LMEZONET ROOM

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より


横山文の
ガーリー・ホテル・イングリッシュ



スーパーポジティブな横山文さんによる、
お洒落に、品よく、
けれどしっかりプレッシャーをかける
ガーリーのための
ホテル・イングリッシュ講座です。


よこやま・あや
●親の仕事の都合で、英、豪、米の英語圏に10年間在住。言語は文明! マヤ文明にはまっていた時はスペイン 語を、韓国ドラマにはまっている現在はハングル語を勉強中。


  • 私、あの部屋気に入らないの。
  • お奨めはなにかしら?
  • BMWがいいのですが。
  • …を探しているのですが?
  • なんてご親切に。
  • ガーリーAyaパリへ行く。




  • ■私、あの部屋気に入らないの。


    I have a problem with my room.


    上海の街灯はなにやら中途半端な明かりが郊外へと fade out してちょっと哀しいわ、とグランドハイアット上海の87階のバーから夜景を眺めながら思っていたそのとき。目の前でなにやらパチパチと花火のような光と、ぱらぱらと落ちていく火花が見えるではありませんか! 

    87階にいると花火が真横に見えちゃうわけ?  と混乱気味の空想をかき消し、よーく見てみると、真横にそびえ立つは、上海ヒルズの工事現場。でも今って土曜の夜中でしょ?真冬の地上の気温は2℃くらいだし、ここは87階だし、もしかして、これが突貫工事というもの? やっぱり中国、すごいパワー!!と、感心している場合ではありませんでした。

    その夜、すごく疲れていた私は、まだオープンしたてのル・ロイヤル・メリディアン上海の36階で安らかに眠るはずでした。ところが、なにやらトンカンと水と石が一緒に配水管を流れるような音が頭上でするのです。その音は一晩中続き、どうやらどこかの部屋で突貫工事をしていたもよう。私の安眠は"上海パワー"に見事に妨害されました。

    翌朝、私はちょいと戦闘モードでマネージャーに苦情を言いにいきました。

    I have a problem with my room.

    究極の意味=私、あの部屋気に入らないの

    そういえば、このセリフ、シチリア島のタオルミーナに泊まった時にも言った記憶が…。ここが絶対一番の絶景と信じて取った4ツ星ホテルの部屋。リゾート地の4ツ星ほど当てにならないものはないからあれほど事細かく指定したのに、両親はバスタブのない部屋に通されたのです。この部屋に7泊もできないわ!と思うや否やフロントに直行し一言、

    I have a problem with my parents 'room.

    私、両親の部屋が気に入らないの

    もともとスーパーポジティブといわれる私、与えられた環境の中では良いことばかりが目につくせいか、たいていの事は楽しく受け止められるのですが、ホテルのこととなるとジャンキーの血は抑えられません。バカンスシーズンの絶景のロケーションに位置するような需要がとても高いホテルって強気ですよね。何かといえば「今日は満室です」って。何とか部屋を変えさせなくてはっていうとき、私はマネージャーの目を直視し、凛として一言、「I have a problem with the room.」。

    結果? もちろん上海もタオルミーナも much better なお部屋に移れましたし、その後のホテルのスタッフが妙に礼儀正しくなるのも、なにやら効果ありの証拠?!


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.61より



    ■お奨めはなにかしら?


    Would you like to give me your recommendation?


    ゴールデンウィーク(GW)3週間前。マイレージの期限が今年だということに気づき、え〜ぃ、今年のGW、休んじゃおっ、と突如パリ行きを決意しました。

    こういう忙しいときこそ、1日中ルーブルで世界の文明に身を浸し悟らねば、フム、なんていい心がけ。といつものことながら休むべき理由をたくさん並べ、とっさの思いつきを正当化し、そしていよいよ明日からパリというとき、はたと気づいてしまいました。

    なんと、ユーロの売値が167円、うっそー! 日本はいつの間にそんなに弱体化していたのよぉ。

    さらに5月1日(メーデー)の大祭日が火曜日、ということは、私が滞在している金曜から水曜までの間、土曜日から火曜日はロングウィークエンドで、レストランは皆休みに違いないわ、はぁ…しまったぁ。

    いいえ、これは天のご加護、レストランではなくビストロへ行けということに違いない、やっぱり私ってツイているわ、だって危うくお金を使いすぎて帰国後に泣きを見るところだったものぉ。

    スーパーお気楽な遺伝子が目覚め、一人問答は無事ハッピーエンドを迎えたのでした。

    夜の食事は旅行の楽しみにひとつです。どこに行こうかなぁ、とりあえず、ガイドブックを見て、ホテルから歩いていけるビストロへ行ってみよう。どれどれ、アールデコの歴史的アーケード内にひっそりあるクラシックなフランス家庭料理のビストロ… Sounds good!! いい感じだわ。で、行ってびっくりすることってありませんか? そう、このレストラン、日本の主要ガイドブック多数に紹介されていて、6テーブルのうち3テーブルは日本人、皆違うガイドブックを見てきたようです。パリに来た気がしないわねぇと他のテーブルのご婦人がつぶやいていました。

    やっぱり旅行にきたら冒険しなくちゃ、とこの日をかぎりに私はお食事についてはガイドブックを捨て、ホテルのコンシアージュに 「今日のディナーなのですが、一人でも入りやすくて、雰囲気がよくて、おいしくて、安くて、遠くないところを探しているの」。

    Would you like to give me your recommendation for a good place? (^_^)

    で、貴方のお奨めのところ、どこかありませんか?

    とリクエスト満載スマイル満面でコンシアージュのプライドをくすぐってみました。

    紹介されて行ったビストロは、さすがにこの道何年のコンシアージュがお奨めするだけのことはあり、なんだかいい雰囲気です。ただ英語のメニューがあったりなかったり、黒板に今日のお奨めがフランス語で書かれていたりで、冒険心はくすぐられますが何を頼んでよいのやら。うーん、わからない!悩む!どうしようギャルソンが来た!! 何か頼まなくちゃ。

    So, would you like to give me your recommendation for a good starter?

    お奨めの前菜は何かしら?

    思いつきで行った久しぶりのお気楽一人旅ですが、やっぱりいざというときは現地のプロのお奨めが頼りになるわ、とビストロで悟ってきたのでした。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.62より



    ■BMWがいいのですが。


    I prefer a BMW .


    ミラノ経由でロンドンに行った昨年夏のバカンス。思ったとおりミラノからヒースロー行きの便が3時間ディレイし、ヒースローに着いたときはほぼ夜中の12時でした。事前にホテルにエアポートトランスファーをお願いしておいて良かった。さすがに両親もぐったり疲れている様子、早くホテルに行かなくては。

    出国審査を終え、さてドライバーさんは何処だろうかと探しているといかにもイギリスの若手バトラー風の方が近づいてきて 、"Miss Yokoyama? Welcome to London" とスーツケースを持ちつつご挨拶。

    Sorry to have kept you waiting.
    The flight was delayed.


    お待たせしてすみません、飛行機が遅れてしまって。

     と私も一言お詫びを。

    Shall we?

    行きましょうか?

    車をとってきますから待っていてくださいね、とドライバーが言い残して車を取りに行って数分後のこと。なんと私たちの前に現れたのは最新のBMW7シリーズ! 

    アーこれはヨン様がご来日あそばされた時にお乗りになっていたビーマー7シリーズの色違い、きゃ〜ヨンサマー! ヨン様の隣に座れる錯覚を起こしている私を残し、父はヨン様席に、母はヨン様のお隣席にさっさと乗り込み、「文ちゃん早くなさいよ」と私を正気に戻すのでした。

    仕方がない、マネージャー席(助手席)に乗るか…それにしても中はとても広いし乗り心地はいいし、そういえばどうして今までいつもイタリアやフランスに行くとメルセデスだったのかしら。今度からBMWをリクエストしようっと!

    ロンドンの帰りに寄ったイタリアのマッジョーレのホテル。案の定お迎えはメルセデス。やっぱり旅行の締めくくりだから、帰りはBMWにしていただこう。帰国のエアポートトランスファーの確認をコンシアージュでし、

    Oh, by the way, I prefer a BMW.

    ところで、BMWがいいのだけれど。

    とリクエスト。なんと嘘か真か、コンシアージュいわく、イタリアのトランファーはメルセデスと決まっていてBMWは無いとか。ほんとぉ?

    ふ〜ん、ラウンジでお茶でも飲んで気を取り直そう!

    Could I have a cup of tea, please?
    I prefer my tea with some milk.


    紅茶お願いします、ミルクティーがいいのですが。

    ディナーのときにこのことを両親に報告すると、「あら、良いじゃないの、ヨン様が迎えに来てくれるわけじゃないでしょう」さすが母。父はというとギャルソンと真剣に会話中。

    How would you like your steak done?

    お肉の焼き加減は?

    Medium rare, please.
    I prefer rare side of medium rare, thank you.


    メディアムレアでお願いします、
    どちらかというとレアに近いほうで。


    I prefer ...は、本来、何かより何かが良いという比較として使いますが、会話では元となるほうには特に言及せず使用したりします。こだわりを見せるときに使える一言です。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.63より



    ■…を探しているのですが?


    I'm looking for ...


    今年のアジアリージョンの戦略会議はシンガポールのパンパシフィック・シンガポールで開催されました。8月下旬の2泊4日、私は会議のスケジュール表を確認しつつ、絶対に大学時代の親友を探し出さなくてはと心に決めました。最後に会ったのは10年前にシンガポールに行ったときです。その当時、彼はbeeper (ポケベル)を使用していましたが、今はもちろん携帯電話に変わっているでしょうし、メールアドレスもわからなくなってしまいましたが、探せる予感がしていました。

    パンパシフィックでは Executive Room にチェックインしました。チェックインはお部屋でし、その時のコンシアージュの対応はとてもよく、出張にはとても便利そうな印象です。お部屋はかなり広く、Working Deskも使いやすい大きさでしたが、バスルームが極端に狭いことが唯一残念でした。

    1日目の夜、White Page (個人宅の電話帳)を探しましたが、見当たりません。こういう時にはConcierge に電話です。

    I am looking for a white page.
    Do you have any?


    電話帳を探しているのですが、ありますか?

     と問い合わせると、

    I'm sorry we don't have any.
    What are you looking for?


    すみませんがありません。何をお探しですか?

    事情を話すと彼女は、10分後に3名の同姓同名の電話番号を調べてくれました。1件1件電話しては、

    "I am looking for Vincent, we went to university together in the US. "(米国の大学で一緒だったVincentという友人を探しているのですが)と聞いてみましたが、すべて空振りでした。

    2日目の夜、シンガポールの電話番号は8桁。私の持っている友人の実家の電話番号は7桁です。この番号はどう変わっているのだろう。う〜ん、やっぱりConcierge に電話だわ。問い合わせて10分後、「すべての電話番号の頭に6がついたので試してください。その電話番号の主は代わっていません」。8桁になった番号に電話をかけたらいきなり友人が出て、 "Aya, I have been looking for you for so long."(今までずっと探していたんだぞ)と、私たちは無事再びコネクトすることができたのです。このホテルのコンシアージュはすごい! 大感謝です!

    I am looking for... は、たとえばロビーやレストランで洗面所を探しているときにスタッフと目があった際にさりげなく、

    I am looking for a bathroom?

    洗面所を探しているんですけれど。

    と語尾を上げて聞いたりします。
    わざわざ問い合わせるというより、ちょっとカジュアルに聞くときに私はよく使います。ショッピングモールでお気に入りブランドが見つからないときも Information にちょろっと立ち寄り "I'm looking for a GAP? " とか、地下鉄の入り口が見つからないときは、通りすがりの方に "Excuse me, I'm looking for a Metro station? " ポイントは、語尾をしっかり上げて、質問することです。

    他に "Where can I find..." という言い方も使います。やや丁寧です。

    "Where is...? " は教科書雛形バージョンだと思いますが、子供みたいなので、ぜひ "I'm looking for...? ""Where can I find ...?" などを試してみてくださいね!


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.64より



    ■なんてご親切に。


    That is very kind of you.


    各国のコンシアージュの皆様、今年も一年間、私のたくさんのリクエストとわがままを聞いてくださり、ありがとうございました。今年も楽しいホテルライフをおくることができましたことは、コンシアージュの皆様のおかげでございます!

    ところで、お願いのしっぱなしはもちろんよくありません。お礼もきちんと言わないと、日本人は無礼者!って思われたくないですもんね。

    Thank you だけじゃつまらないって言うとき、少し気取って、普通よりちょっと多めの感謝をこめ、私はビッグスマイルと一緒に次のような言い方をしました。

    出張先のシカゴで、同僚たちと打ち上げをするレストランを探してくれたルネッサンス・シカゴのコンシアージュに、

    Thank you, that is just perfect.

    完璧だわ!

    一人でも食べられる韓国定食屋を教えてくれたソウルのインペリアルパレスのコンシアージュに、

    Your recommendation was more than excellent.

    貴方のおすすめはとってもすばらしかったわ〜。

    ブレックファーストを食べているときにジュースのおかわりがほしいとお願いしたら持って来てくれたペニンシュラ東京のギャルソンに、

    Lovely!

    すてき!

    冷めたコーヒーを暖かいものに変えてくれたパリのプラザ・アテネのハンサムなギャルソンに、

    That is very kind of you.
    This is much better.


    なんてご親切に。この方がずっと良いわ。

    まったく予約の取れなかった、レストラン「ギ・サボワ」の予約をリクエストどおりに取ってくれたパリのリッツのコンシアージュに、

    I just don't know how to thank you enough.

    お礼の言葉も見つかりません。

    友人の電話番号を探し出したくれたシンガポールのパンパシフィックホテルのゲストリレーションに、こんなにお礼を言ったことがないって言うくらい、感謝をしたとき、

    This means so much to me I just don't know how to express my gratefulness to you.

    この感謝の気持ちをどうやって表したらいいのかわからないほど感謝しています。

    良いホテルに泊まったときは、お礼の言い方はちょっと気取って丁寧に、また少し多めの感謝を伝えると、コンシアージュもとてもうれしそうにしてくださり、私のお泊りのハッピー度も増すように思います。

    来年も、コンシアージュの皆さま、どうぞよろしくお願いしまーす。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.65より



    ■ガーリーAyaパリへ行く。


    今回のパリ、最初の3泊をルーブルとオランジェリーの中間でチュイルリー公園に面するホテル・レッジーナ、そして最後の2泊をプラザ・アテネでのんびり過ごすことに決めました。

    そんなとき、編集部からうれしいお誘い。「プラザ・アテネにショールームお願いしましょうか?」。あらま、プライベート・ショールームってこと? 感激ですぅ。


    まずはガーリー一人旅向けのお部屋で
    ウォーミングアップ。



    はじめに泊まったホテル・レッジーナは1900年にオープンした四ツ星ホテルで、居心地のよいすばらしいホテルでした。シャワー、洗面台、TVなどの要所は最新の設備ですが、コンシアージュやレセプションの台はオープン当時のものではと思わせる深い艶を放つ木製で、キャッシャーが入っている木のボックスもまるで当時そのままのようです。ロビーは天井が高く、シャンデリアや窓のドレープがとても重厚で、クラシックなパリの雰囲気。私が泊まったホテルで唯一のシングルルームはちょっと屋根裏風、なんだかパリに留学しに来た学生気分。

    Just perfect for a girly trip!

    まさにガーリーな一人旅にぴったりのお部屋


    そして、プラザ・アテネ。
    何もかもゴージャスしてる!



    さて、今日はいよいよプラザ・アテネへ移るワクワクの日。タクシーがモンテーニュ・アベニューに入ったその時からプラザ・アテネは始まりました。

    それまでの喧騒や人混みは嘘のように消え、透明な空気、マロニエ並木、静寂に響き渡る鳥のさえずり、アパルトマンの窓を縁取る色とりどりの花々、そして最新のモードで飾られたブランドショップのショーウインドウ、モンテーニュならではの独特の雰囲気の中に真っ赤なひさしが見えてきたらそこはプラザ・アテネ

    Here I am!!

    着いたわ!

    広く明るいレセプションに足を踏み入れるとお花のいい香りがします。シャンデリア、ドレープ、ドレープのボンボン、調度品、すべてゴージャス感あふれていて、あ〜クラクラしちゃう。でも、重々しい雰囲気ではなく、明るく、モダンな感じです。

    Bonjour, I am here to check in.

    こんにちは、チェックインお願いします

    案内されたのは6階のエッフェル塔の見えるお部屋。素敵だわぁ、シャンデリアもドレープも胡蝶蘭もバスルームも何もかもゴージャスしてる。女性スタッフが何やら説明しているのだけど、目があっちこっちに行ってしまって、馬耳東風状態。そこにベルがまるで時間を合わせたかのように荷物を運んできました。

    Perfect timing!

    完璧なタイミングです

    クローゼットが4つもある、どこに入れよう。コロコロ毛玉取りにホテルのロゴがついていて持って帰りたいけどHJCの面子がつぶれるわね…。この立派な靴を入れる袋なら大丈夫かしら? えっ、これに靴を入れて靴磨きに出すと40 ユーロ?! スリッパは男性用・女性用・子供用の3つ、へぇ?。アメニティは銀杏入り?

    Mmmm, smells good.

    フムいい香り

    アメニティの色の系統は緑、さすがにこれは赤じゃないわけね。と早速お部屋を観察。

    その夜、私は毎時10分ほど続くエッフェル塔のきらきらの光のショーを自分の部屋から3回も見て、ふかふかの枕の上でぐっすりと眠りました。なお、枕はお気に召さないときはそば殻を含む何種類かの枕の中から選ぶことが出来ます。


    すずらんのおかげ?
    目も口もとってもスイートな夜。



    翌日、私はセーヌ川遊覧船観光に出かけ、お部屋に戻るとすずらんのお花がサイドテーブルにおいてありました。フランスでは5月1日にすずらんをもらうと1年中幸せでいられると信じられているそうです。

    Plaza Athenee has brought me my happiness for the year!

    プラザ・アテネがハッピーな一年を確約してくれたのね

    ウキウキ気分でいざロビー・カフェの「ギャラリー・デ・ゴブラン」でフォアグラと紅茶を注文。

    This foie gras is melting!

    フォアグラがとろけるぅ!

    紅茶はたっぷり5杯分くらい入ったポットで運ばれてきました。祭日のロビー・カフェはとっても綺麗なワンピースを着たレディやエルメスを持ったマダムがパリジャンな男性と一緒に午後のティータイム、おしゃべりに花を咲かせていました。私はルーブルで買った本を読みながらまったりとロビーで過ごしました。

    落ち着いた雰囲気がすっかり気に入り、ディナーの後のコーヒーもこちらでいただくことにしました。ひと口サイズのペーストリー6個セットとコーヒーを注文。さすがに世界洋菓子コンクール金賞受賞者のパティシエの作るお菓子はおいしいく、夜10時半でしたが6個ともひるむことなく食べてしまいました。

    I feel guilty, oh well, never mind!

    ちょっと後悔…ま、いっかぁ?

    余談ですが、ガーリーな皆さん、夜のギャラリー・デ・ゴブランのギャルソンはとってもかっこいいです。コーヒーやミルクが冷めると、

    May I offer you some warmer coffee?

    温かいものに変えましょうか?

    って何度もテーブルに来てくださるキュートなギャルソンと会話を交わしつつ、すずらんが確約してくれた幸福を早速に感じる目も口もとっても sweet な夜!


    いよいよお楽しみの
    ショールーム・タイム!



    最後の日、プラザ・アテネのPRディレクターのドゥ・グビオン・サンシールさんにショールームをしていただきました。あら、なんとなくフランスの大統領候補(当時)サルコジに似ている…。

    「ムッシュー、で、選挙は?」
    「サルコジさんでしょ」
    本当に大統領になりましたね。

    さて、ホテルは2000年にブルネイのサルタンに買い取られ、ドーチェスター・コレクションのひとつになりました。そのときから改築を重ねたそうで、どおりで設備が新しく、クラシックなホテルなのに古さを感じさせないわけです。ホテルの最上階の2フロアはアールデコ調のモダンな内装だそうですが、あいにく全館満室で、拝見できたのはプレジデンシャル・スイート(上から3番目のスイート)のみでした。

    クラシックに深い赤色でまとめられたお部屋は執務室、リビング、マスターベッドルームなどがあり、クッションはちょっとオリエンタルな雰囲気のせいかゴージャスの中にも落ち着きがあります。お部屋にはいたるところにお花がさりげなく飾ってありました。

    It's gorgeous yet chic.

    ゴージャスだけれどシックね!

    一番驚いたのはロビーラウンジの奥にあるバーです。木目調の古めかしいお部屋ですが、電気や家具、間接照明などの内装はシルバーとブルーでまとめられた近未来的な雰囲気で、最先端のアートや芸能関係者が集まるというお話に納得。

    そういえば、ゴブランでペーストリーに酔っていたとき、奥から昔懐かしいポップな曲が聞こえていました。フューチャーリスティックなバーですが、お部屋全体は落ち着いていて流れている音楽もちょっと前のポップなところは、

      This can't be for kids.

    やっぱり大人のためのバーです

    最後にドゥ・グビオン・サンシールさんにいろいろお伺いしました。ホテル客は7割が観光客で、アジア人はまだまだ少ないそうです。でも、日本人には日本語の館内案内や朝食メニューを用意しており、ミニバーにも日本のお茶とビールを入れておくそうです。

      Who do you consider your competitor is?

    ライバルはどこですか?

    と伺ったら、フォーシーズンズ・ジョルジュサンクだそうです。リッツはプラザ・アテネとは路線が違うので、競合しないとの事。

    確かにヴァンドーム広場のリッツとモンテーニュ・アベニューのプラザ・アテネの雰囲気はまったく違います。イメージで言うとリッツはルイ十四世、ダイアナ妃、プラザ・アテネはパリジャン、ジャッキー・ケネディ、でしょうか?

    どちらも共通しているのは、ホテルとホテルのある場所がお互いを特別なものにし合っている点で、それゆえに他のホテルを寄せつけない独特なステータスを保っているのだと思いました。

    プラザ・アテネのモットーはパリジャンのアパルトマンで、五感に訴えることを心がけているそう。どおりでいたるところにお花がきれいに飾られ、アロマのいい香りが漂っているわけです。ドレープや椅子は手触りの良いシルクで、エレベーターホールの窓を開けていたのも小鳥のさえずりが聞こえるようにとの配慮だったわけです。

    アラン・デュカスがスーパーバイズしている4つのレストランのお味はいうまでもなくおいしく、確かに五感を常に満たしてくれるホテルです。

    No wonder!
    ん〜、なっとく

    ところで、プラザ・アテネというとメインダイニングのアラン・デュカスが有名ですが、私は今回ランチをいただいた「ル・ルレ・プラザ」のお味がとても印象に残りました。余計な味付けはまったくなく、素材の味をとても大切にしていて、あっさりしていますが深い味わいでした。前菜のサラダはアーティチョーク、マッシュルーム、トリュフを輪切りにして順番にお皿一周並べているだけですが、それぞれの味と3つが混ざった味が絶妙でいつまでも食べていたかったです。

    I have to come back again.

    ぜひぜひまたここでお食事をしたいです

    プラザ・アテネはスタッフのサービスは言うまでもなくすばらしく、さりげなくさまざまな配慮がいたるところでされていて、外も中もたくさんのお花に囲まれた、とても居心地のいいホテルでした。

    I'll be back, I hope!
    また来れたら…


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.62より






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