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バアサンもすなる
ネット予約というもの



齢70才の自称アナログ人間とはいうものの、
だてに年は取っていないと思わせるバアサンさんの
ネット予約チャレンジ・レポートです。
ちょっと辛口ですが、軽妙な語り口もお楽しみください。


バアサン
●セミリタイアのフリーライター
(ジイサン流に見栄張って言えばね)。
出版社で定年まで勤め上げ、
年金勝ち組に滑り込んだおかげで、
夫婦悠々自適の都心マンション暮らし。
英文科卒のアタマと暇もてあましてるけどね。


第1回 ソウル編
第2回 ハワイ編
第3回 香港編
第4回 バンコク編
第5回 台北編
第6回 NY編
第7回 NY編 続き




■■■第1回 ソウル編■■■

天気がいいと富士山がよく見える高層マンションに隠居ジイサンと二人で住むバアサン七十才です。パソコンデビューは六十過ぎ。ホテルジャンキー・デビューも皆さんよりはちょいと出遅れましたが、こちとらには将来を心配せずに使えるお金とたっぷりの時間がありますからね。

なにごとにも適当で大雑把なのが幸いしてか、慎重さと緻密さを身上とするジイサンよりも早くインターネット術には習熟した。なにしろジイサンは、すべてが把握できないと次のページにも進めない性格。とにかく、遅い、遅い。フリーズしたりすると、いちいち原因究明するまであーだのこーだのマニュアル本とかひっくりかえして調べてる。バアサンなんかめんどうな時は電源ブチッて切ってしまうけど、これは内緒。

さて、先日のこと。息子の嫁が、「おかあさん、ヨン様お好きでしょ? ソウルに一緒に行きませんか? 旅費は私が持ちますので、良いホテルにしてくださいね」って。

ヨン様はもう終った、今はヒョンビンかチャン・グンソク。なんだけど、それはさておいといて、ご好意、ありがたくお受けした。それで、これをいい機会と思って、これまで一度試してみたかった「インターネット予約」というものに挑戦することにした。勤めで忙しい嫁もこれ幸いと思ったようで、「じゃあ、ホテル選びもおかあさんにおまかせします。何かわからないことがあったら、いつでも聞いてくださいね」。こう言えばバアサン、絶対聞かない。

まず、本誌のホームページを立ち上げ、「ソウルのホテル」でキーワード検索。ふむふむ、59号で特集をやっているらしい。ジイサンの本棚を物色すると、さすがに整理整頓のいいジイサン、旅行コーナーの棚にバックナンバーがきれいに号順に並んでいる。まず、ソウルのホテル事情、ソウルのホテルの選び方など、参考になりそうな記事をじっくり読み込んでアタマに入れる…すぐ抜けていくけれど。

次に、グーグルで「ソウルのホテル」とぐぐる(検索ってことね)。ソウルナヴィ、トリップアドバイザー、HIS、楽天トラベル、agoda、フォートラベルなどのサイトが出てくる。天邪鬼で時間も充分にあるバアサンは、上位からではなく、もっともっと下の順位のものもチェックする。

こういう時に注意しているのは、掲載年月日ね。ネット検索というのを始めて最初の頃は、よく古い記事にひっかかったものでしたわ。なんとなくクサイ記事は役に立たないので気をつける。クサイ記事っていうのは、ブログなどでよくある、どっかのひもつき記事やヤラセね。人生長くやっていると、こういうのは何となく勘でわかるもんですわ。

こうしてなんとな?く感じがわかったという気分になったところで、ホテルを予約できるサイトを順ぐりにまわって調べる。みんな、ウチが一番安いよとばかりに良いことばっか書いてある。でもね、年とってわかったことのひとつに、世の中うまい話はないということ。安いものにはそれなりの訳があるもんだわね。

広告の裏紙でめぼしをつけたホテルの値段と条件の比較表を作る。それを見たジイサンが横でエクセルでやれば一発だのどうのこうの言っているけど、アナログ人間のバアサンにはバアサンのやり方があるから、ほっといてほしいわ。

エリアは漢江の北側に決め、これまで韓流ドラマの舞台にもしばしばなっているので実物を見てみたかったグランドハイアット・ソウル新羅ホテルを候補とした。

早速、グランドハイアット・ソウルのホテルのホームページに飛んでみた。このホテルはとにかく部屋タイプが多い。18もあるのだが、あれこれ見ているうちに、バアサン、「グランド・エグゼクティブ・ツイン」(最上階、60平米)というのが気に入った。狭くてもいいから嫁とは部屋を別にして2部屋予約するつもりだったけれど、これなら値段は倍だけれど、部屋の広さも倍、眺めは最高、なにしろインテリアの豪華さがぜんぜん違う。

新羅ホテルも同タイプの「エグゼクティブ・グランドデラックス」(50?53平米)をターゲットに決めた。エグゼクティブフロアにしとけば、ラウンジも使えるので嫁と同室でも逃げ場があって便利。

予約サイトは、「世界最大のオンライン旅行会社」とえばっているエクスペディア、この頃やたらとどこでも広告を見かけるホテルズ・ドットコム、地域に強そうな感じがするソウルナビ、本誌でも海外ホテルの予約で使う人を時々見かける楽天トラベルと「安いらしい」と嫁が言ってたagoda、それといちおう上位に出てきたHISの6つにしてみた。

■エクスペディア

予約のための検索はバアサンでも難なく簡単にできた。が、いかんせん、売りに出されている部屋タイプが少ないんだわねぇ。一番安いゲストルームとクラブルーム(共に26.2平米)しかないんだから。できるだけ安いのを求める人たちにはいいだろうけれど、お値段によっては良い部屋も検討したいバアサンにとっては物足りない。

それでもって、「予約時に全額お支払いいただく必要があります」。これがネック。いつ仕事で予定変更になるやもしれぬ嫁との旅行には使えないわね。

■ホテルズ・ドットコム

扱いホテルの数が限られていて、新羅はあったけれど、グランドハイアットはなかった。

バアサンが何よりも気に入らないのは、料金が税サ抜き金額で表示されていることだわ。おっ、安い!と思って予約手続きに入ると、手続きのページのいっちばん最後の最後にちっこく「請求金額」ってのが出ていて、ここで初めて税サ込み料金がわかる仕組み。って、なんかズルっこくない? こういうの、バアサンはやだね。

■HIS

グーグルの検索ページには「ソウルホテルのご予約は、H.I.S. VACATIONにおまかせ! ソウルホテルの空室検索、格安予約が24時間可能。 地図や条件、口コミからソウルホテルを検索、比較! H.I.S.だけのお得な特典あり! ソウル現地支店サポートがあるから安心!」って書いてあるので、勇んで「ソウル」で検索かけてみたらね、「オンライン予約が可能なホテルが見つかりませんでした」って表示が出た。ン? いったい、どういうこっちゃ?

■楽天トラベル

部屋のタイプは豊富。同じタイプの部屋でも特別にお得らしい「得」マーク付きの宿泊プランもあったりする。朝食付きにも、クラブラウンジの朝食付きのとレストランでのビュッフェ朝食付きがあり、選択肢の幅は広い。

バアサン暇だけはあるのでよーく見ていて、一番安いスタンダードタイプに「シャワー、トイレ付き」というのを発見。バスなしの部屋もあるということだわね。

でもこれが二人で泊まると、29、596円なのには驚いた。どうやらここのシステムでは単純計算で2名利用だと料金も即2倍になるらしい。一人だと14,798円…だったら、1室に一人ずつ泊まることにして2部屋取った方がお得ではないかね?

■ソウルナビ

ここの場合はね、1月13日の調査日時点で2月の予約はできるけれど、3月の予約はできない。なので、今回は使えない。

いちおう、どのホテルが予約可能か調べてみたら、新羅はあるけれど、グランドハイアット・ソウルはなかった。同じハイアットでもパークハイアットの方はあるのにねぇ。

■agoda

「海外格安ホテル予約の」と銘打っているがグランドハイアット・ソウルも入っていた。しかし、新羅はなかった。

おもしろいのは、最新で予約されたその都市のホテルが表示されること。「こちらの旅行先で予約されたばかりのホテル。45分、44秒前に予約済み」なんて書いてあると、なんだかちょっとワクワク臨場感あるわ。

グランドハイアットは、安いタイプ2つしかない。「格安」が売りだからしょうがないんだけど。料金はココが一番安かった。

税サ込み表示なんだけど、わざわざ「チェックアウト時の予期せぬ請求はありません」って、料金表示のところに出ている。ってことは、他サイトではよくあることなんだろうねぇとバアサンは察する。

■ホテルのホームページ

グランドハイアット・ソウルのホテルで出しているインターネット・レートというのも調べてみる。料金は表示されている値段に税金10%、サービス料10%の計20%を足さねばならない、って大切なコレが別ウィンドウの詳細ページにちっこく出てるんだわ。そんなもん、最初から込みの値段にしとけばいいのにねぇとバアサンは思うんだけど。

ホテル新羅も同じだけど、こっちは細かい条件をすべてもれなくチェックしないと検索に入ってくれないので、雑なバアサン、何度もやり直しをさせられて、訳もなくアタマにくる。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.84掲載。

第1回 ソウル編
第2回 ハワイ編
第3回 香港編
第4回 バンコク編
第5回 台北編
第6回 NY編
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