊まれるホテルです

    古舘秀之
    ●元はバックパッカーだったのですが、最近は余裕ある旅行もしています。低いランクのホテルと高いランクのホテルの違いを、様々な面で比較できるのが楽しみです。今までの旅行では外から眺めるしかできなかった、ヨーロッパのクラシックホテルを訪ねてみるのが夢です。


    宿泊日 2006年1月6日〜11日


    ロスの美術館を巡ってみようかと思い、都合のよさそうなホテルを探してみました。直前にスターウッドのゴールド会員になっていたこともあり、目的の美術館に歩いて行けるウェスティン・パサデナに決めました。噂のヘヴンリーベッドも体験してみたかったのです。

    飛行機の便の関係で、本来のチェックインの時間より早く着いたのですが、すぐに部屋に入れてくれました。ビジネスクラスに乗ったとはいえ、長いフライトの後でけっこう疲れていたこともあり、とても助かりました。レセプションは金髪のハンサムな男性で、ていねいに対応してくれました。

    部屋は一番低いランクなのですが、私ひとりで使うには充分な広さです。ふたりで泊まるなら、やや狭いでしょうが。中央に真っ白で大きなヘヴンリーベッドが鎮座していました。早速、上に乗って感触を確かめてみたところ、たしかにクッションが良く効いています。

    壁の色はおちついた感じの白と濃緑の二色で、部屋のデザインは特徴がないタイプですが、明るく開放感があり安心して滞在できそうです。

    27インチのテレビがどんと置かれているせいか、デスクのスペースはあまり広くなく、仕事で使うとしたら不便を感じるでしょう。窓際には、六個のクッションが置かれている長いソファがあり、そこからそそり立つパサデナの山々が望めます。日本では見られない山の形状で、外国に来たのだなと実感できました。

    バスは意外にも簡素なつくりで、アメニティも最小限のものしかなく、最近の日本のビジネスホテルの方がバラエティに富んでいます。ヘヴンリーシャワーと謳っているだけにお湯の出はとても良く、わざわざバスタブに張った湯に浸からなくても気持ちよくバスタイムが楽しめました。

    小さなプールが屋上にあり、そのそばのフィットネスルームでは夜遅くだというのに、たくさんの人たちが運動していました。

    少し散歩しようと思うなら、レストランの前からコロニアル風の中庭が続いていて、あちらこちらに配されているカタツムリやカメの形の噴水を眺めながら歩くことができます。パサデナの古い市庁舎が借景となって、なかなか良い雰囲気です。

    ホテル内にはレストランはひとつしかないのですが、中庭から続く場所に、繁盛しているシーフードとピザのレストランがそれぞれ一軒ずつありました。

    夜はヘヴンリーベッドの気持ちよさを存分に味わってみようと思ったのですが、横になったとたん眠ってしまい、目が覚めたのは翌日の午後一時でした…。本当に寝心地が良かったのだと思います。おかげで美術館ひとつに行きそびれました。

    二日目はさすがに午前中に起きることができましたが、なんか寝ているだけの旅行になってしまいそうです。

    パサデナの町は、危険と言われているロスの中でも安全な方で、夜も安心して歩き回れます。少し歩けばショッピングを楽しめる場所も多くありますし、古いスタイルのアメリカの街を楽しめます。

    全体的に高級ビジネスホテルという感じでした。とはいえ、パサデナの街中に泊まるなら、次も選ぶホテルだと思います。


    ○次に泊まる方へ

    パサデナはロスの空港からかなり離れた場所にあって、タクシーを利用するなら一万円くらいかかることを覚悟しなければなりません。私は乗合いタクシーを利用しました。公共機関を乗り継いで来ることも可能のようですが、時間と安全面であまりお勧めできません。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.55 掲載記事より抜粋。



    「ウェスティン上海」

    CS満足度 ハート4つ。居心地が良かった。でも、「EEST」のディナーが今一つだったこと、プールが使えないという記載がホームページに無かったことで1つ減点。

    横山 文
    ●リゾート開発の仕事をかじったことがきっかけでホテルに興味を持ちました。普段忙しいせいかホテルの中で全て完結できる設備の整ったホテルが好きです。夏はヨーロッパ冬はアジアでバカンスすることが理想なのですが、忙しくてなかなかかなわない事が悩みです。


    宿泊日 2005年12月26日〜30日


    ウェスティン上海に四泊してきました。お部屋は、ベッドルームとリビングルームが分かれている、約五十平米のお部屋です。

    スターウッドのホームページで予約をとったところ、一名利用、朝食込で一泊百九十ドル、プラス十五パーセントでした。この時期はバケーションシーズンのせいか、ビジネスシティの上海は、ホテルの値段はかなり安く、どこもあまり変わりありませんでした。今回は一年の疲れを一気に癒すことが目的だったので、スパ、居心地の良さ、ロケーションを基準に考えた結果、ウェスティン上海にしました。

    インターネットで予約を入れた後、メールで景色の良い禁煙フロアのお部屋をリクエストしたところ、「ウェスティン上海には景色の良い部屋はない」と返信がきました。外観を見ると、外灘地区があたかも見える位置にありますが、実際にはホテルは外灘地区には面しておらず、併設しているウェスティン上海のアパートメントが、外灘地区に面しているようです。

    ウェスティン上海のロビーは吹き抜けで、中央には水を張った池があり、その真中にステージとロビーカフェが設けられていて、とても明るくモダンな印象。まだ新しいせいか、大変活気があり、出入りしている上海人も、おしゃれでかっこいい方たちばかり。ホテルの中でいろいろな方とすれ違うだけで、結構わくわく出来ました。

    お部屋に通されたところ、ちゃんと十六階の禁煙フロアの豫園の夜景が遠めに見える、決して景色の悪くないお部屋でした。リクエストがきちんと通っていたので、第一印象はかなり高かったです。また、バスルームがとても広々していて、バスタブからも夜景を楽しむことができました。ヘブンリーベッドの寝心地の良さはもちろんですが、リビングルームも居心地が良く、一人で泊まるには十分な広さ、一ヶ月くらい住みたくなりました。

    ホテル内の設備は、ジム、プールなどがあったのですが、滞在中はプールのメンテナンスを行っていたため、プールの利用が出来ませんでした。そのかわり、シャトルバスで同じスターウッド系列のセントレジスのプールが利用出来るようになっていました。プールが使用できないことは現地に行くまでわからなかったので、それが唯一残念です。スパはバニヤン・スパが入っています。個室はすごく広々しており、本当にうっとりするほどのオリエンタルムードです。滞在中二回行きました。トリートメントも上手でした。値段は日本のアッパークラスのスパと同じくらいですが、施術をするお部屋の広さや、スパ内の雰囲気を考えると、お得だと思います。

    館内のレストランですが、朝食のビュッフェは、洋食、中華、和食がありました。中華はあまりおいしくありませんでした。おかゆはお白湯のようで、蒸し物は堅く、お勧めできません。洋食は大変充実していて卵料理は注文制です。私はオムレツを一回、目玉焼きを一回注文したところ、半熟でなかなか上手にできていました。ビュッフェは洋食がお勧めです。

    二日目の夜、メインダイング?の「EEST」にディナーを食べに行きましたが、特においしいという印象ではありません。一歩表に出ればおいしいチャイニーズがたくさんあるので、ホテル内で無理に食べることも無かったかな、とチョット後悔してます。

    ウェスティン上海ンのロケーションは外灘、ショッピングセンター、豫園といずれも近く、大変便利で、毎日午前はお買い物、午後はスパやプールでリラックスと、一年の疲れは一気に癒されました。


    ○次に泊まる方へ

    景色は期待せずロケーションの良さとスパ、お部屋を楽しむために行くには良いと思います。タクシー代が安いのでホテルを選ぶ際には地下鉄の便にこだわる必要もないとおもいます。

    また、ヨーロッパと違い中華料理店はどこもカジュアルな格好で入れますのでドレス類は不要だと思いました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.48 掲載記事より抜粋。



    「キュンストラーハイム・ルイーゼ(現アルテ ルイーズ キュンストテル)」

    CS満足度 ハート4つ。私の勝手な予想を大幅に裏切る親切なスタッフサービスと、個性的なアートに満ちたにぎやかな部屋に、妙に静かな眠りを導くベッドグッスのクオリティ。

    菅野沙織
    ●フランス系化粧品会社勤務。青山に二匹の猫と住む。年に四、五回のパリ出張に加えて一・五ヶ月に一度は海外に出ないとストレスを解消できず、二泊でも出かけてエステを楽しむ。趣味は古代ギリシャ、ローマ考古学で地中海地域にはよく出没。苦手は貯金!。


    宿泊日 2005年11月27日〜28日


    本来私はモダンアートやデザイナーホテルなんてものにはまったく興味がないのだけれど、ベルリンを訪れるにあたっては、今、その街自体がどういう方向に向かおうとしているのかを知るのも面白いのではないかと思いデザインホテルを選んだ。デザインホテルの本場はベルリンであるといわれているほど、ここにはユニークなホテルがたくさんある。

    今回選んだのは、五十の部屋を五十人のアーチストが、一室一室、各自の表現でキュレートして仕上げたという超個性的 & リーズナブルなホテル、キュンストラーハイム・ルイーゼ(現アルテ ルイーズ キュンストテル)

    アーチストも有名人から無名な新人までさまざま。ホームページで気にいった部屋を選ぶというのが予約の仕方。

    私が選んだのは、ベルリンの壁崩壊をテーマにしたオブジェが壁一面にディスプレイされている、いかにもベルリンらしいシングルルーム。

    空港からホテルに到着したのは朝の九時半くらいだったので、チェックインはできずに荷物だけホテルに預けて街に出なくてならないのでは…と覚悟していたが、幸いすぐに部屋に案内してもらい、快適なシャワーから一日をはじめることができた。デザインホテルという言葉に付きまとうイメージは「スタイリッシュだけど冷たい感じ…」という偏見があったが、到着次第、カラフルでアーティスティックなホテルのレセプショニスト達がとびきりさわやかで明るく親切。

    ひとつだけ言えば、デザインホテルというのは古い建物を利用している場合が多いので、私の場合もご他聞にもれず、四階の部屋までスーツケースを自力で運んだというのがなかなか大変な労働。この点はちょっと予期していなかったので、今後は部屋選びの際には泊まる階に注意をしようと学習!

    部屋はシングルなのでとても狭く、テレビとシャワーしかないけれど、壁から天井高くアートが飾られているせいか、きょろきょろしているうちにその狭さにも不思議と慣れてくる。小さな美術館という感じ。だんだん心に暖かさを感じてくる。

    そして、今回私の人生観を少しばかり変えてくれたのが、部屋は狭くともエレベーターがなくとも、デザインホテルが譲らないプライド…五感を完璧に満たす最高級のフェザーケットと、まったくシミのかけらもなく真っ白でアートのキャンパスのような美しいシーツと枕。フェザーのボリューム、タッチ、カバーの質感…ちょっと絶句するほどすばらしい品質。高級ホテルでもここまで贅沢で洗練されたベッドグッズには出会ったことがないほど優秀。

    そして、シャワールーム。バスタブのない狭いシャワールームはぴかぴかに磨かれたモダンな銀色のマテリアルとクリアなガラス、その清潔感とシャープで出しゃばり過ぎないデザインは、アーチストの作品を引き立てるサイドディッシュのようなもの。しかもお湯の量は古い建物のそれとは思えないほどパワフル。

    ボディ用のタオルは真っ白で完璧にアイロンをかけられ、シャワーマットはクールなブラック。手を抜いていない。真っ白い綿のタオルは心地よいほど水分をキレイに吸い取りボディの皮膚も心地よい感触に。当然ながらアメニティはシンプル。宿泊者が自分の個性でこのシャワールームを演出するのが仕事であるかのように。

    次回ベルリンを訪れる際も必ずまた利用しようと決意しています。


    ○次に泊まる方へ

    ベルリン市内にいわゆるデザインホテルというのは複数存在しているが、このホテルはミッテという旧東ベルリン地区(この地区は今とてもホットでベルリンの街自体を引っ張っているトレンディな地区です)にあり、目の前には昔、森鴎外が暮らしていた建物がある。また世界遺産になった有名な美術館島もすぐ近くにあるので散策も楽しい。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.53 2005年12月発行号 掲載記事より抜粋。



    「オリエンタル・バンコク 」

    CS満足度 ハート5つ。きめ細かいサービスに魅力的な個性も光り、味わい深い奥行きを感じました。

    志摩 薫
    ●夏休みの計画で頭がいっぱいの毎日です。今のところエジプトが最有力候補ですが、今度はどこ行って、どこに泊まろうか、いろいろ調べながら悩んでいる時が一番うきうきする時でもあります。


    宿泊日 2005年10月5日〜10月6日


    ふとした思いつきで、アマンプリの帰りに寄り道気分でオリエンタルに一泊。デザートのつもりがメインを越える満足感でした。

    まず、空港で真っ白の制服に身を包んだ運転手に迎えられBMW7シリーズへ。車内はレモングラスの爽やかな香りでいっぱいです。エントランスに到着すると、ベルボーイを始めスタッフみんながにこやかに名前を呼んで迎えてくれました。そのまま十一階のスーペリアリバーウィングでルームチェックイン。ウェルカムドリンクをいただきながら、空港で右手を突き指してしまったことを伝えると、少ししてからイケメン・バトラーが、氷が詰まった大きなクーラーボックスとおしぼりを持って来てくれました。

    翌朝は早起きしてボートで対岸に渡り、ジムでヨガクラスに参加。無駄な体脂肪ゼロの黒いタイツ姿のヨガマスターに参加者は三人だけという、ほとんどプライベートレッスンのような贅沢で濃いセッション。ヨガにしては、かなりメリハリの効いた動きで頭も身体もしゃきっ。

    しっかりお腹が空いたところで朝食へ。今回最も思い出深かったのが、以前友人からも薦められていた川沿いのオールデイダイニング「ザ・ベランダ」です。種類が豊富なだけでなく、内容も充実したお料理は、ビュッフェなのにどれもできたてのような美味しさでした。

    チャオプラヤ川ののどかな風景とおいしいお料理を前に幸せに浸っていると、レストランマネージャーらしき男性が挨拶にやって来て、「他に何か欲しい物は?」ときいて来ます。

    これで充分満足だと答えても、お願いだから何か頼んでちょうだいと何度もいうので、私は冷たいおしぼり、夫はチキンのお粥を頼みました。すると、本当に嬉しそうに「頼んでくれてありがとう!」と満面の笑みで去って行きました。

    お粥はビュッフェテーブルにもあったので、てっきりそれを取って持って来てくれるのかと思っていたら、約二十分後、なんとキッチンできちんと作った一人前のチキン粥が運ばれてきてびっくり。

    その後もたびたび気を配ってくれ、フルーツを取りに席を立つと、「ここのマンゴーは美味しいからぜひ食べてちょうだい。今持ってこさせるから」と、その日はビュッフェテーブルには出ていなかったマンゴーをきれいに盛りつけて持って来てくれました(もちろんビュッフェ料金以外は請求されませんでした)。

    極めつけは、朝食時間が終わる頃、またまた彼が登場し、ビュッフェテーブルに残っているパンやマフィン等をチャオプラヤ川に棲む鯉に与える儀式(?)を一緒にやりましょうと誘われたこと。

    彼の後について渡されたパンを川に投げ入れると、毎日ここのごちそうを食べて丸々と太った鯉がうじゃうじゃ集まってきました。そのうちの何匹かには名前もついていて、「○○ちゃ?ん」、「××さ?ん」と大声で叫びながら投げ入れる様子は何ともユニーク。

    そんな太っ腹で個性的な彼のおかげで、思いがけない楽しい時間を過ごす事ができました。あの朝食をもう一度体験するためだけにでも今すぐ飛んで行きたいくらいです。伝統や格式に縛られない新鮮なおもてなしに百三十年の技と余裕を感じました。

    ○次に泊まる方へ

    川沿いのレストランは夜の雰囲気もまた素敵ですが、蚊取り線香を焚いてもらってもあまり効かず、すっかり蚊の餌食となりました。刺されやすい方はお気をつけ下さい。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.56 2006年6月発行号 掲載記事より抜粋。



    「アマンガラ」

    CS満足度 ハート4つ。劣悪なロケーションにもかかわらず、かつての迎賓館的ホテルならではの趣味の良さと退屈という幸せに、たっぷり包まれる悦びを心底味わえる。

    田中潤
    ●北海道に赴任中の保険会社営業マン。アマンリゾーツに恋し、アマンを訪れるのを何よりの楽しみに日々地道に暮らしているアマンティスト。次のターゲットはアマンサラ


    宿泊日 2005年9月17日〜19日
    宿泊料 オープニングレートの50%オフ料金で、「ベッドルーム」の室料は1泊225ドル(11月からの正規料金は500ドル)+サービス料10%+税17.65%。宿泊したのは「チェンバーズ」#28(予約した「ベッドルーム」からのアップグレード)。2泊室料約65,000円。



    予約した「ベッドルーム」からのアップグレードで、「チェンバーズ」28号室(半額期間中のため、一泊二百二十五ドル)に滞在した。

    ここ、アマンガラは元々期待薄だった。マイナス要因が多すぎる。すなわち、ビーチリゾートではない、古いホテルのリノベーション(私は苦手だ)、ロケーションが街中、部屋が狭そう。もしかしたらアマンウェラの前泊用ホテル? 長旅の疲れをここでゆっくり取ってからいざアマンウェラへ、なのかも…と思っていた。

    が、行って見て驚いた。悪い予想を見事に裏切ってくれたのだ。こじんまりとした、それでいて完成度の高い、どこのアマンにも似ていないけれど、正真正銘のこれぞアマン、がそこにはあった。

    まず、私が満足した点について述べたい。

    その一、インテリア。アマンの白、クラシカルなコロニアル調、スリランカの深いこげ茶、この三つのピントがばっちり合って、はまっている。

    その二、テーマCD「シェイク、イット、アンド、ブレイク、イット」。二○年代・三○年代を彷彿とさせるクラシカルなオールドデキシージャズ。アマンガラの室内に流れると、一世紀近い時間をトリップして迷い込んで来たような、魔法に掛かる心地良さを体験出来た。

    その三、食事。二日目の夕食は最高級ルームカテゴリーの「ガーデンハウス」で食べた。小エビとトマトのソースのかかった、パン粉で揚げた魚とマッシュポテト。三日目のランチはブラウンバターとアーモンドのかかった魚のグリル、緑豆とサラダを添えたローズマリーチキン。これらを食していた時、私達は本当に幸せだった。あまりの美味でどんな味であったかもよく思い出せない。

    スリランカと言えばカレーと紅茶、それも一応口にはしてはみた。でもそんな物より、まずこれらを試して欲しい。暑い暑いプールサイドで無料でふるまわれるココナッツ入りの水、スイカ、アイスクリームも美味しかったなあ。

    その四、ライブラリー。懐かしきわが母校の図書館を思わせる、ノスタルジーに浸れる空間。そこにはこの建物の旧ホテル時代の歴史を物語る写真、報道記事、とても古い宿帳などが陳列されていて、まるで大河映画のワンシーンでも観ているかのよう。床も机も椅子も良く磨き込まれてピカピカ、広さ・蔵書のボリューム・陽の当り具合も絶妙で、とにかくマッタリするのに最適な空間だった。

    その五、アフタヌーンティー&サンセットタイムを楽しむ三階廊下の西向き窓際スペース。何の変哲もない広い廊下の窓際。そこにお待たせ、出ました! アマン流に白いクロスの掛かったテーブルとイス、キャンドルライトがセットされ、「ここで寛げ」と誘っている。腰かけると窓の向こうにゴールの旧市街地(さびれている)、遠くにあの津波で荒れ狂ったというインド洋(今も相当に波は高い)。当時は近隣住民や観光客がここの三階に避難したという。

    一方、残念な点はといえば、自分でも驚きだが、全く思い当たらない。こんなにも劣悪なロケーションなのに。期待させなかったアマンの作戦勝ちか? 旧市街地は散歩する気などほとんど起こさせない見事に殺風景、下手するとゴーストタウン。ほこりっぽくて少し治安も悪そうで、街並も人々も正直余り関り合いたくなかった。


    ○次に泊まる方へ

    見学させてもらったが、床屋さんサービス(有料)もある。髪とひげをだらしなくボーボーに伸ばしてアマンガラに駆け込み、スカッと爽やかにしてもらう。それも贅沢でなかなかイイ物かも知れない、そう思った。イギリス人の女性GM・オリビアは、何とアマンウェラGMの奥様。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.54 2006年2月発行号 掲載記事より抜粋。



    「リッツカールトン・ジャカルタ」

    CS満足度 ハート5つ。施設、サービスはリッツカールトンのなかでも最高クラスのうえ、茶目っ気のあるスタッフもいて楽しい。

    上野奈穂
    ●リッツカールトン・ジャンキー。今まで世界各地のリッツカールトンを十五軒ほど泊まりましたが、NYのリッツカールトン・セントラル・パーク・サウスリッツカールトン大阪と並んでお気に入りのホテルになりました。リネンも肌触り&ベッドの寝心地がよく、一休みのつもりが朝までぐっすり。今度は夜景を満喫しに、また訪れたいです。


    宿泊日 2005年8月29日〜30日


    忙しい毎日のなか、むしょうにリッツカールトンに泊まりたくなり、インドネシアのバリ島とジャカルタへ行ってきました。

    ジャカルタのリッツカールトンでは、一番下のカテゴリーでも六十三平米の広さなのでこちらを予約。ビュッフェ朝食付きで、百六十八米ドル(プラス税サが二十一パーセントかかります)。五月にオープンしたばかりでオープニングレートではありましたが、客室の広さを考えると破格の値段。

    客室は広々としているうえ、天井の高さが三メートルほどあります。シッティング・スペースのソファとテーブルも三人で使えるほどゆったり。テーブルのうえには、ウェルカム・フルーツと、私の名前入りの手書きのカードが置いてありました。このホテルで働いている日本人の方から、宿泊したことへの感謝と不都合なことがあればいつでもご連絡を、と記されていました。

    バスルームもとってもすてき! シンガポールのリッツカールトン・ミレニアのようにバスタブの脇が全面窓になっていて、眺めを楽しむことができます。しかし、バスタブの蛇口からはぬるいお湯しか出ず、バスタブに浸かることは断念…。残念…。シャワーブースも別に設置されていて、バスルームは総大理石。ドアは二つあり、ベッドルームから入れるのはもちろんのこと、客室に入ると右側にクローゼットやセイフティ・ボックスがあるスペースがあり、そこからバスルームへ入ることもできます。

    ジャカルタには、日本人の駐在員やビジネストラベラーが多いようなのですが、それを象徴するようなものを客室内で発見。デスク脇のサイド・デスクにはコンセントの差込口が付いています。日本とインドネシアでは差込口が異なるので通常はアダプターが必要ですが、インドネシアの差込口の脇には、日本のコンセントをそのまま入れることができる差込口がありました。アメリカでも差込口は日本と同じなので、日本人のみに向けて考えられたわけではないかもしれませんが、目立たぬところでも心憎い気配りです。

    リッツカールトンでは夜にはターン・ダウン・サービスがありますが、ここでも嬉しいサービスが。ルームサービス・メニューとともにチョコがひとつ置かれるのが通常ですが、今回はそのほかにチョコが何種類ものったチョコレート・プレートまで置いてありました。先述のウェルカム・カードといい、チョコレート・プレートといい、オープンまもない時期で、まだゲストの数が多くないので、手厚くおもてなしをしてくれるのかもしれません。でも、ひとりひとりをとても大事にしている様子がとても嬉しかったです。

    ここでは、ちょっと変わった体験をしました。数年前にバリでテロ事件が起きて以来、バリのホテルでもセキュリティは厳しくチェックしていますが、首都ジャカルタのこのホテルではそれ以上。エントランスの前に、空港にあるセキュリティ用のゲートが置かれ、ホテルに出入りするたびに通らなくてはいけません。手荷物検査まであります。ホテルのスタッフに尋ねると、「いつもこうですよ」という人もいれば、「VIPが泊まっているので」という人もいました。

    バリのリッツカールトンのレストラン、スパが日本とあまり変わらない価格なのに比べると、ジャカルタの方はお得感があります。

    ○次に泊まる方へ

    スパでのボディートリートメントは、二時間で七千円ほど。オープンしたてということもあるのでしょうがビジネスマン向けのホテルなので、あまり込み合わないのでしょう。フェイシャルは一時間半のコースでしたが、二時間ほどやってくれました。ホテルにひきこもるなら、とてもよいホテルだと思います。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.52 掲載記事より抜粋。



    「ホテル・ヴィッラ・ディオドーロ(シチリア島)」

    CS満足度 ハート4つ。夜中に到着したのに部屋に手違いがあったことと、部屋の角度は良いのに木がたくさんあってエトナ山がよく見えなかった分、減点。

    横山 文
    ●今から思えば、大学生のときにホテルのプールパックやらクリスマスパックなどをさんざん利用していた時からホテル好きだったのではないかと思います。年末の休暇、どこに行こうか悩んでいる最中です。


    宿泊日 2005年7月21日〜28日


    タオルミーナの絶景とシチリアの遺跡が見たくて、今年の夏のバカンスをタオルミーナで七泊、帰路、ミラノで二泊しました。ホテルの選定は、とにかく充実した情報が少なく四苦八苦。インターネットを駆使し、タオルミーナの崖の上にあるホテル四つに絞り込みましたが、五月の初めで二つのホテルからはすでに満室の返事。残る二つのうち、ホテルのホームページが充実しているホテル・ヴィッラ・ディオドーロに決めました。

    ホテル・ヴィッラ・ディオドーロは、四ツ星のややクラシックな雰囲気のホテルで、ロケーションは絶好。ダイニング、バーテラス、ロビー、プールなどのパブリックスペースが広々しており、スパはビーチ沿いの姉妹ホテルにあります。

    お部屋のランクは三つ。最上のランクはすでに満室。あ〜、バカンスの計画は冬に始めなくては、と痛感しつつ、二番目のランクのお部屋を予約。ハーフボード(朝夕食付き)でツインはひとり当たり百八十六ユーロ、シングルは二百二十七ユーロ。部屋は、ツインユースには若干狭いですが、ベランダが広くちょうど木陰になるので、美しいイオニア海を眼下に眺めつつ読書をしていると気持ちよく昼寝ができる心地よい部屋です。

    サービスもなかなかです。到着の夜中で、自分の部屋でぼーっとしていると、母が「ママたちの部屋、バスタブがないわ」とやってきました。「メールでバスタブと景色の確認ちゃんとしているから、変えてもらいましょう」と私がフロントにクレームを言いに行くと、満室だから部屋は変えられない、と言われ、確認のメールを見せると、自分にはわからないから明朝来てください、とのこと。その晩、両親と部屋を変わり、翌朝、戦闘モード(?)でフロントに行くと「新しいお部屋に案内します」と部屋を変えてくれました。 スパに行く時も、スパで送迎は無いといわれたのでフロントでタクシーを依頼したところ、「無料の送迎があるはず、タクシーは不要です」といってスパにクレームの電話をし、送迎の手配をしてくれました。

    朝食、それは楽しいフル・ビュッフェです。自分でオレンジを切り、電動搾取機でジュースを作り、野菜を切ってサラダを作ります。四種類の蜂蜜、六種類の自家製ジャム、フルーツ、パン等どれも種類が豊富で、朝食の時間がゆっくり流れる、まさにバカンスな一日の始まりにぴったり。お蔭で昼食時はお腹がいっぱい。夕食は毎晩違うメニューで飽きることはありません。テラスバーでは毎晩ピアノの演奏を聞きつつ、夜景を眺め、エスプレッソを飲む、なんとも美しい一日の終わり。

    タオルミーナのギリシャ劇場から見るエトナ山は本当に絶景で、こんな景色を見てしまって、いったい次のバカンスはどこに行けばいいのだろう、と思うほどでした。一日クルマをチャーターして遺跡を見に行ったり、町を散策したり、のんびりベランダで読書したりしましたが、ぜひもう一度訪れたいと思っています。

    帰路、ミラノでグランドホテル・エ・デ・ミランの「Gabriele D'Annunzioスイート」に二泊しました。部屋の壁から飛び出る彫刻にはびっくり! ショッピングにベストポジションで、「Don Carlos」のディナーが大変おいしかったので、ミラノにおいでの方はぜひお立ち寄りください。バカンスと現実の日々のブリッジングにちょうど良いかもしれません。


    ○次に泊まる方へ

    タオルミーナのホテル選びですが、地形が複雑で崖の上に位置する旧市街のホテルは数が限られています。絶景を楽しむためにはホテル選びの他、お部屋選びをしっかり行うことをお勧めします。絶景は、ジャルデーニ・ナクソス湾からエトナ山にかけての景色の他、旧市街やさらに山の上にあるカステッロの景色もすばらしいです。これをすべて見ることができるのは、本当に一部のホテルの一部のお部屋だけではないかと思いました。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.52 掲載記事より抜粋。



    「城市商旅(台北)」

    CS満足度 ハートは4つ。ヘブンリーベット並に寝やすく大きいベッド。お風呂も日本式。アメニティも素晴らしい。これでチェーンホテルならいくらなのか?と考えると…ばんざい♪

    阿久津 友紀
    ●本誌にて「ホテルのエステ&スパ」連載中。アジアンビューティーを目指し、韓国・台湾・中国と行脚中。やっぱり台湾は城市以外にも元祖デラビジの台北商旅がオススメです。実は台湾は温泉天国。リニューアルしまくってますので週末は台湾温泉&モダンリゾートへ。


    宿泊日 2005年1月29日〜2月1日


    最近、台湾にはデラックスビジネスなる新しいカテゴリーのホテルが建設ラッシュです。どこも広いし、きれいで快適、チェーンホテルより堅苦しくなく、料金もお手ごろのねらい目ホテルたち。その中でも今年一月オープン、最新の城市商旅を選びました。デザイナーズホテルと呼ぶにふさわしいたたずまいです。場所は台北駅からタクシーでワンメーター。住所の紙を見せれば行けちゃいます。

    グレーの雑居ビルがぎっしりの大通に面していて、目立たないグレーの外観ではありますが、一歩入ると別世界。一階はガラス張りの建物です。エントランスにはちょっとした噴水、木目の階段をのぼると二階がレセプションです。

    ロビーフロアからつながる、半二階のレストランスペースまでは大理石がつながり、濃い木目のカウンターや飾り棚が目を引きます。故宮博物館にあるような青磁がある一方、モダンなファブリック、定期的に替えられているフローリストによるアジアン生け花が斬新で美しくかつ、落ち着く配置です。長くのびたラウンジではコーヒーとお茶はセルフサービスで夕方はウエルカムドリンクサービスもあり。期待が高まります。

    今回予約したのはデラックスツイン、十五坪。十階へ降り立ったエレベーターホールもモダンで、ホテルいうより、高級マンション気分です。レセプションなどと同じく、クローゼットや扉は濃い茶。白のリネンにチャイニーズファブリックがアクセントにおいてあるキングベッドが二つ。ベッドの中間にソフア。クッションのファブリックもチャイニーズモダンです。

    部屋だけでなく、りんごやオレンジ、キウイなどが丸々入ったウエルカムフルーツや何本もあるミネラルウオーター、コーヒー、凍頂烏龍茶とジャスミン茶のセットも。テレビは薄型、ケーブルテレビを入れていて、百三十チャンネル。部屋ごもりも可能です。読書ライトや部屋中のダウンライトやカーテンはもちろんタッチパネルで制御。セレブのお部屋でございます。

    バスルームも特筆! 日本風なお風呂。グランドハイアット東京と同じ、バス・シャワー・レインシャワーがセットになった広々バスです。アメニティはロクシタン。ミルクソープ、シャワージェルにシャンプーリンス。クシもオシャレなアルミ製です。難を言えば、洗面台が若干水しぶきで使いづらいのと、お化粧をするには暗いこと。代わりにアンバーのデスクにきちんと鏡もあり、問題ありません。

    眺望フリークにはおすすめはできませんが、バスローブもスリッパも厚手のホワイトだし、これで朝食付で二人で一万五千円は激安!(台北ナビで予約)しかも朝食なんですが、ちゃんとオムレツサービスがあります。チーズやサラダ、フレッシュフルーツにジュース、点心、炒め物、ふかふかの中華パンなどもあり、種類はそんなに多くないものの、女性には満足な品揃えです。「ビジネスは朝食から」ってことで、宿泊者には必ず朝食がつくそうです。

    築年数が経っちゃった普通の台湾のリノベーション前のホテルなんて絶対泊まりたくない! と探したデラックス・ビジネスホテル。タイのサービスアパートメントに続く、定宿候補になりました。台北のアメ横、ディーファー街が近いですし、寧夏路夜市も徒歩圏内。ちなみに日本語も若干通じます。

    ○次に泊まる方へ

    エレベーターで一階に行くと書斎があります。椅子も中国風でダウンライトでおしゃれ! ここでもコーヒー&ティーも無料です。十階にひそかなジムもあります。デラックスツインじゃなくても十分な十二坪。これでも十分OKです。多少、壁は薄く、音は気になるかもしれません。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.49 掲載記事より抜粋。



    「グランドハイアット・ソウル」

    CS満足度 ハート2つ。とにかく行った時期が悪すぎました。混み過ぎていて正当な評価ができていないかもしれません。でもたとえ混んでいなかったとしても2つ半か3つじゃないかな…。

    中谷千瑞子
    ●ホテル選びで重要視するのは、まず、サービス、次に眺めと部屋の良さです。香港のグランドハイアット同様、グランドハイアットはあまり好みでないのかもしれません。韓流ブームとは関係なくソウルに行ったつもりでしたが、街なかの土産物店でヨン様グッズをおまけでもらってけっこう喜んでいた私って…?


    宿泊日 2004年12月23日〜26日
    宿泊代 クラブヴュー・クイーン、ラックレートで四十三万五千ウォン(以下全て税サ別)、インターネット予約で二十三、二十五日の両日は二十八万五千ウォン、クリスマスイヴの二十四日は三十二万ウォン。



    本当はWソウルにしようと思ったのですが、スパが待てど暮らせどオープンにならない。でも、せっかく取れた四連休。まず名門のホテル新羅を考えたのですが、「世界のホテルランキング」でグランドハイアット・ソウルがソウルではトップになりましたし、二年前に会った韓国人ビジネスマンに「一番いいホテルはグランドハイアットさ!」と断言されたのを思い出し、決めました。

    予約したのはクラブフロアのクラブヴュー・クイーン、ラックレートで四十三万五千ウォン(以下全て税サ別)、インターネット予約で二十三、二十五日の両日は二十八万五千ウォン、クリスマスイヴの二十四日は三十二万ウォンでした。

    南山という小高い山の中腹に立っているので、クルマで山を登っていくと『GRAND HYATT』と大きく書かれた建物が遠くに見えてきて、「おおぉ、かっこいー!」。

    ロビーフロアーはゴージャスですが、さすがハイアットだけあってセンスがいいです。大きなクリスマスツリーの装飾は、あとで見学(?)に行ったホテル新羅Wソウルシェラトン・グランデ・ウォーカーヒルのと比較しても、最もセンスの良いものでした。しかし、人・人・人。ものすごい混みようです。「クリスマスだし、まあ、それだけ地元でも人気があるってことかな」と自分を納得させました。

    ロビー階のレセプションで、クラブフロアの部屋を予約していることを告げると、すぐに「チェックインはクラブラウンジでどうぞ」とエレベーターまで笑顔で案内し、十七階のボタンを押してくれました。…え?ここまで? 荷物持って行ってくれないの?

    十七階のドアが開きました。…しーん…誰もいません。人がいないだけでなく、お茶のセットの用意も何もなく、クラブラウンジとは思えない雰囲気です。「階が違うのかも?」と、もう一度ロビー階のレセプションに行き、スタッフに事情を説明すると、舌打ちをするような表情をしただけで謝罪の言葉もなく、チェックインの紙を出しました。そして部屋の鍵を渡されて、自分でそのまま部屋に行くことに。

    後でわかったのですが、この時期だけクラブラウンジを違う階に移していたのでした。最初のスタッフのミスはまだ許すとしても、二番目のスタッフが何の謝罪もなく、適切な説明をしてくれなかったことに腹が立ちました。

    部屋は1820号室。第一印象は「狭い」でした。バスルームもカーテン式のものでなんだか寂しい気持ちに…。でも満室なので部屋の変更はできませんでした。「眺めの良い部屋を」とリクエストしていたのですが、漢江が良く見えて、夜は漢江に架かった橋を渡る車のライトの流れがきれいでした。大阪の阪急インターナショナルから見た眺めとなんとなく重なりました。

    夜にテレビが突然故障したので電話をして修理してくれるよう頼んだのですが、四十分待っても来ません。もう一度電話をしたらすぐに来てくれましたが、終わると忙しそうに、実に無愛想に部屋を出て行きました。

    メインダイニングの「The Paris Grill」と「The Paris Bar」には日本から予約を入れておきました。やはり「眺めの良い席を」とリクエストしておいたので、ふだんは個室として使用されているであろう場所に、四組分だけテーブルが用意されていて、窓側で外のライトアップが見える、レストランの中で最も良い席に通してくれました。スタッフは陽気でサービスも良かったですが、お味はいまいちでした。


    ○次に泊まる方へ

    このホテルで唯一美味しかったのは「The Terrace」でのランチビッフェ。日本円で四千五百円くらいだったと思いますが、広いレストランの壁三面にわたって韓・和洋中など、各国料理が豊富に取りそろえてあり楽しめました。別料金でしたが、オレンジ、グレープフルーツのフレッシュジュースは今まで飲んだなかで最も美味しいものでした。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.48 掲載記事より抜粋。



    「シュバイツアホフ(チューリッヒ)」

    CS満足度 ハート4つ。大いに満足。駅のすぐ前で観光・ショッピングにも地の利は抜群。古風な外観ながら部屋の中は非常に機能的、快適にできていると感じました。

    濱本龍彦
    ●今夏、長かったアメリカ暮らしを終え、帰国しました。アメリカではホテル暮らしで、本誌では「メディア・イン・USA」を担当してきました。今は日本ですが時々気ままにホテルライフをエンジョイしています。LHWの加盟ホテル全制覇をめざしています。


    宿泊日 2004年10月30日〜31日
    宿泊代 59,000円(税、朝食込み)。



    十月末にヨーロッパを旅し、チューリッヒも訪れました。仕事では数回来たことがありますが、今回は家内とともに純粋に旅として訪れました。チューリッヒのベストホテルといえば、チューリッヒ湖畔にあるボー・オ・ラックだと思いますが、次の目的地ミラノへ鉄道でアルプス越えして入るために、今回は、チューリッヒ中央駅のすぐ前にあるシュバイツアホフにしたのです

    チューリッヒ空港から列車で十五分でチューリッヒ中央駅。駅を北側に出てすぐのところにあるヨーロッパ調の、クラシックな立派な外観の目立つ建物がこのホテルです。有名店の並ぶ繁華街、バーンホフ通りにも面し、観光・ショッピングにも、地の利は抜群です。部屋数は百十五室。ホテル周辺は人通りが多く、ひっきりなしに路上電車が走り、賑やかなこと。ロビーはごてごてせず、簡素。チェックインも至極事務的。スイスらしいなと納得。

    部屋は219号室(ヨーロッパですから三階です。念のため)。部屋の窓はバーンホフ通りに面しているのですが、窓は三重のガラスだそうで全く外の喧騒は感じさせません。クラシックホテルながら、部屋の構成・設備などは非常に機能的、快適にできているというのが全体としての評価です。ビジネスにもバケーションにも、もっと言えば、今回の私のようにバケーションのなかに少しビジネスを含むような場面に最もふさわしいホテルだな、と感じました。広さは四十五平米。ルーム・レートは五万九千円(税、朝食込み)。

    非常に機能的と言いましたが、それは次のような点です。
    まず、部屋の中の照明。高い天井中央のシャンデリアほかデスク上、ベッドサイドはじめ照明の数が多く、しかも明るい。(もちろん自分で照度調整ができますが)このクラスのホテルは暗い感じが多いものですが、明るさの好きな私には有難い。

    到着時部屋にフルーツサービスと水。各階エレベーターの前にりんご、バナナをいつも置いてありました。

    ホテルに泊まったときに欲しいなと思う小道具、設備、サービスを総揃えという感じです。たとえば、スリッパ、傘、セーフティーボックス、バスローブ。大きなバスタブ、シャワー室、ダブルシンク。ターンダウンサービス、靴磨きサービス。コーヒーメーカーあり(この種のホテルでは珍しい。正直、有難い)。ベッドはキングサイズですが、シングルが並列。何だ、と思うとそれぞれがスイッチで背を起こして楽な姿勢をとれるようになっている。ジャパンサテライトにより常にNHKテレビが見られる(無料)。日経新聞を読める(無料)。インターネットはワイアレス接続など。

    朝食は二階のメインダイニングルーム。エレガントですが、重い感じのしない雰囲気の小さな部屋。ビュッフェスタイル。内容は満足のいくもので、特に、チーズの種類の多いのは良かったです。サービスも行き届いたものでした。

    チューリッヒは小さな街です。ホテルからバーデンホフ通りをぶらぶらと歩いて三十分で、チューリッヒ湖畔に出ます。この間のリマト川沿いに多くの歴史的な建造物があります。駅の南側には国立博物館もあります。


    ○次に泊まる方へ

    ディナーだけは味・サービスとも価格に対し期待はずれでした。チューリッヒ中央駅からは四時間二十分でミラノに着きます。フライトに比べてこのほうが短いでしょう。チューリッヒからアルプスの山中を駆け抜ける旅は格別のものでした。少々天候が悪かったのですが雪を頂く山々と至る所に流れ落ちる滝を見ながらイタリア側に降りて行きました。コモ湖を横に見るとまもなくミラノ駅、運賃はファーストクラスで一万二千四百円でした。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.48 掲載記事より抜粋。


    「Wソウルウオーカーヒル」

    CS満足度 ハート4つ。ホントにスタイリッシュホテル。とにかくイケメン・美人ぞろいのスタッフの親切な笑顔にすっかりやられました。

    阿久津友紀
    ●9日間韓国、バリのジョグジャカルタと渡り歩きました。アカスリや汗じゅん幕、骨矯正トリートメントなど計六回のエステを受けて体調絶好調。ホテルとスパはやめられない。次は、正月の台湾のザ・ラルーかな?


    宿泊日 2004年9月11日〜13日


    中心部から離れた小高い丘にできたWソウル。漢河沿いで夜景も楽しめるのでオープンしたばかりなのに韓国の若者が集まるスポットに。彼らに混じってチェックイン。「Welcome to wonderland」という声の中リビングルームと呼ばれるロビーへ。空中に光のオブジェが回り椅子はたまご型。ソファーベットになりそうなゆったりソファとクッションが並ぶブルーの照明またたくロビーにドッキリしました。

    エレベーターには蛍光「つり革」オブジェが無数につられています。3基の客室用エレベーターには色違いのつり革があります。予約した部屋は山も川も見られるワンダフルルームというレギュラールーム。オープニングレートで三十二万ウォン(三万二千円)。赤と白というビビットな色合いのツインルーム、四十八平米。部屋に入ると目隠し用の白いカーテンが張り巡らされ、ベッドもお風呂も机も何も見えません。それをひとつひとつ説明を受けながら開いていきます。

    部屋の手前側にバスルームがあり、シャワーとバスタブは別。バスタブはベッドの隣なので見え見え(ブラインドありますが)。蛇口横には小さな熱帯魚マスコットがお出迎えです(持ち帰り可)。シャワーは普通のシャワーにレインシャワーも。六本木のグランドハイアット東京と同じメーカー、グローシュのもの。シンクも白で深くて使いごこちもよく大ぶりの金魚の柄のカップで気持ちよく歯磨きできます(でも歯ブラシなし、韓国はスリッパも使い捨てではなくWでは健康サンダル)。

    アメニティはAVEDAのローズミントシリーズ。夜だったためお休み用のベットメイクの上にテトラパック型の袋に入ったバスソルトがおいてありました。二泊とも色違い♪ ベッドは厚みがあって寝ごごちよし。なんとカーテンだけでなく大きな窓の淵にも赤いライティングが‥。どこぞのブティックホテルよ、という充実?ぶり。

    極めつけは二十四時間のルームサービスの中に「whip&cream(鞭打ち&クリーム)」なるメニューが‥。

    CDラックに入ったメニューブックの最終ページには韓国語・英語・日本語で「カップルでお楽しみください」との注意書きの下に『鞭・手錠・くすぐり羽根、ババロア、マシュマロとアイスクリーム、キャラメルソース、ビニールシート付別途カメラもご用意します。「楽しむのはpriceless」。セットで五万ウォン、さすがワンダーランド、違います!

    館内にはWロゴショップと雑貨店がありお菓子は量り売り。ちょっと楽しいです。レストランは2つ。現代コリアフードの「NAMU」とカジュアルな「KITCHEN」。どちらも見晴らしよい場所にあり隣のシェラトンも入れれば飽きることはないでしょう。

    今回は「NAMU」を利用。ランチメニューなどはないので少し利用しづらいかも。装飾に凝った割とスモールポーションなレストランで、韓国料理を求めている人には不向きかも。でも「KITCHEN」の横のペストリーブティックの生チョコレートが非常に美味。

    またロビーのリビングルームにはカフェバーが。韓国最長のバーカウンターはブルーに耀いています。横浜赤レンガのリビングバーを想像して頂いたとして大きいソファにクッション、暗がりの個室もありくつろぐには最高のシチュエーション。土曜の夜のこともあり常にお客さんがいる状態でした。DJの選曲よろしくゆったりできました。チャージなしでワンドリンク千円程度なのでコスト的には問題なし。ノンアルコールも充実。お酒飲めない方にもオススメです。

    まあ、いずれにしてもカップルで楽しみたいホテルかもと思わせるモノ多数。次はパートナーと一緒に楽しみ?ます。


    ○次に泊まる方へ

    ショールームですべての部屋タイプ見ましたが、同じ赤白のAV機器勢ぞろいの「メディアルーム」も可愛いけれど、紫色の三人入れそうなお風呂付の「スパルーム」や白・こげ茶が落ち着く「SCENTルーム」もいい感じ。オープン前でしたがスパもトルコハマムがオススメだそう。ヘルスクラブには水着着用の屋外檜風呂、浮きながらマッサージを受けるWATSUプールもあり。スイムプールも雲のオブジェが浮く開放的な空間。きっと楽しめると思います。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.46 2004年10月発行号掲載記事より抜粋。



    「カ・ピサーニ・ホテル(ヴェネツィア)」

    CS満足度 ハート5つ。変わったモノ、面白いモノを発見して楽しめる人には、最適なホテル! 発見と驚きがあり、ホテル自体を楽しめます。しかしキワモノではなく、インテリアにはアンティークを配しているので、意外とくつろげるのです。

    上野奈穂
    ●仕事をドタバタで片付け、GWはヨーロッパへ。フライトを取ったのは三日前、ほとんどのホテルは前日か当日の予約。泊まりたいホテルが満室のこともありましたが、ラストミニッツ・レートをゲットできた時もあり、お得な気分になりました。


    宿泊日 2004年5月4日〜5日


    ヴェネツィアにはパラッツォ(館)が多いので、ホテルもクラシカルなものを想像してしまう。そんな街でのデザインホテルってどんなところだろう、とワクワクしながらヴァポレット(水上バス)を降りた。ホテルの場所が今ひとつ分からなかったので、母を残して探しに。静まり返った街に明るい光を放つエントランス。母を荷物とともに置いてきたことを告げると、レセプショニストが迎えに行ってくれた。「何役もこなしている」と言う彼が、その言葉通り、荷物も部屋まで運んでくれた。

    私たちの客室は二階。廊下にはイーゼルに置かれたままの絵が飾られていたり、針金で作られた服(下着?)を着た女性の彫刻があったり。客室の鍵はカード式で、魚の形をした厚めの木のカードをドア脇にかざすと開く。

    客室は入った途端、「カッコイイ!!」。スタイリッシュで、面白さも合わせ持つ。剥げかかった(わざと?)シルバー・ウッドのデスクの扉を開けると、セイフティボックス、ミニバーなどが現れる。台を引き出すとミラーになっている。デスク正面もミラーで、キラキラと眩い。両脇の台を使うときも引き出すのだが、使い勝手が悪い。本を積み上げているときにミニバーを使いたくなると、本をどけないとミニバーが入っている扉を開けられないのだ。機能よりもデザインや面白さを優先させている。私にはそんなところも楽しめたが、母は「…」。

    チェアーはイタリアデザインらしいスタイリッシュなものだが、ベッドやサイドボードなどの調度品は1930〜40年代のアンティーク。古いものと最先端のものがマッチし、くつろげる空間を作り出している。ベッド脇の電話は超薄型で、オモチャのようだった…。圧巻はキラキラ光るバスルーム!  ジャクージ付きのバスタブには、手持ちのシャワーが付いているが、実用性よりデザイン重視なのか電話同様とても薄い!(水圧も低い!)シャワーブースは、ヘッドシャワー、ハンディシャワーのほか、脇から四箇所、お湯が飛び出てくる! マッサージ効果抜群。

    チェックアウト後にインターネットルームでPCを使った。使用後、料金を尋ねると、「何時から使っていたの?」と反対に質問されてしまった。このいい加減さ、イタリア人っぽいなぁと思って思わず吹き出してしまった。

    最後の最後にレストランを利用。チーズとワインが豊富にそろっているらしいのだが、時間が十分に取れなかったのが残念。レストランは禁煙で、隣の人たちはタバコを吸えるラウンジにアペリティフを運んでもらい、食事になると戻ってきていた。フロアーを担当しているのは四名。若い男性二人は両方ともグッドルッキング・ガイで、これもデザインホテルの重要な要素だなぁと思う。

    数年前にロンドンでシュレイガー&スタルクのホテルをハシゴしてから、デザインホテル好きになった私。ここカ・ピサーニも彼らのホテルのような発見や驚きの楽しみがあった。そこにイタリア人らしい親しみやすさを感じさせるサービスが加わって、とても楽しく過ごせた。

    もっとも一緒にいた母は、「ついていけないわ…私は前の晩に泊まった館のようなホテルの方がいい」と言っていたが。

    デザインホテルは快適に過ごすよりも、ホテル自体を面白がり楽しむためのものだと、ロンドンのホテルに引き続き実感した私でしたが、モア・ゴージャス! ラウンジもゴージャス!一番安い部屋でも五十七平米あるそうです。

    ○次に泊まる方へ

    二十九室しかないこともあり、ホテルスタッフはとてもフレンドリー。山小屋風のインテリアからスタイリッシュな客室、メゾネットタイプまであり、好みに合わせて色々な選択肢があります。アカデミア橋近くにあり、喧騒と離れて静かに過ごせるのも魅力的です。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.44 掲載記事より抜粋。



    「リッツカールトン・ニューヨーク - セントラルパーク」

    CS満足度 ハート4つ。オープンして四ヶ月ほどでまだ連携が取れていないところもありましたが、快適に過ごせました。月日を重ねれば、もっといいホテルになると確信しています。しかし私にとってのハートひとつ分は、ちょっとずっこけたところがあったり、完璧なサービスよりもムラがあるけれど、人間味が溢れた触れ合いがある、ということを望んでしまうので、リッツカールトンにそれを求めるのは難しいかも。

    上野奈穂
    ●シンガポールのリッツカールトン・ミレニアシンガポールに滞在したことがきっかけで、リッツカールトンのファンになってしまいました。好きなのは、一回しか行ったことがないけれど、モンテゴベイのリッツカールトン。オープン後五日目に行ったので、不慣れなところがありましたが、スタッフがとても親切でまた行きたいと思っています。


    宿泊日 2002年9月10〜11日
    宿泊代 プロモーション中のレートで一番下のカテゴリーの部屋が一泊五万円ほど(ラックレートは十万円ほど)。
    予約法 ホテルのホームページより予約。



    2年前にニューヨークヘ来たとき、当時はまだバッテリーパーク近くのリッツカールトン・バッテリーパークのオープンしか発表されていませんでした。工事中の看板で、セントラルパーク・サウスにもリッツカールトン・セントラルパーク・サウスがオープンすると知って、それ以来ずっと泊まりたいと思っていました。

    場所は、元リッツカールトンであるインターコンチネンタルの眼と鼻の先。セントラルパークの南側、プラザエセックス・ハウスなどそうそうたる高級ホテルが建ち並ぶ通りです。近くにはブランドショップも多くあります。

    到着したときには、エントランスがあまりにもこぢんまりしていて、気付かなかったほど。そしてロビーに入ってびっくり。ロビーがないんです。いえ、いえ、ロビーといえるほどのものではなくて、コンシェルジュデスクの向かいに椅子が二つ置いてあるだけでした。友人とロビーで待ち合わせをしていたので、ここで待たせるのはちょっと可哀想かな、と思ってしまいました。

    エントランスをくぐると、ぴしっとスーツに身を包んだ女性がレセプションへ、そして客室まで案内してくれました。おおかたのホテルではベルボーイが荷物を運びがてらに案内してくれますが、ゲストリレーション担当の方がいろいろと説明をして下さいました。ニューヨークという大都市で、高級ホテルチェーンのリッツカールトンがセントラルパーク・サウスにオープンするのですから、それは気合が入っているだろう、と想像してはいましたが、このようなところにもその様子が伺えました。

    客室は、プロモーションを行っている一番下のカテゴリーをネットで予約していたのですが(それでも一泊五万円ほど)、セントラルパークを眺められるお部屋に通してくれました。ちなみにそのお部屋はラックレートでは十万円ほどするようです…。

    さすがに調度品や設備は素晴らしかったです。眼の前にはセントラルパークの緑が広がり、ニューヨークでこんな気分を味わえるとは…。窓は出窓風になっていて、腰を掛けられます。バードウォッチングをできるように、望遠鏡が置いてありました。バスルームは広々としており、シャワーブースも別にありました。アメニティが充実していたのが嬉しかったです。シャンプーやリンス、乳液なども女性向けと思われる香りのよいものでした。

    ニューヨークには一泊しかできなかったのが本当に残念。一日中お部屋でだらだらしていたいと思うほど、居心地がよかったです。バスルームも一日に三度も四度もお風呂に入りたい、と思ってしまうほど、楽しいバスタイムが過ごせそうなものでした。

    このままお部屋にいたい、という気持ちを振り切り、ロビーへ。友人を待っている間、ホテルスタッフの方とお話をしていたのですが、ここには大阪のリッツカールトン大阪から移ってこられたアヤさんという女性がいらっしゃいました。大阪のリッツカールトンでは、フィットネスのところにいらしたのだとか。スポーティなきれいな方でした(お肌もとってもきれい)。「リッツカールトンがニューヨークにオープンするということは、やはりニューヨークでNo.1ホテルを目指せ、と言われているんですよね」と伺うと、「いえ、ニューヨークだけではなく、世界一のホテルを目指しています」とおっしゃっていました。インテリアや設備ももちろん素晴らしいのですが、スタッフのみなさんがそのような心構えでいるからなのでしょう、とても溌剌としていて、端から見ていても清清しかったです。

    アヤさんのお話では、ロビーをこぢんまりさせているのは、ゲストに我が家のようにくつろいでもらいたいからとのこと。そのほかリッツカールトンのブルーの色、ライオンマークなどもあまり使わないようにしているそうです。

    ロビーで人を待っているときは、長く待っていると少し気まずく(でもホテルのスタッフが手が空いているときに適度に話し掛けてくれるので、実際は気まずい思いはしません)、エントランスもここがホテルなの? と思うほどなのですが、ホテルスタッフも顔を覚えてくれたり、と、こぢんまりとしているからこその良さがあり、また戻ってきたいと思わせてくれるホテルでした。


    ○次に泊まる方へ

    NYという街にいながら、ホテルにこもっているというのは難しそうですが、一日中部屋にいても飽きなさそう。時間があったら、ロビーラウンジでのアフタヌーンティやサロン、「ラ・プレリー」でのエステなどもいいのでは?


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.34 掲載記事より抜粋。



    「アムステル・インターコンチネンタル」(アムステルダム)

    CS満足度 ハート4つ。1月1日の朝食の時間は通常より2時間遅く始まるのをスタッフの誰も知らせてくれなかったし、部屋の案内にも挟み込んでなかったのはちょっと残念。これさえなければ5つだったのに。

    藤田雅子
    ●ユーロに切り替わる前に消えゆく現地通貨をこの手でさわって、使って、欧州の「歴史と今」を感じてこなければ・・・と決心してはじまった私の「ユーロ騒動」。二年間で三回の駆け足ヨーロッパ旅行(合計十四泊二十一日)が終わった。ユーロに切り替わった十二ヶ国のうち六ヶ国しか行けなかったけど、手許に残ったヨレヨレの六ヶ国通貨と真新しいユーロ紙幣とピカピカのユーロセントコインを前に自分のジャンクぶりがいとおしくなった。


    宿泊日 2001年12月31日〜2002年1月2日
    宿泊代 ツインルームが朝食付き、税・サ別で365ユーロ。。
    予約法 インターネットでホテルに直接予約。



    いよいよ二〇〇一年十二月末。ダッチギルダーの流通も今日限りというその日、私達夫婦はアムステル・インターコンチネンタルにいた。

    ここはインターネットでホテルに直接予約を入れた。八月末にネットでホテルのオフィシャルサイトに空室照会をしたら、我々には非現実的な値段のスイートルームが二部屋あいているだけ。ところが九月十一日の全米テロの影響か十月にもう一度空室照会をすると、手の届く値段の部屋がたくさんあるではないか。朝食つき税・サ別で三百六十五ユーロのツインルームを予約。

    ブリュッセルのメリディアンに二泊したあとアムステルダム入り。スキポール空港から市内のホテルまでバスが出ていると知って不安はあったものの乗りこんだ。発車後予感的中。順番に客を降ろすホテルには星のついていない所も含まれていて、ゴールデンチューリップ・アムステルダム・センターの前でバスは止まり、ホテルの人に運転手がアムステル・インターコンチネンタルへの道順をきいている様子。

    やっぱりタクシーで来るべきだった。通貨を通してユーロ域内の一般の人の生活の営みにふれたいという目的と、ゴージャスなホテルで女王様でいたいという目的は両立しづらい。わかってはいたけれど・・。

    その夜ニューイヤーズ・イブ・ブッフェがあるというので申し込み、二人ともスーツ姿で下りていく。東洋人は我々一組のみ。昼間、日本人の個人客らしき人をチラホラ見かけたけど。周りは見るからにアッパーな雰囲気の子供連れもいて、見知らぬ紳士もブッフェの料理に手を伸ばすタイミングが私と一致しそうになった時、にこやかにさっとゆずってくれてレディーファーストで良い気分。

    ブッフェをきりあげ地下のバーで飲み直す。私はアルコールは強くないのでひそかにピープルウォッチング。魅力的な女性がカウンターで二、三人連れ立って飲んでいる。もしかして「営業」にきているわけ? ここはアムステルダムで飾り窓地区だってあるのに? うしろのテーブルの男二人連れは見かけに品がなく、どんな商売してるんだろう。東京のホテルのバーにもいるよね、こういうタイプのひと・・。奥のうら若いカップルは男の子が女の子にロマンチックなニューイヤーズイブをプレゼントしているのね、グッドラック。

    ホテルの建物は歴史がありそうだったが設備にはお金がかけられていて、バスタブにお湯がいっぱいになるのに二分かからなかった。部屋はさほど広くなかったがパリのクリヨンであてがわれた部屋よりはずっと広く、飾り棚の上にお酒のフルボトルがズラリと並んで「ミニバー」などというケチな考えはないようだ。

    一番感激したのはベッドの寝ごこちのよさで、スプリングの存在すら感じさせず、もしかしてすごくいいベッド? 直前に泊まったブリュッセルのメリディアンが全体的に良かったものの寝返りのたびにベッドのスプリングがキイキイ耳についたのを思い出してしまった。

    〇一年十二月三十一日と〇二年一月一日と二泊して、チェックアウト時、支払いを済ませるとかんたんなアンケートに記入してくれと用紙を渡される。一番目の質問が「ベッドのマットレスはどうだったか」というもの。やっぱり一番自信があり、かつ気になる項目なんだな。文句なく最高評価。

    いくつか一般的な質問のあと最後は「知人友人にこのホテルをリコメンドするか?」。これは泊まる人のホテルジャンキー度にもよる。豪華な雰囲気のホテルではあるが華やかというのとはちょっと違う。規模が大きくないせいか、ビジネスにも観光にももうひとつピッタリこないイメージがあった。「世界各地に家があるけど、たまたまアムステルダムにはないのでここに泊まっています」という人にピッタリのイメージだ。由緒ある金持ち向きというか。本当は「知る人ぞ知る」ホテルでいたいのにそうも言っていられない事情をかいま見たアンケートだった。


    ○次に泊まる方へ

    大型ホテルではないためか地元ではあまり知名度が高くないようです。ホテル住所のメモをお忘れなく。パブリックスペースが多くないのでホテル内をウロウロ探検できる雰囲気ではありません。おみやげを買えるショップ等はなく、ブルガリのショップがあるだけでした。部屋にあったデルフト焼のプレートは持ち帰れます(二十二ユーロ)。朝食のブッフェでは給仕がテーブルまで卵料理の注文を聞きにきてくれます。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.31 2002年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    「ロード・バイロン」(ローマ)

    上野奈穂
    ●本誌「デビュー・カタログ」および「ホテル・ゴシップ」担当。本業は編集者。会社の帰りにケーキを買って帰り、深夜、海外のホテルへ国際電話やファックスで取材するのが楽しみ。母親と一緒にミレニアムナイトをすごした上海のリッツカールトン・ポートマンでの贅沢なひとときを思い出しながら、次の旅行はどこへ行こうかとただいま思案中。あれ以来、すっかりホテルにうるさくなった母親は、次から次へと、私から見れば脈絡なく旅館やらホテルやら泊まり歩いている。


    宿泊日 1999年9月14日〜15日


    ロード・バイロンは、特に際だって何かあるわけではないけれど、客室にいるだけで何となくウキウキするホテルでした。なぜか天井からぶら下がっているクローゼットにびっくり。

    イタリア旅行をした際に、最後の日に一泊だけしました。今回の旅行では三ツ星、四ツ星のホテルが中心だったのですが、最終地ローマで一泊目に泊まったホテルがあまりにもひどく、最後の夜ぐらいは心地よいホテルで過ごしたいと思って、ロード・バイロンに決めました。

    ここは五ツ星L、というランク(イタリアのホテルの格付けでは最高)ですが、他の五ツ星Lのホテル(ハスラーなど)に比べると、気を張らないで宿泊できます。ホテルは三十七室と小規模ですし、建物はこじんまりしていて個人の邸宅に招かれたような雰囲気です。私は夜の八時半にチェックインして翌朝九時すぎにチェックアウトするという半日ばかりの滞在で、しかもチェックイン後はまたすぐに市内に出てしまい、ホテルに帰ってきたのは夜中の十二時過ぎ。歩き回ったせいで疲労が溜まっていたのですが、眠るよりもこの客室を楽しみたいという思いで、ゆっくり帰国のパッキングをしたり、マッサージをしたり、室内にある雑誌を見たりして楽しみました。

    客室は広い、というほどではありませんが、一人でしたら十分な広さです。またバスルームはシャワーブースが別になっているタイプではありません。

    いつも私が重視しそうなところがあまり充実していない客室ですが、それを上回る面白さがここにはありました。それはクローゼットです。客室の高い天井からぶら下がっているタイプで、ベッドの両脇に二つ付いていました(日本に帰国後、数人の方にお話ししたのですが、珍しい体験だったようです)。クローゼットは私が入れそうな大きさで、一体どうやって服を掛けるのだろう、と疑問に思いました。扉を開けるとハンガーと一緒にスティックがぶらさがっていて、これを自分のほうへ引き寄せて、洋服を掛けるバーを下ろします。バーが下がってきたら洋服を掛け、またスティックを元に戻すと定位置に収まるという変わったシステムでした。このようなクローゼットには初めて出会ったので、とても興味深く、いつもはほっぽり投げている洋服もきちんとクローゼットのなかに入れ、バーを何度も上げ下げして楽しみました。

    またサービスでよかったと思うのは、私が夜中十二時くらいに帰宅し、レセプションでキーを受け取ったときに、「明日チェックアウトですよね。何時にモーニングコールをしますか」と尋ねられたことです。今まで自分から電話をして頼んだことはあっても、このようなかたちで尋ねられたことはなかったので、気遣いが嬉しかったです。

    今回はとても短い滞在でサービスを味わう時間がなかったので、次回はゆっくり過ごしたいと思います。特に際立って何かあるというホテルではないのですが、客室にいるだけで何となく浮き浮きするホテルでした。二、三時間の睡眠をとりながらも頭の片隅ではホテルのことを考えていました。素敵なホテルなのに眠ってしまうなんてもったいないな、とか。

    ○次に泊まる方へ

    お値段のほうは他の五ツ星Lに比べると割安で、私の旅行中はユーロが下がっていたので、二万四千円(シングルルーム)ほどでした。当日の夕方直接電話を入れたので、日本から予約すればもっとよいレートもあるかもしれませんね。ちなみに天井から下がる楽しいクローゼットがある客室番号は203号室です。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.19 2000年4月発行号 掲載記事より抜粋。



    「オリエンタル」(バンコク)

    林 郁子
    ●これまで泊まったホテルで好きなホテルはイギリスのマナーハウス、ローズ・オブ・マナー、フランスのニースのネグレスコ、イギリスのバースのロイヤル・クレッセント、それにバリ島の、アマンダリ。タイは気に入ったので、今度はチェンマイに行ってリージェント・チェンマイに泊まってみたい。


    宿泊日 1998年10月21日〜24日


    伝説のホテル、オリエンタルを満喫するためだけに、ひとりで三泊してきました。
    立地、評判など世界一という評判があり、一度経験してみたかったため選びました。

    ガーデンウィングの2565室に泊まりましたが、広さはまずまず、五段ほど廊下から階段を上がったところにドアがあり、入ったところはリビングルームでベッドルームはロフトになってました。窓からはチャオプラヤ川が見えます。ひと息ついたところで荷物が届けられウェルカムドリンクのオレンジジュースが届けられました。

    フロントで絵はがきがもう少し欲しいと頼んだら、ただちに部屋に十枚届けられました。また部屋をちょっと空けていた間にもきれいにゴミが片づけられ、タオルも新しいものに交換されていました。

    HJCのクラブレートを使って、ひとりで泊まりましたが、室料が一泊九千八百八十バーツに税サが二千七十四バーツ加わり、この他フレンチの「ノルマンディー」での食事代(シャンパン、まぐろのカルパッチョ、メインはロブスター)が六千四百六十一バーツ、タイ料理の「サラリムナム」が千六百十七バーツ、「ベランダ」でコンチネンタル・ブレックファーストと中華風お粥と飲茶で計二千百二十九バーツ、「ロードジム」が二千七百二十二バーツでした。室料はリーズナブルだと思いました。「ノルマンディー」の食事代は高いと思います。利用されるならランチがおすすめです。

    全体的には満足でした。また泊まりたい気がしますが、未経験の他のホテル(スコタイとかリージェントとか)にも泊まってみたいし、価格的にはよりリーズナブルだと思います。ペニンシュラも楽しみです。オリエンタルからチャオプラヤ川を見るといやでも目に入ります。


    *情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.12 1999年2月発行号 掲載記事より抜粋。



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