モロッコ
モロッコは大好きな国で、美容グッズも充実しています。ヨーロッパの男性が「モロッコの女性は美しい」ととろけるような表情で語るわけがわかります。美人が多い国ほど美容方法はいろいろあるものです。
パリ出張の帰りにマラケッシュに行った際、憧れのホテルラ・マムーニアに泊まりました。
行く前に下調べをしたところ、ガッスールという美容用のクレイ(泥)、そして、なんといってもダマスクローズ、最近ではアルガンオイルなどが有名なようです。アルガンオイルはオリーブオイルの何倍ものビタミンを含むオイル。食用にも美容用にも注目されており、これだけあればけっこうなお手入れが楽しめます。
まずはホテル内のビューティーサロンで予約、クレイを使ったスクラブ、パック、そしてローズのエッセンシャルオイルを使ってフェイス&ボディのマッサージをしてもらいました。
この時、モロッコ人はアカスリが好きなのだということに気がつき、男性のエステティシャンに聞くと、スーク(市場)などでアカスリ用タオルが安く売られているとの情報を入手。ホテルのお部屋のバスルームにもロゴ入りアカスリ・ミトンが用意されていました。
施術の後、ハーブティを選べるのですが、こういうお茶がどこで売られているのか聞くと、街の薬屋では専門家が体調に合わせたお茶を選んでくれるとのこと。スークにもあるが、真剣に選びたいなら薬屋がおすすめとの情報も。
さっそく、ホテルで質のよいタクシーをチャーターして街とスークに繰り出しました。多少高くても質のよいタクシードライバーを選んだの、情報をたくさんくれるし、一緒に値切ったりしてくれるからです。
スークでは、アカスリタオルを百円程度で買い、化粧品店でクレイにオレンジとローズのエッセンシャルオイルをまぜたパック、エキゾチックな小さな壷に入った真っ黒いアイライナーを入手。また薬屋ではアルガンオイル(プレーン)、アルガンオイルとローズオイルをブレンドしたオイル、ムスクの天然練り香水(これはグラム売りでけっこう高く、良質のものは薬として舐めることもできるそうだ)。代謝を促進するお茶と鼻づまりにきくハーブも購入。そして、バラの花を一本…。
夜、部屋のバスルームにバラの花びらをうかべて香りを愉しみながら一日を振り返り、アルガンオイルで顔と髪のお手入れ。その他のアイテムは帰国後自宅でモロッコ美容の再現のために大活躍しています。
■ガッスール、アルガンオイル、ダマスクローズ
最近はモロッコ化粧品ブームのせいでバラエティショップなどでもガッスールや石鹸などを目にしますが、私が個人的にとても気に入っている、つまり次回モロッコで調達をしてくるまで買って使っているのは、Rose de Marrakesh(ローズ・ドゥ・マラケッシュ)とNiard(ナイアード)の2つのブランド。両方とも質が高いです。泥やアルガンオイル、ローズエッセンスなどを最初からうまくブレンドしてあり、しかも手を抜いていないつくりなので使いやすく、満足感と肌結果が得られます。
■ホテルのエステサロン
「ビューティーセンター」という名前のラウンジがあり、北欧式マッサージまたはモロッコ式アカスリ&トリートメントのコースがあります。もちろんおすすめは後者。
私は全身アカスリ&トリートメント&サウナのコースを受け、2006年当時、日本円で1万円くらいだったと思います。サウナも含めて1時間半くらいでした。スティームサウナの後、男性の施術士に体中にエッセンシャルオイルを塗布されふたたびスティームサウナで皮膚表面をふやかした後、その男性が台の上でアカスリ。次いで、ガッスール(泥)とエッセンシャルオイルの混じったパック剤を全身に塗布し、数分後に彼が全身を洗い流し、再びエッセンシャルオイルを皮膚に塗りこんで仕上がり(施術中は全裸ですので心の準備を!)。
■マラケッシュ
マラケッシュは砂漠に囲まれヤシの木の茂るオアシスのような美しい街で、しかも美しいアトラス山脈が街からも見えます。
フランス人は旧植民地のモロッコ、特にマラケッシュが大好きなので、パリからマラケッシュへは直行便が毎日あります。空港はシャルルドゴール空港ではなくオルリー空港で、パリから三時間程度で到着。朝の便に乗れば昼前にはホテルに着けます。ランチから楽しめ、翌日の昼ちょっとすぎの便に乗ってパリに戻るとしても、現地でちょうど二十四時間は楽しめ、昼、夜、朝、昼と一日の変化やお食事を十分楽しめますので効率がいいです。
おすすめの季節は、雪が積もったアトラス山脈とヤシの木、抜けるような青空を一度に見られる雪が溶ける前の春(三〜四月)。暑くはなく、心地よく快適です。私が訪れたのは四月。気温は三十度でしたが、さわやかですばらしい気候でした。
■ラ・マムーニア
ラ・マムーニアは、マラケッシュはもとよりモロッコでは一番と言われる有名なホテルで、イギリスの故チャーチル首相も絶賛したという広大な美しい庭園で知られています。1923年オープンの歴史あるホテルですが、2006年夏より大規模な改装のためクローズ中で、今年度中にリニューアル・オープンを予定しています。
■旅のワンポイント・アドバイス
機内で手に入る美容ツール。まず、食事の際についてくるSALT(塩)。旅先でお肌の調子が狂って吹き出物が出たり、あごや鼻の周りがざらついたら、ふだん使っている化粧落としに混ぜて部分使いするとつるつるになります。
蜂蜜の小さな容器があればそれも。蜂蜜は皮膚の弱い部分を除いてパックに。5分ほど置いて流すとしっとりします。蜂蜜は唇が乾燥する場合に塗ると、かなり効きます。
それから、これは持ち出しはできませんが、男性用に置いてあるアフターシェーブローションを膝から足首までたっぷり塗ると、機内で悩まされる足のむくみにとっても効きますよ。
*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.66 掲載記事より抜粋。
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