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ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」
Vol.90 特集記事より



ホテルの朝食


















ホテルジャンキーには皆さんそれぞれこだわりのポイントがありますが、
なかでもとりわけ「ホテルの朝食」が大好きとおっしゃる方が多いようです。
本誌投稿者でもおなじみの小泉秀夫さんから、
「ウェスティンの朝食」というタイトルのメールが届きました。
そこで朝食レポートを書いていただきました。
朝食を食べるためだけに、
日曜日に早起きしていそいそ出かける気持ち、
本誌読者の皆さんならおわかりいただけると思います。


■小泉秀夫の朝食レポート

小泉秀夫
●ホテルの朝食が大好きなホテルジャンキーです。特に和朝食が好きで、お気に入りはフォーシーズンズホテル椿山荘の「みゆき」です。ホテルに宿泊の際はなるべくお酒を控えて朝食のために体調を整えます。そして朝一番のレストランで、料理が運ばれるのを待つ事が私にとって至福の時です。


「プレミアムブレックファスト」
ウェスティンホテル東京


「ホテルで朝食」の朝は
気持ちは晴れ晴れ
ニッポン晴れ。


ウェスティンホテル東京・恵比寿の朝食を知っていますか?」というメールをホテルジャンキーズクラブの親しい方からもらったのは、お正月が明けてすぐのことでした。

「恵比寿」といえばミシュランガイドで星を獲得した鉄板焼の店です。そこでの朝食とは内容が気になります。

メールの続きを読むと「フレンチトーストやトリュフ入りオムレツを目の前で作ってくれて、メインはもちろんステーキです。」とありました。朝からステーキとは豪勢な朝食です。価格は4500円(税サ込)と思ったよりリーズナブルです。ただし、日曜日限定の完全予約制(予約は2日前の午後3時まで)です。

メール送信者の超ガッツリ肉食系女子の方と日程を調整して、1月22日に訪れることになりました。

子供の頃から早寝早起きで、10年前に煙草を止め、さらに酒量が減ってからは、週末の朝御飯が美味しくてたまりません。それがホテルでの朝食ならなおさら楽しみです。数日来の悪天候の影響で、当日も天気が良くありませんでしたが、気持ちは晴れ晴れ日本晴れです。

ウェスティンホテル東京の最上階22階に位置するお店からの眺望は素晴らしいものがあります。冬の晴れた日ならば、富士山が拝めるそうですが、小雨模様のため見えずに残念でした。

さて「プレミアムブレックファスト」のメニューをご紹介しましょう。

○有機トマトとレタスのサラダ、ハーブガーデンのハーブ添え
○フレッシュオレンジまたはグレープフルーツジュース
○スモークサーモンとサワークリームのミニパンケーキ、フレンチトースト「恵比寿」風
○お好みスタイルの卵料理トリュフの入ったオムレツ、スクランブル、目玉焼き、恵比寿たまご等
○恵比寿牛のミニステーキ、ハム、ベーコン、ソーセージと焼き野菜
○フルーツプレート
○クロワッサン
○コーヒー/紅茶

というもので、かなりのボリュームが容易に想像出来ます。

私はシャンパン付き(6000円)をオーダーしました。グラスにモエ・エ・シャンドンが注がれて、食事のスタートです。


フレンチトーストに
ナイフを入れると、
フワッフワッの
トロットロッ。



まず、サラダとフレッシュオレンジジュースが置かれ、シェフがトーストを焼き、クロワッサンを温め始めます。トーストはメニューに載っていないだけのようです。サクサクしたトーストも、小ぶりなクロワッサンも、とても美味しく頂けました。

次にフレンチトーストとパンケーキを焼き始めます。前日から仕込んだフレンチトーストを鉄板に乗せると甘く良い香りに包まれます。焼きあがったフレンチトーストにナイフを入れるとフワッフワッのトロットロッで口に入れると溶けてしまいます。

焼きたてのパンケーキに添えられた、スモークサーモンの塩気とサワークリームの酸味が絶妙でした。スイーツ系のフレンチトーストと食事系のパンケーキがバランス良く感じました。


トリュフ入りオムレツに、
ステーキに…
まだまだあるある。



卵料理はアメリカンブレックファーストと同じく、調理方法を指定しますが、ここはメニュー筆頭のトリュフ入りオムレツを注文しました。

それにしても調理過程を眺められるのは楽しいです。同行者が注文しようとした「恵比寿たまご」は昨年で終了したそうで、どのようなものか聞いてみればよかったです。

いよいよ肉料理ゾーンに突入します。大皿に盛られたハム、ベーコン、ソーセージを見て驚きました。ステーキに添えられるぐらいかと思っていたのですが、完全に一品料理の量で、メニューには独立して記載した方が良いのではないかと思います。

ステーキになる恵比寿牛とは、鹿児島県産のオリジナルブランド牛で、特徴は噛んで旨味を感じる「赤身」が美味しい事で、個人的にはサシの入った、いわゆる「口の中でとろける」肉より好きです。

予想以上のボリュームに、ハム類のプレートを半分ぐらい残してしまいました。ワインの力を借りたのに残念です。

メロン、苺、キウイなどの盛り合わせのフルーツプレートとコーヒーは、席を移して頂きます。

目の前での調理を楽しみながら、たっぷり時間をかけて贅沢な朝食を楽しみました。

意外にも客は我々以外には、女性が二名だけでした。認知度が低いのか、朝からステーキが入る胃袋を持っている人が少ないのか…。

ちなみに同行者の超ガッツリ肉食系女子は「これ、けっこう大変ですね」と言いながら、全部平らげてました。頭が下がる思いです。

興味を持った方は、休日ですが、早起きして出かけてみて下さい。
まさに『早起きは三文の得』を体現できますよ。



■いまHJ話題の「ホテルの朝食」


ホテルジャンキーたちが早起きしてわざわざ食べに出かける、
いま話題の「ホテルの朝食」をご紹介します。



「パネクーケン・ブレックファスト」

ホテルオークラ東京「オーキッドルーム」


もともとホテルジャンキーたちの間では朝食にこだわりを持つホテルとして知られており、「オーキッドルーム」のフレンチトーストなどは「わざわざ食べに行く」人気メニュー。

最近、新しく話題に加わったのが、パネクーケン。オランダ発祥の厚さ数ミリの薄いパンケーキだが、レシピはこちらのオリジナル。国産小麦粉にコクがある名古屋コーチンの卵を使い、ヨーグルトを加えた種は前日に仕込んで一晩寝かせる。これをフライパンで時間をかけてじっくりと焼き上げる。

フレッシュフルーツ&メープルホイップをのせたスイートタイプとスモークサーモン&サワークリームの二種類ある。それぞれサラダかフルーツの盛り合わせが付く。

今のところ、開業五十周年記念宿泊プラン「 "パネクーケン"ブレックファスト ステイ」利用客のみの限定メニューで、一日十室限定。ぜひ、泊まらなくても食べられるようになって欲しいメニューである。

料金 宿泊プラン代に含まれる。



「オリガミ ブレックファースト」

ザ・キャピトルホテル 東急「ORIGAMI」


新生キャピトルホテルになってから新しく誕生した朝食メニューで、ホテルジャンキーたちに人気なのは、吟あん・きな粉・梅干・胡麻など数種類のトッピングで和テイストにしたオートミールとストーブココットで煮込んだ旬野菜のラタトゥイユと半熟卵。どちらも他ホテルではお目にかかれないオリジナルメニューだ。

コストパフォーマンスをぐんと高めているのが、高品質のフレッシュフルーツサラダがつくこと。そして、もうひとつ、贅沢感を盛り上げてくれるのが、フランスの高級発酵バター、「エシレバター」が30グラムポーションの包みのままでサービスされること。ジュースのセレクションではオリジナルの「本日の野菜ジュース」が好評である。

料金 3927円



「ブレックファースト」

ソラリア西鉄ホテル銀座「furutoshi」


テナントのイタリアンレストラン「furutoshi」の朝食ビュッフェ。同店支配人の瀬戸さんによると、「ホテルにはない、レストランならではの朝食の提案をしたい」とのことで、卵料理はあえてスクランブルエッグ一品におさえ、そのかわりメニューには魚のカルパッチョ、タコのマリネや野菜のテリーヌ、サーモンのムースなどが並ぶ。

また、札幌の系列店などの仕入れルートを利用し、じゃがいものローストひとつにしてもインカのめざめなど通好みの銘柄を選んでいる。トースト用の食パンは麹町カフェのものを使用。ペストリーはクロワッサンとアップルパイの二種類。まだ試行段階だそうで、今後はフルーツにも力を入れたいとのこと。

料金 2100円



「朝食ブッフェ」

庭のホテル 東京「グリル&バー 流」


いちおう和洋オールラウンドに料理をそろえているが、通い慣れたホテルジャンキーたちがまずいちばんに足を向けるのは、シェフが選りすぐった高品質の野菜が並ぶサラダコーナー。数種類あるプチトマトもただのトマトではなく、何気なく口に運んで思わず「おいしい!」という言葉がこぼれるひと味違うもの。ルッコラなど他のホテルの朝食ビュッフェではまず見かけないようなハーブ野菜も常に種類豊富に並んでいる。

また、この価格ながら、卵料理はトゥーオーダーで作ってくれるのもポイントが高い。

料金 2300円



*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.90 掲載特集記事より抜粋。

詳しくは「ホテルジャンキーズ」第90号をご覧下さい。