LTHE HOTEL IN MY DIARY

ホテル情報誌「ホテルジャンキーズ」記事より抜粋


安達晃の
「僕のホテル日記」



「何よりホテルが大好きです」という
宮城県在住の安達晃さんによる
「僕からのホテルジャンキーの皆さんへの手紙のような日記です」




■2011年5月28日

生まれて初めてネットで予約した東横イン山形駅西口にチェックイン。電話予約だと5500円のところ、ケータイのネット予約では4000円でした。東横インって昔からあるけれど、泊まってみたのは初めてでした。パジャマもあり、ベッドは快適。狭いけれどそこここに工夫がみられ、うれしくなるホテルでした。

値段や外観だけから考えたら、こんな感じのホテルで満足するのはありえないはず…と思っていた僕は甘かったですね。

何より良かったのが、朝食。おいしかったし、ソーセージもあって。おばちゃんが二人いて、なんと、あったかいおにぎりを作ってくれている。これには驚いた。おにぎりも、オカカ、わかめ、ゴマシオと時間差で作っていて、かわるがわる出てきます。みそ汁もあるし、マカロニサラダとかもあって。小さなキッチンでおばちゃんたちがめまぐるしく動き、そして、めまぐるしく料理がなくなり、めまぐるしく皿が変わる。

おばちゃんたちに拍手を送りたいと思いました。もちろん長居のできるような雰囲気ではありませんが、あったかいおにぎり食べさせてもらって何だか元気をもらったような気持ちでした。

今回僕がやっとわかったことは、予約はネットを経由したとしても、実際にサービスに当たるのはやっぱり「人」であるということでした。いい経験しました。


■2011年6月26日

年上の知人から、洋食だったら仙台の江陽グランドホテル上階の「ローラン」というレストランが肉も魚も良かったと聞いて、また興味を持ちました。このホテルは僕の中では美味しいパンっていうイメージが真っ先に思い浮かびます。十何年も前ですけど、バーバラ寺岡さんという料理評論家がここのパンを「世界一美味しいパン」と言ったのを聞いて、試しに行ってみたのですが、とても美味しいパンで、味、香り、何よりもあたたかかったのがとても印象的で、確かに最高かも…と思っていました。

はたして今はどうなっているのでしょうか。問い合わせしてみたところ、上階のフレンチはまだ営業していないが、1階のダイニング「ロンシャン」は利用できるとのこと。その一週間後、たまたま仙台におり、どこかのホテルに行ってみたかったので、行ってみました。

メニューをちょっと見て、気軽に利用できそうな値段に安心し、シーフードのナポリタン840円を食べました。ニンニクがけっこう効いており、トマトソースでいい感じの香り。エビやイイダコなども新鮮な感じでした。そして、パンも一緒に付いているんです。バゲットが厚手に切られてあたたかく、さらに間に切れ目が入っていて、とても香ばしく、忘れられないほど。しかもカリッとした歯触り。わかったこと言えるほど食べ慣れているわけではありませんが、ここのパンの味は、「やっぱり間違いなく美味しい」と再認識しました。

イギリスパンが一つ1500円以上もの値段で売られていました。驚いてしまいますけど、こんな味ならば当然なのかなって思いました。


■2011年7月3日

江陽グランドホテルが何だかやめられなくなりそうで、もう一度行ってみました。9:15くらいでしたが、残念ながら外来の朝食は受け付けていないとのこと。

でも、何だか不完全燃焼みたいな気分なんですよね。それで思い出したのが仙台国際ホテル。朝食だけでも利用でき、和洋ブフェが1963円。2月頃からブフェスタイルに切り替わったそうです。僕的にはブフェの方がピンと来るというか、要するに好きです。話に聞いたことはあるけど初めて食べたのがシュークルート。味的にはあまりよくわからなくて、そう感慨深いものではなかったんですが、口にしてみるチャンスと思うと楽しい! 和食で筋子やタラコまであるのがうれしかった。満足度高い。また来たいな…と思いました。


*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.87 掲載記事より。



■2011年3月14日

僕はおかげさまで無事です。元気です。

今も一時間も置かないくらいでくる余震の度に外に飛び出し、その合間にこうして懐中電灯でペンを執っています。

僕が住む松島町は震度6強ながら比較的被害が少なかったと言われています。しかし、海に面して建つホテルのガラス窓は津波で叩き割られ、ヘドロにまみれて外に運び出されたテーブルや椅子などは「瓦礫そのもの」としか言いようがありません。

かつて阪神淡路大震災のあとでよく目にしたホテルオークラ神戸の窓の灯りで作られた文字「ファイト」を思い出しました。サービスって形のないものとよく言われますけど、あのイルミネーションには形があったな…と思います。悲しいような、うれしいような、なんだかわからない気持ちになりますけど、あの文字を思い浮かべると、まちがいなく心が温かくなります。


■2011年3月31日

仙台のホテルはどうなっているのかと思い、電話してみました。中心部は都市ガスがアウトなのでウェスティン仙台も営業を受け入れている所はないとのこと。


■2011年4月17日

おととい、ウェスティン仙台の37階の和食レストランだけオープンしていると聞き、無性にホテルの雰囲気が懐かしく思われました。で、行ってみようかな…と。 本当に無性にホテルの空気が吸いたくなったんです。

同ホテルの「一舞庵」に行ってきました。窓際の席に案内されましたが、ロビー階よりもいっそう高い階から見下ろす素晴らしい眺め。2888円の定食ランチを食べましたが、季節を感じさせてくれる野菜煮のたけのこ、お醤油をつけて食べるだけで「ああ、日本の味だなぁ」って思える鯛の山かけ。天ぷらもおいしかった。地元ではスーパーにもろくな食べ物があるかないかという状態なので、久しぶりに食事を楽しみました。

震災で僕の部屋は家具は倒れ、中の物はぶちまかれてグチャグチャで、まるで戦争。そんなことがあった中で久しぶりに訪れたホテル。綺麗さっぱりすっきりした空間が本当に清々しくて美しく、入った瞬間から心地よく、気持ちも安らぎました。

JRなんて仙台をちょっと離れるとローカル線も動いていないところがほとんどな状態なのに、ほぼ満席なのには驚きました。スゴイことだと思いました。

食後のお茶が運ばれてきた時、「よろしければ『おひがし』ご一緒に」と。『おひがしって何?』知らなかった僕が尋ねると丁寧に教えてくれました。宮城の気軽な食堂とかじゃ聞かない言葉なので、うーん、異文化を感じると思いました。後で辞書で調べて初めて漢字で「お干菓子」と書くことと、その意味を知りました。

ホテルって、こんなふだん聞いたことがないような言葉やサービスの宝庫だと思います。僕にとっては不思議や感動がいっぱい詰まったワンダーランドです。「今日も来て良かったな」…そう思いました。


■2011年5月11日

生まれて初めて、ネットで予約を成立させました。本誌の連載コラム「バアサンもすなるネット予約」のバアサンに触発されました。TOEICの公開テストが震災で仙台の会場がペケになってしまったため、山形会場で受けることにし、5月28日の東横イン山形駅西口を電話で予約したら、ラックレートで5480円。

ハタと考えます。インターネットなら、こういうホテル、朝食はインクルーシヴだし、と。パソコンはまったく使える状態でないので、じゃあ、携帯で、ということで挑戦です。はっきり言ってイライラの連続、ストレスの極致みたいでしたが、4000円ぽっきりで予約成立! 感無量なんてものじゃありませんでした。

バアサン、脱帽であります。サイコー!

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.86 掲載記事より。



■2011年2月2日

仙台ロイヤルパークホテルに久しぶりに行ってみたいと思いました。前回は近くにある泉プレミアムアウトレットのショッピングモールが建設中の時で、僕のお部屋からは工事中の様子が見えたのを覚えています。今回はランチ利用です。税サ込みで四千四十二円のメインをオーダーするバイキングで、僕は肉料理の牛フィレ肉のポワレを選びました。

ここのパンは以前に朝食でいただいたときから美味しいと思っていましたが、今回ランチで食べてあらためて美味しいと思いました。外側がカリッとしていて香りも良く、ほんのり温かい状態。

ホテルのバイキングの場合、種類が多くてなかなか全部は食べられず、カレーまで行けないことが多いのですが、今回はいただいてみました。ほんの少し香辛料の強さを感じましたが、ホテルで作ったという感じが伝わる味。大ぶりに切ったチキンが別皿にあり、カレーと一緒に食べてみたら美味しかったです。こんな風にカレーやクロワッサンなどが置いてあるのは僕にとってはうれしかったです。

「お飲物おもちしますか?」と気を遣ってくださった女性スタッフ。ほっとします。メインに牛フィレ肉を頼んだ人にはパイナップルと小松菜のフレッシュジュースがサービスで付いていました。

「アイスクリーム、いかがですか?」「ハイ、いただきます」と答えると、「お席におもちします」。僕はバニラを選びましたが、とてもなめらかでまるで練乳のように濃厚で独特のうまみがありました。帰りがけに「アイスクリーム、美味しかったです。もしかしてこちらで作っているんですか?」と尋ねると、「アイス部屋と呼ばれる所がありまして、パティシエが作っているんです」とのことでした。またこのアイスクリームを食べに、ここに来たいな…と思いました。


■2011年2月11日

仙台の出身大学の図書館。僕は「インスティチューショナル・インヴェスター」のホテルランキングが載った号が届く頃になると、毎年、ここにやって来ます。今年も今日やっと掲載誌を手にとり見ることができました。ちょっと見た感じでは、一般的な時代の流れや解説の文章は以前より少なく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの三つの地域から目立ったホテルをそれぞれ一つ取りあげて述べています。

アジアからは今年一位のマンダリンオリエンタル東京、アメリカからはニューヨークのリッツカールトン・セントラルパーク(十位)、ヨーロッパからはフォーシーズンズ・イスタンブール・アット・スルタナメット(五位)が取りあげられていました。ランキングの順位についてはネット情報で既に知っていましたが、やはり実際にこうして雑誌そのものを手にとって読むことは、僕にとっては実感があり、とてもうれしいです。


■2011年2月16日

今年のLHW(リーディング・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド)のディレクトリーを手に取ってみました。僕の中での一番の注目は、二○一二年に再オープン予定の丸の内のパレスホテルです。僕が泊まったのは十年以上も前になりますが、その時は相当インパクトがありました。とりわけ、ターンダウンサービスは目をみはるほど素晴らしいものでした。氷などの用意のほか、ゴミ箱の中はすっかりきれいにされ、シャワーブースの水滴まできれいに拭き取られ、お茶もティーバッグではなく茶筒に茶葉が入っていました。本当に気合いが感じられました。今考えてみても信じられないほど素晴らしいホテルでした。今度新しくなったらどんなホテルになるのでしょうか? 注目していきたいホテルだな…と思います。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.85掲載記事より。



■2010年11月28日

仙台に行って時間がある時は図書館に行くことにしています。お目当てはホテル関係の雑誌を読むこと。「月刊ホテル旅館」のモルディブのセントレジスでのロシア人客のマナーの悪さについて書かれた記事は特に興味深く読みました。持参した大型ペットボトル二本に牛乳を満たして自室に…というのです。朝食時のことでしょうか。すごいですねぇ。


■2010年12月12日

仙台のANAホリデイイン仙台に朝食を食べに行ってみました。ほとんど顔見知りのような挨拶を交わしている中国人とホテルの係の人を見て、仙台もずいぶん国際的になったものだと思いました。中国や台湾からと思われるお客が予想以上に多いのには驚きました。

ベーコン、ソーセージなどの肉料理も含まれるビュッフェで、僕は税サ込みで千四百円ちょうど払いましたが、宿泊客は千二百円だそうです。

「どんな食べ物が人気あるんですか?」と聞いてみると、「貝柱の入ったお粥、野菜も人気あります。あと、ハッシュドポテトも」とのことでした。お粥は中国人客を意識しているようです。スゴイと思ったのは、お粥の薬味コーナー。ネギなどの他、香菜、XOジャンも。

ベーコンやソーセージなどを白いご飯で食べました。以前、本誌の朝食特集でどなたかが、こういう洋食のおかずで白いご飯を食べるのも好きって、書いていらっしゃいましたよね。それを試してみて以来、実は僕自身もやみつきです。

七時三十分頃、混み合う時間帯なのか、店内でテーブルが追加され、ロビーにまでテーブルが置かれました。座って食べているのは外国人客。仙台にこんなに外国から人が来て、活気が溢れている光景を見て、うれしくなりました。客層はさまざま。男性の友達どうし、女性の友達どうし、中国人の家族、五、六人のマダムの旅行客など。ピープルウォッチングは楽しいです。いい時間でした。


■2010年12月16日

前号でも書きましたが、僕が大好きなマンダリンオリエンタル東京。このホテルが「インスティチューショナル・インヴェスター」誌のホテルランキングで第一位になったことがわかりました。

とてもうれしいです! まだ憧れているだけだった頃、せめてお部屋でどんなバスアメニティが使われているか知りたくて、ビジネスセンターに問い合わせ、手紙に費用を添えて現金書留で送りました。ほどなくして、宅急便で美しくラッピングされた石けんが届きました。

同封されていた手紙はどうせ決まりきったものだろうと思ったところ、僕が使ったレターヘッドがバンコクのオリエンタルのものであることにも触れ、僕個人に宛てられた言葉の数々が並んでいました。たかが一個の石けんのやりとりですが、これがこのホテルと僕との忘れられない最初の出会いでした。


■2010年12月26日

ホテルメトロポリタン仙台にアフタヌーンティーに行きました。二段重ねのお皿で運ばれ、思ったより本格的でした。特に興味深かったのはイカスミのパン生地のロールサンドイッチ。しっとりしたロールケーキのようでクリームに当たるところはポテトサラダ。後で食べようと思ってしばらく取って置いたら、乾燥してパサパサに。サンドイッチをおいしい状態でサーヴィスするのは大変なことなんだなぁと思った次第です。そんな「新しい発見」、そういう瞬間を持てるのが、ホテルを訪れる醍醐味のように思います。そして、僕にとっては至福の時間、豊かになれる時間です。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.84 掲載記事より。



■2010年10月16日

二十五年以上も前から憧れていたピアニストのコンサートを聴くために上京。四時半頃、東京で働いている仙台の大学時代の友人が、「高級ホテルとか行ってみたい」と言うので、コーヒーを飲みにマンダリンオリエンタル東京のオリエンタル・ラウンジへ。アフタヌーンティーの時間でもあり混んでいて、窓際の席はいっぱいそう。

「どこでもいいので座れるところありますか?」と尋ねると、係の方がいったん奥の方に向かった足を止めて窓の方へ向かい、窓際のほどよい大きさの二人用テーブルを指して、「お席はこちらです」。正直、最高の席に案内されてびっくり。見慣れない田舎の人が来たと思って眺めの良い席にしてくれたのでしょうか…。だとしたら、粋な計らいだと思いました。

実は、僕はこのホテルの西側の眺めが大好き。残念ながら窓にはブラインドがかかっていたのですが、ブラインド越しにでも眺めのすごさを友人がわかってくれるといいな…そう思いながらコーヒーを楽しみました。深みのある香りで、ここに来て良かった! って思ったその時、何の前触れもなく、スクリーンのようなブラインドがゆっくりと上がっていきます。五時頃でまだ空は明るかったのですが、待ち望んでいたダイナミックな東京の景観、僕が好きな新宿の高層ビル群も遠くに見えます。僕は、この眺めが東京一だと思う、そう友人にも力説。そのうち夕暮れになり、高層ビルに灯りが点って夜景が広がり、すごい迫力です。屋上で赤く点滅する灯りが東京のド真ん中にいる気持ちを掻き立ててくれます。

あんまり長居しては悪いかなと思っていた矢先、「コーヒーのおかわりいかがですか?」とスタッフが勧めてくれました。心の琴線に触れる心憎いサービスだと思いました。一度しか泊まったことはありませんが、やっぱり僕は、このホテルが大好きだっ! と再認識しました。

友人が、後からメールをくれました。いつも僕が彼に言っていた「『非日常』がどんなものかわかりました、普段、東京で働いていても、あの角度から東京を見下ろしたのは初めてです。とても良かったです…」と。

■2010年10月19日

せっかく東京に出てきたのだから、どこかホテルにあるレストランに行ってみたいと思い、前から気になっていたANAインターコンチネンタルホテル東京の「ピエール・ガニエール」でランチ。六千五百九十九円(税込みサ別、以下同様)の「セゾン」というコースを選びました。

料理も良かったですがデザートのザクロのムースが出色。サービスの際、「中にキューリが入っています。カリカリの食感をお楽しみください」。本当にカリカリ、ひとひねりした感じの食感のアクセントが印象に残りました。

眺めも良かったです。右手に新宿、左手にミッドタウン。意外にも一人客の男性などもいて、なんだか気兼ねなく食事を楽しめました。料理のことをいろいろ聞いてみても、打てば響くように答えてくれます。そんな「気持ちが通じる感じ」、それが何よりうれしかったです。


■2010年11月15日

十一月末でクローズしてしまう仙台エクセルホテル東急にぜひもう一度行ってみたくて、ランチバイキングに行きました。千九百八十円なのにローストビーフもあり、ホテルで食事している気分になれます。十年以上も前の千円食べ放題に比べると値段も高くなりましたが、質も確実に上がってきました。何よりもうれしいのは良くなり続けてきたことです。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.83 掲載記事より。



■2010年7月20日

出身校の大学の図書館でようやく「インスティチューショナル・インヴェスター」誌のホテルランキングの原文記事のコピーを手に入れることができました。昔は丸善に六千円くらい払って取り寄せてもらっていたものです。やはり英語の原文を読むと、アジア、アメリカ、ヨーロッパのトップホテルについて大きく取りあげられた記事も読めて、読んでいて楽しい! 心がワクワクする瞬間です。


■2010年7月29日 今日、夕方のニュースでは地元仙台のテレビ局がウェスティン仙台が入る建物について報道。ウェスティン仙台の二十万円のスイートがテレビに映っていました。こんなに大きく取りあげられていることがなんだかうれしくて気分が高まり、ウェスティン仙台に電話してオープニングの際、何かあるのか聞いてみました。すると、オープニングセレモニーがあり、テープカットがあるという。行ってやろうじゃないか!って思い、血が騒ぎました。ホテルのオープニングなど一度も見たことはないので。


■2010年8月1日

今日はウェスティン仙台のオープニングセレモニーを見て、ラウンジでお茶を飲んできました。もう、うずうずしてしょうがなくて…。素晴らしかったです。

ラウンジ「ホライズン」で案内された席は窓側。さえぎるもののない素晴らしい眺めでした。何より僕を驚かせたのは、女性スタッフが、女性客に対して片方のひざを床につき、目線を低くしてオーダーを受けていた様子です。何かの間違いかと思いました。こんな時代に…。

紅茶はおいしかったです。茶葉はロンネフェルト。僕はアッサムを選び、ミルクティーで注文しました。九百五十円。

インテリアもソファなどは大ぶりで、クォリティー高い感じ。席と席の間も考えられないほどゆったり。私的にはどことなく八重洲のシャングリラホテル東京を彷彿とさせるものがありました。思っていた以上にオーセンティックなホテルだという印象を受けました。素晴らしいホテルが出来たと素直に思いました。


■2010年8月5日

今日は東京に住んでいるいとことその旦那さんに会い、おしゃべりしました。その旦那さんの方から興味深い話を聞きました。六本木のリッツカールトン東京にお茶を飲みに行く機会があり45階のラウンジで緑茶を注文し、ケーキやスコーンではなく和菓子を食べたいと思い、和菓子が食べられるかどうか尋ねたそうです。これには聞いた僕の方が驚いてしまいましたが、なんとスタッフは快く和菓子を用意してくれたとのこと。あのラウンジでそういうリクエストをする方もすごいけれど、対応するスタッフもすごいです。

それにしても、こんな風にいとこ夫婦と東京のホテルについて会話ができることを心からうれしいと思いました。


■2010年8月21日

今日はウェスティン仙台の「シンフォニー」にランチに行ってきました。土曜なのでウィークエンド・ランチブフェ、三千円です。何を食べてもおいしいと思いましたが、感動したのはデザートを取りに席を立とうとすると、「何か適当にお持ちいたしましょうか?」と声をかけてくれた男性スタッフ。ホスピタリティーあふれる接客で、素晴らしいプロの仕事だと思いました。まちがいなく、三千円という値段以上の満足感を感じられたので、大変うれしかったです。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.82 掲載記事より。



■2010年6月25日

テレビで某雑誌のすべての業種にわたるCS満足度調査のことが話題になっていた。その100位以内にロイヤルパークホテルがランクインしていたのに目がくぎ付けになった。箱崎のロイヤルパークホテルには三度ほど泊まったが、最初に泊まったときのことは今でも忘れられない強烈な思い出だ。


その時は同伴者が足を痛めており、片方の足をひきずるようにして歩いていたのだが、僕がフロントのカウンターでチェックイン手続きをしていると、黒っぽいジャケットの男性が毅然とした態度でさっと割って入ってきて、「エレベーターのすぐそばのお部屋をご案内します」とおっしゃった。

こちらから申し出なくても、ちゃんと僕たちのことを見ていて気遣ってくれた。その思いやりに、「このホテルは一流だ、本物だ」とつくづく思ったものだ。

思えばもう十年以上も前の出来事だが、そのことを思い出し、また行ってみたいなと思った。


■2010年6月28日

仙台で友人と会う機会があり、用が終わった後、駅の近くのホテルメトロポリタン仙台に入ってみた。ロビーやラウンジがある一階で工事が行われているようだった。以前は二階にあるコーヒーショップのコーヒーが五百円と安く、しかも早朝からノンストップ営業で夜遅くまでやっていたのでとても利用しやすく、よく行ったものだった。現在はセレニティーというレストランに変わり、一度入ってみたが、ランチタイム、ティータイム等の時間に区切られているため、何となく入りにくい。コーヒーの味やインテリアも今どきの店らしい感じがし、それなりの良さはあるのだが、前の店の気軽さが個人的には好きだった。

外に出ると八月一日にオープン予定のウェスティン仙台が目に入った。おそらく仙台一の高層ビルは、とても堂々たる建物で、高層階のホテルの部屋がなぜか一カ所だけ照明が点っていた。


■2010年7月7日

今日は仙台にあるホテルモントレ仙台の最上階にあるスパに行ってみた。街中のスペースなのでコンパクトだが、僕はけっこう気に入っている。割引券が入った案内を送ってもらったので、それを使って入浴料が千百二十円とお得。

僕がここを好きな理由のひとつは、ホテルの客室で使っているのと同じと思われる、僕にとっては非日常の象徴であるバスローブが使えるのがうれしい。でも、もっと好きなのは、スパのラウンジだ。特に、外に面していて景色が見えるラウンジ。声高にしゃべっているゲストにはスタッフが注意したりしているみたいで、居心地の良さも保たれている。おもしろいのはピープルウォッチング。それぞれみんな思い思いに過ごしている。


■2010年7月9日

仙台にあるホリディ・インがリブランドしたようなのでちょっと行ってみた。新しい名称はANAホリデイ・イン仙台。今のところ、このブランド名で営業してるホテルは日本ではここだけとのこと。「どこか前と違うとこありますか?」と尋ねると、客室のテーブルとテレビを入れ替えたとのこと。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.81 掲載記事より。



■2010年4月30日

仙台エクセルホテル東急にしばらくぶりで行ってみた。シャンパンを飲もうと思ったのだ。ブッフェレストランでポメリーブリュットのブルーラベルなら一杯千二百円でありますという。カウンター席に案内され、シャンパンを注文。が、注がれてしばらくすると、「泡の状態がよくないので、お取替えしましょうか?」とのこと。僕は別になんとも思わなかったので、「いえ、大丈夫です。何も悪くないです」。

会計の際、八百円となっている。どうしたのかと思って聞くと、「既に開栓されていた二杯目のものなので、お安くしてあるんですよ」とのこと。良心的な配慮でうれしかった。しかし、聞けば、今年の十一月をもってホテルはクローズしてしまうという。

このホテルは仙台東急ホテルだった時からずっと好きだった。ある時、客室のライティングデスクの上に置かれていたアンケート用紙に『当ホテルはあなたの二番目のお部屋です。どうぞおくつろぎください』とあった。僕はこれがとても気に入り、文字通り、そんなふうに利用してきた。仲の良い友人が来て、自宅では余計な気を使うと思うと、青葉通りに面したツインに泊まった。ひとりで泊まったこともあった。料金に見合う、良いホテルだったと思う。


■2010年5月3日

用事があり上京。新宿にいたのでどこかのホテルでコーヒーでも飲もうと思い、パークハイアット東京に電話してみたが混んでいるとのこと。そこであきらめて、ハイアットリージェンシー東京の「CAFFE」に入る。きれいに並んだミネラルウォーターの瓶が、パークハイアットのライブラリーの本を思い出させた。美しい空間だと思った。紅茶はマリアージュ・フレールのもので、ちゃんとポットサービスされたのも納得だった。税サ込みでセイロンティーが九百九十円。


■2010年5月22日

地元の松島・作並温泉に一の坊というホテルがある。ときどき友達とコーヒーを飲んだり食事をしたりするくらいだけれど、僕はここが好きだ。年会費も無料なので会員になっていたら、お誕生日プレゼントチケットが送られてきた。ランチを利用した人はお風呂に無料で入れる券というのがあったので、4月にリニューアルオープンした和食レストラン「ととや」にランチに出かけてみた。

一番リーズナブルな千八百円のランチを選んだが、オープンキッチンから届く料理は焼きたてでやけどしそうに熱いのが出てくるのはうれしかった。ボリュームも充分だった。お風呂も良かった。開放感抜群で、天気が良かったせいもあり、海も見えて。大満足のランチとお風呂だった。出かける前には想像できなかったくらい、いいリフレッシュになった。

そこで僕が思ったのは、やはり現場に行くことって大切だな、と。地元のよく知っているつもりのホテルであっても、こうやって足を運び、お金を払って利用して「お客になってみる」。そうして初めて見えてくることや、わかることがあるのだと。これからもできる限り、気になるホテルがあったら足を運ぼうと思う。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.80 掲載記事より。



■2010年1月23日

今日は、ホテルジャンキーズクラブ主催のHJCホテルセミナーのためだけに上京。ANAインターコンチネンタル東京3階のバー「ダヴィンチ」にて本誌でミシュランのコラムを連載している藤山さんによる「ミシュラン秘話」を聞く。その時配られたある雑誌で藤山さんがインタビューされた記事を読むと、なぜそこまでミシュランの三ツ星にこだわるのかと尋ねられた藤山さんは、「何事も最高を極めなければ、その価値はわかりませんから」と答えられていた。ちょっとおこがましい言い方だけれど、こだわり方がなんとなく自分に近いものを感じた。

藤山さんのミシュランに当たる僕のバイブルは「インスティチューショナル・インヴェスター」誌のホテルランキングだ。学生時代からこだわり続け、毎年もう穴があくほどリストを見ている。そして、世界でも最高だと評価されるホテルってどんななんだろうと気になり、パリのリッツや香港のペニンシュラ香港マンダリンオリエンタル香港などに実際に泊まりに行き、自分の目で確認してみた。

世界最高の設備って? 最高のサービスって? 最高の朝食って? ただただ、それが知りたかっただけだった。


■2010年1月30日

「インスティチューショナル・インベスター」のホテルランキング掲載号を読むため、仙台の母校の大学図書館に出かけるが、まだ届いていない。残念。日本の雑誌に掲載されたものは入手したが、やはり、生の本物を読みたい。


■2010年2月27日

サントリーホールでクラシックのコンサートを聴くために、上京。早めに出かけ、隣のANAインターコンチネンタルホテル東京に寄ってみた。午後三時すぎ、コーヒーでも飲もうと思い、カスケイドカフェとロビーラウンジで聞いてみるが、待っているお客が多数とのことであきらめる。時間をつぶしてから五時頃、もう一度ラウンジに行ってみると、今度は大丈夫。ペリエを頼み、にぎやかなラウンジの様子を眺めながら楽しんだ。全日空ホテルだった頃に一度だけ泊まったことがあるホテルだが、その頃に比べるとずいぶんインテリアもモダンになったものだなぁと思う。ほんの三十分くらいだったけれど、東京のホテルの雰囲気が味わえて楽しかった。


■2010年3月13日

今日は仙台に用事があったので、青葉通りに面したぺデストリアン・デッキを歩いていたら、八月一日オープン予定のウェスティン仙台が真正面にそびえ建つのが見えた。「WESTIN」のロゴも、今日初めてみつけた。とても近代的、かつシックな建物だ。

ウェスティン系はこれまでウェスティン東京ウェスティン大阪に一度ずつ泊まったことがあるが、特にウェスティン大阪ではジュニアスイートにアップグレイドされたのが忘れられない思い出のホテルだ。ソウルのウェスティン朝鮮はちょっと立ち寄っただけだが、館内に入った瞬間、外とはまるで雰囲気がちがう美しいロビーで興奮した。さて、仙台のウェスティンはどんなホテルになるのか。オープンしたらぜひ泊まってみたい。

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.79 掲載記事より。



■2009年12月30日

12月6日にペニンシュラホテルで開催されたホテルジャンキーズクラブのクリスマスパーティーでセルリアンタワー東急ホテルの無料宿泊券が当たり、さっそく利用させていただいた。リクエストしていた新宿側ビューの部屋(2806号室)にしてもらえて希望がかなったので、自分の中ではもう「これ以上ない」気分。

チェックインして夢中で部屋の写真を撮っていると、フロントから村瀬さんがいらしているとの電話が入り、あわてて用意してロビーへ。15時30分、「坐坊」で村瀬さんとお会いする。一緒に抹茶フロートをいただきながら、何よりも、大好きなホテルについて語り合えたこと、何軒かの共通の体験があるホテルについて、あそこのホテルはこうだった、ああだったなど、いろいろな思い出と共に僕の想いを聞いていただいたことが楽しく貴重な体験だった。その場で僕がホテルと関わって暮らしている日々の日記を書いてみませんかというお話をいただく。うまく書けるかわかりませんが、やってみたいと思いますと答える。


■2009年12月31日

朝食はセルリアンタワー東急ホテルの「かるめら」で。年配のオムレツ担当のシェフに頼んで、ハム入りのオムレツを焼いていただく。トロッとした具合がとてもよく、おいしかった。朝食の満足度はとても高かった。ビュッフェで置いてあるものが上質。たとえば、ブルーベリーのような色のミックスベリージャム、手づくりなのか、とても甘いけれどおいしかった。パンもおいしい。特に気に入ったのは、ジャンボン・ブランというハム。個人的に朝食では肉系のものが好きなため、ハム、サラミ、ソーセージのようなものはたくさん食べるが、これはほんとうにおいしかった。そして、目の前で絞ってくれるフレッシュ・オレンジ・ジュース。とても良い演出だと思う。あと、飲み物でカプチーノもあるのがよかった。

僕にとっての「非日常」を感じられたのは、ふだんあまり食べる機会がないモッツァレラとゴルゴンゾーラが並んでいたチーズのコーナー。今回、はじめてゴルゴンゾーラを食べてみた。感想は、「こんなにしょっぱいもの、食べてんのかな?」。東北人の僕にとってもかなりしょっぱいと思った。

ホテル滞在の満足度はハート4・5。設備、サービス、食事、すべてとても行き届いた素晴らしいホテルだと思った。

たとえば、お部屋に関しては、チェックインからチェックアウトまで、あたたかく心地良い室温が保たれていて、とても居心地がよかった。照明の質感もよかった。また、清掃状態がとっても良好で、特にバスルームは「ピカピカ」で美しく、気持ち良くすごせた。お湯の水圧も充分に強く、うれしかった。ひとつだけ欲を言えば、カーテンがオートカーテンだと良かった。「うん、高級ホテルにいるんだな」という感じがするので。

そして、何よりも眺め。とにかくこのホテルの新宿側の眺めは素晴らしい。東北に住んでいるので、あんなに高層ビルがたくさん見える景色は珍しく、とても好きだ(同じ理由で香港なんかも大好き)。

レセプションの前で目を光らせながら全体を見渡している外国人スタッフを見かけたので、試しにコンビニはどこにあるか尋ねてみた。すると、ゆっくりめの口調で案内してくれたが、その受け答えはとても誠意がある感じで好感が持てた。たぶん、外国から来ているお客様だったら、ああいう人がいたら頼もしいだろうなぁと思った。


■2010年1月2日

大晦日にいったんチェックアウトしたあと、再び、セルリアンタワー東急ホテルへ。滞在中、都合で利用できなかったフレンチレストランの「クーカーニョ」を利用してみたかったので、ランチに訪れた。メニューはお正月用メニュー2種類(6500円と10000円)のみで、6500円のコースを選んだ。

ミシュランの一ツ星ということで(2010年版からは消えていたが)、けっこう期待していたが、その期待をはるかに上回るお料理に驚いた。最初に出てきたマグロのタルタルは、彩りも香りも味もすばらしく、「腰を抜かした」みたいな思い。続いて出てきた魚のスープ、真鯛のグリエ、仔牛フィレ肉のポワレ、デザートまですべて大満足した。

グラスで頼んだワインは一杯1400円くらいだったが、こちらは値段相応くらいかなぁというもので、悪くはないけれど特筆すべきほどでもないという感じだった。


■2010年1月17日

母校の大学の図書館に、「インスティチューショナル・インヴェスター(II)」誌の毎年恒例のホテルランキングが掲載されている号を探しに出かけた。掲載号はまだ到着していなかったので、仙台市民図書館に出かけ、月刊ホテル旅館に目を通していたところ、なんと同誌にIIのランキングが掲載されていた。さっそく僕が泊まったホテルに印をつけてみる。

パリのリッツ、香港のペニンシュラ香港マンダリンオリエンタル香港、バンコクのマンダリンオリエンタル・バンコクフォーシーズンズなど、今年は全部で14軒あった!

*情報誌「ホテルジャンキーズ」Vol.78 掲載記事より。



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