LLONG STAY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」掲載記事より


堀越美幸の
ホテルライフ
in バンクーバー


ご主人の定年を期に海外でロングステイをしながら
ホテルライフも楽しんでいる堀越さんによる、
2003年8月〜2005年2月発行号にて掲載された
長期滞在先のバンクーバーのレポートです。


ほりこし・みゆき
●リタイアした夫と二人で年数回カナダにロングステイすることにしました。大好きなカナダですが、ただひとつ恋しくなったのものは温泉です。夏が終わったらジャパニーズホテルで温泉をめざします。
ホテル・ジャンキーズ・クラブの「旅館愛好会」世話人。


  • 人生の洗濯はカナダでどうぞ
  • 世界が広がるロングステイ<
  • 住人気分を味わう長期滞在用ホテル
  • ホテルを生活に取り込んですごす
  • たまにはショートトリップ
  • 夢は『オーパス』で一杯
  • 夏のバンクーバー
  • ウィスラーへの小旅行
  • バンクーバーのホテル
  • ロングステイで出会ったホテル


  • ■人生の洗濯はカナダでどうぞ

    バンクーバーは初夏から夏にかけての季節が、最高かもしれません。とにかく雨の多い春でしたが、それだけに鮮やかな緑と溢れる花々、青い空、海、爽やかな風が待ってましたと言わんばかりに私たちを迎えてくれます。そしてカナディアンが大好きな夏です。

    ひと月のホテル生活を経て、私は今17階のコンドミニアムで暮らしています。目の前がヨットハーバーのフォールス・クリークと呼ばれるこの地域は、遊歩道が綺麗に整備されていて、海岸沿いをスタンレーパークまで散歩する事が出来ます。遊歩道は歩く人、自転車、ローラースケーター専用に分かれていて、海辺に続く砂浜や芝生の上で皆のんびり過ごしています。ヨットハーバーの向こうはグランビル・アイランドという、マーケットやレストラン、ショップがあるミニアイランドで、たらい舟のような小さなフェリーに乗って買い物に行く事が出来ます。

    そして人々はとにかくフレンドリー。こういう場所で生活できる人達が心底うらやましくなりました。心に余裕がある生活はこういう所から生まれるのでしょう。こんなカナダですが、今年はSARSなどの影響でちょっと異変が起きてます。トロントからは遠く離れているのですが、いつもならごそっといる日本人団体客が、ホテル・バンクーバーパンパシフィックシェラトンあたりでもあまり見かけません。

    6月に入って出掛けたバンフも同様でした。バンフはまたアルバータ州で狂牛病の発生というダブルパンチで地元の人、嘆くことしきり・・・。私にとっては初めてのバンフでしたが、昔写真で見たとおり、美しい景色がありました。

    今回の宿泊先はリムロック・リゾートホテルバンフ・スプリングス・ホテルか悩むところですが、ここは同行の夫が過去数回宿泊のため、今回は静かなリムロックへ。山や森が見渡せるコーナーの、かなりゆったりとしたお部屋です。窓にはリスが、視線をずらすと鹿が階下で遊んでいます。ここの室内プールやジャクージ、ジム、エステは設備もしっかりしていてほんとに心地よかったです。「人生の洗濯」をしたい人にオススメです。

    私たちはBREWSTERの英語ガイドツアーバスに乗ってコロンビア大氷原まで行ってみましたが途中の景色のすばらしさ、感動ものでした。バンフから帰ってバンクーバーのパンパシフィックに2泊しましたが、私のバンクーバーでのお気に入りはやはりここかもしれません。

    スタンレーパークの緑や海上から飛び立つ水上飛行機を眺めながら、プール、ジャグジーにのんびり浸かっていると、物欲とか消えていく自分を発見してしまうのでした。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.39(2003年8月発行)より



    ■世界が広がるロングステイ

    ここ数年で海外へのロングステイが話題を集めるようになりました。カナダはもちろん、オーストラリアや物価の安いアジアも人気のようです。私が初めてバンクーバーを訪れたのはクリスマスシーズンでしたので、華やかではありましたが住んでみたいという実感はあまり湧きませんでした。

    でも春から夏にかけてのバンクーバーは素晴らしく、ひっくり返るくらいの魅力を持っています。さまざまな文化的背景を持つ人々が生活をし、雄大で美しい自然に囲まれての暮らしは心安らぐものがあります。いい季節だけ住んでみたいというワガママな望みですが、夏の不動産事情はけっこう難しい状況がありました。夏になるとグンとはね上がるホテル宿泊料金は長い滞在には経済的ではありませんし、アパートメント、コンドミニアムは年単位の賃貸がほとんどです(部屋貸し、ホームステイ等は短期でもOK)。

    私達は不動産に詳しい現地の知人が運良く探してくれましたが、やはり住んでいる方からの情報は重要なポイントのひとつになります。また、最初は見知らぬ土地でも何回か訪れているうちに、自然と友人の輪が拡がっていく事もあるでしょう。当初車を借りる予定でしたが、交通の便が良く、徒歩圏内で買い物、レストランに行く事が出来たので必要性を感じなくなりました(バスパス1ヶ月、1ゾーン利用で63ドルです)。

    私はよくダウンタウンから帰る時、「ビーチ」という路線循環バスを利用しましたが、空いているうえにイングリッシュベイを眺めながら海岸線を走るのでとても快適な時を過ごせました。フレンドリーな運転手さんとみんなで談笑しながら海辺を走るバスなんて、素敵でしょう? バンクーバーはチャイニーズが多く、いろいろな食材が手に入りやすくなっています。とはいえやはり日本食材、調味料などは値段が高いのですが、自炊をすれば日本とあまり変わらない食事をとることができます。物価はさほど変わらず、日本より高いものもあれば安いものもある、といったかんじです。

    ロングステイでの課題はそこで何をするか、ということでしょうか。数ヶ月のんびりとする生活もいいですが、より楽しく快適に過ごすためには行動を広げて生活のリズムを作ることも大事と感じました。私は最初の1ヶ月英会話スクールの先生に来ていただき、その後、新聞広告でプライベートの先生を探しました。

    日系社会の活動にも参加できますので、日本で続けていた趣味の世界もそのまま繋げる事も可能です。主人は囲碁が趣味の人なので、いろいろな会に参加していました。そのような会を通じて現地で活躍する方々とも知り合えて、数ヶ月という単位でも世界は広がるということを実感しました。ロングステイを考えている皆様、ぜひ実現を!


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.40(2003年10月発行)より



    ■住人気分を味わう長期滞在用ホテル

    外国でクリスマスを過ごすのは非日常の極致、想像するだけでうっとりしてしまいます。バンクーバーもそんな気分を味あわせてくれる、情緒たっぷりの街です。ホテルやオフィスビルのロビーでは賛美歌が聞こえ、街行く人々にチョコレートが配られたりします。

    バンクーバーの街を散歩していた時、けっこうたくさんの長期滞在者用のホテルがあるのを見かけました。その代表のひとつがシェラトンウオールセンター。一般のホテルと別棟の長期滞在用とに分かれて建てられていますが、室内プールやスポーツジムなどの設備も充実していて、こんなところに長く滞在したいと思わせるようなおしゃれな雰囲気が漂っています。

    前号でも書いたとおり、カナダの夏のホテルは格段に値段が上がり、ひと月以上ともなればかなりの出費。しかし一ヶ月以内の滞在であれば、このようなキッチン付きのホテルに滞在するのはいろいろな意味で便利です。今のようなシーズンオフなら「シェラトンに住む」のも難しくありません。

    他に、人気のデンマン通りのそばに、キッチン付きの部屋が多いコーストプラザという高層のホテルがあります。海岸、スタンレー公園にもほど近く、ショッピングセンターや映画館も同じ建物の中にあり、地元密着型希望の方にはバンクーバーっ子の気分が味わえます。

    バンクーバーは人種のモザイク模様のような都市。自炊に飽きても(面倒になっても)一歩通りに出れば、数多くのインターナショナルなレストランが手招きをしています。チャイニーズ、シーフードはもちろん、和食、フレンチから、マレーシア、インド、ギリシャ料理など、お食事には不自由がありません。

    リタイア後のロングステイ、最近流行りのプチ留学、プチくらなどが、今後、旅慣れた人達に自然に浸透していく事と思います。こうした状況で、大小の旅行代理店でも長期のホテル滞在、コンドミニアムに留学などのプラスアルファを足した企画物が出てきました。若者向けには「WISH」などがあり、(財)ロングステイ財団後援、バンクーバー観光局が企画する「バンクーバー癒しのスローステイ」などというプログラムも出てきました。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.41(2003年12月発行)より



    ■ホテルを生活に取り込んですごす

    私が住むコンドミニアムのそばに、心そそられる長期滞在用とみられるホテルがありました。最初は普通のコンドミと思っていたのに、よく見るとメリディアン・ビーチ・アパートメントとありました。住所はビーチ・アベニューです。私は昔からこういう隠れ家風のホテル、レストランに弱いのです。おまけに海岸通ホテルなんて‥。メリディアンとわかった時は、思わずフロントに行き、デスクの方に、パンフレットとレートのコピーを貰っていました。小さな小さなロビーですが、きれいに整備されたこの地域に溶け込んだ安心感がありました。

    例えば、ワンベッドスイート、リビングキッチン付きで、5月〜10月15日に2週間から29日の期間でお部屋を借りたとして、1泊あたり$189です(昨年より値下がりです)。当然連泊数が長いと、1泊あたりの単価も安くなります。もう少し広めのデラックスタイプで$209、これに税金が加算されます。

    バンクーバーはシーズンオフなら、シェラトンハイアット(リージェンシー)ウェステインといったホテルでもスタンダードツインで10,000円前後から14,000円くらいで宿泊できます。これがオンになると2倍からそれ以上といった数字になってしまいます。

    ちなみにセキュリテイーのしっかりしたコンドミニアムは、ダウンタウンで1ヶ月あたりだいたい20万〜30万円代のところが多かったように思います。もちろん上はキリがありませんが。メリデイアンのような長期滞在向けのホテルのいいところは、ハウスキーピングがあるところ、と私は断言して言いたいです。

    そして、ホテルという空間の安らぎでしょうか。コンドミニアムに住んでいても、時々ホテルに宿泊したり、ホテルに食事に行く事は私の楽しみのひとつで、リフレッシュできるひとときでした。特にバラード入り江という湾を見渡せる、パンパシフィックホテルの「カフェ・パシフィカ」は私のお気に入りで、晴れた日に水の向こうの緑を眺めながらの朝食は、幸せになる時間です。散歩の途中でヨットハーバー近くのウェステインでお茶したり、ちょっとおしゃれしてフォシーズンズで食事をしたり、バンクーバーはカジュアルな土地柄なのであまり気取りがありません。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.42(2004年2月発行)より



    ■たまにはショートトリップ

    ヨーロッパや華やかなビーチリゾートに慣れている人にとって、バンクーバーの滞在はあれっ?と思う事があるかもしれません。目新しいホテルもなく、グルメを探求するというほどでもなく、見学すべき所が多いわけでもありません。特にゴルフ好きでもない限り、する事は限定されてしまいます。でも私のように、海を見ながら緑の歩道を歩いているだけでも幸せ!といった人も少なくないはず。

    日々の生活がのんびりしているだけあって、たまにショートトリップの計画をたてる時は、心踊ってしまいます。バンクーバーから最もポピュラーな場所としてあげられるのが、ブリティッシュ・コロンビア州の首都ビクトリア。小さな古き良き時代の英国として知られるこの街は、春になると花々が美しく、料理を主体としたプチホテルも話題になっています。とにかくおいしいものが食べたいという食を追求する方には、東のケベックシテイ、イーストタウンシップス辺りのオーベルジュをお薦めしますが、バンクーバーから気軽に行けるビクトリアもなかなかですよ。

    私はランドマーク的存在のエンプレスホテルに泊まりましたが、いつか泊まってみたい宿泊先のひとつに郊外のスーク・ハーバー・ハウスがあります。アメリカの旅行雑誌「トラベル&レジャー」誌の読者投票で、2002年度のベストホテル北米部門第2位に選ばれたこの小さなホテル、食事だけでも寄ることが出来ます。

    そしてもうひとつ、私がいつかぜひ行ってみたいホテルが同じバンクーバー島にあります。街の観光案内所で偶然手にしたパンフレット、ゆったりとしたリビングの大きなガラスの向こうには、手に届きそうな太平洋を望むことができ、これぞ大人の隠れ家といった雰囲気を醸し出しています。こんな場所でホエールウオッチングなどしていたら!小さな事など、どーでもいい人になってしまいそうです。この憧れのショートトリップが実現しましたなら、ご報告しますね。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.43(2004年4月発行)より



    ■夢は『オーパス』で一杯

    5月某日、バンクーバー到着。ダウンタウンのビルにはフリルのように色とりどりの花々が咲き揃い、ビルの谷間にはてっぺんが白い山々が見え隠れしています。

    今回も以前と同じコンドミニアムで過ごしています。ここの最大の利点はグランビルアイランドの対岸という、絶好のロケーション。小さなフェリーでパブリックマーケットへ行けば、新鮮な野菜、ワイン、チーズ等あらゆる物が手に入ります。食べ物だけではなく、レストラン、工房を兼ねたショップ、ギャラリーとわくわくさせてくれるものすべてがここには揃っているのです。今日は食料の買出しの後、現地の友人とヨットハーバーを見下ろすテラスレストラン「ブリッジ」で地ビールとシーフードを堪能。こんな環境の中での昼間のリラックスは、私が普段生活している地方の町では考えられないことばかり。贅沢!

    夕方、ご近所のイエールタウンまで散歩のついでに足を延ばすことに。この辺り一帯は去年は一大ウォーターフロント工事をやっていて完成が楽しみでしたが、今はきれいな海浜公園が長く続き、このエリアに似合う洗練度の高い人々が増えたような気がします。

    イエールタウンには「バンクーバーの紀伊国屋」と呼ばれるスーパーマーケットもあって、お買い物もなかなか楽しい所です。

    また、ここにはその道の関係者には広く知られるオーパスホテルというおしゃれなデザインホテルがあります。ハリウッドからスターがお忍びでやって来たり、撮影のロケをしていたり、他とはちょっと違うオーラがこのホテルを包んでいます。夜、ブラックタイ&ドレスの方々が颯爽とホテルの中に消えていくのを見かけたこともありました。このホテルの前を通る時、私はいつも大きなマーケットのビニール袋か何か抱えているので、残念ながら中に入ったことは無いけれど。でも今年の私のささやかな目標のひとつにオーパスのラウンジでちょっと一杯、という項目があるのです。目標はまだまだありますが、今回はこの辺で‥。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.44(2004年6月発行)より



    ■夏のバンクーバー

    今年の夏、バンクーバーは例年になく暑いそうです。しかし、猛暑の日本に比べれば、とんでもなく涼しい風が吹いてます。

    SARS などで何かと物騒だった昨年と違い、今年は日本から、海外から、友人たちが続々とカナダ訪問。彼らのステイ先のホテルを訪ねるのも楽しみのひとつです。いつもはダラッとしている私もホテルにいるとピシッとします。

    7月1日はカナダ・デイ、建国記念日でした。街ではメープルリーフの旗を手にした人々が「ハッピー・カナダデイ!」とあちらこちらで挨拶を交わしてました。私たちもお隣のリッチモンド市の南端にあるスティーブストンという港までパレードを見に出かけました。ここは120年前、和歌山県から移民してきた漁師さんたちが定住した日系カナダ人の歴史の始まりの場所。浴衣姿の女の子たちやお神輿をかつぐ熱気あふれる日系人たちの登場でパレードはクライマックスに達しました。それにしてもたくさんの人。車も人も赤と白のメープルリーフで埋め尽くされてましたが、皆さん本当に楽しんでました。

    さて、私たち夫婦のようにリタイアしてカナダにロングステイする人も増えてきたようで、先日、日系ラジオ番組から夫に「暑い暑い日本を脱出してロングステイを楽しむ日本人」のひとりとして生出演のお誘いがあり、私も同行しました。パーソナリティーでもあるプロデューサー氏のお話によると、ここ数年、パワーアップしてきた韓国や中国の方に日系人は押され気味で、少々元気がなくなってきているとのこと。

    これまで新しいホテルオープンのニュースがほとんどなかったバンクーバーですが、今度、久々に大きなホテル、シャングリラが誕生する予定です。2010年にウィスラーで冬季オリンピックの開催が決まったせいか、これからバンクーバーも少しずつ変わっていくかもしれません。ウィスラーまでは車で約2時間。今月末は、夏のウィスラーを楽しみに出かけるつもりです。ホテルはフェアモント・シャトー・ウィスラー。ゆっくりホテルステイを楽しんで、また、ご報告します。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.45(2004年8月発行)より



    ■ウィスラーへの小旅行

    7月末に日本から友人来訪。以前から一度泊まってみたかったフェアモント・シャトーウィスラーでの、のんびりリゾートライフが念願叶いました。ウィスラーは北米最大のスキーリゾート地として知られ、シャトーウィスラーは北米ナンバーワンのスキーリゾートホテルに選ばれたことがあるホテルです。バンフのランドマーク的ホテルがバンフ・スプリングス・ホテルなら、こちらもウィスラーを代表するホテルと言えるでしょう。

    私と友人は一日目、プールサイドでカクテルを飲みながらゆっくり時を過ごしました。間近に高速リフトのステーションがあり、スキーリゾートなら格好の場所かもしれません。冬も温水で泳ぐ事が出来ると聞きました。想像すると震えそうですが。私達がシャンパンだ、サーモンだとあれこれ注文してる間にも、冷たいタオルやフルーツのサービスがあって心地良い風が吹き抜けるのを感じました。

    しかしここでの夏の醍醐味は、やはり噂のスパ「VIDA」に身体を委ねることでしょうか。ストーンマッサージやアーユルヴェーダは人気が高く、どこへも出掛けずスパ三昧したいと思わせるほどです。

    夜、食事に出かけた「アラクシ・レストラン・アンドラウンジ」は、表の喧騒が嘘のような静かな空気が流れるレストランで、私達が日本人と判明すると、マネージャー氏が日本人シェフを呼び、お料理の説明を受ける事ができました。

    昨年訪れたバンフに比べると、やはりウィスラーが花咲くのは冬!という感想を持ってしまうのですが、ここはなんといってもバンクーバーから車で2時間、気分転換にはもってこいのホテルライフが楽しめます。

    シーズン到来の冬より俄然宿泊者が少ないからだと思うのですが、ブレックファーストをちいさなカフェのような所で食べなければならないのが、ちょっと悲しいかもしれません。

    ゆっくり優雅に、緑のウィスラーで滞在する方のために、ここではゴールドフロアの宿泊をお薦め致します。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.46(2004年10月発行)より



    ■バンクーバーのホテル

    バンクーバーで一番好きなホテルは?と聞かれたら、たぶんパンパシフィックの名をあげると思います。ここのロケーションと、エスカレーターでロビーに上っていくまでのワクワク感が好きです。今の季節なら、ロビーのガラス越しに港をはさんで、ウエストバンクーバーあたりの灯りが冷たい空気の中でキラキラ光り、バーの方からピアノの演奏が流れてきて、一層華やいだ気分にさせてくれることでしょう。ちゃんとした和食が食べたい時、よくホテル内の「岬」を利用しました。

    ここから少し歩いた先にフォーシーズンズがありますが、ビルの中に埋まってしまっていて、ほんとの隠れ家ホテルになってしまっているのが残念でした。ただロビーに入るとそこはさすがにフォーシーズンズ、超にこやかスタッフと、隣国からのビジネス客の颯爽とした雰囲気に、この国で忘れていた緊張感を思い出したりします。ただ日本の、世界のフォーシーズンズに慣れた人には、ちょっと物足りないかもしれませんね。

    日本から友人達がやって来るときも、ホテル選びはさまざまです。ちびっこギャング連れの友人には、メインストリートに沿ったハイアットリージェンシーを勧めました。利便性高く、周りにお店も多く豪華ではありませんが、機能的です。すぐ近くにフェアモントのホテル・バンクーバーがあり、こちらのロビーは待ち合わせにとても便利でした。ロケーション重視ならやはりパンパシか、目の前がヨットハーバーのウエスティン・ベイショアでしょう。

    そしてあまり知られていないホテルに、意外なレストラン、バーがあることも知りました。例えばウエッジウッド・ホテル。ちょっと目立たない通りにありますが、ここのアフタヌーンティーやレストラン「バッカス」は、女性の心を揺さぶるかもしれません。聞くところによるとオーナーはアンティーク好きな女性とか。 こうしたホテルとの出会いも何気ないきっかけで生まれたりして街歩きは俄然楽しくなってきます。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.47(2004年12月発行)より



    ■ロングステイで出会ったホテル

    カナダは私にとって信頼できる友人のような場所です。特にバンクーバーは初夏から過ごしやすく、適度に興奮や感動を与えてくれてロングステイには最適の街だと思います。一方、ヨーロッパは遠い恋人、遠距離恋愛で相思相愛にならず、ショートステイで燃焼するのが良いようです。

    長い生活を楽しむには、言葉って本当に大事です。レストランで食事をする時もマネージャーやオーナーが挨拶に来てくれたりしますよね。そこで意思疎通、思いが伝わると思いがけない嬉しい出来事が起きたり、思い出も深くなります。バンクーバーではアパートメントを借りていたので、館内のスポーツジムやジャクージで顔なじみの隣人が増えましたが、もっともっとコミュニケーションできたらさらに楽しくなること確実です。

    カナダはとにかく広い国、赤毛のアンの方の東側と西側ではだいぶ雰囲気も違っています。ロングステイをしながら列車の旅などしたら、まさに大人の醍醐味を味わうことができるでしょう。

    夫のカナダでの一番のお気に入りのホテルは、ケベックシテイにあるシャトー・フロントナック。ヨーロッパの古城のようなホテルです。フランスの文化香りが漂う、街ごと世界遺産であるケベックでは、本場以上のグルメが楽しめると評判です。また、カナダでもっとも歴史のあるリゾート地として知られる、シャルルボア地方のマノワール・リシュリューやアメリカとの国境に近いセント・アンドリュース・バイ・ザ・シーにあるホテル・アルゴンキンなど、東部には憧れのホテルも多く、いつかじっくりとまわってみたいと思っています。

    それと広大なカナダを動く、ホテルのような列車の旅。バンフへ行く時乗り損ねた「ロッキーマウンテニア号」など、それぞれ特徴のある列車が走っています。列車に興味のある方はぜひホームページをご覧下さい。ファーストクラスのサービスを持つ、古き良き時代の鉄道が旅への憧憬を誘うでしょう。時間をかけてゆっくりとカナダへのロングステイを体験してみてください。


    情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.48(2005年2月発行)より



    ホーム Home

    (c)copyright 2011 Hiroshi Mori Corporation, All Rights Reserved.